アルテタの会見コメントのポインツ
アーセナルの1月の移籍ウィンドウ
もう12月もわずかとなり、近づいてきた冬ウィンドウ。
それについては、昨日The Athleticで、gunnerblogのひとが「アーセナルのターゲットはDFとMF」と述べていた。といっても、FFPにかなり気を使わねばならないアーセナルとしては、買うよりはローンのほうがありえるだろうと。この記事では本気ターゲットについてはいろいろ名前も出ているが、肝心のローンのターゲットでは具体的な言及なし。来るとしたら、いったい誰が来るんだろう。
それとアーセナルにとって冬が難しい判断になるのは、1月を過ぎるとパーティもトミヤスも戻ってくること。そしてそのあとにはティンバーもいずれ。それでMF/DFのデプスはほとんどOKになってしまう。1月はFAカップ含めて3試合しかないため、そこを乗り切るためだけに選手を買う/借りるのかどうか。
安心のため補強はしたいが金はなし。難しい。
マルティネリとスキャニング
マルティネリの不調の件も話題になっている。リヴァプールのパフォーマンスもあったので、彼がフォーカスされるのは当然か。
あるひとが、今回のアルテタのコメントで「顔を上げて決断することの重要性」について述べているのがポイントだと云っていた。たしかに、彼がかんたんにボールを奪われたり、無謀なドリブルをしかけたりするとき、いかにも周囲が観えていないと思えるときはあるっちゃある。彼の場合、疲労してくるとそれが増える傾向があるように感じる。
フットボーラーのいわゆる“scanning”(何度も首を振って周囲を確認するやつ)は、とくにピッチの中央エリアにいるMFにとっては非常に重要で、しばしば優秀なMFの特長として挙げられたりする。試合を観ていると、オーデガードもライスもめちゃくちゃ周囲を確認しながらプレイしている。それがMFじゃなくても重要なのは、サカなどを観ればわかる。ましてやアーセナルのようなチームなら。
こういうのは、幼少期から基礎として刷り込まれる動作なのだろうが、マルティネリのプレイに今後変化があるのかどうか。注目しておこう。
ダヴィド・ラヤの試合前コメント「アーセナルは大家族」
AFCオフィシャルサイトのインタヴューより。
ラヤ:(ブレントフォードからの移籍)大きな変化だったし、大きな移籍だった。ぼくも多くの新しいことを体験した。とくにアーセナルみたいな大きなクラブでだ。世界でもベストなクラブのひとつであり、チャレンジはすごいものがある。ぼくもまだクラブに適応中だ。
プレッシャーというのは、自分が自分にかけるものだ。自分を信じていれば、大きな役割を演じられるし、あまり大げさに考えないようにしている。ぼくはただこのときを楽しもうとしているだけ。ひとつひとつのトレイニングセッション、ピッチに出るとき、チームを助けるとき。そこに集中して、プレッシャーだとかクラブの外側で起きてることには構わないようにしている。
メンタリーに強くなきゃいけないという話じゃない。ただ、経験したことのない新しいチャレンジがあり、それにできるだけ早く適応しようとしているということ。タイトルレイスやCLは初めてだから。ぼくはそういうことにもうまく対応できているから、いまはとてもハッピーだね。これからもうまくいくことを祈るよ。
(ラムズデイルとの関係)もうひとりのゴーリーがクラブに来るというのは、大きなことさ。アーロンは去年すごいシーズンを過ごしているし、ぼくは自分がガファに起用されたとき、チームが試合に勝つのを助けるために来た。
ぼとアーロンの関係はすごくいいよ。ぼくらはチームメイツだし、セッションではいつもお互いをよくしようとしている。外野が云っていることは聞かないようにしてる。チームに集中だ。
ぼくは自分が出るときは毎回楽しんでいる。フットボールを楽しみ、自分が大好きなことをする。毎回のトレイニングセッションも同じ。このクラブの一員になれたことがすごいし、タイトルを競えることを願う。
このレヴェルのクラブでは、ポイントを落とすのは許されない。ぼくらはファイトして、できるだけ多くのタイトルを勝ちたい。だから、とても要求が高い。ぼくがいま新しく経験していることは、とても要求される。
トップ6のチームがいるし、ぼくらのうしろにはトップ10がいる。だから、ぼくらも地に足をつけていなければならないし、毎試合で勝つつもりでいなければならない。
選手だろう、グラウンズマンだろうが、全員がこのファミリークラブのなかで大きな役割がある。
