PLのMD7ですこんにちは。
アーセナルはエミレーツにウェストハムを迎える。
WHUは現在19位で、今シーズンは6試合でまだ1試合しか勝てていないチーム。まだシーズン序盤ながら、降格が危ぶまれるフォームである。
いっぽうのアーセナルはもちろん、ここまでは好調を維持しているだろう。昨日の結果で暫定3位となっているが、ここまでポインツを落とした試合はリヴァプール(A)とシティ(H)のみ。今後5試合のPLフィクスチャでは、リーグ20チーム中でアーセナルがもっともイージーという評価もあり、ここからコンスタントにポインツを積み上げていくことが期待される。
しかしながら、近年のアーセナルにとり大きな課題のひとつはミッドテーブルチームとの結果。強いチームには強いのに、逆に弱いチームに弱い。とりわけ、今回のWHUはアーセナル相手に結果を出しているチームである。現在エミレーツでは彼らの2連勝中。
ここしばらくアーセナルが、WHUのようなミッドテーブルチームによくポインツを落としている理由、それはスクワッドデプスでありフィニッシュやクリエイションの不足であり。今シーズンは、間違いなくそういった弱点を克服するチームを築いている。
今回もビッグテスト。こういう試合で、変化と進化を見せるとき。
アルテタの試合前コメント「これはカギとなる試合」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(CLオリンピアコスで途中交代したガブリエルについて……)
- トレイニングのあとどうなるかを見る必要がある
- 今日チームはほぼなにも行っていないので、チームを見るのはこのあと
- 彼のことはさほど心配はしていない
(ヒンカピエ?……)
- 彼が復帰するのはIB後だろう
- できるだけ早く復帰するよう尽力してきたが、今回は早すぎる
- IB後にいくつかのセッションを行って、それで準備ができる
(その他のケガ人……)
- 彼らはまだアウト
(Thomas Tuchelがイングランドスクワッドに招集されたアーセナルの選手たちのキャラクターを称賛していた……)
- Thomasのようなひとからそれが聞けてとてもうれしい
- マイルズについても。彼自身、家族、彼を育ててきた環境を称賛していた
- (TuchelがMLSのチームでのプレイ時間を懸念しているとも述べた)彼はおそらく期待したほどプレイできていないが、彼にはチームとつながるプロ意識がある。それはNTでも同じであり、つねに彼のことは頼ることができる
- CLでプレイした彼はとてもいい試合をしていたと思う
(イングランドでサカのプレイ時間を管理してもらうこと……)
- その話はThomasといつもしている。われわれにはとても密接なコミュニケイションがある
- まずなにより、わたしとしてはわれわれの選手に対するフィードバックがほしい。彼らがキャンプのなかでどう反応し、どう学んでいるか
- だから、われわれも彼らのためにそれをするので、お互いによいコミュニケイションがある
(WHUとの対戦……)
- われわれは、いまやっているようなやりかたでプレイをつづけ、フロウし、試合を支配したい。これはキーフィクスチャになる
- 当然われわれもこの2シーズンで学んでいる。彼らにはここで2敗している
- なにかを正す必要がある。明日はそれをやる機会
(アーセナルのWHU戦のホーム記録について……)
- それこそが難しさ。明日も同様
- 新しいマネジャーのNunoは、われわれもとてもよく知っている。彼がどう自分のチームをセットするか
- だから、これは非常にタフな試合になると予想する
- われわれも3日ごとに要求することになる。カムバックし、試合に勝つパフォーマンスをする
(この試合の結果でPLでトップへ行く可能性……)
- 勢いをつくるということ
- シーズンのなかには彼らが決定的になる期間もあり、明日の試合はわれわれにとり非常に重要
- だからこそ、最初から勢いが必要になる。それを生み出さねばならない。エミレーツで
- このあとIBで2週間のブレイクがあるのでなおさら
(あなたの300試合め……)
- それは多い
(あなたの勝率について……)
- つづけていきたい。だがいま唯一の問題は土曜の試合
- フィーリングを維持し、自分たちがいまとてもうまくやっていることを維持する
- これからもっともっといい結果が出せることを望んでいる
(将来は1000試合に到達……)
- いまは土曜に勝つことだけ。あとのことはいずれにせよやってくる
- わたしが仕事を初めてから、長さを考えたことはない。わたしに云えることはありがとうだけ
- わたしはつねに楽しんでいる。これからもっといいことがあると願っている
(これからの300試合ではなにをやれば成功?……)
- 繰り返すように、勝つこと。勝率なら最高を求める
- しかし勝率があっても、われわれは大きなトロフィを勝っていない。それがレベルを物語っている
- だから、これまでにやってきたことを継続せねばならない。だがそれでもレベルには十分でない
- もっともやる必要がある。もっと難しくなる。それこそがわれわれがいま集中していること
(ガブリエルのゴール記録……)
- 両方のボックスを支配することは、セントラルDFの基礎だ
- そして、彼らはだれもやっていなかったようなことをやっている
- 彼がチームにいるのは喜び
