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【マッチプレビュー】24/25 UCL R16 PSV vs アーセナル(4/Mar/2025)いざノックアウトラウンド

寒い。急に寒くなったですね。風邪ひくわ。

さて、先週水曜以来のアーセナル。お久しぶり。

この間のアーセナル界隈は、マックス・ダウマンのU18での活躍やバイエルンのKimmichの噂、あとは新SD(元アトレチのAndrea Berta)のニュースくらいで、あとは全体的に静かな一週間だった。あと、マイケル・オリヴァーもあったか。ひでえ。

だが、ここから来週いっぱいまでは、非常に忙しなくなるはずである。なぜなら、われらアーセナルは今回のCL PSV(A)から、PLマンU(A)、CL PSV(H)、PLチェ(H)と、短期間に重要な4試合を迎えるから。

このなかでもとりわけ重要な試合が、もちろんCL。トップのリヴァプールと大差がついたPLがほとんど絶望的になったいま、CLはアーセナルに唯一残されたコンペティションといってもいい。とはいえ、正直いまのチーム状態やフォームからしてまったく高望みはできないわけだが、それでも可能性が残っているだけマシという。

はたしてどんな試合になるか。



アルテタの試合前コメント「まだレヴェルを上げるためのギアを持つ選手はいる」

昨日行われたアルテタの試合前記者会見。今回の会見には、選手からはティンバーが同席した。AFC公式サイトより。

(明日の試合でナラティヴを変えられる?……)

アルテタ:当然違うエナジーをもたらす試合だ。これは全員が全力で取り組むコンペティション。今シーズンのわれわれはすでにCLで多くのことをやってきたし、今回も正しい方向にさらなる一歩を踏み出すときだ。わたしは試合に非常にワクワクしている。

(アーセナルはタイトル候補に含まれる?……)

グループステイジとはかなり違うと思う。あれは非常にオープンだったし、ここからはもっと接戦になる。なぜなら、相手としてPSVと明日の試合のことだけ考えればいいからだ。最初のステイジとはだいぶ違う。

(ファイナルまでの道筋が見える……)

自分のコーチとしての現実からして、わたしはチームの目の前にあるものしか観ていないし、歴史あるユヴェントスのようなチームを敗退させたチームしか観ていない。難しさはわかっている。われわれは近年彼らと何度も対戦していて、試合の難しさを知っている。

(選手たちにどうやって信念を浸透させる?……)

自分たちがいかにしてそれを行うか、そしてなぜ行うかを説明する。そして、彼らはそれを最高のかたちでもたらそうとする。

直近2試合の結果は、とても違うものだ。パフォーマンスについてもそう。ほしかった結果は得られなかったが、われわれは間違いなくよくなっている。とくに前回の試合(※フォレスト)。

われわれはまだギアを残しているという事実がある。既存の選手しかいなくても、何人かは違うレヴェルへチームを連れて行くギアを持っている。

ラスト16というステイジについても、それはレヴェルとスタンダードを上げることに尽きる。個人もベストである必要がある。われわれがそれをやるならば、いまのチームの選手間にあるつながりもあり、非常に強いチームだ。

(あなたも自分のレヴェルを上げる必要がある……)

そうだね。それが望まれているが、現実は多くのときでとても異なるものだ。これはわれわれの仕事の一部。結果が出ていないときは苦しいが、それは24時間続かねばならない。なぜなら、そうすれば前に進めるし、つぎの試合にも向き合える。準備ができる。

誰もそこから逃げることはできない。それこそが、コーチや選手のこのレヴェルでのビッグクオリティ。3日ごとにつぎの試合がやってくるのだから、感情的にも肉体的にも準備ができていなければならない。

(アーセナルは課題を乗り越えている?……)

間違いなくそれを変えることはできない。ということは、そこから学ばねばならない。そしてそれをつぎの試合に活かす。それだけ。

今シーズンのCLでも自分たち自身について、学ぶことがたくさんある。それもつい最近にもあったし、これからも近い将来に向けて行っていくことだ。それこそが重要になっていく。

(選手たちへのあなたからのメッセージ……)

このコンペティションでこれまで自分たちがやってきたことに集中すること。なぜそれをやってきたのかだ。それが最大のリアクションになる。なぜなら、それはこの長い月日のなかでたまたま起きるようなことではないからだ。それは、自分たちがそれを持っていたか、持っていなかったのかだ。

そこには、われわれが適応すべき確かなことがあるし、確かな疑問がある。そしてそれはトップチームにも非常に効果的だ。

(ジョッシュ・クロンキとトレイニンググラウンドで話した?……)

ノー。彼はすぐに移動しなければならなかったから。

だが、彼が周辺にいてくれることは非常にありがたい。彼はちょくちょくここに来るし、重要なときも来てくれる。彼はチームといっしょにいたいひとなんだ。彼がいてくれるのはとてもよいこと。今日ここに来ていたし、このあとも数日いてくれると助かる。

(彼の訪問があたなのブーストになる?……)

