先日のブログでもお伝えした、ノルウェイのRosenborg BKでプレイする18才MF、Sverre Nypanの件。昨日から、彼の噂が界隈で大きな話題になっている。
ロマーノが、Nypanがマンシティと面談するためにマンチェスターに向かっていると云えば、今度はオーンステインがアーセナルが彼に積極的に動いているとリポート。
ヨーロッパでも有数のヤングプロスペクトの今後に、注目が集まっている。
彼はどちらを選ぶのか??
ロマーノとオーンステインが連続してSverre Nypanについてリポート
昨日のファブリツィオ・ロマーノ。
🚨🇳🇴 Norwegian 18 year old top talent Sverre Nypan will be in Manchester in the next hours, as @Ole_Saga reported.
🔵 Understand Nypan’s gonna visit Manchester City as they’re set to present their plan…
…including potential Girona loan. Nypan will take his time to decide 👀🇪🇸 pic.twitter.com/AiDIMkm4z9
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 24, 2025
ロマーノ:ノルウェイ人の18才トップタレント、Sverre Nypanが、このあと数時間でマンチェスターに到着すると、@Ole_Sagaが伝えた。
Nypanはマンチェスター・シティを訪れるとみられ、彼らは計画をプレゼンする……
……そのなかにはジローナへのローンの可能性も含まれる。Nypanは決断までにしっかりと時間をかけるだろう。
そして、その1時間後くらいのデイヴィッド・オーンステイン。
🚨 Arsenal working on deal to sign Sverre Nypan from Rosenborg. No agreement or decision on 18yo midfielder’s future so situation open – but talks with #Rosenborg & player camp advancing as #AFC try to land Norway youth int’l. W/ @gunnerblog @TheAthleticFC https://t.co/aPq7PLWUEg
— David Ornstein (@David_Ornstein) January 24, 2025
オーンステイン:アーセナルが、RosenborgのSverre Nypan獲得に動いている。いまだ合意はないため、18才MFの将来はオープンな状況だが、Rosenborgと選手側との交渉は進んでいる。
いっぽうはシティ、いっぽうはアーセナル。さて、どっちか。アーセナルのファンとしては、オーンステインがこうして報じたこと自体の意味の深さがわかるので、アーセナル移籍のほうを信じたいが。
まあ、選手はまだ決断していないというのなら、いまも検討中ということで、訪問は両方かもしれない。選手が移籍を決断する前に複数クラブと面談するのは珍しいことではない。以前オーデガードもレアル・マドリッドに移籍する前に、イングランドの複数クラブと会ったと話していた。Nypan本人はもともとマンUのサポーターだそうで、マンチェスターを訪れるなら彼らとの面会すら含まれていてもおかしくない。
ロマーノが、リポート元として言及しているノルウェイのジャーナリストらしい@Ole_Sagaの記事はペイウォールで読めないものの、とあるreddit有志がその内容?をシェアしてくれていた。
Rosenborg (RBK)の18才タレントであるSverre Nypanは、Gardermoen空港でもVGによる接触には固く口を閉ざした。『Adresseavisen』によれば、父親を連れた彼のフライトはクラブ訪問のようだ。
すでに報道されているように、Nypanはトップクラブからの興味を引き付けているところで、そこにはアーセナルも含まれる。
彼の将来に関する憶測がつづくなか、NypanはRBKのバッグを指差し、ポルトガルでのRBKのトレイニングキャンプに向かうと主張した。クラブ訪問について尋ねると、彼は笑いながらほかのことを訊いてほしいと話をそらし、そのまま国際ターミナルに向かった。
あれ? マンチェスターに向かったとは書いてないね。むしろアーセナルの名前が出てる。@Ole_Sagaの記事は複数あるようなので、べつの記事かもしれない。
Nypanはどのクラブを選ぶか。アーセナルはファーストチームをオファー?
ロマーノのtwによれば、シティはすぐにジローナへのローンを計画に含めて彼にオファーするという。ジローナといえば、くしくもわれらのCLリーグフェイズ最終戦の相手で、シティグループのクラブのひとつ。マルチクラブのこういうやりかたはフェアなのかという議論もあるが、プレイ機会を考えれば選手には悪くないのかもしれない。
いっぽうオーンステインとGunnerblogで署名されているアーセナルと彼のリンクについてリポートする『The Athletic』の記事のなかには興味深い一節がある。
Although regarded as a great prospect for the future, Nypan would be signed with a view to joining up with the first-team squad immediately.
将来に向けての素晴らしいプロスペクトとみられながらも、Nypanはただちにファーストチームスクワッドに加わるものとしての契約することになる。
would beだから「かもしれない」くらいのほうがいいか。
アーセナルは、いきなりファーストチームをオファーするということ? たしかに危機的状況とはいえ、これが事実ならかなり思い切った約束になる。たしかにYTで彼を観るかぎりでは、未来のスーパースターっぽさはあるが。あんまり信じちゃいけないやつでもある。
ちなみに、ノルウェイリーグのクオリティは、ある調査によるとグローバルで26位。韓国のKリーグ(20)や日本のJリーグ(23)よりも下である。国内で活躍している姿をそのまま鵜呑みにはできない。
このことについて、redditのノルウェイ人らしきアーセナルファンは、「2シーズン彼を観ているがアーセナルのファーストチームには程遠い」とコメントしていた。リアル。
「キミにはファーストチームを約束しましょう(出すとは云ってない)」みたいなことか。それは詐欺だな。
噂では、ブライトンも彼を望んでいるクラブのひとつらしく、プレイ機会を優先するならブライトンのほうがよほどよいように思える。もちろん彼らだってファーストチームでプレイするのは簡単じゃないが、シティやアーセナルよりはだいぶマシ。それにブライトンで活躍できれば、いずれはビッグクラブへの道も拓けるのは、彼らがこれまで実際に示してきたことだ。説得力がある。
アーセナルがこの冬にNypanに向かうのは理にかなっている
昨日の弊ブログのエントリでもすこし書いたように、アーセナルはサカとジェズース離脱でアタッカーのエリアが危機的状況にあるとはいえ、フロント3に対して、ネリ、トロサール、ハヴァーツ、ワニエリ、スターリングの5人がいる。そして、サカも3-4月には戻ると考えられる。つまりあと一ヶ月かそこらをこの5人で乗り切ればいい。レギュラーもまだいる。それに、国内カップもすでに(ほぼ)敗退し、CLもプレイオフを免れそうなことで、2月は試合数も少なくなった。
財政的にも比較的余裕があるとはいえ、夏のメインターゲット獲得に向けてはあまり金は使いたくない。パニックバイなどとんでもない。
そうした事情を総合的に踏まえると、アーセナルがここでビッグターゲットのかわりに18才のプロスペクトに向かうのは、とても理にかなっていると感じる。すぐに戦力になるかはわからないが、彼に頼らねばならないとしても、それは万が一のときだけ。バックアップのアタッカーを半年ローンで取るのに近い。£10mで将来化けるかもしれないヤングタレントを買えるなら、それも悪くない投資だろう。
あと一週間の移籍ウィンドウでどうなるか。Nypanの案件には、ひきつづき注目しよう。彼にはぜひアーセナルを選んでほしいところだ。シティやマンUを蹴ったうえでの選択なら、すぐにファンのお気に入りになってしまうだろう。
おわり