エヴァトンについて
ここまでPLで37試合を消化し、40ポインツの15位。ポインツ剥奪されながら、がんばった。すでに降格する可能性はなく、もちろんヨーロッパにも届かない。彼らには、大きな目標のない最終日となる。
エヴァトンといえば、アーセナルとしては、CBのJarrad Branthwaite(21)、CMのAmadou Onana(22)とふたりのターゲッツがいるチーム。もちろん以前にはDCLともリンクされていたし、それだけアーセナルのようなクラブの眼鏡にかなう優秀な選手がいるチームという。
エヴァトンは、アーセナルがこれまでもっともゴールをぶっこんでいるチームであり(122)、そこまで苦手な印象もないが、直近のフォームもあり楽に勝てるとは思わないほうがよさげ。
ボスは、おなじみのSean Dyche。
フォーム
PLの直近6試合は、LWWWDW。この5試合敗けていない。好調。この間はリヴァプールにすら勝っている。
彼らは12月から4月まで勝ちなしという超絶バッドフォームをやりながら、そのあと突然に好転した。
ただし、好調なのはすべてホーム。ホームではニューカッスル、チェルシー、リヴァプールにも勝っている。いっぽうアウェイフォームは悲惨で、最後に勝ったのが12月16日のバーンリー。それ以降はひとつも勝てていない。
チームニュース
Dele Alli、Nathan Patterson、Vitalii Mykolenko、Jack Harrisonがアウト。
André Gomesがダウト。
Sean Dycheの試合前コメント「(アーセナルのタイトル)興味なし」
試合前会見でのコメント。
SD:(アーセナルにタイトルのチャンスがある)興味がない。わたしはそのことに気を取られない。
それよりも、今シーズンわれわれがやってきたようなプロセスとメンタリティを継続できるかだ。われわれは、いま自分たち自身のおかげでいいフォームを見せられている。そのメンタリティを最後の試合まで、維持できるか。自分たちがやることに集中している。
(アーセナルについて)とても難しい試合になるだろう。彼らのパフォーマンス、シーズンが進むにつれての成長、彼らはトップサイドだ。いまは、もうひとつトップサイドがいるということ。それがわずかにいい仕事じゃなかったとしても。リーグテーブルがそれを物語っている。
彼らは、グレイトなシーズンを送っている。
Head to head
PLの直近6試合の対戦で、アーセナルはエヴァトンに、W3 D0 L3。なんと50/50。
ただしアーセナルのホームでは、エヴァトンとのPL過去27試合で一度しか敗けていない。2021年4月の試合だから、つい最近。
前回の対戦
去年9月、グディソン・パークで勝ったのは6年ぶりという。ラヤが初めてスタートした試合。
【マッチレビュー】23/24 EPL エヴァトン vs アーセナル(17/Sep/2023)グディソン・パークで6年ぶり勝利 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
追記:エヴァトンの戦術について by エイドリアン・クラーク
AC:エヴァトンの単純だが効果的なプレイスタイルは、恥ずかしげもないほどオールドスクールだ。Dycheは生産性、競争力、ソリッドな守備体系を要求する一方、危険なゾーンにクロスを放り込むことをとても好む。
今シーズンの彼らはほぼ4-4-1-1を使ってきた。そしてポゼッションしていないときは、4-5-1。
エヴァトンはオープンプレイからの失点が37試合中26。それより少ないのは、リヴァプールとアーセナルだけだ。
彼らは非常にダイレクトで、試合後のロングパスが彼らより多いチームはなく、とてつもなくアグレッシヴだ。タックル勝利がベストでボールリカヴァリが3位、Idrissa GueyeとJames GarnerあるいはAmadou Onanaのふたりが、混雑した場所でのエンジンルームになっている。
彼らはセットピースでも際立つ強さがある。Dycheは、非常に高身長なチームをつくり、空中での強さはエヴァトンに合っている。今シーズン空中戦で彼らより勝っているチームはなく、Jarrad BranthwaiteとJames Tarkowskiがバックを支配する。そして、Dominic Calvert-Lewinは、相手ハーフの内側でのジャンプのタイミングは完璧だ。
アーセナルにとって重要なことは、フロントマンへのロングパスやクロスを遮断すること。
しかしながら、シーズンを通してフィニッシングはエヴァトンの泣き所だ。現時点でのxGは54.28あるが、そこから39しかゴールを決めていない。彼らは、リーグのなかで最低のチャンスコンヴァージョンのチームであり、わずか10%ほどしかない。ビッグチャンスの決定率もたった30%。リーグ19位である。