hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Player

24-25プリシーズンのマーティン・オーデガード「勝てないなら満足できない」

こんにちは。

EUROスイス戦でのMOTM以降、ソーシャルメディアの話題はサカづくしの昨今。いかがお過ごしですか。

あとCalafioriね。ぼくも毎日「Calafioriがアーセナルと契約間近」という同じニュースをせっせと拡散するお仕事をしています。これがなんと無報酬!

彼は、もうあたかもアーセナルで決まりみたいな雰囲気だけど、いまだオーンステインのような決定的なリポートもなく、近づいているというわりにはあまり前進しているようにも観えず。まあ、本人はいまモルディブで休暇を楽しんでいるということなので、大きな進展が観られるまではまだ時間がかかるのかもしれない。気長に待つしかありませんな。

さて、昨日は各メディアがいっせいにキャプテン・オーデガードのインタビューを伝えていた。彼は、EUROやCopa Amaricaに招集されていないほかの選手たちとともに、スペイン南部のMarbellaでプリシーズン前のプリ・プリシーズンを過ごしている最中で、そこでインタビューセッションが設けられた模様。

惜しくもPLタイトルを逃したシーズン終了から、およそ二ヶ月、キャプテンは日々なにを考えてトレイニングに励んでいるのか。

今回はそれをお伝えしよう。



24/25プリ・プリシーズンのオーデガードがPLタイトルへの意気込みを語る「ぼくらはだいぶ強くなっている」

『GOAL』『The Athletic』AFC公式サイトより。微妙に伝えている内容が違うのでミックスした(※GOALとThe AthleticをミックスダウンしたあとにAFC公式サイトにインタビューの完全版があるのに気づいた……)。ところでGOALのほうはチャールズ・ワッツの署名記事。彼がGOALの仕事は一度辞めてから初めて観たかもしれない。

さらなるやる気

オーデガード:(Marbellaでのハードワーク)いいね。EUROに参加できなかったのはもちろんがっかりだし、試合を観るのも変な気分。でも、そのおかげでリラックスしてゆっくりできる時間もあったし、長いシーズンのあとには必要なものだと思う。

そしてぼくらはビッグシーズンに向けて準備を始めている。ここはトレインするにはよい場所だ。昨シーズンよりももっと大きなゴールに向けて。

(昨シーズンについて)いいシーズンだったよ。ぼくらも歴史をつくったし、誇らなきゃいけない。惜しかったからがっかりもしたけど、フットボールではマージンが小さい。それは、ほんの小さなディーテイルであり、長いシーズンでそれにどう対処するかだ。

試合ひとつを観るのは簡単。でも、シーズン全体と観ないと。ぼくらにはそれを勝ち取るだけの一貫性がなかった。それを自分たちで得なければいけない。ぼくはまだ進歩できることはわかっている。そこに向かって取り組んでいくよ。

あそこまで近づいたら、それを感じることもできるし、味わうこともできる。ぼくらには、大きな夢があった。最終日にもそれがあったし、なにか特別なことが起きるんだというフィーリングもあった。多くのひともそうだった。

試合後はただ失望だったよ。観てもらったように、トロフィがもうそこにあって、感情もすぐそこにあった。でも同時に、すべてのいいことについて考えるのが重要なんだ。それは、ぼくらが今年もっと強くなってカムバックするために必要なやる気をもたらしてくれる。それを勝ち取るのだ。

すべてのセットバックがより力強くしてくれる。ここにいるみんなで去年のことを話すのだけど、大きな失望があったということは、つまりぼくらがどれだけのところまで来たのかということを示している。いまぼくらがどれだけのものになったのかを。

ぼくらは勝ちたい。それが示すのはいまのぼくらのメンタリティ。勝てなければ満足しない。だから、それを確認するためにお互いに毎日プッシュしている。ぼくらは、もうただただうまくなりたい。

やる気を見つけることは難しいことじゃないとは思うよ。だって、ぼくらみんな勝ちたいし、みんなが同じものを求め、お互いハードにプッシュしている。スタッフ、選手、サポーターも。全員が同じ方向へプッシュしている。

ぼくらには大きな目標がある。だから、ちょっとでもよくなるためにそうした小さなことを毎日コツコツと行っている。そうすれば、最後にはかならずトロフィで報われるはず。

シーズン前のことを昨シーズンとくらべても、ぼくらはだいぶ強くなっている。チームはとてもつながっている。

昨シーズンのことを話すのは感情的になる。けど、それをファンと共有できる経験もナイスだった。

過去から学ぶ

(アーセナルはまだ若いスクワッドながら多いに学んでいる。これまでの経験が役に立つ?)そう思う。年齢にしては、多くの経験を積んでいるように思う。いまはより準備ができていると感じるし、それはいいことだと思う。

チームにはたくさんの若い選手がいて、正直ぼくももう年長者のひとりになったみたい。まあそういうのも気に入っているけど。

得てきた経験をできるだけいいかたちで使うこと。年をとってより責任が増したように感じるし、ピークに近づいているようにも思う。まだまだこれからもある。自分の年齢なら、自分の最大限のレヴェルに到達できるようプッシュしていきたい。それがどこだったとしても。

準備は始まっている「アドヴァンテッジを得る」

(プリシーズンの重要性)いいスタートをすることや、すぐにいいフィーリングを得ることはとても大切なことだ。いまぼくらがやっているワークはとても役に立つ。とくに、シーズンの始まりにフィットして、シャープで準備万端であることに。