(サカのPL200試合での成長について……)
- あなたが質問している最中、わたしにはLBでプレイするブカヨが思い浮かんだ。わたしにとっての初戦ボーンマス
- ピッチの上でも、彼の旅でも、個人としても、彼はとても遠くまで来た
- 彼がなろうとしている人間、チームでの役割、われわれは、ともに素晴らしい旅をしている
- 毎日それを見るのが喜びだ
(WHUに勝てば今シーズンの成長を示すことになる……)
- イエス。ポインツを落としたことはつねにあり、ここで敗けた試合も間違いなくそのひとつ
- ホームでやるべきことはわかっているし、目標にたどり着くために勝たねばならない試合の量もわかっている
- 明日はわれわれにとりキーマッチになる
(あなたの300試合達成について……)
- とても特権だと感じている
- ここでみんなとしていることをとても楽しんでいる
- この仕事をつづけたいのなら、試合で勝つことがすべてだとわかっている
- そして同時にこの仕事を楽しむこと。なぜなら、わたしの意見では、それは人生における経験のなかでもっとも美しいことだから
- だから、わたしは両方を同時にやろうとしている
(この5年マネジャーとしての旅について……)
- スクワッドのロテイションがとても重要になるが、最後にはともに旅をした全員に感謝を云われるところにたどり着く
- 半年のひともいれば、3年、18ヶ月のひともいる。しかし、それでも彼らは決定的に重要なのだ
- チームを助け、学びを助け、自分の方向性を持ち、いまやっていることを変更・再評価する
- わたしはこの旅に関わってくれた全員にとても感謝している。彼らはとても重要だった
(トロフィを勝つためには幸運が必要? それとももっといいマネジャーになる?……)
- いろんな意味で両方かもしれない
- われわれが得るポインツの量、あるいはさっき話ていた勝率があり、それでもほかのマネジャーたちがタイトルを取ることがある
- われわれはタイトルを勝っているが、最大のものは勝っていない
- スポーツでは、自分より優秀なほかの誰かを祝福せねばならない
- とてもとてもうまく、素晴らしいことがやれる。しかし、いっぽうで誰かがそれを上回る
- このリーグには高い要求がある、だが、われわれは間違いなくそれを求めていく
(今回はGraham Potterとの試合ではない……)
- Grahamに云えるのは、彼は際立つマネジャーであること。彼はキャリアの長い長いあいだ、さまざまな状況でそれをやってきた
- そしてひととしても、彼との仕事は素晴らしかったと多くの選手や周囲の人間が話している
- だから、彼が去ったことは悲しい。とくにソーシャルメディアで起きたことなど。われわれは進歩の必要がある
- 世界最高のリーグなのだから、リーグのなかでとても重要な人物について正しく扱われる必要がある
- わたしは、その点でもっとよくなれると思うし、そこから学ぶべきだと思う
(ヨクレスとオーデガードのピッチ上での関係について……)
- まだたくさんの状況では観ていないが。とくにマーティンが離脱していたから
- だが、そこに何かがあるのはたしか
- 彼らには個人的なケミストリもあるので、今後ピッチ上でより長く時間をともにし、理解を深め、開花することを期待している
(戦術システムのなかでの選手の自由について……)
- 解決策はあると思う
- 選手クオリティの周囲にシステムとストラクチャをつくらねばならない。とくに攻撃の選手。それをやろうとしている
- 守備の選手でさえ、DFラインにあるクオリティがわかっているので、プレスや守り方である特定のやりかたを選んでいる。ボールが向かうところにひとを誘導するやりかたなど
- マーティンについてはっきりしているのは、彼には特定のエリアでボールに触れてほしいということ。彼ならそれができるから。本物の脅威になれる
(オリンピアコスでサカをLWにスウィッチした件……)
- ブカヨについて、最後の時間に彼のサイドを変更したのはふたつの理由があった
- ひとつは彼の利き足のサイドにしたのは、とくに相手がコンスタントにFBをプッシュするチームだったから
- そしてワイドにスペイスがあったこと。彼は脅威だった
(ティンバーとの契約延長報道……)
- 彼はチームにいてほしい選手。あのケガ、あの復帰。選手の模範
- このチームで長いキャリアを築いてほしい
(彼はリーグでもっとも過小評価されている選手?……)
- それはわからない。だってわたしは彼を大いに評価しているから。他人が彼をどう評価しているかは知らない
- 彼のことをトータルプレイヤーというのなら、大いに評価してほしいね
- 彼はDFに求められるすべてのクオリティを備えている
(ワネーリとMLSのプレイ時間……)
- わたしも、いまチームがプレイしている状況のなかで、選手たちがどうもたらせるかに取り組んでいる
- イーサンは、マーティンのケガのおかげでPLの2試合でプレイし、ほかのコンペティションでもプレイしている。これからもプレイするだろう
- マイルズについても同じ
- だが、フォームが理由のこともあれば、相手によってやりたいことが違うこともある
- わたしが彼らに望むことは、彼らのいまの状態を維持すること
- 彼らはスターターだろうがベンチから数分であろうが、プレイしなければならず、完全に準備ができていなければならない。彼らふたりはとてもよくやっている
(これからもスクワッドはロテイトする?……)
- スケジュールがあるかぎり。最後に7日間で3試合プレイしたのはしばらく前だ
- だから、たくさんの負荷がかかる期間により、スクワッドはマネジしなければならない
- われわれにはとてもとても高度な試合がある
- だから今後もこのようなスケジュールなら、余分な日が与えられないのなら、ロテイトの必要は出てくる
(チームはピッチでクリックし始めた?……)
- もうしばらくクリックしていると思う。クリックが試合に勝つという意味なら、今年そうなるといいね
会見の後半。
- We looked at everything. What we can tweak and prove. There’s a lot of randomness with injuries.
- It was a specific injury. Two groin and one hamstring.
- Changing habits: Gabriel gets injured and people say he comes from Brazil. But he has to track back against Adama Traore. If it was Smith Rowe he wouldn’t have injured it.
- Push players harder to replicate?: You have to replicate everything. Impossible.
- Saka 133 games away from Arsenal premier league record: it’s a lot but the numbers Bukayo has at his age is astronomical.
- 800 games the norm?: I think so. They will raise those figures for sure.
- Concerned Saka should’ve been left out?: No. He played 45 against City, 60/70 fo Port Vale. He’s played 4 games.
- MLS warning: That’s pressure for me. Thanks Thomas. Hopefully he can enjoy the World Cup.
- I want the best for my players. Having the chance to play at a World Cup, I don’t want to take out.
以上
今回の会見ははっきりしたトピックがいくつか。
ミケル・アルテタの300試合@AFCマネジャー
2019年12月にヘッドコーチとしてAFCに戻ってから、今回が300試合めということ。
会見でも話題になっている勝率は、彼のここまでは58%で、それはジョージ・グレアムやアーセン・ヴェンゲルよりも高い勝率。
おめでとう。ぜひ今年はメジャータイトルを勝ってもらって。
ナショナルチームスクワッドが続々発表。イングランドはアーセナルから4人を招集。MLSの今後?
今回イングランドNTへ行く選手は、サカ、ライス、MLS、エゼの4人。ベニー・ブランコは選ばれなかった。残念。
しかし、マドゥエケはケガをしていなかったら選出されていた可能性が高いということは、今後かなりの人数のガナーが英国代表としてプレイすることになりそう。
そこにガナーがひとりもいないみたいな時期もあったので、隔世の感がある。
ところで今回の招集についての会見でTuchelが、MLSが今シーズンにスターティングポジションを失っていることについて「(今後も招集されるには)クラブでレギュラーでプレイしている必要がある」と述べた。これはアーセナルの現状を考えると、彼にはなかなかタフな要求で、ワネーリとMLSのプレイ機会については今後も注目されそうである。
ジュリアン・ティンバーとの新契約交渉が始まったとサミ・モクベル
この会見の前に伝えられた。関係者全員が契約の延長を望んでいる。素晴らしい。
Exc: Arsenal open talks with defender Jurrien Timber over a new contract. Discussions at an early stage but will from all parties to agree to extend beyond existing deal that expires in 2028. https://t.co/47liQFRvk6
— Sami Mokbel (@SamiMokbel_BBC) October 3, 2025
彼の現行契約は2028年までなので、残り3年とやや早いタイミングながら、彼のほどの活躍なら、トロサールではないが、当然現在の条件も改善してあげたい。FBRef調べでは彼の現在のサラリーは£90kpw。PLのベストRBにしては安い。
ちなみに、公式サイトの会見トランスクリプトではこのやりとり部分が省略されていた。YT動画で気付いた。クラブとしてはあまり騒がれたくないようだ。