ウォルヴズについて
PLで22試合消化し、16ポインツの17位。降格圏の18位にいるイプスウィッチとは、16ポインツで並んでいる。まさに降格に片足つっこんだ状態。
この不調で、いまからおよそ一ヶ月前にGary O’Neilは解任され、Vicor Pereiraがマネジャーに就任。レスター(A)、マンU(H)で連勝スタートしたものの、その後ここまでの4試合では勝ちがない(D1 L3)。
今回の試合では、アーセナルのこの冬のターゲットといわれるチームキャプテンのMatheus Cunhaに注目が集まることは避けられない。ウォルヴズ視点だと、彼が集中力を保てるかもカギになる。マネジャーがその点についてコメントしている。
VP:彼(Cunha)は、わたしがキャプテンに求めるものをわかっている。すべては解決された。彼は準備万端でチームを助けようとコミットしている。
彼はわたしの選手だ。彼は非売品だと思っている。彼はチームにコミットしている。
彼はわたしに退団を申し出たことなどない。彼もチームを助けたがっているし、チームといっしょに試合に勝ちたいと願っている。
キープレイヤー
彼らのキープレイヤーは、もちろんMatheus Cunha。
このまえ、どこかで「今シーズンはウォルヴズで基本的に9でプレイしている」と書いてしまったのだが、彼のメインのポジションはAM(10)だった。失礼。それでPLでG10 A4なのだから、さすがである。
フースコの分析では、ドリブルが超つよで、あとはつよつよつよつよ……とつづく。
アーセナルは、この冬でなくとも、夏に動くかもしれない。彼には注目しておこう。
彼のほかには、だいぶ以前アーセナルと噂になったこともあるMario Leminaが高評価のようだ。もう31才。しかし、彼は現在サウジへの移籍案件もあるようで、この試合でプレイしないとのこと。
フォーム
PLの直近6試合は、W2 D1 L3。3連敗中。
ただしこの直近6試合で彼らが不運だったのは、かなり厳しいフィクスチャだったこと。
レスターにアウェイで勝ったあとは、マンU(H)、ToT(A)、フォレスト(H)、ニューカッスル(A)、チェルシー(A)。これはさすがに厳しい。
さらにそのつぎが今回の試合である。さらにさらに、このあとはヴィラ(H)、リヴァプール(A)、好調のボーンマス(A)とつづく。これはPereiraでなくとも文句を云いたくなる。
マンUとToTで4ポインツ奪っているだけマシ。
だから、彼らのフォームを観ただけだと、相手のクオリティを見誤る可能性がある。
チームニュース
Yerson Mosquera、Boubacar Traoré、Enso González、Sasa Kalajdzic、Toti Gomes、Mario Leminaがアウト。
Head to head
ウォルヴズは、アーセナルとのPL直近6試合で、W0 D0 L6。すべて敗け。このうちアーセナルのクリンシーツは4で、アグリゲイトスコアは驚きの2 v 15。
アーセナルはウォルヴズとのアウェイ10試合で8つ勝っているという。アーセナルにとってPLのアウェイ試合では最高の勝率。
前回の対戦について
今シーズンの初戦だった。ホームでお仕事完了。
【マッチレビュー】24/25 EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(17/Aug/2024)初戦でお仕事完了 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
この事案があった試合。
Wolves try to choke out the Arsenal attack but Arsenal win 2-0 pic.twitter.com/bKY6PSKJh9
— Poorly Drawn Arsenal (@cantdrawarsenal) August 17, 2024
ウォルヴズの戦術について by エイドリアン・クラーク
AFC公式サイトより。
AC:Pereiraは、3-4-2-1フォーメイションが好きで、強い相手にボールがないときは頻繁に守備的な5-4-1になる。最近のチェルシーやニューカッスルでは彼らの平均ポゼッションは40%以下で、今回もそのパターンでロウブロックになりそう。
ウォルヴズがボールを持っているときは、彼らのウィングバックがワイドに高く押し上げる。アーセナルは、その内側にできるポケットを使うべきだ。そこは、キーマンであるMatheus Cunhaがボールを受ける場所でもある。彼よりショッツを試みた選手(63)はPLに4人しかおらず、そのうちの29はボックス外からのもの。18ヤーズ以上の距離から4ゴールを決めており、これはPLではCole Palmerに並ぶ。彼がファイナルサードでインサイドにいるときは、近くに詰める必要がある。
そのほかふたりのデインジャーマンは、LWBのRayan Ait-NouriとストライカーのJorgen Strand Larsen。Ait-Nouriはスキルフルで素晴らしい想像力からチャンスをつくりだす。そして彼らのCFはつねにエナジェティックで、相手マーカーには一瞬の油断も許さない。
今シーズン、ウォルヴズのスタートは遅い。最初の15分で9ゴール奪われているのは、PLではワースト。15試合のうち敗けた11試合では、すべて最初にゴールを奪われている。アーセナルは、早い時間に彼らの守備をテストする意義はかなりある。