レモンターダ!(あいさつ)
先日のCLでは、Bellinghamのおかげで“remontada”みたいな一生使わないだろう単語までおぼえちゃったね。SFでPSGのひとも云うかなと思ってフランス語をちょっと調べたら(※フランス語ではretour)、じつは数年前にフランスではすでにremontadaというスペイン語が注目を浴びていたという。しかもウナイ・エメリによって(2017UCLのPSG vs バルサ)。その後、2021年にはフランスでもっともメジャーな辞書にも載ったそうな。意外にアーセナルと因縁があったレモンターダ(笑)。
The word “remontada” is entering the French dictionary for 2021 – Get French Football News
CLといえば、あのあと、彼らサイドの反応も気になってr/realmadridをのぞいてみたら、案の定ファンはあの試合にそうとう腹を立てているようだった。今シーズンの彼らはベルナベウでバルセロナにもちんちんにされていて、Copa Del Rayはファイナルでまたバルサにボロクソにやられるくらいならさっさと敗退したほうがマシみたいな声も。そんな彼らだから、Ancelottiの首もだいぶあやしくなっているという。あれじゃあなあ。
まあ、レアル・マドリッドは終わったしもういいか。
さて、アーセナルはPL。MD33の相手は18位のイプスウィッチ・タウン。17位のハムとは現時点で14ポインツ差がついているため、今年のPL降格は避けられそうにない。そんな彼らとのアウェイ試合。
アーセナルはCLばかりに気を取られているが、PLは直近6試合でたった2試合しか勝っていないというバッドフォームの最中(W2 D4 L0)。ここには、エヴァトンとブレントフォードというCLの準備のために大幅にチームを変更した試合も含まれているものの、本来はそれでもポインツを落としちゃいけない試合だった。
アーセナルがそうこうしているうちに、背後には5連勝中のニューカッスルが迫っている。たった4ポインツ差しかない。
アウェイでも必ず3ポインツが必要だ。
アルテタの試合前コメント「(CL)セカンドレグがホームのほうがよかった」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(水曜日の勝利を祝った……)
アルテタ:短時間だけ。あれは素晴らしい夜だった。ファミリーのたくさんの笑顔を観ることができたのは、よかった。しかし、そのあとはすぐに切り替えねばならない。PLのイプスウィッチ。
(あのような勝利が与える自信と信念……)
われわれは、どのコンペティション、状況、相手でも競うことができる。つぎのステップは一貫性だ。CLのあのレヴェルでもやる。そして、イプスウィッチもとてもタフなチームだが、それをまたやるのだ。
(PLに集中を戻す……)
簡単なこと。マドリッドとの試合を見返して、すぐにイプスウィッチに切り替えて、準備を始める。彼らの試合、われわれと対戦したときの試合を観て、この数ヶ月で彼らにどんな変化があったかを学ぶ。どうやって彼らを苦しめられるか、彼らのクオリティ。その試合に向けて準備を始めている。
(ジョルジーニョとカラフィオーリについて……)
ジョルジーニョはまだ無理だろう。彼はあの事故にまだ苦しんでいる。リカルドもおそらく使えない。
(ジョルジーニョはセミファイナルのファーストレグでプレイできる?……)
それはドクターに訊いてほしい質問だろう。難しい問題だ。だから、わたしはそういう分析はクラブにまかせる。
(パーティがサスペンションでもしジョルジーニョがフィットしていなかったらMFはどうする?……)
いくつかのオプションがある。
(枠にとらわれず決める……)
われわれにはいくつかのオプションがあり、それをここで教えるつもりはない。
(チームはどう適応するか?……)
それが必要だし、それは選手にもよる。その選手が、あることが快適にやれるかどうか。そして、われわれが選手たちのクオリティをどう最大限に使えるか。それは試合の相手にもよる。
(ホームで勝っているイプスウィッチと今回はどれほど違う?……)
そうだね、わたしもいまの彼らのいる場所は理解しているので、あなたの云うとおり、この試合は彼らにある(残留)少ないチャンスのうちのひとつだ。
しかし、われわれにとってもこれはビッグゲイムで、われわれはPLでも試合に勝ちはじめねばならない。少なくともいまのポジションを維持しないと。
そして、われわれもこの試合がどれほどタフになるかわかっている。彼らはとても組織されたチーム。Kieran McKennaとスタッフがやってきたことは素晴らしいし、彼らが毎試合で相手に問題を起こすところを観ている。だから、これはタフな試合になると思う。
(あなたはLiam Delapをどれほど評価する?……)
わたしは、相手チームの個人のことについて話すのは好きじゃない。チームとして、彼らはとても強い。そして試合を勝たせることができる選手たちがいる。彼らは強いチームにもそれをやってきたので、大いに注意している必要がある。
(この週末リヴァプールのタイトルが決まる可能性……)
われわれは試合に勝つので、それは起きない。
(ライスはどれほどリーダー?……)
彼はどんどん学んでいる。わたしは、レアル・マドリッドで彼がやったようなパフォーマンスは好きだ。違う次元があった。だから、われわれは彼をここに連れてきたのだ。
そして、だからわれわれは彼に要求するのだ。もっとステップを踏み、試合のなかでもっと決定的になること。なぜなら彼にはそれができるから。
われわれは、そのことをこの数週間ずっと話していた。このステイジはいることも簡単じゃないが、彼はそれを2連続でやった。彼は一貫性のレヴェルを保っている。信念がある。彼の役割は間違いなくもっともっと大きくなるだろう。
(ノックアウト試合のファーストレグをホームでプレイするほうがいい?……)
わたしとしては、いつもセカンドレグをホームでプレイしたい。しかし、そういうことになった。だから、そこから学ぶ。どんな有利や機会があるか。
あなたたちは昨日のヨーロッパの試合も観ただろうが、セカンドレグというのはマジやばい。どこへでも行ける。だから、そういったシナリオを学ぶのはいいことでもあるんだ。なぜそういうことが起きるのか。それはわれわれにはとても役立つ。
(マイルズはMFのオプション?……)
そのときの選手の状況次第になる。誰が起用できるか、誰がそれをやれるか。誰がどれほどプレイできるかもある。なぜならチームのなかには90分プレイできない選手もいるから。
だから、試合が近づいてきたら、そこで決める。
