追記:マーティン・オーデガードの試合前コメント「大きな夢に向かってファイトしていく」
今日の試合のマッチデイプログラムに掲載されているというキャプテンのコメント。AFC公式サイトより。
オーデガード:今年は休暇もハードワークもあっていい夏になっている。今日からは、PLがまた始まることにみんなワクワクしている。
ここからは本番のスタートだ。スクワッドの周囲にあるフィーリングはとてもいいし、みんなが正しいマインドセットを持っている。準備はできているよ。
ぼくらは今シーズンも進歩を続けたいと思っている。ぼくらをつぎのステップに進めてくれる小さなマージンを見つけていくんだ。みんなとても準備万端で、前進することにとてもハングリー。ぼくらはずっと学んでいるとぼくは感じていて、今シーズンもそうなっていくと思うし、そう願っている。さらに力強くなって復帰する。
今週はずっとウォルヴズとの対戦に集中してきた。初戦はいつだって興奮するもので、まずすぐにエナジーを感じられるホームでやれるのも素晴らしい。
ウォルヴズのことはわかっている。とても強いチームだ。彼らもまた新シーズンに期待しながらやってくる。だからぼくらもいいスタートをすることがとても重要。
彼らは、Jorgen Strand Larsenと契約した。彼はナショナルチームでぼくもよく知る選手。イングランドに来た彼とは先週も話をしたんだ。彼にとってもPLでプレイするいい機会だろう。彼はいいやつだよ。彼の幸運を祈ってる。でも、それは2試合めからお願いしたいね!
個人的に、ぼくは自分がPFAのPlayer of the Yearアウォードの候補になったことはとても誇らしく思っている。それでも今シーズンは、より成長できるようたくさんの目標を設定している。自分のゲイムにもいつも進歩の余地があるし、ボールがあるときもないときも、もっとよくなれる部分がたくさんあるとわかっている。
それがここにいるみんなのマインドセットで、ミケルはそんなぼくらをつねにプッシュする。思うに、ぼくのゲイムのどの側面でももっとよくなれるし、ボールを持ったときの支配、それがないときのポゼッション奪還。だから、今シーズンもたくさんの取り組むべきことがある。
5月のエヴァトンのファイナルホイッスルから、ぼくらはずっとエミレーツに戻ることを楽しみにしてきた。EUROに参加しなかったぼくらには長い夏だったからね。いつだってホームが恋しいものさ。
ぼくらもよく休み、よくワークした。だから、ここからまたやっていくんだ。自分たちの大きな夢に向かって、これからファイトしていくことが楽しみでならない。ゲイムを楽しもう。そして、ただいまだ!
“Passing Notes” オーデガードとワニエリの師弟対談
そういえば、このコンテンツを忘れてた。お互いかなり若くしてプロデビューしているという、オーデガードとイーサン・ワニエリのふたりの対談が昨日AFCより公開されていた。もう観たひともいると思うけど、けっこう興味深い内容だったと思うので、ざっと訳しておこう。
MØ:話せてうれしいよ兄弟。ぼくらってちょっと似てるじゃない? ふたりとも若くして始めていて。最初の試合はどうだった?
EN:ヤバいくらいエモウショナルだった。何を考えればいいのかわからないくらい。ほんとにピッチに入るなんて思ってなくてショックだった。あのときは、いろんなことがありすぎて、でも自分はうまくやれたんじゃないかと思う。
MØ:試合前は知らなかったの?
EN:いやいや、全然知らなかった。何が起きるかまったく。あれは最後の時間で、ベンチから呼ばれて、ピッチに入ったときはもっと驚いた。
あなたのときはどうでしたか? 若いときはどんな感じだった?
MØ:そうだね、ぼくも同じだったよ。クレイジーさ。ぼくの初めてはノルウェイ代表だったからちょっと違うけど、ぼくには大きな夢であり大きな変化でもあった。
キミも年齢のことばっかり云われて、ちょっといやじゃない?
EN:いやですよ。ぼくも年齢じゃなくプレイで知ってもらいたいから。どういう選手かで知られたい。
あなたはどうでしたか。どんなふうにそれに対処した?
MØ:ぼくも同じで、それはいやだったね。みんな自分を若い子どもとして観るし、ふつうの選手として観られたかった。まあそんな若い年でプレイしていれば、多少注目を集めるのもふつうではあるんだけど。でも、年齢を重ねてもっとプレイするようになって、そのうちみんな年齢のことは忘れて選手のクオリティを観ていく。だから、自分の年はそんなに気にすることないよ。
EN:いっしょにトレイニングしている選手たちを観て、これはマジなんだって最初に思ったのはいつだったかおぼえてますか?
