試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 1-2
Sky Sports (Jones Knows) 0-2
WhoScored.com 1-3
偶然にも三者の予想が、すべて前回チェルシーと同じアーセナルの勝ち&同じスコアラインだった。アーセナルが5点ぶっこむ予感。
Chris Sutton:アーセナルはウォルヴズとチェルシーに勝って、アストン・ヴィラでの敗けから素晴らしくバウンスバックした。そして、わたしはここでも同じようなことが起きると予想している。
彼らはこれに勝つ必要があるのは、彼らのプレイのやりかたがあり、それにトテナムもこの数試合はベストにあるとは思えなかったから。仮に、勝った試合があったとしてもだ。
非常に競った試合になるとは思う。だが、ガナーズには攻撃と守備で素晴らしいバランスがあり、それが彼らにエッジを与えるかもしれない。
もしアーセナルがここで勝つなら、それはタイトル争いにおいてはとても大きな勝利になるだろう。マンシティにもプレッシャーをかけつづけられる。
わたしはアルテタのチームが最後の3試合に勝つことを疑っていない。ボーンマス(H)、マンU(A)、エヴァトン(H)。だが、シティも勝ちつづけるなら、それでも十分ではない。
Jones Knows:トッテナムのポゼッションしていないときのもろさが、PLタイトルに向かってチャージをつづけているアーセナルによって大きく露呈するかもしれない。
アルテタのチームは、アウェイでは非常に信頼できるようになった。今シーズンのPLのアウェイ記録では、彼らは最多ポインツ(36)、最多ゴール(39)、最少失点(11)である。
わたしはデクラン・ライスに目を奪われている。
彼はアーセナルのチームではモンスターになりつつある。ミドフィールドの左からより前でプレイするようになった。それは、彼のオールアクションスタイルに合っている。彼のパワーは火曜のチェルシーを引き裂いた。そして、彼はToTのゆるいMFでも同じダイレクトランをやるはず。
ライスはスタートした直近10試合で22ショッツ。彼のファイナルサードでの影響力は増している。
今回のBBC予想のゲストは、RIDEのメンバー。なんというUK懐かしさ。わたし学生時代バンドで彼らの曲を演奏した記憶ある。。彼らがまだ現役だったとは驚き。アーセナルファンというAndy Bellの予想は5-2でアーセナルの勝ち(笑い)。
試合のみどころ
アーセナルは、この試合に絶対に勝たねばならない。ドロウではだめ。
リヴァプールがエヴァトンに敗けてやや脱落したとはいえ、タイトルのためには、アーセナルが残り試合すべてに勝ってなお、シティに最低でも一試合はポインツを落としてもらわねばならない。そのような状況で、アーセナルがここでポインツを落とせば、タイトル争いはほぼ終わりに等しい。2年連続でシティにタイトルを譲るなんてことはなにとぞやめてほしい。
という状況でのだいじな試合。われらはToTとどう戦うべきか。
まずひとつは、彼らの攻撃を封じること。縦に速くて、アグレッシヴ。彼らは今シーズンのPLで、ホームでゴールできなかった試合はない。ホームでそれができなかったのは、1月に敗けたFAカップのシティだけ(0-1)。あとはすべての試合でゴールしている。安定したゴール脅威がある。ここで彼らにゴールをさせないことは非常に重要である。
アーセナルは、いうまでもなくベストディフェンスのチームで、ここまでPLでのP90での失点は1点未満(0.76)。
前回のエミレーツでの対戦でも、ポゼッションは彼らが優勢だったので(46% vs 54%)この試合も、彼らがホームでボールを持つ時間は少くないはず。アーセナルは、守備の辛抱強さが試される。新契約の話も出ているビッグ・ガビに注目しよう。
また、守備では前回のエミレーツのような個人のやらかしは絶対に許されない。せっかくほとんどの時間でうまく守っても、それが致命傷になる可能性がある。
それと、この試合の最大の戦術的みどころになるかもしれない、ToTの極端な戦術。それを彼らのボスがアーセナル相手に調整するかどうかが注目されている。果たして、これまでやってきたハイラインやカミカゼアタックを今回自重するのか。
