PL is back!
今回は随分待たされた感があるなあ。いつも同じ2週間なのに。
さて、今回も退屈だったIBが開けてPLのGW8。アーセナルの相手はボーンマスである。アウェイのVitality Stadiumでの試合となる。アーセナルのアウェイ試合は久しぶりと思ったら、なんと9月のPLシティ(A)以来なのですな。それ以降われらは4試合連続ホームで、その間には2週間のIBもあった。だから、アウェイ試合はほぼ一ヶ月ぶりという。
ボーンマスのVitality Stadiumは、昨シーズン、カイ・ハヴァーツが初めてアーセナルでゴールを決めた場所で、その後のここまでのビッグカイの活躍を思うと感慨深いものがある。アーセナル加入当初からチームへの適応にやや苦しんでいた彼に、ペナルティでゴールの機会を譲ったあの試合。チームが彼を助けようとする姿は美しかった。
Kai’s first for The Arsenal ❤️
With a trip to Bournemouth fast-approaching, look back at some of our most memorable days by the seaside 👇
— Arsenal (@Arsenal) October 17, 2024
ちなみに、今週はシティとリヴァプールの試合はそれぞれ日曜なので、アーセナルはこの試合に勝つと一時的にテーブルのトップに。彼らにプレッシャーもかけられる。
待ちに待った今晩のこの試合、プレビューしてゆこう!
アルテタの試合前コメント「カイはロールモデル」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。 AFC公式サイトより。
(サカは起用できる?……)
アルテタ:あれはシリアスなケガではない。彼はとてもよく回復している。この2日間でもいくつかのことをこなしてきた。彼はNTの2試合目はフィットしていなかったが、われわれは期待している。今日の午後もトレイニングセッションがあり、昨日もいくらかやった。彼が間に合うかどうか観てみよう。
(ハヴァーツのフィットネス?……)
彼は多少問題があって、われわれもそれに対処してきた。彼はずっと素晴らしかったし、NTとも彼らのマネジャーとも、とてもよいコミュニケイションがある。
彼らも状況は理解しているし、われわれもここでやれるすべてのことを調整している。彼もまた今日いいトレインができるようなら、フィットしてプレイするチャンスがある。
(マルティネリ?……)
彼はガビーといっしょにここに昨日の午後到着した。だから、彼のことはまだ短時間しか観ていない。彼も昨日は外で多少動いていたし、様子を観ていた。彼にリスクをとるべきかどうか、今日はそれを考慮するまたさらなるステップだ。わたしも、選手がなんと云うかわかっているからね。「間違いなくフィットします」と云うに決まっている。
(オーデガードの進捗……)
彼はこの試合にはフィットしていない。来週はまた違ってくるだろうが、現時点では彼もリハブの後半に入っている。彼はもうたくさんのことをやっているし、いくつかのテストをクリアする必要がある。とくにボールを持ってうまくやれるかどうか。彼がどれほどの復帰具合かをはかるには、来週が非常に重要になると思う。
(ホワイトとティンバー、それとジンチェンコは?……)
彼らは3人ともかなり近い。今日プッシュして様子を観るつもりだ。とくに右サイドが強化されるから。できることなら今日は、明日には何人か戻れる選手がいるとポジティヴなニュースが聞きたい。
(ハヴァーツは昨シーズンのボーンマスでの初ゴールから変わった?……)
あれはターニングポイントだったとは思う。選手たちが主導して決めたことで、ベストなことだった。彼らは、選手のためになにかやろうとそれを決めた。それは、すぐに彼を特別な気分にさせた。尊敬され尊重されているのだと。みんなが積極的に彼のためを願っていた。
あれ以降のストーリーは信じられないものだ。彼はどの試合でもゴールに関与し、彼の貢献で試合に勝っていることは素晴らしく、とてもポジティヴなことである。
(勇気、レジリエンス、このクラブへのリスペクトを彼が体現していること……)
そのとおり。わたしは、彼は素晴らしい模範だと考えている。彼の毎日の振る舞い、人としてのありかた、人生の生き方。彼がどれだけフットボールで競うことを愛しているか。
繰り返すように、このレベルでのその一部は、困難な状況をに対処しマネジすること。わたしは、彼はその素晴らしい例だと思う。
(Thomas Tuchelがイングランドのマネジャーになった件と、彼の下で選手たちは何を学べるか……)
彼らはたくさんのことを学ぶだろう。わたしは、間違いなく彼は世界のベストコーチのひとりだと思っている。彼の経験、チームのセットアップ、とても興奮することもやってきた。わたしは、何人かの選手から聞いたことがあるが、彼らはみな笑顔だったよ。それはよい兆候だ。
