hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, Match, UEFA CL

【マッチプレビュー】24/25 UCL SF PSG vs アーセナル(7/May/2025)ファイナル進出で歴史をつくれ

昨日のインテルとバルサのセカンドレグはすごかったな。

短いハイライトしか観ていないが、それでもローラーコースターがすごかった。あれをライヴで観ていたひとの興奮は、きっとそうとうなものだったろう。

彼らのファーストレグもあわせて、間違いなくUCL史上に残る劇的な勝負になった。フットボール世界最高のコンペティションにふさわしいよ。

いっぽう、アーセナルは今日PSGとのセカンドレグ。ただでさえタフなフランスでのアウェイマッチで、先週のファーストレグで1-0とリードされた状況をひっくり返さねばならない。アーセナルは、これで敗ければ今年のトロフィの夢もすべて終わる背水の陣。

正直、こっちはあちらのように誰もが興奮するような試合になるような気はしないが、最後にアーセナルファンだけが笑えばよし。

インテルとバルサ、両チームのパフォーマンスとレジリエンス、最後まで勝負をあきらめないメンタリティはアーセナルの選手たちも大いに触発されたはず。



アルテタの試合前コメント「(ファーストレグの結果で)やるべきことがはっきりした。歴史をつくろう」

昨日行われたアルテタの試合前記者会見。今回の会見には、選手からはライスが参加した。AFC公式サイトより。

(巻き返す信念……)

アルテタ:どでかい熱意、エナジーがある。われわれはCLセミファイナルの勝者になるまであと1勝だ。世界でもっとも美しい都市のひとつで、素晴らしい相手との試合。これ以上のものはない。

われわれはここに歴史をつくりに来た。明日はその大きな機会がある。

ファーストレグの結果で、このチームがやるべきことははっきりしている。あの試合からは大いに教訓もあった。そして、この2チームの差がどれほど小さいかも。

わたしの意見としては、あの試合の結果はまったく違うものであるべきだった。だから、明日は、それを証明するさらなる機会なのだ。ファイナルへ行く権利を得るための。

(アーセナルのマネジャーとしてはこれが最大の試合?……)

そうだね、もっとも美しい試合のひとつだ。先ほども云ったように、ファイナルまであと1勝。それ以外のことは望めない。語るのはやめて、明日ピッチでそれをやろう。PM9時に試合だ。自分たちのベストでベストでベストでベストなヴァージョンを見せ、試合に勝つ。

(逆転のためにはなにが必要?……)

われわれは、最初の試合でもたくさんのことをした。いいプレイもあったし、安定もしていた。もし今回もそれができるなら、おそらくは成功する可能性はとてもとても高くなる。

われわれにはそれができるし、ヨーロッパでも、誰もがわれわれがここにいると予想しなかったなかで、やってきた。歴史にあらがったのだ。だから、自分たちの歴史をつくろうじゃないか。

(どうやってLuis Enriqueの誕生日を台無しにするか……)

相手より優秀であること。それを明日示す必要がある。自分たちにできることはわかっている。ファーストレグでもたくさんそのことは示した。最初の15分以外だ。あそこでは困難がありそれが起きる理解がなかった。

そして明日、自分たちがやるべきことは完全にはっきりしている。そしてどうやってそれをやるか、自分たちのベストを引き出すために、それをどれほど楽しんでやるかだ。

(あなたは選手たちがこのレヴェルにあると感じている?……)

100%。わたしが思うに、それをいかに楽しむかであり、試合を受け止め、いかに特別なことをするか。以前にも述べたように、CLファイナルで勝つということは、トーナメントを通してなにか際立つことをしなければならない。

われわれは素晴らしいことをたくさんやってきた。しかし、明日はパリであのチーム相手にそれをやるときだ。

われわれはこのチームのレヴェルを上げ、そして歴史をつくり始める。それがわれわれの目の前にある機会。

(落ち着いた試合か混沌とした試合か、あなたはどちらを好む?……)

いろいろな時間があると思う。ファーストレグのように、結果によってたくさんのことがはっきりする。両チームがやるべきことすらはっきりする。

それだけだ。相手チームには多くの状況で経験ある選手がいる。だから、わたしは彼らが勝負をプレイする時間の長さを観ていた。何回彼らがトライしていたか。われわれはいまここにいて、これがわれわれの機会。ことを起こす。

(アーセナルのCLアウェイフォームに鼓舞される……)

