思ったより大幅にチームを変更してのぞんだCLリーグフェイズの最終戦。
アーセナルは、17才にしてCL初スタートで初ゴールを決めるなどしたイーサン・ワニエリの活躍もあり、アウェイでジローナになんとか勝利、3位を確保した。ノックアウトステイジに向けて、まずまずの結果を残したと云える。ひとまず、CLでお仕事完了である。
アルテタの試合後コメント「(ワニエリ)とても素晴らしかった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:これこそ、われわれが望んだものだった。勝っていい余韻を残して終わること。
われわれは、一貫性や試合に勝つ権利を得ることについて話したが、わたしは今日の試合もわれわれが勝ちにふさわしいと思っている。しかし、いっぽうでこの試合が示すのはCLで勝つのがいかに難しいかということ。
ここで苦しむことがあるのはわかっていたことで、それでもやりとげた。今日は攻撃でもたくさんのチャンスをつくったし、全体的にもわたしは非常に満足している。
われわれはなんとかやりくりして、ふさわしい選手にプレイをさせようとしていた。たとえばネト。彼もずっとプレイすることができることができたし、選手によっては試合でプレイすることがとても必要だったものもいる。そして、選手を休ませること。ケガもなく、結果もよかった。だから、全体的にとてもポジティヴ。
(ワニエリについて)とても素晴らしかった。今日はCLスターターとしてデビューで、ゴールも決めた。とくに重要な時間に。彼の影響力、ボールを持ったときの落ち着き、奪おうとしたときのアグレッシヴさ。素晴らしかった。
とてもよいグループステイジだったと思う。チームはホームでもアウェイでもとても安定していたし、パフォーマンスも結果もあった。今日はいい感じに終わりたかった。これから、ドロウがどうなるか観てみよう。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(イーサン・ワニエリのパフォーマンスについて……)
アルテタ:あれが彼のいいところだね。彼はことを起こそうと自分からイニシアティヴを取ろうとする。
彼はボールを持ったときにとてもアグレッシヴで、とても落ち着いている。なぜなら、その前に彼はもうひとつアクションを入れるんだ。とても似たのをひとつ。そして正しい選択をして、それに向かう。
彼は基本的にどのアングルからでもフィニッシュできるキャパシティがあるし、今日のゴールはとても重要だった。
(彼のフィニッシュ能力……)
彼の天性のものだろう。彼のタッチ、相手の出しぬきかた、彼が持つテクニックを見ればわかる。彼はフィニッシュがとてもていねいだし、何回も自分をああいう状況に持っていく。そしてその結果もとてもよい。
(ダヴィド・ラヤの不在について……)
彼はプレイできなかった。ケガをしてしまった。どんなケガかは今後を観てみよう。
(1月の補強について。Ollie Watkinsと噂になっている……)
わたしはそのことについては話せない。わたしはこの素晴らしいクラブとスタッフがつねに進歩しようとがんばっていると確信している。なにが起きるか観てみよう。
(ラヤの不在ではネトが代替になる?……)
イエス。彼はそのためにいるんだから。彼はそれをもう20年近くもキャリアのなかでやってきた。
(ネトのパフォーマンスについて……)
彼のプレイにはとても満足している。彼は7ヶ月ぶりのプレイだったし、簡単ではなかった。だから、彼がプレイして試合に勝てたことはよかった。
(CLでトップ8フィニッシュできたことでさらなる賞金が得られる……)
とても喜ばしいことだと思う。今日勝ったことも。財政的なインセンティヴというものは当然あるから。
(つぎのラウンドで対戦する可能性ある4つのクラブについて……)
どうなるか観てみよう。われわれはCLの試合を観るのも大好きだから。われわれは、自宅でゆっくりしながらそれを観る特権がある。そして、試合を観戦し対戦相手を分析する。だから、いまはとてもうまくいっているということ。
(アーセナルはここまでCLはでとてもいい件……)
そうだね。わたしはこんなふうに感じたことはいままでなかった。とてもタフだから。たしか、CLではわれわれはこの4試合で勝っていると思う。だから、こうしたコンペティションでは試合に勝たねばならないのだ。
ここでは、とても要求が高い。われわれはとてもトリッキーで難しいグループでプレイした。しかし、全体的にはあなたが云ったように、われわれにあったもろもろの問題にも関わらずチームは非常に安定していた。
だから、できれば今後も、ドレッシングルームでも自分たちはいいチームなんだという信念が持てたらと思う。どんな相手でも戦えるし、いいパフォーマンスができると。
(プレイオフで「高みの見物」ができる……)
そうだね。その2試合があればスケジュールはいっぱいだった。だからその時間は、相手についての分析に使うつもりだ。そしてほかのコンペティションのための準備にも使える。だから、それはとてもいいことだと思う。
(チームが示しているプロフェッショナリズム……)
わたしは、外野のノイズが好きじゃない。「もし」それをやれっていれば。もし。もし。もし。もしだ。そういうものはすべて排除する。もし、われわれが勝っていれば、もしそれをやっていれば。もしわれわれが相手を上回るなら、間違いなくそうなれる。そして2位もあり得る。
そこには唯一の目標があるべきだ。ほかにはない。だから、今日選手たちにはそういうメンタリティでプレイするよう求めた。なぜなら、どのパフォーマンスにも本質的なメッセージがたくさんあるから。
そしてチームは、つねに勝つつもりで試合に向き合う必要がある。今日のわれわれはそれをやった。
(今夜のほかのクラブの結果を知らずにいた……)
正直、自分たちのことに集中するために興味はあった。なぜなら、それはわれわれにコントロールはできないから。それは、われわれにすべきことじゃなかった。自分たちがどうパフォームし、相手を倒すためにうまくやるかだけ。
イーサン・ワニエリの試合後コメント「このために生きてきた」
勝負を決めるG1。UEFA公式のMOTM。CLで初スタート。CLで初ゴール。CLで初MOTM。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
ワニエリ:間違いなくぼくには最高の試合のひとつだった。CLだ。子どもころから観てきて、大好きだったもの。だから、ここに来れて、勝って、スターティングデビューでMOTMなんて、特別な気分。ハッピー。
あの音楽を聴くのはシュールだった。あれこそがぼくが一生かけて求めてきたときだ。あの曲はぼくにとって特別で、だから素晴らしかった。クレイジーだよね。人生はこんなにも早く変わる。ぼくはここにいることができてハッピー。ここがずっといたかった場所。ここにいられることに感謝します。
(試合について)チームはとてもいいプレイをしていたと思う。最後までみんなでがんばったし、ぼくもゴールに貢献できてとてもうれしかった。
ゴールは完全に本能的なもので、スペイスが観えただけ。GKがあのショットを予想できないという感じがしたから、打ったら入った。
CLで勝ち抜けることは難しかった。だから、ぼくはチームが誇らしい。もちろん1位でフィニッシュしたかったけど、3位でもとてもよかったと思う。
ノックアウトステイジがとてもおもしろくなった。ぼくはそこでもきっとチームは先まで行けると思う。