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最近のアーセナルニュース(4/Jul/2025)マルティネリに€85mの巨額オファー?、トミヤスの契約解除、ガブリエル・エインセがAFCコーチに、その他……

こんにちは。ここ数日ニュースまとめを連発してすまないが、今回も。だって、ビッグニュースがつづくからしょうがない。



ガビ・マルティネリにサウジから巨額オファーが来るかも? オーンステインがネリの売却を匂わす

この夏は、アーセナルファンベイスでのやや微妙な立ち位置と、バイエルンやサウジクラブのような海外からのリンク報道で、意外に話題にのぼることが多いリトルガビ。

しかし、以前このブログでも紹介したような論調(現在のわれらのWGターゲットたちと比較してもスタッツはさほど悪くない)で、彼の放出には否定的な識者も少なくなく。だいたい、彼に匹敵するか、あるいはアップグレイドできると信じられるWGは非常に高価であり、売却するならクラブはそうとうな移籍金を受け取らねば釣り合わない。

ガビ・マルティネリの成功をあきらめない | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

しばらく前には、アーセナルは現時点では彼を手放すつもりはないものの、適切なオファーが来れば状況も変わりうるとはThe Athleticのような信頼できる系メディアも報じていたところで、なんとそのようなオファーが来る可能性があるというニュースが昨日報じられた。

Exclusive: Al-Nassr Ready to Turn to Deal for ‘Outstanding’ Arsenal Star

記事によれば、この夏サウジプロリーグのAl-NassrはLuis Diazをトップターゲットとしていたものの、リヴァプールの非売品のスタンスは変わらず、その代替としてマルティネリを狙う可能性があり。アーセナルもマルティネリを売りたがっていないが、RodrygoやGordonを買う資金にするかもしれないという。

そして、この記事の重要なポイントはここだ。

Al-Nassr have requested central funding of €85m in order to make a bid. Whether that’s for Martinelli, Diaz or another attacker remains to be seen, and Arsenal haven’t had any contact with Nassr to date.

「Al-Nassrはオファーのために€85mの資金援助を要請した」。(※€85m=£73m)。

もちろん、実際にオファーをしたとかそういうリポートではないので、彼らがネリにどこまで本気かはまだわからないが、さすがにこの金額にはどびっくり。もしこのオファーが実現したら、アーセナルとしてもとても断れない金額と思える。少なくとも悩むはず。いや、むしろ悩まないか。ベルタが交渉でもっと引き上げてくれるという期待の声もあるが……

BBC Sportのサミ・モクベルは最近のアーセナルの移籍リポートのなかで、Rodrygoのコストは「最低で£70m」と書いていた。その金額だと、ネリの売却でまるごと賄えてしまう。

ちなみに、この記事のオーサーはBen Jacobsで、アーセナルファンのあいだではBad Jacobsなどとからかわれていたが(GoodなほうはGary Jacob)、サウジ方面の情報にかぎってはかなり信頼度が高いという説も。それと、最近の一連のEzeのニュースについてもじつはブレイキングしたのは彼(ともうひとり)であり、世間でいうほど悪いジャーナリストではないのかもしれない。

本人は?

肝心のネリ本人はというと、少し前の報道では本人はキャリアのこの段階でヨーロッパ以外に行く意向はないと伝えられていた。そりゃ当然だろう。来年はワールドカップイヤーでセレソンにどうしても入りたい選手がサウジのような場所に積極的に行きたがるわけがない。キャリアの後期ならまだしも、彼はようやくピークイヤーズに入りかけみたいな段階だ。

ただ、サラリーはかなり期待できそうなので、彼の家族がそれを望む可能性もあるかも?