(パーティのフィットネス?……)
トーマスはフィットしている。
(ハヴァーツのポテンシャルを引き出すこと……)
われわれは、彼ならできると信じていた。彼は、われわれに欠けていたクオリティを持っていたが、大きな?マークもあった。なぜなら、何年か前の彼は、われわれがこのレベルに求めるものを生み出していなかったから。
われわれが信じたのは、環境の変化がポジティヴに作用する可能性だ。とてもがんばる選手がいて、ベストになろうとしていて、目標をかなえようとしている。だったらそれをワークさせなければならない。難しいスタートではあった。しかし、現時点でわれわれはとてもよい場所にいる。
(PLの直近3試合でクリンシートがないことは心配?……)
いくつかの試合での、とくに失点のしかただ。ちょっとしたことでやられて失点した。そこには改善の余地がある。
それはつまり一貫性だ。プレイするときに、緊急さのレベル、まとまり、リアクションへの集中について確認すること。なぜなら、ここ数試合では、とくにホームで、チームはわたしがあまりうれしくないしかたで失点をしているから。
(ボーンマスの最大の脅威について……)
彼らは非常によくコーチされていて、超インテンス。非常に競争力があり、チームとして何をやりたいかがはっきりしている。わたしの意見では、彼らは違った結果を得ていたかもしれない。とくにビッグチームとのアウェイ試合で。
彼らには挑戦を挑まれるだろうし、われわれも明日はベストでいる必要がある。
(英国人コーチがイングランドNTのマネジャーになれない件……)
わたしもその意見は理解するし、気持ちもわかる。だがそれはFAの責任であり、最初に英国人だけでふるいにかけるのか、あるいは国を問わないのか。そして、現在のように現時点でのベストを選ぶのか。
英国人マネジャーじゃないことが悲しいと感じるひとがいるのは、わたしも理解する。歴史が物語るように、それが非常に重要になりえるから。しかしわたしは、イングランドのマネジャーになるために多くのマネジャーたちが全力を尽くすほうのプライドをとる。それは、この国でわれわれがどのように扱われているかと関係している。どれだけわれわれが情熱を愛し、リスペクトを愛し、歴史とここでやってきたことを愛しているか。
わたしが個人的には云えるのは、自分のいる場所とそれがとても関係あると感じているからで、たとえこの国の出身でなくとも、それはとても大きなことだと思う。
(あなたが代表チームを率いるならスペインだけ?……)
わたしがいま云えるのは、この気持ちだ。ここはまるでホーム。わたしはここに22年間いて、そうした気持ちを抱いている。なぜなら、わたしはつねに尊重と歓迎を感じているから。そしてこの国によって、この遺産によって、フットボールの歴史によって触発されている。毎日どう扱われているかによって、触発されているんだ。
(ジャック・ウィルシャーのコーチング能力……)
彼は素晴らしい。もちろんみんなが知っているのは、彼のキャリアであり、キャラクターであり、じつに特別なパーソナリティ。彼のこのクラブへの愛着も。彼はユニークなんだ。オーラがありカリスマがある。このクラブや人たちとのつながりかた。
彼がここへ来て以来、彼は大きなインパクトをもたらした。キッズにもとてもインスピレイションになっている。なぜなら、彼にはクラブとの歴史があり、やってきたことがあり、そのやりかたがある。
つぎに何が起きるかは彼次第。クラブもそう。
(これからの試合を対戦相手に応じて分類する……)
われわれがIB中に計画しようとしていたのは、つぎの試合がどうなるか、そうしたことの類似性、その限られた時間で、どういうパターンがあるのか、試合の大半でなにをやったら効率的になれるのか。
つぎの試合は、その前とは多少異なる。とくにわれわれはホームで数試合をプレイしてきて、今度はアウェイであり、ちょっとした違いはある。しかし、事実としてこれからの週は違う見た目になるだろう。
われわれは、前の試合と比較して-2、-1とトレインする時間が短くなるし、だから適応していくことになる。
(効率への挑戦……)
チャンスをつかむことだ。すべてを分析したあとで、試合をどう効率的に単純化できるか。相手を上回って試合に勝つために特定の時間で何が求められるかを、超はっきりさせること。
(オーデガードはつぎのIB前には復帰できる?……)
イエス。願わくば。
(トミヤスはヒザのケガをセットバック……)
わからない。長期のものでないとよいのだが、彼が戻ってきたときに彼の負荷への反応や、ピッチでのことを観なければならない。
われわれには彼がとても必要だ。彼はずっと素晴らしかった。ワークレイト、復帰のためにがんばってきた時間。彼はそれをなしとげた。そして素晴らしい調子だったのに、そのあとなにかが起きた。われわれ全員が彼についている。彼にはわれわれの支援が必要であり、彼が問題ないことを望む。