(PSGに悟られないよう、つぎの2試合でパーティ不在の練習をする……)
つねにバランス。何が優先されるかを理解すること。優先はそれなのか、べつのものなのか? そしてそのあとも、選手が快適なのか、そのようなビッグマッチでプレイするときポジションをどう感じているかを確認する。
だが述べたように、いまの優先はPLの試合に勝つことだ。
(3位ニューカッスルとの差について……)
そう、たしかに。われわれはいい場所にいるが、この2試合の引き分けで眺めが劇的に変わった。そしてニューカッスルの功績でもある。いまの彼らのフォーム、いかにプレイしているか。だから、われわれもステップアップして、試合に勝ちはじめる必要がある。
(パーティの契約で進展は?……)
イエス。すべての選手と進展がある。わたしはそれをアンドレアにとクラブにまかせている。彼らが決断し交渉する。
(彼を維持する意図はある?……)
意図はとてもはっきりしている。そのことはアンドレアとクラブにまかせている。
(3つの昇格クラブが2シーズン連続ですぐさま降格する可能性……)
レヴェルとして、このリーグにとどまることの難しさがある。だが、何が起きようとも、その3つのチームにはパフォーマンスがあり、ほかのどのチームにも多くの問題を起こせる。つまり、それはレヴェルと踏み出すべきステップを物語る。来シーズンも間違いなく厳しくなる。
(GuardiolaのスタイルがPLにどれほど影響を与えている?)
それは考えたことがない。
(カラフィオーリはPSGに間に合う?……)
すべてがうまくいくようなら、そう思う。すこし早いかもしれない。どうなるか観てみよう。
彼はもうピッチには出ているし、もうたくさんのことをやっている。あとはわれわれとしては、正しいステップを踏み、彼がいつ戻れるのか確認する必要がある。
(アンドレア・ベルタについてと、夏の計画に変更はあるかについて……)
そうだね、そうしたことはすでに彼とも話している。しかし、イエス。彼にもっとたくさんのアイディアや計画、サプライズがあることを望んでいる。ポジティヴなもの。彼の経験、クリエイティヴィティ、勘も使ってチームが正しい目標にたどりつけるよう助けてほしい。
(SDからフレッシュな意見がきける恩恵について……)
それは機会だと思う。誰かがやってきて、違う考え、違うメソッド、違う働き方をもたらす。それはわれわれをよくしてくれるはず。
(ハヴァーツはセミファイナルでプレイできる?……)
セミファイナル? それは時間がなさすぎると思う。しかし、彼の思ったより早い復帰に賭けねばならないのなら、わたしはイエスと云おう。彼らのジムでの毎日のワークたるや。全員をプッシュしている。彼をこれ以上長く引き止めてはおけないよ。
(セミファイナル進出で、あなたはヨーロッパでもトップマネジャーのひとりになった?……)
ノー。クラブにとってあの夜は素晴らしかったと思うが、それだけだ。ベストはまだこのあとやってくる。そして、われわれ全員に大きな野心と目標がある。われわれは正しい方向にいる。
だが、つぎのステップはタフになるだろう。われわれは自分たちのベストをつくさねばならない。
会見のつづき。
- How have you done it in Europe?: Probably the daily work the players put in and the belief generated. That’s the best preparation for Europe.
- Away legs: They’ve been quite different. Sporting we were dominant, Madrid was trickier. Emotionally the team has dealt very well.
- Berta happy?: Especially when you come to a new club, he just hopes everything goes well but he was happy.
- Bizarre only prem team in semis?: Villa could’ve gone through. The level at this stage is not that different.
- Players focus?: We have two important games ahead of us. We have to be so committed.
- More you could’ve done to challenge Liverpool?: For sure. It is what it is. We’ll analyse. The question would be, if in August with everything happened then ask our position.
- What do you need to evolve like city?: Squad quality and ability, otherwise we can’t. The higher the quality, the probability goes higher.
- Madrid win can tilt players towards you?: Maybe that’s another factor but we’re lucky that players want to come here anyway.
以上
さて、アルテタの会見は今回はさすがにCLの話題が多い。
PSGとのSFに向けてはとくにパーティ不在の対応について。MLSのMF起用はみんな気になってると思う。ベンジャミンのフィットネスがさらに整えば、彼がRBでジュリティンがLBと、彼がMFでプレイすることになっても、いちおうはカヴァーできる。カラフィオーリも戻るかもしれない。どうなるか。
それとパーティは契約に関する質問も。だが、その質問についてはアルテタは答えをはぐらかしている。ちまたで云われているように、やはり新契約のオファーは予定されていないんじゃないか。彼をキープしたいなら、とっくに交渉を開始をしているだろうし。
アンドレア・ベルタは、アトレチコ時代にはチームがCLでレアル・マドリッドを倒したことは一度もなかったそうで、アーセナルに来てからいきなり勝ってしまった。これはうれしい。
ベルタで思い出したけど、ブレントフォードのときにこのひとのとなりにいた若い女性はやっぱり娘さんかね。顔似てるよね。ベルタも男前だし、お嬢さんも美人。
まさかのラムジー監督爆誕!!
現チームだとライスは監督なりそう