リーグでの状況がどうあれ、CLのこのステイジに来れば、それはもう素晴らしいことだ。雰囲気を感じ、場所のエナジーを感じる。なぜなら、これは毎週プレイするようなコンペティションじゃないから。それがチームに切迫したものをもたらし、チームのベストを引き出す。

(このチームにはこのコンペティションを勝てる火力がある?……)

繰り返すが、それはトンネルヴィジョンだ。PSVだけを見る。彼らよりうまくプレイし、試合に勝つ権利を得る。それがわれわれがしなければならないこと。

(この試合はアーセナルが最近の試合で直面しているスタイルとは異なる?……)

ふつう、相手はいろいろなやりかたで振る舞うもの。だが、わからない。なぜなら、彼らも違うことをやってきているから。ホームかアウェイにもよる。だから、どうなるか観てみよう。

(ここまでのCLでチームが学んできたこと……)

自分たち自身としてはとくに、去年のヨーロッパではホームとアウェイでとも違うプレイをしてきた。われわれは、より安定するようになり、たくさんのゴールを決め、ほとんど何もやられなかった。

たしか、グループステイジのわれわれは3失点で最低の被xGだった。それは素晴らしい。それは大きなプラットフォームで、チームはそのリソースを自由に使うことができる。それはチームがすでにやってきたことであり、これからも継続していかねばならないことだ。

(相手ハーフでボールを持つことが、よけいに相手のロウブロックを招いている?……)

それは選択したわけじゃないときもある。われわれは、たくさんチャンスがあってもそれを十分に決められなかったときもあるし、相手がオーガナイズされていなくて、こちらがオーガナイズされていたときもある。

われわれはたくさんそういうチームと対戦したということは、たとえばわれわれはもうほとんど毎試合でバック5とプレイしている。先日の試合では、相手はそういった意味では違う振る舞いをした。なぜなら、ウィンガーが落ちていたから。

われわれは、それにとても慣れているし、そうなればあとはそれをいかに決めるかだ。

(あなたは週末のオフはどのように過ごした?……)

スケジュールもあって、多くの選手はあの試合のあとにいくらかオフが与えられた。そして、そのあとは普段通りの準備をやっている。

時間の余裕があったのは事実で、多くのことにも集中できた。ゲイムプランだけでなく、試合のなかで起きることに関する非常に短いセッションを行った。だから、その時間はとても役に立った。

(ファーストレグからいい結果を得ることの重要性……)

2試合あることはよくわかっている。そしてそれが明日始まる。明日は、試合を支配するために意図をもってプレイするし、相手を上回って試合に勝とうとする。そうすれば、結果もよくなると信じている。

(PSVの最近のフォームについて……)

フットボールで結果はさまざまだ。わたしがより興味を持つのは、彼らがいかに振る舞ったか。どうプレイし、あることをなぜ行ったか。そして、われわれと対戦するときに何を想定できるか。彼らの弱み。われわれはそこを攻めて試合に勝つ。

(去年とはどれほど違う?……)

すべての状況が異なる。フットボールの一年は、とてもとても長い。コンテクストが変わり、違う選手もいる。われわれもそう。勢いが違う。

われわれはコンペティションを戦い、いまはすでに勝ち抜けたところだ。彼らはそうじゃなかった。そしてここでどちらが勝ち抜けるかの勝負だ。とても違う。

(もしここで勝ち抜ければ、あなたのマネジャーとしての最大の功績のひとつになる?……)

功績は、明日われわれ全員が観たいと思っているチームを見ることで、相手を上回って試合に勝つこと。それより先のことはない。

(守備の記録の重要性……)

どんなチームにとっても間違いなくそうだろう。だが、とても成功してきたチームの歴史を見れば、守備の記録が決定的になる。そして、われわれはこのコンペティションではたくさんのゴールが決められるキャパシティがあることを示してきた。もちろん、相手は違うが、チームにはそれをやるリソースがいまでもたくさんある。

以上

 

「ボールを持って押し込むから、相手がよけいにロウブロックになる」の質問は興味深い。アーセナルのチームがボール(試合)支配にこだわって、その分相手が守備をがっちり固め、結局ゴールが難しくなり、自分の首を締めているように見えることはけっこうある。

ちょうどこの会見でのやりとりに着目したThe Athleticの記事があった。「アルテタは相手を支配したい。だが、それは諸刃の剣かも?」。

Mikel Arteta wants Arsenal to dominate opponents – but is that coming at an attacking cost?

しかし、このテーマはこのブログでももう数え切れないくらい繰り返しているな(笑い)。定期的にやってくる話題というよりは、切れ目のほうが短いような。それだけ、われらはつねにゴールに苦労している。

ジュリティンの試合前コメント「ナラティヴを変え試合に勝つ」

オランダ出身ということで選ばれたのだろう、ジュリアン・ティンバーがアルテタの会見に同席した。最後のほうはオランダ語によるやりとりもある。

ちなみにこのひとは、フェイエノールトユース→アヤックスユース→アヤックスというキャリアなので、アヤックスとライバル関係にあるPSVは彼にとっては思い入れのある相手なのかも。PSVホームの今回、やはり彼にはとくにブーが浴びせられるだろうか。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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