MØ:マドリッドへ行ったときかな。あそこで初めてファーストチームとトレイニングしたときビッグプレイヤーがそこら中にいて、ロナウド、ベンゼマ、ベイルとか。ただ、彼らといっしょにそこらを歩いたりドレッシングルームのなかだったり。それに彼らのクオリティを目の当たりにしたり、あれは非現実的な時間だと思ったよ。
EN:ぼくも初めてファーストチームとトレインしたときは、ヘイズースやあなたや、みんなTVでずっと観ていた顔で、あれはクレイジーだった。すっかり見入っちゃった。
あなたはたくさんの若い選手から助言を求められたりしますよね? もちろん、みんなあなたのやってきたことをコピーしたいと思ってるから。
MØ:ぼくがよく云ってることは、たとえば、自分のゲイムをプレイするようにとか、楽しまなきゃだめとか、自信を持ってプレイしろとか。だって、キミらはもうかなりのクオリティがあるから。
若いときは、自分を出すことができないと感じたり、その役割をこなせないと思ってしまうときがあるけど、だからこそそれが重要なんだ。ただ、自分のゲイムをプレイすること。そして、自分はちゃんとそこにいるに十分だと感じること。
自分のやりかたでそれをやることが大切であり、それに生き、学び、楽しむことさ。
プロ契約したときはどんな気分だった?
EN:ヤバいフィーリングだった。自分がこれまでずっと応援してきたクラブだし、子どもの頃からずっと観てきたクラブとついに契約できた。家族もその場にいたし、ことばにできない。
MØ:キミはそれにふさわしいよ。
EN:どうもありがとう。
MØ:キミがどんどん有名人になっていくこととか家族はどう思ってる?
EN:うちの家族は守ってくれますね。彼らはぼくに謙虚でいてほしい。だから、ぼくがメディアにあまり注目されすぎないよう守ってくれる。だって、ほらそれで持ち上げられたり、引きずり落とされたりするから。
MØ:うちも同じだったな。ぼくの周囲にいた人たちはみんなぼくを守ろうとしてくれた。重要なことは集中すべきことに集中することなんだよね。そしてただフットボールを楽しむこと。自分自身を守ることはいつでもよいことだ。
キミのキャリアのなかでいちばん重要なひとは? 誰がいちばん助けてくれた? いまの自分は誰のおかげだと云う?
EN:家族全員と云うかな。でもとくに父さん。彼はぼくが小さいころのコーチで、いつでも、もっともっととぼくをプッシュしてくれた。いつもいっしょにトレインして。だから、それはまさに父さんだと思う。
あなたは?
MØ:それも同じ。もちろんぼくも家族全員と云うけど、フットボールに関しては父だね。彼もぼくの子どもの頃のコーチで、彼自身も選手だったから、ぼくもかなり学んだ。
キミのところは、 いまでも何をすべきかとか云ってくる?
EN:そうですね(笑)。いまもコーチしてきます。
MØ:もうさすがにウザくなった? それとも大丈夫?
EN:いや大丈夫。気にしない(笑)。お父さんはまだコーチしてきますか?
MØ:うちもまだコーチしようとしてくる(笑)。
子どものころのアイドルは? 誰に憧れてた? その理由は?
EN:子どもの頃のアイドルは、やっぱりDe Bruine。彼のプレイとか、パスのスタイル、彼のやっていることを真似しようと。
MØ:ぼくには、いろいろな選手がいたけど、当然メッシ、エジルもかな。でもひとりだけというなら、ファブレガスだね。よく彼を観ていた。ぼくの親友が大のアーセナルファンだったから、よくいっしょに観ていたってのもある。彼のプレイはすごくナイスだったんだ。
ツアーにキミもいてくれてよかったイーサン(※訳注:USツアー中の撮影らしい)。これからみんな、もっとキミのことを観ることになるんだろうね。そしてキミはとてもいいプレイをしていく。自分のやっていることを誇るべきだ。これからもいっしょにやっていこう。
EN:100%。ありがとうございます。
ワニエリは、写真なんかでもあんまり笑顔の印象がないのだけど、このやりとりを観ているとけっこう柔らかい笑顔で、こんなふうに話すんだなあと思った。
それと、映像を観てすごく感じるのは兄貴へのリスペクト。大先輩を前にちょっと緊張もありつつ、すごく尊敬している感じがとてもよい。
今日、ワニエリのプレイが観られるだろうか。楽しみ。
※追記ここまで
いよいよシーズン開幕ですね。今シーズンも色々なエントリー楽しみにしています。