わたしは、チームがそれをやらねばならないとき、確信がある。われわれはとても難しい相手に対し、とても納得できるかたちでそれをやってきた。

だから、前回はつい最近だが、今回もマドリッドですべてのオッズにあらがってそれをやったように、あらためてそれをやるのだ。あのときは、カムバックや彼らの歴史がよく話されていた。

われわれは、事前に予想されたものとはかなり違うと証明した。明日も同じことをやりたい。

(あなたには今シーズンのトロフィにプレッシャーがある?……)

今シーズンはそれにトライしている。トロフィを勝ち取るということは、つまり正しいとき、正しい場所にいるということ。

リヴァプールは、われわれのこの2シーズンより少ないポインツでタイトルを取った。この2シーズンのポインツなら、われわれはPLをふたつ勝っていた。だから、正しいとき、正しい場所にいなければならない。

ファイナル進出のために、いまのわれわれが正しいとき、明日のパリで正しい場所にいることを願う。

(2006のパリでのCLファイナルでの敗けの記憶を消したい……)

それがわれわれに機会をもたらすし、関わりがある場所に戻ることもある。美しい話だ。明日は自分たちの歴史をつくろう。

(ジュリアン・ティンバーのフィットネスについて……)

彼がスタートできるかできないか、今日様子をみる。

(リカルド・カラフィオーリが復帰している……)

そうだね、彼もスクワッドに加わっている。彼はフィットしているし、チームに必要とあらばプレイする準備もできている。素晴らしいニュース。

(選手にはヒーローになれというメッセージを伝えている?……)

そうなるべき。フットボールではそうしたことで記憶されるから。最高の舞台は、チームとクラブがそれを必要としたときにある。そうしたときをもたらし、そうしたマインドセットでプレイする。

わたしの意見としては、この手の試合はそういう試合だ。これこそが、この数時間でわれわれがやっていたワークだ。

(レフリーについて……)

われわれもすでに報告は受けている。誰が担当し、彼がどのような試合のマネジを好むのか。彼を理解し、そういう意味では彼のことを助ける。そして、選手がそのことによく気づいているかをしっかり確認する。それでワークは終わりだ。

(選手たちの準備であなたのPSG時代から参考になることはある?……)

美しい雰囲気がある。大きな歴史がある大きなクラブ。ひとつの都市、ひとつのチーム。基本的に。そして、そうだね、わたしは18ヶ月のあいだ、あそこにいる幸運があった。とても楽しんだよ。楽しんだ思い出もある。あそこに戻るのは素晴らしいこと。

(CLを勝つモチヴェイション……)

それはわれわれのなかにあると思う。ほかに必要なことはない。ここから必要なことはエナジーと感情を交換していくこと。それとわれわれの内側にある弱みも。それらをもたらし、最高レヴェルでパフォームする。自分たちにある最高レヴェルで、必要な結果をもたらす。

(ヤコブ・キヴィオールの成長……)

彼は大いに称賛に値する。なぜなら、彼らは何ヶ月もあまりプレイしていなかったから。そこでいきなりもっとも難しい状況に投げ込まれた。最高のレヴェル、最強の相手。フィジカルのリズムや自信もなく。だからこそ、彼は際立っていると思う。

以上

 

今回のアルテタの会見ではリヴァプールについての言及が注目されていた。まあ、意味はわかるという気がする。

べつにリヴァプールに無礼とかそういうことではなく、リーグタイトルに関しては、シーズン100ポインツなど圧倒的結果で勝つ以外、ほとんどのときでは、タイトルはそれを争うライバル次第だから。どんなにいい成績を残しても、それを少しでも上回る相手がいれば優勝はできない。それは、近年のリヴァプールがもっともわかっていることだろう。ペップのシティさえいなければ、間違いなくクロップのリヴァプールがPLを席巻していたのだから。

ちまたでは、いまは、リヴァプールの立場にアーセナルがいると云われることもあるが、実際のところこのチームはまだペップ/クロップの競争の域には達していないと思う。テーブルで2位にいるというだけで、タイトルを取るためのポインツは足りていない。誰もが英国のトップチームだと認めるだけの強さもない。

レフリー、Felix Zwayerの抜擢に物議

会見でもやりとりがあるこの試合のレフリー、Felix Zwayer(43)。かつてのスキャンダルで、彼がこのビッグマッチに起用されたことについては議論が起きている。

『Mirror』によると。

2005年、若手審判員だったズバイヤーは、同僚のロバート・ホイザー審判員から250ポンドの賄賂を受け取りました。ズバイヤーは6ヶ月の出場停止処分を受け、ホイザー審判員は懲役2年5ヶ月の判決を受け、サッカー界でのあらゆる役職から永久追放されました。

