PL is back!!!
やっと。そして、PLのMD12となる今回はエミレーツでのノースロンドンダービー(NLD)。アーセナルファンとしては、シーズンのなかのひとつのハイライト。これは待ったかいがあるというものである。
今シーズンここまでのリーグテーブルでは、アーセナルは26ポインツの単独トップ、いっぽうToTは18ポインツの5位。
ちなみに、現在18ポインツのチームは彼らを筆頭にマンUやリヴァプールを含め5チームもある。3位のチェルシー(20pts)から10位のパレス(17pts)まで恐ろしい混戦状況があり、毎試合の結果で順位が大きく入れ替わる。そのような競争が熾烈を極めるなかでの今年最初のNLD。
アーセナルもToTも今シーズンはケガに悩まされていて、この試合もお互い満身創痍の様相を呈すなか、いったいどのような試合になるか。
アルテタの試合前コメント「(ケガ人)明日のトレイニングセッションで何人か様子をみる」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(ガブリエルのケガについて……)
- ガビはブラジルNTで不運にもケガをしてしまい、彼は数週間(for weeks)の離脱になる
- 来週水曜にもまた検査するので、そこでもっと詳しいことがわかるかもしれない
(それはどれほどの打撃に?……)
- 明らかに打撃
- 彼はバックラインのリーダーで、わたしにとっても。ポジティヴなことはなにもない
- いいことは、チームにはとてもいいオプションがあること
(カラフィオーリは起用できる?……)
- 彼は(IB中は)プレイできなかった
- 彼にはいくつかのことがあり、チームに戻さねばならなかった
- 彼はまだトレインもできていない
- 明日のトレイニングセッションで様子をみる
(長期離脱の選手たち……)
- IB中も彼らができるだけ早く復帰できるよう、われわれも医療スタッフとともに多くのエナジーを費やしてきた
- 明日のトレイニングセッションでそのうちの何人かの様子を見る
- 日曜の試合は早すぎるのか、あるいは試合に貢献できるように見えるか
- だから明日になればもっとはっきりする
(スクワッドに入れる選手がいる?……)
- 明日もう一歩踏み出せることを願っているが、たしかなことは云えない
(NLDを独特にするもの……)
- ただ違う
- 大きな街。大きなライヴァリー。ロンドンの一部を征服したいとお互いに考えている
- 何年ものあいだには、たくさんの変化もあったし、いまはわれわれが支配的になっている
- ただ美しい。とくにホームでわれわれのファンの前でプレイする
- われわれも、これが彼らにとりどういう意味があるかわかっている
- 彼らがもたらすエナジー、われわれがもたらすエナジー
- こういう試合をプレイできるのは特権。日曜が待ち切れない
(ダービーという状況でただ試合に勝つことだけに集中する難しさ……)
- すべてをテーブルにあげるということ。それが試合のコンテクストであり、スーパーパワー
- そうした情熱とエモウションでどのボールにも食いついていく選手たちがいるとき、それが違いになる
- わたしはチームがそのように振る舞い、ファンをとても誇らしくするはずだと思っている
(最近アーセナルはなぜスパーズに対しとても強い?……)
- この試合では違うエモウションが要求されるし、あまりそれを高くしすぎることもできないが、同時にどのボールにも食いつくことが求められる試合であり、ほかの試合よりもそうでなければならない
- われわれはチームにとてもいいバランスを見出している。いいプレイをして勝つ日もあれば、フェアにいって若干ラッキーな日もある
- だから日曜は、彼らを倒すためにとてもいいパフォーマンスをする必要がある
(Wayne Rooneyがヨクレスを今シーズンここまでPLのトップ3プレイヤーだと述べた件……)
- ウェインのようなひとからそう云われてわたしもとてもうれしい。彼のような経験ある選手から
- それは彼のゴールに対してだけでなく、チームへの貢献からだろう。ナンバー9としてなんという数字なのか
- ヴィクトルのチームにおけるインパクト、ワークレイトは観ていてわかるだろうと思う
- 彼がチームのためにもたらす時間と空間、そして脅威のレベル。とてつもない
- だから、わたしはそのことを聞けてとてもうれしい
(今シーズンのスパーズ戦は昨シーズンとどう違う?……)
- どの試合も違うと思うし、同じシーズン中でもそう。お互いのチームの勢いによって、試合はとてもとても異なる
- わたしはThomasが以前とはまったく違うものをチームにもたらしていると思う。彼の記録や以前のクラブでやった際立つ仕事をみる必要がある
- そして彼はチームにとても明快なアイデンティティをもたす。どうプレイしたいか、どう競いたいか
- とてもタフな試合になる
(彼らのプレイからすると5位は出来過ぎ?……)
- シーズンが始まったときは、自分たちをとても楽しむべきだと思うし、わたしは彼らはとてもとてもいいことをやってきたと思う
- 彼らは勝利を目指してタフな場所でも勝っている
- 彼らのアウェイ記録も素晴らしい(※今シーズンPLでアウェイ無敗)
- だからそれを活かすべきなのだ。このリーグでは誰もイージーに勝たせてはくれない
