試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 1-1
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 1-1
BBC Sport(Chris Sutton):これは2位争いのビッグゲイムでありつつ、ちょっとした因縁の試合でもある。
ニューカッスルは今シーズンすでにアーセナルを3回倒しており、この対戦が刺激的になったのは、2023年に彼らが議論な判定でアーセナルに勝った試合以来のこと。
アーセナルは今度こそ必死になって彼らを倒そうとするだろう。しかし、わたしにはこれがリアルなバトルになりそうに思えるし、ドロウで終わったところで驚きはない。
それはガナーズには悪い結果ではない。なぜなら、CLが保証されるまでにはあと1ポイントあればよくなるから。トップ5争いにおいて、彼らのGDはほかのチームよりかなりよい。たとえ、彼らのファンがもっと要求しようが。
試合のみどころ
この試合はアーセナルにとっては、リヴァプールよりもずっと重要になるように思える。自信とか誇りとか、そういう点で。
近年のアーセナルは、かつてのリーグ2強だったシティやリヴァプールのようなチームにはかなり追いついてきていて、あとはいつ乗り越えることができるかが問題になっている。今シーズンはシティにW1 D1、リヴァプールにD2と、互角かそれ以上の結果にもどちらかといえば悔しい気持ちのほうが強いのは、実感としては勝てる試合だという手応えもあったからだろう。トップチーム相手には、チームの進歩を感じている。
いっぽうで、アーセナルはニューカッスルには後ろから追いつかれた感がかなりある。アルテタのチームは間違いなく進歩をつづけているように見えるが、それでも後ろから襟首を掴まれている。
去年と今年、フラムやヴィラなどアーセナルがなぜか?ポインツを落としてしまう特定の対戦相手というのがいるなかで、ニューカッスルはその最たるものだろう。彼らに3連敗している事実からしても、とりわけ苦手な相手であることはもはや疑いがない。
アーセナルが彼らをとくに苦手にしている部分について、最近の対戦からそれはどこだろうと考える。
- フィジカリティ/アグレッシブなプレイ
- 堅牢な守備/ミッドブロック
- カウンターアタック/攻撃のタレント
- ダークアーツ/ダーティなプレイ
このなかでももっともアーセナルにとって嫌なのは、やはりカウンターアタックだろうか。アーセナルはいくらボールを持って相手を押し込んでもゴールできず、背後のスペイスを使われてカウンター単発でやられるというのが、今シーズンの典型的なポインツを落とす試合のパターン。Eddie Howeのようなコーチはあきらかにそのやりかたがわかっているし、むしろ得意。だから、われらと相性が悪いというのはある。
それと、この試合はニューカッスルにしてみればドロウの結果で十分という状況も、アーセナルには分が悪い。
彼らは最終日エヴァトンとホームでプレイするため、そこで3ポインツは固いとなれば、この試合で仮にドロウでも3位は確保できる。ゴールに色気を出してアーセナルに攻撃のためのスペイスを与えるほうがリスクだと考えてもおかしくはない。そういう状況が、彼らをますますミッドブロック/ロウブロックからのカウンター戦術に傾かせる。
かたやアーセナルはこれが今年のエミレーツでの最終戦で、今シーズンすでに3回敗けている相手。もしドロウでも最終日のことを考えれば最悪ではない現状ながら、ホームサポーターが勝ち以外を許さない空気はある。アーセナルにとってニューカッスルは、間違いなくいまもっとも勝ちたいチームのひとつだろう。この勝利を、一年間、精一杯声援してくれたファンに捧げたい。
こうなれば、試合の趨勢は予想がつく。しかし、ボールを持って長い時間優勢であるように見えて、相手が守ることに集中しカウンターを虎視眈々と狙っていることは、アーセナルにとってはあまり望ましい状況ではないという。
これは、仮にニューカッスルがゴールでリードするようなら、さらにこの傾向が強まるはず。それがリーグカップのホーム・アウェイ2試合で起きたことでもある。この試合で相手にリードされたら、かなりキツいだろう。アンフィールドでは2ゴールを追いついたが、さすがにあれを何度も再現できるとは思えない。しかも、リヴァプールと違って、彼らはポインツのためによりプラグマティックにプレイできる。
アーセナルは、ニューカッスルとのこの3連敗をどう分析し、どう戦いかたに活かすか。アルテタの戦略・戦術が問われる試合になりそうだ。
正直、ぼかあアーセナルがどうやったらニューカッスルに勝てるのか、よくわからない。アルテタにはそれをこの試合で見せてほしいと思う。
キックオフは、日本時間で5月19日(月)0:30。日曜の夜。
COYG!