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EURO2024でプレイするアーセナルの夏の移籍ターゲットたち

こんにちは。

現在開催中のEURO2024。アーセナルのこの夏のターゲットも多数含まれているということで、それをまとめてゆこう。

このエントリは、アーセナルファンにとってのEUROのみどころにもなっただろうから、本来はグループステージが終わったタイミングなどではなく、もっと早くアップすべきだったのだが、さっき思いついたのだからしかたない。ごめんよ。

まあ、アーセナルの移籍ターゲットは毎日のように更新されているので、新しい名前もある。このタイミングであることも悪くない部分もあるはず。

では、here we go.



EURO2024のR16ドロウおさらい

まずはRound of 16に勝ち残ったチームとドロウをご確認。

ざっと観た感じ、フランスとベルギー、スイスとイタリーあたりがタフな組み合わせか。ツリー的に、イングランドはファイナルまでドイツ、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギーを退けた。強運。もっとも、イングランドがそこまで勝ちあがれる保証はない。

アーセナルとリンクされるEURO2024の選手

以下、R16に残っているチームに含まれるアーセナルのターゲットと云われる選手のリスト。※R16の試合日順

  • Joshua Kimmich(ドイツ)
  • Riccardo Calafiori(イタリア)
  • Nico Williams(スペイン)
  • Mikel Merino(スペイン)
  • Martin Zubimendi(スペイン)
  • Eberechi Eze(イングランド)
  • Marc Guéhi(イングランド)
  • Nuno Mendes(ポルトガル)
  • João Neves(ポルトガル)
  • Pedro Neto(ポルトガル)
  • Benjamin Šeško(スロヴェニア)
  • Jules Koundé(フランス)
  • Amadou Onana(ベルギー)
  • Xavi Simons(オランダ)
  • Joshua Zirkzee(オランダ)
  • Ferdi Kadioglu(トルコ)

こんなところ。あまり信憑性や現地味のないものも含めたのでちょっと多い。

先日クラブ残留を決めたBenjamin Šeškoは、すでにアーセナルの夏のターゲットには入っていないが、ひきつづきアーセナルが緊張感をもって注視していく選手ということで、ここに含めた。

グループ敗退したチームのなかでは、セルビアのDušan Vlahovićがいた。最近は彼の名前もあまり見かけないが。

以下、ひとりづつ。

Joshua Kimmich(ドイツ)

ClubBayern Munich
PositionRB, CM
FootRight
Age29
Cotract-2025
wage€375kpw
MV€50m

今回のEUROでは、グループステージ3試合すべてでプレイしている。アーセナルとしては、去年のCLでたいへんにお世話になった選手(皮肉)。

このひとは長らくアーセナル界隈でも名前が取りざたされているひとりであるが、比較的最近のニュースでは一週間程前にSky Sports DEが報じたニュースが話題であった。「本人はバイエルンで契約延長する気はなく、2025にフリーで手放したくないクラブもこの夏の売却に前向き。レアル、バルサ、シティ、リヴァプール、アーセナルが興味」というもの。

このバイエルンと彼の契約状況については、以前ロマーノも同じ内容を伝えていた。

のっけからなんだが、噂のわりにはアーセナルが真剣に彼の獲得を検討しているとはどうも思いにくい。

まず守備的ポジションとして、アーセナルの夏のターゲットは左サイド(左足)だと云われていて、彼はそこに当てはまらない。それと、移籍金は残り契約1年なので交渉が可能だとしても、給与があまりにも高い。来年の2月には30才と高年齢でリセイルヴァリュもない。彼のようなトップレヴェルの経験豊富なベテランがチームに加われば、大きな戦力になるのは間違いないのだろうが、全体的に観て取らない理由のほうが多い。

アーセナルが短期的な解決策として彼に動くのか、あるいはこれまでどおりのチーム構築計画に則ったターゲットにしぼるのか。

本人がアーセナル移籍を希望しているという説もあるが……

Riccardo Calafiori(イタリア)

ClubBologna
PositionCB, LB (*Left footed)
FootLeft
Age22
Cotract-2027
wage€14kpw
MV€30m

これはわりと最新情報。ロマーノらによって昨日明かされた。ユヴェントスが交渉を進めるなかで、アーセナルが選手に問い合わせを行ったという。交渉はまだ。

188cmの高身長で、左足のCB/LB、若くてお給料も安い。いまのアーセナルが獲得を望む要素がたくさんある。トミヤスの取引でもお世話になったボローニャとは、いいつながりもある。

イタリア人選手はイタリアを出たがらない気質も見受けられるが、昨日の時点で、ボローニャはこの夏にCalafioriを引き止めるのはあきらめて、すでに代替を探していると云われている。

現在イタリアチームでレギュラーとしてプレイしているCalafiori。EURO後にどうなるか。エイジェント・ジョルジが仕事をしてくれるのか。

ところで彼は、アーセナルのチームのなかではヤコブ・キヴィオールのプロファイルとかなり似ているので、もしこのCalafioriに行くならACミランなどが狙っているというキヴィオールの移籍も近づいているということかもしれない。