こういう場合、クラブが積極的に売却したくても、本人が納得しないかぎりはやはり無理なんだろう。

ただ、今回ひとつ気になることは、Al-Nassrがただのサウジクラブだけでなく、あのクリスチャーノ・ロナウド(40)がプレイしているクラブだということ。キャプテン。彼らのスクワッドリストを見ると、Sadio ManéやらAymeric Laporteやら有名選手の名前もちらほら。

クリスチャーノといえば、ネリの子どものころからの憧れの選手。彼のキャリアもさすがにこのあと長くはないだろうから、そのような生きる伝説といっしょにプレイできる機会とも云える。上の記事のなかでも、彼がAl-Nassrのリクルート戦略のなかで大きな役割を果たすと指摘されてもいる。

ロナウド「ガビ、ここでいっしょにプレイしないか?」

ネリ「……(トゥンク)」

目がハート。あるかもしれない。

アーセナルのスクワッド事情から考えるマルティネリの売却

心情的に彼の放出は受け入れがたいものがあるが、アーセナルのスクワッド事情から考えるとじつはけっこうありそうではある。とくにこの夏にEzeの獲得が実現するかもしれないと考えると。

Ezeが来れば、彼がLWのスターターとしてプレイする可能性が高く、そうなればネリもトロサールもバックアップになり、さらに右サイドにMaduekeのようなWGを補強すれば、ワイドアタッカーのデプス的にも、ネリかトロサールのプレイ機会は間違いなく減る。

ましてや、Ezeのうえに、さらにRodrygoのようなLWが来ればなおさらだ。ネリのプレイタイムは劇的に減る可能性すらある。もちろん、EzeもRodrygoも安い選手ではないので、そのための資金も必要になる。ネリかトロサールの売却は自然な流れ。いや、もしそうなればより高く売れそうなネリのほうが売却対象になりやすいかもしれない。

ところで、おとといデイヴィッド・オーンステインがThe AthleticのPodcastで非常に気になるコメントをしていたのをご存知か。

オーンステイン:もしマルティネリが去るなら、アーセナルはトップウィンガーを連れてくることができる。もしそうでないのなら、そうはならない。

わたしたちもRodrygoやGordonについてリポートしているが、それはマルティネリが去るならだ。残るなら、ではない。

おいおい、そんな大切な話いまごろするんかいー。LWの補強はネリの売却がセット。マジかよ。信じたくねえ。脳が拒否する。

ここで、ほんとうに「一生アーセナルでプレイしたい」とまで云ったマルティネリのような選手を売却するならファンとしてはかなり失望だが、£73mは目が眩む金額なのは事実。札束でほっぺたをひっぱたかれている。

アーセナルは選手売却が下手くそなクラブとしてつとに知られ、最近も2017のOxの売却(€38m)がいまだにクラブの高額売却記録なこともファンのあいだで自嘲気味にシェアされていた。これが実現しようものなら、その不名誉な記録が大幅更新される機会。ようやくクラブとして、まともなビジネスができたということになるかもしれない。

もしほんとうに大きなオファーが来たとき、クラブは無慈悲になれるだろうか。

トロサール?

おや、こちらにも動きが。トロサールが新しいエイジェントカンパニーと契約したという。

トロサールはトロサールで、新シーズンのプレイタイムを考えたら移籍を希望する可能性はあるな。交渉中と伝えられている新契約に、いまだに進展の報告はない。

アーセナルがトミヤスの契約解除で交渉中とHOA

HandOfArsenalはもうここではHOAと略す。おっとこれもビッグニュース。そして、またスクープ。

独占:アーセナルは、タケヒロ・トミヤスの側と合意に至るまで互いに別れる方向で話し合いを続けている。それが現在の方向性である。

昨日は、サウジクラブのいくつかが選手の代理人と接触した。

OMG.

でも、これは理にかなったクラブの動きだと思う。残念ながら。

彼は今年の年末まで復帰できないし、仮にフィットしたところで、そのときDFラインがボロボロになっているようなことでもないかぎり、プレイ時間もあまり期待できないだろう。この夏のDFエリアの補強計画も、もうほとんど彼抜きで考えられているに違いない。availabilityだけは、まったく信用ならないから。

彼のサラリーは£100kpwと決して安くもないため、ここでクラブが彼と袂を分かちたがるのも理解できる。もちろん、ファンとして彼がまたアーセナルのシャツを着て元気にプレイする姿が観たかったけれど。

このニュースの反応を観ても、トミーはほんとうに世界のアーセナルファンに愛されていると思う。選手としてのクオリティはもちろん、ひととしての好感度がとても高かった。

もちろん、この交渉が合意する保証はどこにもないわけだが、なんとなくトミヤスの側はすんなり受け入れそうな気もする。働かないのに給料だけもらうのはフェアじゃないとか考えそう。これはただの想像。

これも悲しいニュースだなあ。

追記:トミヤスはすでにアーセナルを退団しているとサミ・モクベル

今回のエントリをアップする直前に気づいたニュース。つい1時間前くらいに発表された。Tier1 BBC Sport。

独占:アーセナルDFのタケヒロ・トミヤスが先月初めにクラブと契約解除で合意、クラブを去った。彼の契約は2026年までで、1年の延長オプションがあった。トミヤスはヒザの手術から、あと4-5ヶ月での復帰が見込まれている。

なんとなんと。概ねHOAの情報どおりだが、先月始めには契約解除で両者が合意していたというので、そこは少し違う。

2021にボローニャから加入し4年。トミヤスは度重なるケガにも悩まされ決して順風満帆なアーセナルライフではなかったが、それでも重要な試合で活躍を見せたし、DFラインなら左右を問わずどこでもプレイしチームを助けた。なかでも、Mo Salahのシャットアウトは間違いなくハイライトだったろう。彼のプロフェッショナリズムは、いつまでもぼくらアーセナルファンの心に残りつづける。

トミの今後の活躍を期待せずにいられない。

Rodrygo進捗。RMが彼の退団を許可するとThe Athletic

地味にビッグニュース。Marcaとかああいう東スポみたいなメディアではなく、The Athleticがこれを伝えているから。

Real Madrid, Xabi Alonso open to selling Rodrygo this summer

レアル・マドリッドの関係者が匿名を条件に明かしたところによると、「まだどうするか決めていないものの、クラブとXabi Alonsoは適切なオファーがあればRodrygoの移籍を邪魔しない」。

この記事には、彼とRMの複雑な関係が短くまとまっていて助かるが、要はAncelottiのころから関係は悪化していて(そのため彼のセレソンの最初のスクワッドにも招集されず)、それがいまもつづいているという。たしかにアーセナル界隈でもよく伝えられている彼の直近CWCでの起用法でも、冷遇は明らか。選手本人もやる気を失いつつある。

アーセナルは、すでに数週間前から彼の代理人と予備的な話し合いを進めているというので、これはマジであるかもしれないと思えてきた。

ところで、最近知った彼の名前はRodrygo Goesというのだね。Goesが名前だとは思わなかった。そして、今度はアーセナルにRodrygo Comesと。こりゃ一本とられたわい。ガッハッハ。

昨日、r/SoccerにポストされていたRodrygoとRMに関する長文のコラム。Cristian Salvadorさん。もし彼のアーセナル移籍が決まったら、もう一度読み返そう。

[OC] [Cristian Salvador] Rodrygo and Real Madrid: On Leaving What You Once Loved

アーセナルFCスタッフ人事に動き。ガブリエル・エインセがAFCコーチ就任へ

昨日は、AFCのスタッフのほうにニュースがいくつかあった。

まずはこれ。オーンステイン(とジェイムズ・マクニコラス)のスクープ。

独占:Gabriel Heinzeが、コーチングスタッフのひとりとしてアーセナルに加わる。元アルゼンチン代表DFは、パルマのヘッドコーチになったカルロス・クエスタの後任となる。この47才はミケル・アルテタとはPSGでともにプレイしていた

