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【マッチプレビュー】24/25 EPL ニューカッスル vs アーセナル(2/Nov/2024)復讐

早くも11月でびっくりした。

さて今週末のPLはGW10、これでようやくシーズンの1/4を消化したところ。まだまだ楽しめて助かる。

今回のアーセナルの対戦相手は、ニューカッスル。いやな思い出のあるSt James’ Parkである。

オイルマネーで潤って近年はめっきり強くなった印象のある彼らで、今シーズンも好調なスタート。と思いきや、その後は突然に失速し、直近はPLで5試合勝ちなしとバッドフォームに苦しんでいる最中。

そして、あいかわらずキープレイヤーたちのフィットネスに悩まされているわれらは、それでもそれを利用してアウェイでお仕事完了せねばならない試合である。



アルテタの試合前コメント「イーサンは飛び立てる。翼をもがないことだ」

昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。 AFC公式サイトより。

アルテタ:フットボールについて語る前に、ひどい惨事のことについて話したい。いまわたしの国を脅かしているものだ。

わたしは、ここからわたしたちの思い、完全なる支援、同情を被害に会われたすべてのひとに送りたい。すべての家族と個人に。もちろん、この難局に国が一丸となって解決策を見出そうとしているところだ。

わたしはこの場からわたし自身の完全なる支援を示したいし、すべてのひとに、できる限りの支援を呼びかけたい。ひどいことが起きたのだから。

(ガブリエルは起用できる?……)

今日トレイニングセッションがあり、彼がそれを完了できるなら、彼は起用できる。彼はまだまったくトレイニングセッションは行えていないが、今日それができるならスクワッドに入るということだ。

(カラフィオーリ、ホワイト、オーデガードについて……)

リカルドとマーティンは当然無理だ。ベンについては、まだわからない。彼はまだトレインできていないから。彼はトレインできないのなら、試合では使えない。だから、彼が使えるかどうか様子を観てみよう。

(テーブルでのトップとの差は気になる?……)

1位にいたいし、どの試合にも勝ちたい。われわれは、今シーズンの自分たちの状況をわかっている。しかし、いまはいろいろ混ざった状況だ。明日のタフな挑戦はわかっているので、その準備を完璧にしていく。

(昨シーズンのSt. James’ Parkについてと、あなたの試合後のコメントについて……)

それはもう過去のことで、そのときに起きた状況の一部に過ぎない。そこから学んで、たくさんのポジティヴなことを得た。だから先へ進もう。

(あれ以来レフリーのスタンダードは改善されている?……)

わたしの意図は、あのコメントが効いたかどうかではない。わたしが云うべきは、その日に感じたこと。彼らも間違いなく最善を尽くそうとしている。

(リヴァプール戦でグループについてあらたに気づいたことはある?……)

残念ながら、あの試合ではわれわれが計画もしなかったことがたくさん起きた。わたしは、今シーズンに十分適応できるかどうか自分たちのスクワッドサイズを疑っていた。そこは、プリシーズンの初日から取り組んでいたことだ。

だがもちろん、とくにあるシナリオではそこまで適応はできない。しかし、間違いなくチームは、どんなときも相手よりも上回ろうと競う素晴らしいキャパシティを見せた。しかし、後半の早くにまた全体に影響を与えることが起きてしまったのは事実。われわれは、そこにいた。

(リヴァプールでCBでプレイしたホワイトについて……)

あれがベンのクオリティだ。彼はそのふたつのポジションでプレイできる。そして、彼はそれぞれの異なる高さでの役割に適応できる。とくにボールを持っているとき、われわれはとても難しい、トリッキーな相手に対し、非常に具体的なデュエルを要求された。とくにピッチのある部分で。あの仕事をこなすことは、彼があそこで1年以上プレイしていなかったことを考えても、彼はとてもよかったと思う。

(ニューカッスルのシーズンのスタートについて……)

