ウェストハムについて
今シーズンはPLで6試合プレイして、勝った試合が絶不調のノッティンガム・フォレストだけ(アウェイで3-0)。
2025年1月にヘッドコーチに就任したGraham Potterは、つい先月に成績不振で解任され、一年ももたなかった。
その後任としてやってきたのが、Nuno Espírito Santo。PLではウォルヴズのボスとしておなじみながら、その後のキャリアはあまり順風満帆というわけでもないようだ。フォレストのように、あきらかに本人理由ではない解任もあるので、気の毒ではある。
この直近のバッドフォームから抜け出すことがNunoのタスクであり、前回の初戦となったエヴァトンではアウェイで1-1ドロウ。今回のエミレーツは彼にとってはよりタフなタスクになることうけあいである。
WHUのこの夏の移籍市場での動きとしては、まずMohammed Kudusを巨額でToTに売却(€63.8m)。Lucas PaquetáやJarrod Bowenのようなキープレイヤーの引き止めには成功した。
補強については、CMのMateus Fernandes(€44m)、CBのJean-Clair Todibo(€40m)、LBのEl Hadji Malick Diouf(€22m)あたりが目立ったサイン。それと、Kyle Walker-PetersやCallum Wilsonのような選手をフリーエイジェントで獲得している。
チームニュース
Tomás Soucek、George Earthyがアウト。Soucekはレッドカードで3試合バンの、これが3試合め。
Aaron Wan-Bissakaがダウト。
フォーム
PLではここまでLLWLLD。
彼らは失点が多く、ここまでの14失点はリーグワースト。守備に難あり。
リーグカップは8月にウォルヴズに敗けて、すでに敗退している。
Head to head
アーセナルは、WHUとのPL直近6試合で、W3 D1 L2。
アーセナルは現在エミレーツで彼らに2連敗中という。
ちなみに、アーセナルは23/24シーズンスタートからここまで、エミレーツではたった4敗しかしておらず、そのうちの2つがこのWHU。エミレーツキラー?
それと興味深いのは、このエミレーツでアーセナルが彼らに敗けている直近2シーズン、アーセナルはWHUのホームではわりとチンチンにしていること。ロンドンステイディアムでの2試合のアグリゲイトスコアはなんと、11 vs 2。
お互いに敵地でのほうがいい結果を残しているという奇妙なフィクスチャ。
ウェストハムの戦術について by エイドリアン・クラーク
AFC公式サイトより。
AC:Nunoの長らく変わらないフィロソフィは、守備がコンパクトなチームを築くこと。シットディープ、速い反撃、ダイレクトなブレイク。彼が引き継いだ選手の能力を確認すれば、チームには彼のやりたいようにプレイできる選手たちがいるだろう。
エヴァトンでは4-1-4-1フォーメイションでプレイした。彼らのワイドにはBowenやCrysencio Summervilleといった、スピードがありボールが運べる選手がいる。そしてインサイドにはクリエイティヴなLucas PaquetaとMatheus Fernandesもおり、彼らはどんな守備もアンロックできる。
El Hadji Malick DioufとKyle Walker-Petersは、オーヴァーラップしてファイナルサードで仕事ができるフルバックだ。とくにLBのDioufは素晴らしいペイスとトップクラスのクロス能力がある。すでに彼は3アシストを記録。注目すべき20才のヤングタレント。
ウェストハムは今シーズン、すでに8ゴールをコーナーから奪われている。これは彼らの昨シーズン全体と同じ数。アーセナルの十八番のインスウィンガーが混雑した6ヤードボックスに入れば、ほとんど守るのが難しい。その観点から、彼らにとってはいかにアーセナルに多くのコーナーキックを与えないかがカギになる。