ファンは、ズバイヤー氏がイングランド対オランダのユーロ2024準決勝で主審を務めたことを覚えているかもしれない。ジュード・ベリンガム氏も、土曜日にバイエルン・ミュンヘンとRBライプツィヒが3-3で引き分けた試合を担当したズバイヤー氏と衝突したことがある。

2021年、ボルシア・ドルトムントでプレーしていたベリンガムは、試合後のインタビューでツバイヤーの過去について言及した。「かつて八百長をしたことがある審判に、ドイツで最大の試合を任せるなんて。何を期待しているんだ?」。

賄賂で半年バン。八百長に加担。いや、これはダメなやつだろ(笑)。

復帰後は、15/16からCLでも36試合を担当していて、試合平均5.3のイエローカード、6回の2枚めイエロー、3回のストレイトレッドカードを出しているというレフリー。このうち、4回の退場者は今シーズンのヨーロッパ試合で起きているという。

レフのせいで後味の悪い試合になったみたいにならないことを祈るよりない。

デクラン・ライスの試合前コメント「でかいタマが必要」

試合前会見に登場。フランスなのでてっきりサリバかと思ったらライス。しかし、それも納得。いま間違いなくチームの中心選手が彼である。

ライス:でかいタマがなきゃダメだね。最高の舞台で、ぼくらが最高レヴェルでプレイできると示すこと。

もしぼくらがファイナルに行けるなら、クラブにとっても最大の夜になるはず。ぼくらも完全に準備はできている。

グループとしてもぼくらには完全な信念が必要だ。マネジャーは毎日ぼくらに仕込んでいるし、もしぼくらが自分たちのベストヴァージョンなら、なにができるかはわかっている。ファイナル進出を誰も止められない。そうした信念や勇気を持たずに、パリでセミファイナルでプレイなんてできない。

ぼくらが何かを勝ち取りたいのなら、大きなステップを踏む必要がある。明日の夜は大きなステップだ。ファイナルまであと90分ということにとても駆られる。

ぼくらは勝つためにここに来た。宣言をしてファイナルへ行く。かつてもぼくらはここまで来た。またそれをやる準備はできている。

ぼくらがPSGに2-0で勝ったグループの2試合めでは、DembeleとKvaratskhelia以外は同じチームだった。だから、恐れはない。ぼくらは自分たちがこのレヴェルにあると信じている。

(RMでのフリーキック)マネジャーはあれをマジックモウメンツと呼んでいるね。ぼくがフリーキックから2ゴール決めることができた。

だが明日のセミファイナルは、マジックモウメントは誰かほかの選手のためにある。試合ではマジックの時間が必要になるだろうし、チームがなにか特別なものがもたらせることを願う。

(リーグフォームが落ちている)ぼくらはタイトルまでとても近くまでいっている。PLではこの2年惜しかったし、いまもCLのセミファイナルにいる。トロフィを勝ち取るのがつぎのステップだ。

もうそれに近づいていることはわかっている。だが、一線を越えるためにはまず勝たねばならない。それは必ずこれから始まると思う。

(オーデガードについて)彼はすごいよ。彼はチームのリーダーでありキャプテン。毎日トレインしている。どの試合でもずっとプレイしている。生き様という意味では、彼はぼくが出会ったなかでは最高のひとりさ。

彼はドレッシングルームでも完全にリスペクトされている。彼の要求のしかた、チームの鼓舞、話し方。彼はそういうキャラクターに見えないかもだけど、実際舞台裏の彼はそんな感じだ。

もちろん、誰だってフォームが落ちることはある。ぼくも以前そうだった。だから関係ない。彼なら最高の舞台でももたらせるし、明日の夜も彼ならきっとやる。

ぼくらは準備できているし、つねにみんなもマーティンとともにある。彼はチームのベストプレイヤーのひとりだから。

最近の低フォームですっかりファンの批判にさらされているオーデガード。ライスは彼にすこしも疑問を持っていない。いい話。

そういえば、ファーストレグのときに彼がチームメイトたちに伝えたという「ボールを持たなきゃ、死ぬ(If we don’t have the ball, we die)」ということば。これについて訊かれた彼は「それは云ってないと思う」と否定していた。云ったことにしとけばいいのに。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “【マッチプレビュー】24/25 UCL SF PSG vs アーセナル(7/May/2025)ファイナル進出で歴史をつくれ

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *