こんにちは。
このミケルの会見は、日本時間で今日のお昼ごろにやってたらしいのだが、変な時間だから全然気が付かなかった。英国時間の真夜中? そういえばアーセナル御一行は、アジアツアーのためにいまシンガポールにいるのだった。
久しぶりのアルテタのコメントだし、移籍市場まっただなかでなかなか興味深いやりとりもあるので、訳しておこう。
あと、ガブリエルの単独インタビューというのも昨日話題になっていて、この機会なのでそちらも紹介する。
アジアツアー2025。ミケル・アルテタのプレス会見@シンガポール「補強はまだある」
映像はこちらに。
(ハイ、ミケル。フレッシュな気持ちで新シーズンに向けての準備はいかが?……)
アルテタ:とてもいいね。新シーズンにとてもワクワクしているし、もうスペインで一週間も過ごしている。新しく入った選手ともハードなトレイニングをこなして、チーム全体ともいいつながりを築いている。
そしていま、ここにいることに超興奮している。ここにいるわれわれのサポーターから熱烈な歓迎を受けたし、とても情熱的だった。あとは、天候などに適応するとかもあって(※この日はどしゃぶりだった模様)、今日はトレインできなかった。
だからそうだね、このツアーにとてもワクワクしている。
(ガブリエルとも話したんですが、彼も新しい選手たちにワクワクしていると云っていました……)
もう一度木を揺り動かすみたいなことだね。新しい顔を迎えて、彼らが新しい興奮とエナジーをもたらす。だから、全員が達成しなければならない高みを感じていると思う。もう一度違うレヴェルに行くこと。それを求めている。
(この2-3年惜しかったことで選手たちを納得させもう一歩踏み出させるために、あなたの仕事はどれほど心理的なものになっている?……)
彼らは完全に確信しているよ。いいことは、わざわざわたしが彼らに納得させる必要がないことだ。彼らは自分たちがどれほど優秀かわかっているし、どれほど近づいているかわかっている。
だからあとはネクストステップを踏むためのディーテイルだけだ。全員それを望んでいる。自分たちの現在地を理解し、シーズンを通して必要とされる基本的なこと。目標達成のための最大の可能性を得るための。それが毎日の取り組みであり、どの個人に対してもそれをやるのがわれわれの責任だ。
(われわれが新しい選手についてあなたと話すのは初めてです。まずはズビメンディ。長いプロセスの末になんとか彼を確保できたわけですがそれはどれほど喜ばしいことでしょう?……)
たしかにとても長いプロセスだった。彼にもここに来る決断をするまでたくさんの機会があった。そしていいニュースは、よく知られているようにこのクラブが素晴らしいということで、みんながここに来たがっているということ。彼はわれわれに加わるために、ほかの機会を断って来た。
それと、われわれはこの7-10日間のあいだ、とても感心した。毎日選手を観ていれば、彼のキャラクターやパーソナリティ、それにインテリジェンスを観ることになる。彼がどれほどのものをチームにもたらすことになるか。それにはとても興奮しているよ。
(Gyokeresの件がまだいろいろありますが、彼はどれほど契約に近づいている?……)
ご存知のように、わたしはわれわれのグループにまだいない選手についてはコメントできない。
だから、どんな選手についても、コンクリートなオファーができるときがあれば、そうするというだけ。
(ハイ、ミケル。似たような質問で申し訳ないけど、アーセナルはここまでに4人の選手を獲得して、シンガポールにいるあいだもさらなる加入があると思う?……)
(笑)まだ長い時間があるよ。まだウィンドウが開いているし、たしかに人数に関してはまだ模索しているところだ。われわれは数が足りていないし、スクワッドのデプスとクオリティはもっと進歩させねばならない。だから、市場をコンスタントに観ているし、まだある。
だが、わたしは既存の選手に集中していて、彼らと取り組んでいる。最初の10-15日間でわたしが観てきたものには、かなり満足している。
(既存の選手について、誰が移籍可能性があるのか、どの選手がファーストチームに入ろうとしているのか……)
若い選手? 彼らにはチャンスがある。ウィンドウは開いているし、誰がドアを激しく叩いても、チャンスはある。
われわれには、これから試合がやってくる。そこで彼らのうち何人かを観ることになる。だから、彼ら次第だ。
(トーマス・パーティについて。彼が非常に深刻な犯罪の容疑で告訴されていることをどう受け止めているか。それとそうした要素が彼の契約更新に影響を与えたかどうか……)
あの声明については、クラブの姿勢もとてもはっきりしていたと思う。たくさんの複雑な法的問題があり、わたしからはコメントすることはできない。
(多くのファンがクラブの振る舞いに疑問を感じていたが、あなたはそのすべてのプロセスにおいてとくに問題は感じなかった?……)
100%。
(イタリーからです。NTでもケガをしてしまっていたカラフィオーリについて彼の2年めになにを期待する? ……)
彼にはビッグシーズンになる。彼はとてもワクワクしているように見えるよ。われわれが今シーズンに達成しなければならない最大のことのひとつは、availabilityだとわかっている。
彼のふたつの大きなケガはイタリー代表義務のあいだに負ったのは事実。でも、そうしたことは起きるし、われわれがほしいのは安定して起用できる選手であり、できるかぎり最高のパフォーマンス。
