コニチハ。
アーセナルは、今年のリーグカップでは前回のボルトンに勝って、今回は4thラウンド。相手は、チャンピオンシップのプレストン・ノース・エンド(Preston North End)。アーセナルは、2017年にFAカップで彼らとは一度だけ対戦したことがあるというものの、正直まったくおぼえていない。
彼らは、前回リーグカップでなんとフラムに勝って(※ドロウからペナルティ)このラウンドに進出してきたということで、意外にあなどれないチームなのかもしれない。
ただアーセナルも、この週末はインテンスだったPLリヴァプールを終えたばかりで、週3試合がつづくなか高いレベルの緊張は維持されているはず。ファーストチームの選手たちのフィットネスやケガの状態が懸案になっているところではあるものの、もちろん、前回のボルトン同様、今回も多くの若い選手の起用が予想されるため、ギリギリの選手たちには一回休みが与えられそうである。
この試合をプレビューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「カラバオカップは重要。勝ち癖をつけられる」
昨日のアルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(ヒザをケガしたガブリエルの様子は?……)
アルテタ:まだ彼を調べているところだ。悪いようにはまったく観えない。彼は思ったよりも全然よかった。大丈夫だろう。
(彼はスキャンを受けたので?……)
いくつかの検査は受けたよ。イエス。
(ジュリアン・ティンバーについて……)
ジュリアンは大丈夫。彼はとても疲れていた。彼はしばらく離脱していたし、試合をつづけることはできなかった。新しいケガもない。
(けいれんだった?……)
彼はつづけられなかったから、とても慎重な判断をしたまで。
(リカルド・カラフィオーリ?……)
彼は数週間アウトだ。
(サリバがサスペンションから戻ることについて……)
(彼の起用)それはあとで決める。
(その決断では何を判断しなければならない?……)
残りの選手たちと同じように、試合に勝つためにいかに最強チームにできるか。
(マーティン・オーデガードの起用はいつ……)
彼はもうしばらく芝生のうえにいる。しかし、まだいくつかチェックボックスにマークすることが残っている。リハブの最終ステージをどれだけ早くできるかが問題だ。周囲の選手たちと競い始めることができるかどうか。彼はまだそこまではいっていない。
(彼はIB前には戻れる?……)
願わくばイエス。しかし、彼の今後をみていく必要がある。
(試合に勝つこととファーストチームの選手たちを守らねばならないことのバランス……)
われわれは、そこに正しいバランスを見出そうとしている。あなたが云うように、いまはさまざまなコンペティションで、われわれはとても要求されている。われわれはそのすべてに勝ちたいし、明日もまた勢いを得はじめていかねばならない。だから、われわれは強いチームを出すつもりだ。
(マンUがETHを解任した件……)
仲間のひとりが仕事を失うのを見るのはつねに悲しいものだ。わたしは、彼はとてもよい仕事をしていたと思う。彼はあそこでタイトルを取ったし、たくさんのことを変えた。彼はすごいコーチであり、それが難しかった。
残念ながらそうしたことが起きるとき、われわれはマネジャーとしてつねに矢面に立たされる。とくに試合を観てみれば、彼らがいかにして敗けたか。それはすごかった。
しかし、彼らは決断し、わたしは彼の今後の健闘を祈る。
(あなたがエドゥとボードから得ている支援について……)
誰も解任されるべきじゃない。そうしたサポートがあれば、なにかを得ることができるもので、どうにかしてそのお返しをする。しかし、われわれはフットボールの試合に勝つためにここにいる。そこは忘れてはならない。
(ここにもうおよそ5年間いる……)
長い時間だ。普通じゃない。残念なことに、これは非常に普通でないのだ。わたしは、できるかぎり最善のやりかたで自分の仕事をつづけている。繰り返すが、試合がもっとも重要なことで、仕事を維持するには多くの試合で勝つ必要がある。
(カラバオカップの重要性……)
重要だ。なぜなら、全員を活かすことができるから。勝ちグセをつけられるから。それがとてもとても重要だ。だからどのコンペティションのことも気にするし、なにを競っているかは関係ない。
自分たちが参加するどの試合でも競わねばならないし、そうでなければ敗退する。マージンはとても小さい。明日の相手はとてもタフである。
(ロテイションの機会……)