アーセナル対策をしなかったチェルシーはだいぶ罰せられたが、あの試合を彼らがどう観たか。
それについては、各所で予想があるが、やっぱりこれまでどおりAngeはプレイングフィロソフィを貫きとおすんじゃないかという意見が多いようだ。
いま彼らのファンがどれほどボスを信奉しているのかは知らないが、最悪なのはここでアーセナルをリスペクトして戦術を変えて敗けることだろう。フィロソフィを曲げて、さらに敗ければ、ボスはファンの信頼を失いかねない。結果はどうあれ、これまで同様自分たちが誇れるスタイルでプレイするほうが、まだ自尊心は満たされる。彼らのキャプテンも自分たちのスタイルへのこだわりについて述べた。
となれば、アーセナルはボールを奪ってからのトランジションがカギになる。
彼らがハイラインでポゼッションしてアーセナルを押し込んでいれば、ボールを奪い返したときには背後には広大なスペイスがある。LWは好調なトロサールのスタートを予想したが、もしそこを活かしたいのならマルティネリのスタートも考えられる。
そのときのカウンタープレスの回避もカギになりそうだ。先に書いたように、彼らのPPDAはかなり優秀で、ボールを失ってもすぐにアグレッシヴにボールを奪い返そうとする。そこでは、アーセナルのバックラインのプレス耐性とのバトルになる。
最近のアーセナルのバックラインは、ボール保持に基本的に自信満々であり、むしろそれをビルドアップのチャンスに変換できる。もちろん、危険な場所でボールを奪われるリスクはあるが、歴代アーセナルのチームのなかでも、それはかなり成功させているほうだろう。
オウンサードの危険なエリアでボールを持ちすぎる過信は厳禁だが(先日のBHAはシティ相手にあんなリスキーなプレイをやって案の定失点。目を覆いたくなった笑)、単純にボールをクリアしてもあらためて攻められるだけ。そこがうまくできるかどうかは、この試合の流れにも大きな影響を及ぼすように思える。
お互いのチームのコンディションも、試合のカギになりそうな注目ポイント。
すでに書いたようにトトナムは20日ぶりの試合で、フィジカルコンディションは万全のはずだが、これはメリットとデメリットの両面があると思う。彼らは、云うまでもなくエナジー満タンで、フィジカル面でのキャパシティがあるはずながら、20日間のブランクはとても長い。シーズンのこのタイミングでそのような異例の長いブランクが吉と出るか凶と出るかはわからない(アーセナルはウィンターブレイクでそれを利用したが)。
いっぽうのアーセナルは、その4試合はずっと中2日という極端な過密日程でプレイをしてきて、フィジカル面ではかなり消耗しながら、それでも2連敗のあと2連勝とそのなかで調子を上げてきたところ。
思えば、チェルシーでは意外なほど選手たちが疲労を感じさせなくなっていたように感じた。このように身体にずっと高い負荷をかけつづけて、それに慣れさせておいて、今回は前回のチェルシーから中4日。むしろこれは、アーセナルの選手たちのフィジカルコンディションは、よくなっているんじゃないだろうか。それと、タフな試合をつづけて、チームプレイの感覚がますます研ぎ澄まされてきたところもある。
これは、この試合が始まって選手たちの動きを観ればきっとわかるだろう。アーセナルのほうがシャープでも驚かない。
アーセナルのキープレイヤーは、いま誰を挙げていいか悩むほどだが、ひとりだけならキャプテンMØにしよう。
前回のチェルシーでのベストパフォーマンスもあり、現在彼の評価はほとんどうなぎのぼりと云ってもいい。ベストクリエイターであり、ベストハードワーカー。この試合も彼が活躍する場面は少くないはず。押し込まれた状況からのトランジションも、彼が狭小エリアでマジックを披露するところから始まったりする。スタンドがどよめくようなプレイを期待。
アーセナルをこの試合に勝たせてくれるひとりは、彼でなければならない。
キックオフは、日本時間で4月28日(日)22:00。
大量にゴールをぶちこんで、試合が終わるまでに彼らのスタジアムをガラガラにしよう。
COYG!