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ラヒーム・スターリングのファーストインタビュー@アーセナルと彼の人間性について

おはよう。

昨日、スターリングのアーセナルでの初めてのインタビューが公開された。

通常は、選手の契約発表のときにあわせて公開されるもので、今回はやけに時間がかかったなと。それと、短い。

ざっと訳しておこう。



ラヒーム・スターリング、アーセナルでのファーストインタビュー「完璧にフィット」

AFC公式サイトより。

Sterling on Arsenal move: “It’s a perfect fit”

(ラヒーム、クラブへようこそ。アーセナルの選手になった気分は?……)

スターリング:信じられないような気分。とてもワクワクしているし、興奮してる。

(最終日は一日中クラブと話していて、さぞかし大変な日だったのでは?……)

そうだね、遅くまでかかったから。だけど、これはぼくが待ち望んでいたものだった。あらゆる面からも、ぼくはこれは自分にとって完璧なフィットだと思うんだ。

だから、ぼくらが一線を越えることができたことが超うれしいよ。

(劇的に終わった最終日、エドゥとの話の内容をちょっとだけ教えてもらえない?……)

エドゥとは話したよ。

外側から見えていたものが、これでリアルが見られると彼に伝えたと思う。ミケルがここに来てからの一体感(togetherness)があり、選手たちのここまでの旅路も見えていた。そこには渇望がある。それと繰り返すけど、一体感がある。

それはぼくが加わりたいと思っていたものなんだ。

(これからの自分のキャリアのつぎのステップ……)

とても興奮している。それはつねにチャレンジで、これもさらなるチャレンジ。とてもうれしい。全力をつくす。

(キミはここまでのキャリアでとても大きな成功を収めてきた。この移籍で渇望と決意を一新する?……)

まさにそのとおり。何度も云うけど、これはぼくには完璧にフィットしている。このようなクラブにいること、そこには渇望や欲望がある。毎年だ。それが彼らが繰り返しプッシュしていること。

そして、それがぼくのひととしてのありかただ。毎日もっと良くなりたいし、前年よりももっとうまくなりたい。

できればぼくが選手たちの潤滑油になって、やっていきたい。

(ミケル・アルテタとの再会にどれほど興奮している?……)

彼はトップガイで、トップキャラクター。彼がやってきたことはもちろんずっと観ていた。ぼくもシティでは彼としばらく過ごしたから。

彼が、こんな素晴らしい歴史あるクラブで爪痕を残していくのを観ていた。それは彼のことを大いに物語っている。彼がここでいかに偉大な仕事をしてきたか。

(とても長い日でした。契約、メディア対応、メディカル、あとはピッチに出るだけ……)

そうだね、ここからはその時間だ。クラブに慣れて、あとはできれば試合でプレイしたいし、自分の足跡を残したい。

(ラヒーム、クラブへようこそ、グッドラック……)

どうもありがとう。

以上

このインタビューはどうも話しぶりからして、デッドラインデイに行われたようだ。あの日のかなり遅い時間に、メディカルのために彼がロンドンコルニーを訪れたとき。そう思うと、なんだか疲労感が観えなくもない。落ち着いているというより、疲れてぐったりしてたという。

ファンからの大きな注目があったにしてはやや短いインタビューは、そんな彼を気遣ったのかも。お疲れさまである。

昨日は彼のスクワッドナンバーが発表されていた。

No.30。アーセナルのNo.30は、TMによると、かつてこのような選手たちが着けていた。

同じくローンで、なんとなくベナユンを思い出したけど合ってた。あとミヤイチやチューヨン・パークも。

彼がN0.10を着けるといううわさは、AFC公式サイトがうっかりアーセナルダイレクト(通販)のリンク「スターリングN0.10のオーダーはこちら」をサイトに貼ってしまったから広まった憶測だったのだけど、AFC Mediaの皆さんはけっこうこういうことをやりがちに思う。昨日、このインタビューもぼくが最初に訪れたときはアクセス拒否されてしまった。一度公開してからなにか問題を見つけて閉じたっぽい。ま・そのくらいべつにいんだけどな。

ラヒーム・スターリングの人間性

彼について、これは書いておこうと思っていて、ちょうどいいのでここで。

デッドラインデイで、彼は人間性に問題ありみたいなこと?をTWで教えてくれたひとがいて、彼の人間性はけっこう気になっていた。これまでにいい評判も聞いたことがない気がするし、逆になんか悪どいエピソードがあっても思い出せない(まったく興味なかったので)。でも、性格悪かったらやだなあと。

そうしたら、ちょうど彼についての2年前のKDBのコメント(The Player’s Tribune)が話題になっていて、それを読んだら、あんまりそっちは心配しないでもよさそうに思えた。

KDB:ぼくは死ぬほど正直者なんだけど、ちょっとした秘密を話そうか。

ぼくはシティに行く前、ラヒーム・スターリングってのがどんなやつかまったく知らなかった。会ったこともないし。英国のプレスをみるかぎりでは……

でも、彼は悪人と云われるようなやつじゃないと思った。タブロイドではいつも彼は傲慢だと云われているけど。だから、彼は……なやつなのかなって。英語だとなんて云うんだっけ?

ちょっとしたdickhead、かも?

ラヒームとぼくには強い絆がある。ほとんど同時にシティに来て、プレスではネガティブな話題が充満していた。彼らはぼくについて「チェルシー失格」と云い、ラヒームについては金のためにリヴァプールを去った派手好きと云った。ぼくらは、ふたりとも難しい性格だと云われていたんだ。

もちろん、それを読んでぼくは「難しい? ありえない。ぼくを知りもしないくせに!」と思った。しかし、ほかの選手について読むときは、影響されることもあるのはしょうがない。

そして、ぼくはシティでラヒームと出会った。トレイニングのあと彼と話していてこう思った「待てよ、こいつはやけにクールだぞ? あの話はなんなんだ?」。

実際、ぼくはあまり親しい友人はいないんだ。フットボールでもそれ以外でも。ひとに心を開くのにとても時間がかかってしまう。でも、ラヒームとはどんどん仲良くなっていった。同じ時期にふたりとも息子が生まれたのもあるし、よくいっしょに遊んでいた。

ぼくは彼を知るにつれて、なんてスマートでしっかりした人間なんだと思うようになった。タブロイドが云ってることとまったく違う。

これがリアルな真実。ぼくがフットボールで出会ったひとのなかでも、ラヒームはもっとも優しく、もっとも謙虚なやつのひとりさ。

<後略>

あのKDBさんがこれほど云うのだから、間違いないのでは?

しかしThe Player’s Tribuneの独特の書き方は、すぐそれだとわかるな。TPT構文。

まあただ、こういうふうに彼のインサイドストーリーを明らかにして擁護することがトピックになること自体、それが真実でないによせ、彼は世間一般的にはあまりまともな人間だとは思われてこなかったということなんだろう。誤解されやすいひと。そういうひとは、たまにいる。

あともうひとつ、彼にまつわるナイスなエピソードがある。おなじみの@AFCAMDEN氏。

去年の夏、ジャマイカから戻るフライトでラヒームと会ったときのこと。ビジネスクラスがソールドアウトで、彼の家族、友人、乳母たちの席はあったのだが、あとひとつ席が足りなかった。そこで彼はひとり戻ってエコノミーに座ったんだ。べつに英雄譚とかじゃないけど、彼は明らかに謙虚なひとだった。

いいひとじゃないか。

よかったよかった。

 

おわり



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