Nico Williams(スペイン)

ClubAthletic Club
PositionLW, RW
FootRight
Age21
Cotract-2027
wage€200kpw
MV€60m

間違いなく、Nico Williamsはこの夏のEUROでもっとも目立っているアタッカーのひとりだろう。注目の集まる大会で、評判をさらに高めているといえる。現在21才、未来のスター候補。

右足ながら左右のウィングでプレイできるヴァーサティリティも魅力であり、もしアーセナルに加入するなら、ガビ・マルティネリとライヴァル関係になりそうである。

彼を狙っているのはもちろんアーセナルだけではなく、多くのヨーロッパのビッグクラブが狙っている。なかでも、彼は今回のEUROでともにプレイする16才、Lamine Yamalとマブダチだそうで、バルサも有力候補のようだ。もっとも金欠の彼らに手が出るのかは知らないが。

Williamsには€55mのRCがあるそうで、それが事実ならアーセナルには移籍金は大きな問題にならないものの、各所で指摘されているのは彼の給与の高さ。それは大きな障害になる。彼は去年クラブと契約延長しており、そのときに給与は週給67kから200kに激増した。

移籍するクラブには当然それ以上のものが求められるため、アーセナルの給与ストラクチャを壊しかねないという。彼がアーセナルに来ると、給与はハヴァーツに次ぐ2番目の高さになるとチャールズ・ワッツ。Kimmichのようなベテラン選手ならまだしも、21才の選手にそれはさすがに難しいかもしれない。

まさにドリームターゲット。現実味が乏しいという意味で。

EUROではスペインは優勝候補の一角であり、今後さらに評価を高めることもある。チェックしよう。

Mikel MerinoとMartin Zubimendi(スペイン)

ソシエダのMikel Merinoとアーセナルのリンクは、昨日スペインの『Sport』(Toni Juanmarti)が報じていた。

ミケル・アルテタはすでにレアル・ソシエダのMF、Mikel Merinoに接触している。アルテタは彼をアーセナルにつれてくることを熱望している。選手にとってもガナーズの提案は魅力的ながら、交渉はまだ大きな進展はない。

Mikel Merinoは、アーセナル界隈ではCM候補として、おそらく初めて出てきた名前じゃないかと思うが、r/Gunnersのとあるユーザによると、「『Sport』の99.9%はガセネタ」ということで(笑)、あまり信じないほうがいいかもしれない。年齢も28才で、アーセナルが望んでいるというチームの長期プランに入る年齢レンジでもない。Mikelという名前がおもしろいだけ。

それとZubimendiはもういいか。本人が何度もスペインに残りたいと云っているのに、いまだにアーセナル界隈で名前が取りざたされる理由がよくわからない。アルテタがあきらめてないってことなのだろうか?

Eberechi Eze(イングランド)

ClubCrystal Palace
PositionAM, LW
FootRight
Age25
Cotract-2027
wage€100kpw
MV€55m

いま現在のアーセナル界隈では、もっともアツい名前か。LWとL8でプレイできる攻撃的MF。

彼もしばらく噂になっているが、直近で盛り上がっていたのはおよそ一週間前のTNATのPatreonでのコメントから。

TNAT:関係者からではないが、わたしが聞いているのはアーセナルがEberechi Ezeに興味を持っているということ。クラブのなかでも、たくさんのひとが彼のことを好意的に観ているのはわかっている。Ezeには、およそ£60mという、とても魅力的なリリースクロウズがある。だが、その大部分を先払いしなければならない。

£60mはEzeほどのタレントなら、どんどん選手価値が上がる今日のインフレしたマーケットにおいて、いくぶん良心的ですらある金額であるのかもしれない。だが、選手取引ではもはや分割払いや後払いが一般的になっているなか、クラブにとって前払いや一括払いの負担は重い。どのクラブもPSRに神経質になっているなかで。

その後、この先払いについては、RCの60mのなかの50mだと云われていた。

Ezeは、アーセナルユース出身の選手であり、彼がアーセナルに放出されたことがいかに辛い体験だったかを何度も語っているそうで、これもそのうちのひとつ。

Eze:アーセナル(での体験)がいちばん辛かった。ぼくの夢はあそこでプレイすることだったから、13のときにNoと云われたのはタフだった。おぼえているのは、放出されたあとのトレイニングで、泣いてしまって集中できなかった。

彼がアーセナルに戻ってくるのなら、なかなかのストーリー。

Ezeの案件で興味深いのは、クリスタル・パレスはエディ、ネルソン、ESRなど、アーセナルの複数の選手とリンクされていること。ロンドンのライバルとWin-winな取引ができるのかどうか、見ものである。