9試合終えてのリーグポジションは、彼らのフィクスチャや状況を見ればとてもトリッキーだ。だが、彼らはファンタスティックなチーム。とてもよくコーチされているし、とてもインテンス。プレイするにはグレイトなステディアムで、あそこでどんなものに対面するかわれわれもわかっている。だから、とても楽しみにしているよ。

(Ruben AmorimがマンUのマネジャーになるかも……)※このあと正式に発表された

そういうことについては話せない。

(若いマネジャーとしてPLにいるのはどんな感じ?……)

ファンタスティック。グレイト。

(イーサン・ワニエリの可能性……)

いまの彼がどれだけ優秀か語ることができる。17才にして、ヨーロッパ最大のクラブのひとつであのようなポジションにいること。彼のレベルをとてもよく示していると思う。

彼が将来的にどうなるかは、主に彼がどれだけ欲しているかに依るだろう。現時点で、彼は多くを求めているし、正しい人間に囲まれている。そうなれば、あと必要なことはこの1年、2年、3年でどうなっているかを見る水晶玉だ。わたしの予想は、とてもポジティヴなものだよ。

(彼はあなたが観てきた若い選手のなかでもベスト?……)

17才であの才能が珍しいのは事実だが、われわれがPLで彼をデビューさせたとき、それについては多くの議論があった。しかし、われわれはそれをしたくなかった。

なぜなら、彼はギフトだから、われわれはそれをしたのだ。われわれは彼のために築きたい道筋がわかっていたし、彼にどれほど彼を信頼しているか、どれほどチームに残ってほしいか力強いサインを送りたかった。われわれは、彼がいてくれることがとてもうれしい。

(今シーズンはリーグ全体でなぜこんなにもケガ人が多い?……)

思うにふたつの側面がある。ひとつは、とても不運だったということ。とくに、似たようなポジションでそれが起きている。そしてもうひとつは、もちろん選手たちへの毎週の要求。

それをある視点から見て小さなスクワッドになっているのは、つまりどのクラブも30人ものクオリティある選手を抱えることは無理であり、ひとりの選手がより多くの時間プレイしなければならないことが影響し、それがスクワッド全体に波及効果になる。それをやりくりするのは非常に難しい。

(イーサンは守らねばならない?……)

わたしが思うに、もっとも重要なことは彼をプッシュすることだ。そして、彼がプッシュされていたら、彼をすぐ後ろからつかまえて安定させてやり、守ること。だが、あの才能があれば、彼のことはプッシュしなければならない。

守ることも必要で、正しい距離から彼を見守る。だが、彼も自分が飛び立てるか見る必要があるし、どんな翼ももがれてはいけない。

(同じ道を歩んでいるブカヨ・サカが彼のそばにいるのはどれほど役立っている?……)

それが信念を築いていると思う。われわれがかなり早期に契約するすべてのアカデミー選手、若い選手には、はっきりとした道筋があり、われわれも彼らに機会を与えるし、彼らがもしそれを自分から得るなら、彼らもほかの選手たちと同じように扱われる。

(今シーズンのトーマス・パーティがすでに昨シーズンよりも長くプレイしている件……)

われわれに必要があったひとつのことは、トーマスにあのレベルで確信が持てることだった。彼はいまやっていることをやるために、とてもハードワークしてきたし、彼は様々なポジション、異なる要求にとてもうまくプレイしていると思う。素晴らしく対処している。彼はチームにとってビッグプレイヤーだ。

(トーマスとはこれから契約交渉もある?……)

彼はまだ31才に過ぎないし、いま彼はとてもよい調子だ。そうだね、その議論はしていく。

(イーサンとあなたの17才のころを比べて……)

わたしはそのレベルにはなかった。わたしがとても幸運だったのは、あの年齢でわたしを信じて機会を与えてくれたひとがいたから。

それは、彼らに必要なことでもある。才能を開花させるには、誰かがチャンス、信念を与える必要があり、それでいて正しいチーム、正しい選手たちに囲まれていなければならない。それができるなら、チャンスがある。

(あなた自身の経験からイーサンに与えられるもの……)

個人では、わたしがすべきだったことはたくさんある。それはわたしが学んだことであり、もしわれわれが彼に助言を与えられるのであれば、それは素晴らしい。

わたしが彼について好ましく思っていることは、彼は自分にそれができる能力があると自分でとても信じていること。彼は誰のポジションでもプレイできると確信しているし、彼はその権利もチームメイトたちからの信頼も自分で得ている。それは、これから出てくる10代の選手にとり決定的なことだと思う。

(彼がPLに向けて肉体的にステップアップすること……)

それはとても大きな飛躍だ。そしてわれわれに必要なことは、彼がどこから来たのかを理解することだ。彼がこの3年や5年のあいだ成長していくなかで、なにか問題がなかったかどうか。肉体的な面、戦術的な面は気にしていくことがとても重要だ。なぜなら、知らぬ間に多くのことが悪化してしまうことがあるから。

そして、それを振り返ってこう云うのだ。「彼がこの4ヶ月にやってきたことをそれ以前の18ヶ月とくらべてみよ」と。われわれは、そこに注目している必要がある。

(あなたの瞑想はレフリーの判定に対処するのに役立っている?……)

タッチラインで瞑想するまでは至っていない! それは、起きる必然があったということかもしれない。わたしはただチームにとってベストを望んでいるだけで、彼らが多くの試合で勝つために競えるように、チームにベストなチャンスを与えたい。

だから、彼らがタッチラインでの振る舞いについてルール変更を行うとき、われわれは進化する必要があるのだとわかっている。それがわたしがトライしていることだ。

(自分の感情をマネジできるようになった?……)

わたしはどの試合も逃したくない。それはたしかだ。わたしが約束できないのは、われわれがゴールしたときに飛び上がらないとか、タッチラインを行ったり来たりしないこと。そこは保証できない。

できればレフリーも適応して、感情についても理解してもらうこと。そこは大きな部分だから。わたしは、四角くかこった線では自分をコントロールできない。だが、それはここまではうまくいっているが。

(ベンの問題は鼠径部?……)

ノー。というよりは、関節に関わる部分。

(トミヤスはいつごろ戻れそう?……)

彼がIB前に戻れるとは思わない。

(マーティンは来週のインテルに間に合う?……)

いまは、チームといっしょに特定のワークをやっている段階で、彼が痛みにどう対処するかだ。もし彼が十分自然に動けるのなら、もし彼が競うことに要求されるレベルにあるならだ。

しかし、彼のワークレイトや費やしている時間からしても、いま彼がチームとトレイニングを始めたことには驚く。彼が準備万端に見えるとは云わない。だから、これからだ。

(昨シーズンのニューカッスルのゴールについて……)

(それを見返したとき)わたしはその部分はわざわざ止めて観なかった。それは、すでにわたしのハードドライブのなかにあるから、もう一度観たくなかった!

(アーセナルはレフリーからより厳しい扱いを受けている?……)

ノー。なぜならどのクラブにもそういう試合や状況、コメントもあるから。それはゲイムの一部だ。われわれも、そういうものだと理解をする必要がある。自分がした毎度の判断で批判されたりとか、あるいは彼らが理解していようがいまいが。それもゲイムの一部。われわれは仕事についてつねに意見を持つもの。それはふつうのことだ。

(St. James’ Parkでの事案の影響はこれからもつづく?……)

ノー。もう乗り越えたと思いたい。それについてはさんざん話したし、もう済んだこと。フットボールでの1年はとてもとても長い。

会見の後半。

サマリー。

  • learnt anything from rugby? Read a book called legacy. Really inspiring
  • anything else learnt? culture and importance. What it means when you put on the jersey.
  • atmosphere at St James? We need to have the right emotional control. Need the intensity and have to improve a lot
  • private school for Arsenal kids? that’s more to do with edu. Anything that we can support we need education is important
  • our emotion is usually good. The team has evolved a lot
  • 1230 KO good for players? a few like to play early – I preferred to play under the lights.
  • controversy in fixture last season? I had to go in front of a panel and watch myself – they did not find me guilty
  • I knew All Blacks coach through a connection
  • why do you like about speaking to coaches from other sports is you can speak with someone who has similar demands but you can share things openly that you cannot with a premier league coach
  • loss to Newcastle two years ago? Every defeat hurts