それは重要だ。あまりプレイしていない選手たちもいるし、彼らは明日チャンスを得ることは間違いない。しかし、選手はプレイする権利を自分で得なければならないし、その権利を得たら、今度はパフォームせねばならないし、試合に勝つためにインパクトを与えるやりかたでパフォームする必要がある。
それこそが、われわれが全員に要求することだ。若いとか経験あるとか、レギュラーでプレイしているとかに関わらず。
(月曜夜にあったthe Global Gift Galaについて……)※各界のセレブリティがボランティアで集うチャリティイベント。アルテタもアンバサダーのひとりだった。the Global Gift Gala
美しい夜だった。われわれは、ふたつの素晴らしい財団とのあいだにパートナーシップを築いている。彼らが多くの子どもや家族の生活や希望のために変えていること。とくに、特別なものが必要なひとたちのために。
われわれは、彼らともう10年近く協業していて、人生について多くの気付きを与えてくれる素晴らしい機会だ。
われわれには多くのひとたちとつながり、多くの関心を惹きつけられ、資金を集められる力と能力がある。最後にはそこが非常に重要だ。そうした子どもや家族にはインフラ、医療、注目されることが必要であり、それを継続的にやっていく必要がある。
一度やっていい気分になった、というだけでは十分ではない。それは何年にもわたり築いていかねばならないもので、彼らがやっていることは素晴らしい。
(マンシティがカラバオカップでやっているロテイションから何を学ぶ?……)
もちろん、わたしはあそこにいたし、スクワッドのクオリティもわかっている。彼らをそういったポジションに入れたときでも、いかに強いチームか。われわれにもとてもよいスクワッドがある。
現時点でたくさんの選手を失っていることも事実で、とくに特定のポジションで、だから、とても強くいなければならないのだ。変更することはできる。しかし、チームにはバランスが必要で、ケミストリとエナジーも必要。
彼らは、試合に勝つ権利を得るためにとてもうまくやらねばならない。とくにアウェイのときは。
(2試合連続でLBのサブにMLSを起用。ジンチェンコはいまもキープレイヤー?……)
その決断はつねに難しいものだ。それを下すのは、純粋にほしいパフォーマンスで結果を得るため。だが、アレックスはすでにもう何年にも渡ってやるべきことをやり証明してきている。彼にはそれをやる能力もある。
(ティアニーの復帰は近い?……)
彼はかなり近いと思う。彼はとてもよく見える。彼は苦しんでいた期間を乗り越えたと思うし、とてもシャープだ。まだチームとはトレインできていないが、あと1-2週間でそれができることを期待している。
(トミー・セットフォードについて……)
われわれが彼を連れてきたのは、当然彼にはそのクオリティがあるとわかっていたからだ。われわれがGKエリアに求めていたもの。しかし、残念なことに彼はケガしてしまっていたので、まだほとんどプレイしていない。明日彼がプレイするかどうかは観てみよう。
(バック4の不安定がチームに与える影響?……)
われわれは、リヴァプールの試合にはたくさんの計画をしていた。3つか4つのシナリオがあった。しかし、ガビのケガは計画になかった。ふだんは何も起こらないから。
そしてそれが起き、われわれが試合の早くにそれに適応せねばならなくなった。理想的ではなかった。それがいま起きていることで、考えされられたし、多くを学んだ。
われわれはもっと強くなる。ほかに道はない。
(ビッグゲイムでのMLSについて……)
まず何より、とても大きなパーソナリティがある。彼は気にしないんだ。彼は完全な信念でプレイする。多くのコミットメントがあり、そのポジションに必要なクオリティを備えている。アウトサイドでもインサイドでもプレイできる。
守備でも彼はとても強い選手で、われわれが望むものだ。そういう選手がいるとき、わたしは彼がアカデミーだとかどうだとか気にしない。われわれは、彼らに機会を与える必要があるし、彼もそうした試合でプレイできる権利を自分で得ている。
(Skyでジェイミー・キャラガーが云ったように、あなたにはペップよりジョゼ・モウリーニョがお手本になっている?……)
わたしは自分のことは話さない(にやり)。そういうことを話すのが彼の仕事だろう。彼の意見。ほっておくさ。
ジョゼ? わたしは15才のときから彼を知っている。バルセロナでわたしをコーチしてくれた。彼は26だか28コのタイトルを取っている? 彼はとても憧れのひとだ。彼がやってきたやりかたがあり、数々のクラブで文化を変えてきた。それを彼はさまざまな国でやってきた。
(モウリーニョとの比較を褒め言葉だと受け取る?……)
わたしはそれを意見と受け取る。わたしは自分を誰かとくらべるのは好きじゃない。だってわたしはわたしだから。そうしたことをわたしがしないのは、ほかの人たちだって自分のことをやっているから。わたしは自分の信じることをやるし、それは選手とチームが成功するためにベストなこと。自分たちのプレイしたいやりかたにベストなこと。それだけ。
(今後のアウェイ4試合に駆けつけるファンへのメッセージ……)
いまやっていることをつづけてほしい。あなたたちはまったくもってすごい。わたしたちは、あなたたちが費やしてくれたすべての時間、努力にとても感謝しています。わたしたちは非常にありがたく思っているので、とてもよくパフォームし、皆さんに多くの喜びをもたらしたい。
ファンにメッセージをもらってここでいかにも終わりのようで、つづきがある。
サマリー。
- First trophy: Special moment, especially as a manager.
- Preferential treatment for trophies:Keeping the hunger isn’t easy. Every training session, every game is so important.
- Generation of keepers: We threw Jack Porter in earlier than we wanted. We have good potential.
- Possible to win all 4 trophies: We certainly have to try.
- Keeping people guessing: That’s my job. If I tell you everything it has consequences. I don’t know if a player will be fit in two days time.
- Playful with giving things away: I don’t want to make it easy for them, make sure they do their homework like I do.
- How difficult for new manager to build something new: It’s very demanding. Even if you do an incredible job, you will only be judged on the success, not on how you’ve changed everything.
以上
選手のフィットネスに関するやりとりでは、概ねポジティヴな回答。よかったよかった。週末にはまともなバック4かもしれない。最悪の事態は免れたっぽい。
それとこれはアルテタの会見だけでなく、あらゆるボス会見でトピックになっているだろうマンUのETH解任。ついにこの日が来てしまったか。マンUもだいぶ我慢をしたものの、これにて彼との旅は終了。まあ末永くつづくようには観えなかった。
アーセナルとしては、ずっと低迷しているライバルが今後変わる可能性があるということで、同じリーグで戦っている以上は影響は少なからずあるだろうし、それとETHの後任としてRuben Amorimというマネジャーが取りざたされていて、彼がアーセナルがCLで11月末に対戦するスポルティングのボスということで、こちらも少なからず影響がある。アーセナルも狙っているというViktor Gyökeresが、マネジャーについてマンUに移籍する説もあるし、こちらも影響あるっちゃある。
なにとぞマンUが失敗しますように。なむなむ。
その他のやりとりでは、ジンチェンコに関する質問が興味深かった。ちょうど今週はArseblogが記事のなかで触れていたり、ジンチェンコをどう見るかということがアーセナル界隈で話題になっていた。この質問に関してアルテタの回答は、あまり回答になっていない回答をしている。MLSは、プレイする権利を自分で得ているとも話しているので、シンプルな回答としては、MLSのペッキングオーダーが上がった(ジンチェンコが下がった)ということなんだろうが、さすがにそれをはっきりとは云いづらい。
もしこの試合でジンチェンコがプレイしないようなら、このざわざわは加速してしまいそうである。LBでダメならMFでプレイさせればいいのにね。
あとは、キャラガーからモウリーニョ呼ばわりされた件。それは褒め言葉ですか?って訊くほうも訊くほう。いろいろウケる。彼がバルセロナでコーチをやってたというのは、恥ずかしながら知らなかったな。
KTの復帰情報を質問した記者に大きなナイスを送りたい!
キャプテン候補だった漢でしたし、今のLBの怪我事情的にも。
FA杯獲ったときは3-4-3の左CBで活躍してましたし、期待したい。大いに!