彼がチームにもたらすエナジーと予測不可能性は、チームにとくに必要になるものだ。昨シーズンの大部分は、間違いなくそれが欠けていたし、ほしかった。
だから、2年めはより理解が深まっていることを願うし、あとちょっとだけの幸運もほしい。彼もそうだと思うし、そうなればわれわれは最高ヴァージョンの彼を観ることができる。
(シンガポールのファンもここでアーセナルを観るのは久しぶりだし、前回のチームからは95%が変わっている。このときを待ち望んだシンガポールのファンになにを話したい?……)
ここのサポーターはとても情熱的で、チームに会うことをとても興奮している。あなたが云うように久しぶりだからね。
だから彼らとは自然とつながるだろう。すでにホテルやトレイニングセッションでは近くにいるし。われわれも、彼らに誇りに感じてもらえるよう理解しようともしている。それが目標だ。
(地元の中華メディアです。10年前はキャプテンでいまはマネジャー。あなた個人としてはどういう気分でしょう……)
それはグレイトなストーリー。たぶん10年前は自分がここに座ってるなんて想像もしなかったが、これまでたくさんのことが起きた。
10年前のここでも素晴らしい思い出もあるし、われわれはそれを再現したいと思っている。自分たちのやりたいようにトレインし、商業的にもそう。サポーターにメッセージを送り、彼らとつながりたい。そして、試合でパフォームしなければならず、それをやって試合に勝つ。
(ツアーが始まる前に4人も選手が加わっている。このツアーの前にもっと選手を獲得したかった?……)
理想としては。でも、ここまでわれわれはとてもうまくやれていると思う。わたしもクラブのサポートにはとても満足しているし、チームに要求される進歩もある。
思うに、アンドレアと彼のチームが素晴らしい仕事をしている。すべてが前進するようにトライしている。まだウィンドウは長いので、大いに期待もしている。チームはまだ進歩させられるし、そのための努力を今後もつづけていくつもり。
(つまり、あなたが連れてきたい選手については、スケジュールどおりなのか、あるいはスケジュールより早いのか遅いのか?……)
わたしはとても満足しているよ。そこにはたくさんの関係者がいて、選手を獲得するために一線を超えるためにはたくさんのことを念頭に置く必要がある。だが、わたしはもうすぐわれわれにはそれができるととても楽観的だ。
(そうした新規の契約についてはかなりストレスフルな夏になっている?……)
興奮だ。これがクラブのオーナーシップの野心を観る瞬間だと思う。クラブのなかで全員が歩調を同じくしているのがわかるし、アンドレアとつながる全員が取り組み、全員が新シーズンに対する興奮を隠しきれない。これは超ポジティヴ。
(ガブリエルが最近トレイニングピッチに戻ったこともあり、彼らのトレイニングでの様子はいかが?……)
彼らのことは4-6週間くらい観ていなかったし、もっと大人びて帰ってきたし、とても興奮していた。ガビも同じで、彼は新契約があったし、クラブへのコミットメントも示した。彼は自分の役割でより成長していくだろう。そのことにわたしはとても満足している。
彼は土曜のワトフォード(※訳注:非公開フレンドリーが行われた模様)でも45分プレイしたし、いいシェイプに見えた。ウィリアム・サリバもだね。
われわれは昨シーズンの終わりにはたくさんの選手を欠いていたが、いまはみんな正しい方向に向かっていると思う。
(マドゥエケについて。この10年でチェルシーから8人、あなたの下では6人獲得している。なぜにライヴァルとそのように親しい関係なので?……)
それはおそらく、彼らには素晴らしい選手がいるし人数も多いからだろう(笑)。でも、そうだね、われわれはクラブに関係なく契約した選手に集中しようとしている。だからたぶん偶然だ。なにが偶然じゃないかといえば、スクワッドとスクワッドのクオリティだ。
彼らにはCWCの優勝おめでとうだし、彼らには大きなアチーヴメントだと思う。
ノニはとてもとてもワクワクしているよ。すべての選手がそうだけどね。
彼はまだ少し休暇が必要で、そのあとすぐにチームに加わるだろう。
以上
Gyokeresについて訊かれたアルテタは、「まだ(yet)チームに加わっていない選手について話せない」と、もうほとんど認めたようなものだった。時間の問題。
しかし、それにしても、Gyoの件はブレイクスルー報道からもう一週間以上たって、いまだに決着せず。スポルティングとアドオン(ボーナス)について丸々一週間もかけて詳細を詰めているというのは、さすがに異常ではないだろうか。おそらく取り引き金額すれば数%に過ぎないような金額だと思われるが、スポルティングのプレジデンテはしつこく食い下がる。ほんとにやりにくい相手だね。
アドオンなんて、だいたい相場(テンプレ)があるだろうに、それを認めず、少しでも有利な条件を得ようとする。いや、そういう一部報道を信じればだけども。バカバカしいというか時間の無駄というか。譲歩するということを知らんのか。
聞けば、スポルティング(あるいはポルトガルクラブ)は、ほかにもこういった交渉をやって英国クラブを悩ませてきた実績があるとかなんとか。
取り引き相手としてはあまり付き合いたくないタイプでありますなあ。
Mosqueraの件も、すでにインタビュー映像まで撮っているというのに、最終的にサインするまでいたっていないようで。
このふたりは、タイミング的にもアジアツアーに連れていきたかったはずで、予定が狂ってしまったな。
さて、後半はビッグガビのインタビューを。