以上

 

今回はチームニュース以外では、やはりイーサン・ワニエリに関する質問が多い。彼は先日のカラバオカップでもスーパーゴールを決めるなど大活躍し、あの試合後も界隈は彼の話題でもちきりだった。PLでもスターティング11への期待は日増しに高まっていると云えるであろう。

今回のようなタフなアウェイ試合で彼が抜擢されるとは思えないが、もっとふさわしい試合でどうなるか。今後に注目しよう。

あとは、会見の冒頭にアルテタが自ら話し始めたというスペインでの大洪水。日本でも大きなニュースになっている。通りに車が折り重なっている写真は、まるで映画のCGみたいだった。ラ・リーガではそのおかげで試合が延期されたりしたそうで、フットボール世界も大きな影響を受けている。今日日、気候変動による自然災害は世界中でどんどん増えている印象があるし、日本もまったく他人事ではない。

パーティの契約について。アルテタがこのように話したのは初めてではないか? 彼の契約はもう1年を切っているが、これから交渉を始めると認めた。ここまでのスクワッド危機のなかで、彼の安定したavailabilityとパフォーマンスを見れば、当然まったく悪くない。むしろ、積極的にお願いしたい。ジョルジーニョがすんなり契約延長に応じたことを考えても、パーティ本人もいまのアーセナルでつづけることは悪くないのではないか。

ラグビーに関する質問は、今週ニュージーランドのAll blacksがコルニーを訪れていたから。

それと、会見後半のやりとりに含まれている「private school」について。これは、おとといの『Mail+』が報じたニュース(※ペイウォール)の関係だと思う。

アーセナルがマンシティらの横槍もありながら、イーサン・ワニエリをクラブに引き止めることができたのは、アーセナルがSt John’s Senior Schoolという非常に評判の高い(学費も高い)私立学校と密接なつながりを持っているからだとかなんとか。クラブは年間£17.5k(※いまのレイトだと約300万円)の学費を負担している。そして現在は、早くもジュード・ベリンガムとも比較されているというWHUアカデミーの15才Kyran Thompsonの獲得競争においても、その教育環境の提供が効いているという。

今週は、ペア・メルテザッカーがインタビューで「クラブの基礎をつくるにはU-9がもっとも重要」と述べたり、アカデミーの重要性に焦点があたっていた。優秀な子どもを引き付けるには、まず親を引き付けること。プロフットボーラーを目指しているにせよ、子どもの教育環境を重視しない親はおらず。これは素晴らしい戦略ですね。

VARレフにJarred Gillett???

去年の議論なニューカッスル戦があったことから、今回の会見でこれだけレフや判定に関するやりとりがあって、この件がスルーされているのは驚いた。

今回のVAR担当レフリーに、あのJarred Gillettが指名されている件。

Gillettは、ボーンマス戦でサリバにレッドカードを進言したVARレフリー。彼は、リヴァプールファンとして知られているため、この判定は大きな議論になったことは記憶に新しい。そのようなただでさえ議論なレフリーが、今回のアーセナルの試合でまたしてもVAR担当に抜擢されているという。

彼は、アーセナルのここまでのPL9試合のうち4試合に関わっており、今回が5回め(レフが2回、VARレフが3回)で、ここまでのアーセナルの試合の半分を担当しているという。そのなかにはアーセナルが勝てなかったボーンマス戦とリヴァプール戦が含まれる。

タイトルを争うチームのサポーターに、その直接のライバルの試合で、果たして適切な判定を期待できるか? いやできない。それがサリバのレッドカードで判明したではないか。

PLがなぜこのような人選をするのか理解に苦しむ。またなにか問題があれば、騒ぎになるのは目に見えている。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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