(FAからイングランドの仕事の話はきていた?……)
ノー。わたしはFAとは話してない! わたしは10人候補のひとりじゃない。
(あなたもいつかNTに行くかもしれない?……)
いまは考えていない。責任もあるし、ここでやりたいこともたくさんある。現時点では、わたしはそれについて考えていない。
(チームは8日間で3試合に対処することも精神的にもう慣れてきた?……)
確かにその経験は得ている。前回の期間、われわれはそれを見せたし、非常に特殊な状況や異なる状況でもパフォームできるし、ほしい結果も得られる。
これからは、違う挑戦になり、availabilityもカギになるだろう。なぜなら、選手たちにはできるだけ早く戻ってもらう必要があり、そこにはとても重要なものもいる。そのプロセスをもっと改善していく、より効率的になるつもりだ。
会見の後半。
サマリー。
- you nearly played for England? I would have done it and been very proud
- disappointed ruling against you? it was fine
- Seven of next ten away from home? we put things to make the players feel fresh and they are used to travelling try to make periods away as short as possible to make sure we get best results and some surprises
- no fear away from home? we feel ready to face anyone
- Jesus need to show more? he’s a really important player and needs to get some rhythm
- pathway for English managers? levels are high and question is if they have enough opportunities
- help to have Tuchel in charge of England? he has the responsibility to do best for his country
- try to keep Wilshere? he’s still here with us now
- expect more to sit out next international break? I hope they are all fit
- reasons why so many more Spanish coaches than English?
- Smiling English players include Raheem and Ben White?
- Raheem for England ? he’s one of the best
以上
ご存知のように、今週はイングランドNTの新マネジャーとしてトーマス・トゥークルが指名されたことで、それに関するやりとりが多い。この会見のやりとりにもいくつかあるように、英国では、マネジャーに英国人が選ばれなかったことが、大きな議論になっていた。
NTのマネジャーというのは、どうしても一線を退いたものの仕事という印象があるので、個人的にはこのひとがこの仕事を引き受けたのは意外に思えた。マンUを蹴った理由は想像できるけど(笑)。BVBやチェルシーのようなビッグクラブで仕事ができる優秀なコーチであり、NTはまだ早いような。とはいえ現役のトップコーチがNTへ行くのは、ドイツのナーゲルスマンみたいな例もあるか。
それとその話の流れで、アルテタ本人が選手時代にイングランドNT(カペッロ)から声がかかっていたという事実も明かされている。アルテタといえば、当時のスペインのMFの層の厚さや、ケガなどの理由で、NTでプレイする機会にはついぞ恵まれず。イングランド代表としてプレイしていた可能性もあったという。それはそれで観てみたかったな。当時のイングランドのMFは誰だろ。ジェラードとかランパード?
あと、ジャック・ウィルシャーの話題が出ている。彼はファーストチームのヘッドコーチとしてノリッチ(※現在はチャンピオンシップ)へ行く可能性があるようだ。以前からAFCを離れる話は出ていたが、ようやく。
ノリッチは、以前アーセナルでローンマネジャーをやっていたBen Knapperがスポーティングダイレクターを務めているということで、そのコネクションなんだろう。
それにしてもジャックがノリッチとは興味深い。あのPL史上に残るファインゴール(チームゴール)の相手がノリッチだった。グッドラックだ。