(WHU戦)ウェスト・ハムは、グレイトなチームだ。いろんなやりかたで相手を攻撃できる。とくにファストアタックとカウンターアタック。だから、ぼくらも彼らの強みについてはとても知っておかねばならない。
ぼくらは自分たちのプレイし、もっと自分たちに集中しないと。この試合に勝つためにできることに。
ぼくらはカップでも彼らと対戦したから、どうなるかも想像できる。このリーグでは、どの試合もタフだ。誰もが誰もを倒せる。だから、PLのほかの試合を同様にタフな試合になるだろう。
(ドレッシングルームでの団結)ドレッシングルームでは、とてもとてもなかよしだね。みんながみんなとなかよし。もちろん、GKユニオンとはもっと時間を過ごせばそうなるだろうし。だから、全部のごちゃまぜさ。でも、ぼくもみんなとの絆があるし、ジョルジーニョとかこれまで対戦してきたアウトフィールド選手たちともそう。みんながとても歓迎してくれている。
カルチャーがすごい。大きな大きな家族みたい。クラブがこんなに大きくても。なかに入るまでは、このクラブがどれだけ大きかもわからない。でも、ぼくはすごく感心したんだ。このクラブやすべてが、いかに大家族みたいに運営されているかと。とくにスタッフやファンだね。みんなが大きな役割を演じていて、選手だろうが、スタッフだろうが、グラウンズマンだろうが、ここはファミリークラブだ。
追記:マーティン・オーデガードの試合前コメント「素晴らしいサポートに感謝します」
マッチデイプログラムに掲載されている、われらがスキッパーの年の瀬メッセージ。AFCのオフィシャルサイトより。
MØ:ぼくらみんなが、今夜のウェスト・ハムの素晴らしいアトモスフィアに期待している。毎年この時期の試合には、特別なフィーリングがある。
ぼくらは去年ボクシングデイにウェスト・ハムと対戦した。ワールドカップブレイク後では最初の試合だった。それは、グレイトなアトモスフィアで、ぼくらにはとてもよい試合となった。
ウェスト・ハムは今年もまたかなり強いところを見せている。彼らは守備がソリッドで、カウンターが上手。そしてフィジカルクオリティもかなりある。
それに、彼らには違いをつくれる個人もいるね。Ward-ProwseやPaqueta、Kudus…… たくさんだ。こういうチームと対戦するときには、準備がとても重要になる。彼らの強みを知り、それをどう止めるか。
チームは、コーチやアナリストたちと多くの時間を分析に費やした。だから、あとは実行するのはぼくら次第。自分たちの役割を理解し、トレイニングやミーティングにも集中しなければならない。
ぼくらは、みんな云われたことをピッチ上で実行することができれば、いい結果にしかならないとわかっているからね! それがぼくらが集中していることで、ぼくらが試合のなかで実行できるかどうかだ。
今年はボクシングデイに試合がなく、スケジュールもいつもとはちょっと違う。クリスマスにはオフも取ることができたし、ぼくも家族と会っていっしょに過ごすことができた。
ここしばらくは、クリスマスで、男子チームと女子チームの選手がサポーターといっしょに過ごす機会もあった。病院にいる人たちを訪ねたり、クラブがロンドンで運営するコミュニティプロジェクトに参加したり。ぼくも、ベン・ホワイトやヤコブ・キヴィオール、モー・エルネニーなんかとRoyal Free Hospitalを訪れた。たくさんのひとに会って、たくさんのアーセナルサポーターに会うことができた。
病院で若いひとたちといっしょに過ごすのはグレイトだった。だって、この時期はすべてがちょっと感傷的になるでしょう。病気で苦しんでいたり、悪いときを過ごしていたり、クリスマスが辛かったりすることさえある。だから、選手としてぼくらができることがあれば。誰かの機嫌をよくしたり、笑顔にさせたり、それができるなら、誇らしい。
ぼくは、このコミュニティで大きな役割を果たしているこのクラブを誇らしく思う。
すべての選手たちが、いろいろな病院を訪問したり、クラブが開催したコミュニティイヴェントに参加しているが、みんな同じことを云う。彼らとちょっとした時間を過ごすだけで、喜んでもらえるならそれはとてもよいことだと。
あらためて、皆さんのブリリアントなサポートに感謝します。そして、ドレッシングルームの全員を代表して、素晴らしい新年をお過ごしください。
こちらこそ、今年もありがとうございました。
追記ここまで。