試合について
試合結果
このほか、アーセナルの惜しいチャンスとしてはオフサイドで取り消されたカラフィオーリのゴール(12分)、バーにヒットしたトロサールのショット(44分)などがあった。
ジローナもVARによってオフサイドで取り消されたゴールがあった(77分)。きわどいやつ。
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
スターリング、トロサール、ワニエリ
メリーノ、ジョルジーニョ、オーデガード
カラフィオーリ、ガブリエル、キヴィオール、パーティ
ネト
サブは、ティンバー(46 パーティ)、MLS(70 カラフィオーリ)、ハヴァーツ(70 トロサール)、ライス(82 ジョルジーニョ)、マルティネリ(87 ワニエリ)
まず白状すると、このブログのマッチプレビューで予想したとき、ぼくは完全にワニエリの存在を忘れてたよね。発表されたスターティング11を観たときに、自分でも信じられなかった。これが老いか。
そして全体的に、試合前に予想していたよりもアルテタはだいぶチームを変更してきた。レギュラーチームの約半分がベンチにいたという。必ず勝つ必要があった試合で、そこは予想外。それだけ、週末に控えているPLシティ(H)の重要度が高いということかもしれない。
ただ、全部が全部タクティカルというわけではなく、ネトのスタートはラヤの不在があったからのようだ。試合直前にケガによるアウトが判明。ラヤはスペイン遠征スクワッドには加わっていたので、彼だけはフィットネスのトラブルが理由だった。
意外だったひとつは、スターリングのLW。彼はサカとジェズースの不在以降プレイするようになってからも、ほとんどの時間はRWとしてプレイしており、彼の左サイドでのプレイはなかなか新鮮だった。
それと、パーティのRB。ティンバーを休ませたかったためだろうが、あの鬼門セレクションを再びやるとは思わなかった。しかし、結局試合には勝ったので、彼のRBスタートで勝てないという悪い記録は更新されなかったのだった。
サブは、ほとんど温存したレギュラー選手ということで、今回はなんとかうまいことスクワッドのプレイ時間管理ができた。疲労がたまっている彼らの負荷を軽減しつつ、試合にも貢献してもらい、少しでもプレイさせることでアルテタが云うところの「リズム」も維持させた。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
全体的には、試合前の予想からそう遠くない。基本的にはアウェイチームのアーセナルが試合を支配した。だが、思っていたよりもだいぶやられた印象はある。ボールを奪われたときには、かなりの頻度でオウンサードまでボールを運ばれており、それだけミドルサードがオープンだった。
実際に、もしオフサイドがなければもう1ゴールを奪われていたため、結果やスタッツの見た目ほどイージーな試合ではなかっただろう。
Opta AnalystによるxGは、2.16 vs 0.77。アーセナルは、総xGからふたつのペナルティの分を除くと、チャンス量はジローナとそう変わらなかったか、あるいは負けていたかもしれない。ただ、彼らのチャンスのほとんども28分のゴールしたときのショットが占める。
ペナルティ以外で、この日の両チームあわせて最大のチャンスはそのDanjumaのゴール。0.41。ネトにアルムニアの魂が乗り移ったとか云われてた(笑い)。なぜに、GKがあんな場所に。一部メディアでは失点は「ネトのエラー」のように書いているが、あれはエラーとして記録されるんだろうか。
ネトはハイラインの背後をカヴァする役割であんな場所にいたのかもしれないが、だったら、チームとしてあのようにイージーにDFの背後にボールを入れられてはいけないし、ハイラインとセットであるはずのハイプレスも中途半端だった。あの場面でパーティを責めるのも、ちと酷な気がする。
まあ、今回も初めてのいっしょにスタートする11人みたいなチームだったので、そういう連携でやらかすのは、ある程度はしょうがないのかもしれない。