これはアドヴァンテッジを得るいいチャンスだ。ぼくはいつもそういうふうに感じていた。もちろん、休暇も必要さ。でも、これは普段なら取り組まないワークをするいい機会でもある。成長のいい機会なんだ。

これは、新しい選手には適応のための時間にもなる。でも、去年入った選手たちは始めからグループによく馴染んでいた。去年はシーズン全体を通して、ぼくらはどんどん結びつきを深めていった。今シーズンはそれがもっとよくなっていくだろうね。だって、お互いをもっと深く知っているのだから。

ぼくらは、クリスマス前にちょっとだけ苦しんだ。そのあと少しのブレイクがあり、外へ出かけて、グループとしてよりまとまった。そして、その後には強くなってカムバックして、安定した。それをシーズン全体でやることが目標だ。

(リスクをとってプレイすること)重要なことはあまり考えすぎずにプレイすること。ピッチの上では戦術的なことはすべて考える必要があるが、同時に本能でやることも多い。

だから、自由にプレイすることも重要だと思っている。その状況を感じ、何が正しいかのフィーリングを得る。

とてもうまくいっているシステムでプレイするのは楽なんだ。ぼくらは、それをとてもトレインしているし、みんながとてもよく理解している。そうなれば、個人でも輝きやすくなる。

(ミドフィールドからのゴール)ぼくのポジションの選手ならゴールもアシストもしたい。だから、重要なことはすべてに貢献すること。去年のぼくらにはたくさんのゴールスコアラーがいた。

(ハヴァーツの適応)それがミケルの強みのひとつだね。選手のベストを引き出す。グループとしてもお互いによく助け合う。つねに助けてくれるチームのなかでプレイするのは楽なんだよ。どの選手にも違うクオリティがあることは、みんながわかっている。

補強はつづく

(移籍ウィンドウ)ぼくは、いまのスクワッドにとても満足している。信じられないクオリティがあり、ぼくらに何ができるかももう見せていると思う。とくに、昨シーズンの終盤に向けてぼくらがどうプレイしていたか。ぼくらは歴史とかそういうものをつくった。

だから、そのことは(補強)あまり心配していない。そうしたことは、ミケルとエドゥとクラブにまかせる。ぼくはスクワッドにはほんとに満足。このグループの一員であることは喜びだ。

USツアー

それはぼくもすごくワクワクしている。USに行くのはいつもいい。あそこで受けるサポートはすごいものだし、あちこち旅することはすばらしい経験になる。いろんなひとに会ったり。世界中のひとたちとの一体感も感じることができる。

いくつかビッグゲイムもあるから、ほんとうに楽しみ。きっと、おもしろいものになるよ。

以上

 

今回のEURO2024を観ていて、つくづくノルウェイが出てないことがもったいないと思ったものだった。Haalandとオーデガードは、間違いなく現在のPLを代表するトッププレイヤーであり、もし彼らがプレイしていればきっとEUROの目玉になったに違いなかっただろうに。

このインタビューでも、本人も何度か「あそこにいたかった」と予選敗退のくやしい思いを吐露している。あれだけの大舞台だから、そりゃそうだろう。

もっとも、アーセナルのファンとしては、サカやライス、サリバらの酷使っぷりを観ていると、オーデガードがここでゆっくりできたのは新シーズンに向けては非常にポジティヴなことだと思う。彼のような選手が、NT招集を免れることなんてほとんどないのだから、これはこれで稀有な機会だった。

アーセナルの24/25シーズンスタートおさらい

さてマーさんも指摘しているように、シーズンスタートが非常に重要。なぜなら、われらのスタートは非常にタフだから。

先日、いくらか時間の調整が入ったようだが、あらためて、われらのPLのスタート5試合の相手は以下である。おうふ。

  • ウォルヴズ(H)
  • アストン・ヴィラ(A)
  • ブライトン(H)
  • トトナム(A)
  • マンシティ(A)

ちなみに、The Athleticの24-25シーズンのスタート5試合の難しさランキング(※対戦相手の去年の最終順位でカウント)によると、全20チーム中でアーセナル(35)はWHU(34)に次ぐ第2位となっていた。

トップのハムは、ヴィラ(H)、パレス(A)、シティ(H)、フラム(A)、チェルシー(H)。

気になるシティは10位タイ(52)。並の難しさ。

ミケルが、チームに異例の早めの始動を呼びかけたのも、大部分はこのおかげかもしれない。シーズンの最序盤に、去年ダブルを喰らったヴィラ、ToTやシティ相手に結果を出すかどうかは、タイトルを狙うアーセナルには極めて重要といえる。

シーズン序盤はだいたいどのチームもフルフィットではないなかで、プリシーズンの時期を早めた効果が現れるかは興味深いところ。去年は、ミッドシーズンキャンプがチームを生き返らせた。今年のプリプリシーズンもまた、あとで語られるような工夫になるのかも。

いっぽうでは、サカやライスやサリバらは、ナショナルチームでだいぶ疲弊しているはずで、チームへの合流はだいぶ遅れることは必至。彼らこそ十分な休養が必要だ。

したがって、シーズンスタートの時期は、フィットネスを鑑みたチームマネジメントが問われることになりそうである。これまでどおりミケルがフィットネスよりもレギュラーにこだわるようだと……

まあ、そのためにもこの夏はしっかり補強をしてもらいたいものである。

夏の課題だったLB/CB、セカンドGK(※ウォルヴズのDan Bentleyが話題)あたりが解決しそうななか、CMとアタッカーという超重要な補強エリアがどうなるか。

 

おわり



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *