イプスウィッチ・タウンについて
彼らには、“The Tractor Boys”という愛称があるらしい。さっき初めて知った。
ここまでPL17試合を消化して、12ポインツの19位。xGや実際のゴールのスタッツなどを観ても、実際の順位に近く、残念ながら現時点では降格候補として本命のチームだろう。
今シーズンは、すべてのコンペティションでまだ2勝しかしていないものの、それがどちらもアウェイ試合なのは興味深い。PLのToTとウォルヴズ。ホームで一度も勝っていないのは、サポーターがかわいそうだ。
チームのキープレイヤーは、9でプレイしているLiam Delap(21)。アーセナルともリンクされているFWで、ストークにいたあのRory Delapの息子。「まるでフリーキック」のように云われたロングスロウは、いまだに語り草。Liamが父のようなスロウをやるのかどうかは知らない。
(Delapといえば、当時も思ってたんだけど、あのロングスロウに合わせてゴール前でラグビーのラインアウトのときにやるやつ(ボールの受け手ひとりを持ち上げる)やったら、そうとうな確率でゴールできそうじゃない? もしやったら革命が起きるな笑。あれはフットボールではやっちゃだめなのかね)
彼は、今シーズンPLの15試合でG6 A1となかなかの結果を残している。
それと、アーセナルとしては元ガナーのオマリ・ハッチンソン(21)がウィングでプレイしている。アーセナルの慰留を断って、2023年にチェルシーに移籍していったひと。ローンでイプスウィッチのPL昇格に貢献し、今年はチェルシーからイプスウィッチに正式に移籍している。その後アーセナルに残って活躍できていれば、サカ不在でいまごろ注目を浴びていたなんて未来もあったのかも。
フォーム
PLの直近6試合は、W1 D1 L4。
彼らが今シーズンPLでトップチームから奪ったポインツは、ヴィラに1、ToTに3、マンUに1。あまり波乱は起きていない。
チームニュース
Chiedozie Ogbene、Janoi Donacien、George Hirst、Axel Tuanzebe、Sam Morsy(サスペンション)がアウト。
Head to head
PLの直近6試合で、アーセナルはイプスウィッチにW5 D1 L0。
もっともこの記録はだいぶ以前のもので、1994-2002年にかけてのもの。今回はリーグでは22年ぶりの対戦となる。
しかし、この間リーグカップでの3試合でアーセナルは2回に彼らに敗けている(2000、2011)。
アーセナルは、1984年以来、彼らとのリーグ13試合で敗けなし。
Kieran McKennaの試合前コメント「勇気を見せるとき」
KM:われわれは正しいメンタリティを見せる必要がある。自分たちの一体感、スピリット、レジリエンスを見せる機会。われわれの組織は非常によいし、チャンスのときには、自分たちのやりたいようにプレイする勇気を見せなければならない。
これは、選手の教育なのだ。試合のなかでのいろいろな時間や状況で、場面に応じてすべき正しい決断は何なのか。このレヴェルでは、つねに正しい判断はできないだろうが。時間と相手との差でする決断は、とてもとても早くしなければならない。
イプスウィッチ・タウンの戦術について by エイドリアン・クラーク
AC:イプスウィッチはどの試合でも4-2-3-1を使っているが、4-1で敗けたマンシティでは5-4-1を使った。したがって、ふたたびそのやりかたを繰り返す可能性はある。彼らは速いプレイが好きで、冒険的なフットボールをプレイするおかげで、8つのアウェイ試合のうち6つでゴールすることに成功している。
彼らはバックからショートパスでつなげたがり、ラインを通してボールを動かす。しかし、平均では43%のポゼッションしかない。これはPLではワースト3位である。これはつまり、彼らがカウンターが多くなるということで、実際それもうまい。ファストブレイクスからの12ショッツから、彼らは4ゴール決めているし、プレスもカウンタープレスも熱心にやる。
フルバックのLeif Davisは、つねに危険なゾーンへの配球を狙っていて、PLのDFのなかではチャンスクリエイション(36)、ビッグチャンスクリエイション(10)でトップ。彼の攻撃的スタイルはイプスウィッチの攻撃に合っている。
彼らはファストスターターでもある。ここまでの8試合でリードしている。だが、それを3ポインツにできないのが彼らの深刻な問題。彼らは勝ちポジションから15ポインツも失っている。
個人エラーも失点につながっているし、相手に多くのチャンスをつくられる。ここまでクリンシートがたったひとつしかない。