試合について
試合結果
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
マルティネリ、ヨクレス、マドゥエケ
ライス、ズビメンディ、メリーノ
カラフィオーリ、ガブリエル、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、モスケラ(5 サリバ)、オーデガード(70 メリーノ)、エゼ(70 マルティネリ)、ダウマン(89 マドゥエケ)
スターティング11での小さなサプライズはメリーノ。
ぼくもこの試合のプレビューエントリをアップしたあとに、オーデガード代替オプションとして彼の起用を予想しているメディアの記事を観て、自分にその考えがすっかりなかったことに気付かされたのだけど、結局アルテタは彼をRCMにそのまま入れるという選択をした。
この守備的な3人のMFを並べたことや、エゼをスタートさせなかったことは、試合後にはアーセナルのコンサヴァティヴなアプローチと云われることになる。
まあ、メリーノはとても悪くはなかったし、メリーノがどうこうというよりは、エゼをベンチに置いたことのほうがネガティヴに捉えられているんでしょうな。エゼは最後の20分、見せ場もあったのでよけいに。
いきなりケガで下がったサリバについては、すぐに交代を決断したみたいだったから、なぜかなと思ったら、ウォームアップ中にすでにやらかしていたと。無理して出るというから出したら、やっぱり無理でしたという。
しかし、試合後には彼がふつうに歩いてスタジアムをあとにする姿も捉えられていたので、重症ではないようだ。ここから2週間のブレイクがあってよかった。
サブについては、最後にアルテタがベンチにはワネーリもトロサールもいるなかで、ダウマンを入れたのも興味深かった。それこそ最後のワンプレイでボックスに侵入してペナルティを勝ち取るみたいなマジックモウメントを期待したんだろうが、まあそこまでうまくいくはずもなく。あの短時間でタッチもそこそこあったものの(7)、残りの数分間、守備だけに集中した相手に見せ場はほとんどなかった。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
内容的にはわりと互角だったと云えるんじゃないか。あのミラクルな一発がなければ、お互い0-0ドロウでもしぶしぶ納得できたというか。それがトップチーム同士の対戦ぽかった。
ただし、試合の趨勢は前後半ではっきりとした違いがあった。
アーセナルは前半の自分たちの時間帯にゴールできなかったのに対し、リヴァプールは後半の逆襲のなかで、どういうかたちであれゴールを決めた。
全体的に両者に大きな差はなかったと思うが、結果的にどちらが勝ちにふさわしかったかといえば、それはやはりホームチームだったろう。
Opta AnalystによるxGは、0.45 vs 0.55。チャンス量はアーセナルのほうが上回っている。
The xG Philosophyの計測(0.34 v 039)によると、今回の試合のチャンス量は、PLの過去3シーズンで最少だったということ。
Liverpool v Arsenal was the lowest xG game of the last three Premier League seasons.
— The xG Philosophy (@xGPhilosophy) August 31, 2025
唯一のゴールである83分のあのフリーキックは、xGでは0.02あるいは0.03という。つまり、100回トライして2-3度成功するかどうかというチャンス量。
リヴァプールとしては、ダイレクトフリーキックで試合(PL)を決めたのは2007年以来はじめてというので、ほとんど奇跡みたいなもの。それをこういう重要な試合でやるのが、彼らなんだろう。