エインセ。なんだか懐かしい名前だねえ。自分でも彼がどこでプレイしていておぼえてるのか調べたら、2004-2007にマンUでプレイしていたときか。2014に現役引退。

このひとは4月のCLレアル・マドリッドのときにベルナベウの試合にアーセナルに招かれていたそうで、アルテタらとともに収まっている写真がシェアされていた。だいぶ前から話は進んでいたのかもしれない。

つづいてこれ。

アーセナルのリクルート部長のジェイムズ・エリスが、新テクニカルダイレクターに就任するという。TDといえば、リクルート部門のトップとも云える役職であり、シンプルに出世ということだろう。

もういっちょ。

U-21のマネジャーMehmet Aliが、ブレントフォードのファーストチームコーチとして転職。

これはしょうがないかね。ユースチームのコーチだって、みんなシニアチームの仕事を求めている。優秀なら引き抜きも当然ある。成功を祈る。

AFCアカデミー期待のMichal Rosiakが移籍へ

Bird氏によると、アカデミーのMichal Rosiakがアーセナルを去るようだ。U-21のトレイニング初日に姿を見せなかったということ。

彼は、トーマス・パーティ同様、アーセナルが公式に新契約の交渉を認めていた選手のひとりで、6月末で契約切れしていた。そして、こうなったということは両者が納得できる着地点が見つからなかったということか。

彼はヘイルエンドでも期待のMFであり、UCLのRMアウェイではベンチ入りも果たしていた。Birdさんいわくフリーキックスペシャリストだったとのことでガーンだな。

なんだか、最近はこうして有望な選手の慰留に失敗するケイスが増えているような気がする。気のせいだろうか。

訃報:Diogo Jotaが交通事故で亡くなる

これはフットボールニュースとして無視できない。

リヴァプールのDiogo Jotaが自動車事故で亡くなった。車に同乗していた弟のAndre Silvaも。BBC Sport

グアルディア・シビル(警察)はBBCスポーツに対し、ジョタ氏とその兄弟が木曜日の午前0時30分頃(現地時間)に死亡したと伝えた。

ジョタ氏と兄弟によると、彼らの車であるランボルギーニは、他の車を追い越そうとした際にタイヤがパンクして路外に逸れ、その後炎上したという。

まじでびっくりしたな。ことばもない。レイエスも交通事故で亡くなったフットボーラーだけど、彼は当時35才ですでに第一線の選手というわけではなかった。こちらはなんと28才。しかもリヴァプールというビッグクラブの。

しかも、彼は2週間ほど前に長年のパートナーと結婚式をあげたばかりで、その様子を昨日だかおとといにIGにシェアしたばかりだったとか。これはあまりにショッキング。こどもが3人いるというのだから、やりきれない。こんな悲劇があるだろうか。まるでフィクションのようだ。

ぼくは彼の親でもおかしくない年齢なので、つい彼らの親のことも考えてしまう。突然にふたりの息子を失う親の気持ちよ。彼らが生きたはずの長い人生を思えば、いまが幸せの絶頂でもあったはず。想像もできない。

アーセナルのファンとしては、何度か彼にはゴールも決められているし、そういう意味で好きな選手ではなかった。アーセナル戦で活躍する相手選手のひとりとして嫌いだし憎かった。だがいくら憎んだとしても、こんなにむごたらしい仕打ちには値しない。

無理くりアーセナルニュースに関連させると、昨日TNATが伝えていたという「Zubimendiの発表は明日」は、それが事実だったとしてもこの影響で延期になった可能性がある。いまは大っぴらになにかを喜べるタイミングじゃないし、そうなっても不思議じゃない。フットボール世界に与えた衝撃度からすれば、数日は延期されるかも?

交通事故。マジで怖いね。みんな気をつけよう。

RIP Diogo and Andre.

 

おわり



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