そういえば、PLではちょっと前から「スワップディール」についての問題がクロースアップされている。選手スワップにおいて、PSRに抵触しないようクラブ間で会計上の不正な操作が行われている疑いがあるようだ。名指しで疑いがあるのが、ヴィラ、チェルシー、エヴァトン。

Marc Guéhi(イングランド)

パレスのMarc Guéhiも、このEUROでさらに評判を高めている選手かもしれない。ぼくも3試合彼のプレイを観ていたが、かなりいい選手だった。

ただ、彼もまたイングランドNTで3試合レギュラーでプレイしていることからもわかるように、ビッグクラブへの移籍を望んだとしても、いまさらバックアップになるつもりはないだろう。

現在のアーセナルのCB探しにおいて難しい点のひとつは、サリバ・ガブリエル同盟があまりにも盤石であることで、現実的なターゲットは「バックアップの立場を受け入れられる将来有望選手」に限定されるということがある。あるいはFBとの兼用。

Marc Guéhiは、23才(7月に24才)といえど、すでにプロスペクトのグループにはいない。

右足ということもあるし、アーセナルが興味を持っているとも云われていたが、優先して取り組む案件ではなさげ。

Nuno Mendes(ポルトガル)

ClubPSG
PositionLB, LMF
FootLeft
Age22
Cotract-2026
wage€27kpw
MV€55m

現在PSGでプレイするLB、Nuno Mendes。

彼がスポルティングでプレイしていたとき、よくアーセナルが噂されていて、いまはそれほど大きな噂にはなっていないのだが、このブログでもちょくちょく言及している、『Edu’s BBQ』というブログの「アーセナルがサインすべきDF」という記事で、彼がかなり称賛されていたので。

ケガの懸念はあるものの、もしアーセナルのドクターがグリーンライトを出すなら、彼はアーセナルにとってgoodどころかperfectなターゲットだという。

もっとはっきり云えば、完全に健康体のMendesはおそらくこのリストのNo.1である。彼は速く、強く、アグレッシヴで、献身的で、ディフェンダーにもアタッカーにもなれ、インにもアウトにも入っていきことを起こせる。彼の守備デュエル成功はこのサンプルのなかでも最多であり、それはアーセナルが願うものでもある。

彼にも年齢的に多少はまだ不完全なところもあるが、それがどうした。PSGがいま彼を手放すとは思えないが、どんなことにも備えておくべき。

LBはアーセナルの夏の補強ポジションのひとつ。要チェックやね。

João Neves、Pedro Neto(ポルトガル)

ポルトガルの選手は来ない。そんな気がする。そしてつねに割高。

Jules Koundé(フランス)

EUROではフランスチームで3試合サリバといっしょにプレイしているJules Koundé。

このひとは、若干懐かしい名前というか、昨日ひさびさに「アーセナルがJules Koundéに接触」とニュースになっていた。@gerardromeroという1.2mフォロワーのいるアカウント(ジャーナリスト?)がtwtichでそう話したらしい。

もともと彼とアーセナルがよくリンクされていたのは、セヴィーヤにいた彼がバルサへ行く前の2021年のことで、結局彼を逃したアーセナルが向かったのがベン・ホワイトだったと云われている。あのときつづいた、ラムズデイルやトロサールのような「プランB成功案件」のひとつ。

それがなぜにいままた噂になっているのか。しかも彼は右足でポジションはCBとRBなので、ホワイトやトミヤス、ティンバーと同じタイプ。すでにサリバが盤石で、バックアップも十分と思われるポジションなのに?

よくわからない。

Xavi Simons(オランダ)

ClubRB Leipzig (PSG)
PositionAM, LW, RW
FootRight
Age21
Cotract-2027 to PSG
wage€30kpw
MV€80m

今回とりあげた選手のなかでは、もっともMVが高い。彼もまたEUROでの活躍が注目される選手。

バイエルンがもっとも彼の獲得に熱心だったようだが、これまで同様PSGは彼を売るつもりがなく、24-25シーズンもさらなるローンを目論んでいると云われる。

このブログでも以前伝えたように、アーセナルがローンで彼を求めるというニュースもありつつ、新しめの情報によれば、彼はもう一年RB Leipzigにいる可能性も高いようだ。

EURO中の本人コメント。

Simons:ぼくの今後? まだわからない。いまはナショナルチームでハッピーさ。

EUROのあとに何が起きるか観てみよう。パリに戻りたいか? パリではハッピーだったよ。今シーズンはLeipzigにいた。EUROが終わってどうなるかだ。

先日のフランスとオランダの試合には、ヴェンゲルさんとデイヴィッド・ディーンの観戦が目撃されている。Simonsの代理人はディーンの息子である Darren Dein。ミラクルが起きるか。

 

ということで、アーセナルのターゲットをチェックしつつ、ひきつづきEUROを楽しもう。

おわり



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “EURO2024でプレイするアーセナルの夏の移籍ターゲットたち

  1. エゼの年齢がまちがってますね!
    21なら絶対獲得して!って思います

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