(明日の夜マンシティが勝てばアーセナルのすぐうしろに……)
- 全員が毎試合で勝とうとしているし、われわれも同じ
- われわれはただ試合ごとにやっていくだけ。コントロールできるものをコントロールしていく
- 日曜の試合こそわれわれのコントロールできるもの
(ガブリエルのかわりにプレイする選手には大きなチャンス……)
- イエス。間違いない。それこそわれわれが求めるもの
- いいことは、このとてもヘヴィなシーズンに選手たちをいろいろなポジションでプレイさせられること
- 誰がプレイすることになっても準備はできている
(この7日間という短期間で3つのビッグゲイムにどう準備する……)
- それはわかっていたしIBもあり準備はしてきた
- 繰り返すように、それはとてもインテンスだが美しい
- われわれはシーズンのスタートもとてもタフだったが、準備はできていた
- そしていまは、全員をいかに健康にしておくか、その大部分を。そこがカギになるのは間違いない
- リズムを取り戻し、ふたたび勢いを生み出していく
- いまわれわれはとてもいいときを過ごしており、試合づつそれをつづけていく必要がある
- なぜなら、試合はとても濃密で速くなるから
(あまりに多いケガ人でゲイムのクオリティが損なわれている……)
- ケガはフットボールの一部
- もちろんそうした選手にはスケジュールの影響もあるだろうし、かつてないほど要求は高く、これからもっとケガが増えるかもしれない
- われわれはできるだけそれを防ぐために努力はする
- しかし、これは多くのクラブでもみられるもので、外国ですらそうなっている
- だから、われわれはそれに付き合っていかねばならないだろう
(ジェズースのリハビリテイションはどれほど進んでいる?……)
- 彼はとてもいい
- いまはもう最後の2週間に向けてチームとすべてやっている
- 内部的には彼をいくらかの試合で使うつもりだ。それでフィットネスを取り戻す
- だが、彼はトレイニングでもとても調子がよさそうで、チームには大きな補強になるだろう
(最初のNLDでエゼに助言……)
- 特別なことはなにもない。ほかの選手と同じ
- わたしは彼がいてくれることがとてもうれしい
- 何年にもわたって、彼にはいろいろな場所に移籍するオプションがあった
- 最終的に彼は移籍を許され、ここへ来ることを選んだ。そのことがわたしはとてもとてもうれしいし、誇らしい
- 彼にとってもこれは待ち切れない試合になるはず。とても特別なものだから
(あなたの選手としてマネジャーとしてのNLDの記録について……)
- 可能なかぎり準備しようと思っている
- もちろん、試合ではパフォームし、相手よりもうまくプレイする
(サカの契約状況……)
- わたしにわかっていることは、彼がわれわれとともにつづけたがっていること
- 彼はここでとても満足しているし、ここにいたい。そしてほしいすべてをみんなで達成したい
- それがいつどうやって起きるか、わたしはそのことは彼とクラブにまかせている
(ここから3月までIBなし……)
- そこまでにわれわれもやるべきことがたくさんある
- 試合づつやっていき、目の前のことに集中し、できることをやり、コントロールできることをやる。毎日欠かさず進歩する努力
- いいチームになろうとし、違うビデオを観て、違うタイプの相手とプレイし、チームのなかにいろいろなリソースを持つ
- できるだけ競争力を持ち、できるだけ多くの試合に勝つ
(エゼとサインしようとしていた時期はどんな感じだった?……)
- わからない。要するに3つのパーティがあるということ
- わたしのフィーリングでは、彼と話したときには彼はここに来たがっていた
- フットボールではタイミングがすべてだ。それは予想するのがとても難しく、うまくいかないかもしれない
- しかし、うまくいってわたしはとてもうれしい。素晴らしくうまくいった
- わたしは彼がやっていることにもとても満足している。クラブとチームのために彼がやっていること
- これはまだ旅の始まりにすぎない
(今後の彼にはもっと期待できる?……)
- たくさん
- なぜなら、そうした関係性を築かねばならないし、クリエイティヴな選手にはそれを理解することが必要だ
- つまりつながりとタイミング。どうフロウのなかに入るか
- 彼は違うポジションでプレイしている。いろいろなポジションのなかのひとつで彼は慣れはじめ、選手たちとより自由にやりとりせねばならない。それがいま彼がやっていること
- 彼の天性の才能が出てきて、チームにより大きなインパクトを与えるだろう
(最近オックスレイド・チェンバレンがチームでトレイニングしていた件……)
- 彼が周囲にいるのは素晴らしい
- 彼のことがとても誇らしいよ。なぜなら、まず彼は復帰したがっている。だからそれが起きたときには彼は選手であり、それを望んでいる
- 彼はここで愛され、リスペクトされている
- 彼もここが彼があらためてキャリアを築きはじめるためにふさわしい環境だと考えた
- われわれはアレックスをよく知っている。彼はいかに素晴らしい人物かを
- 彼は選手たちの素晴らしい模範にもなれる。豊富な経験がある。
- わたしにとっても、彼がいてくれるのはとてもうれしい
(いまのチームにはエッジと*いやらしいところがある?……)*nasty
- イエス。われわれには勝つためのすべてがあると強く感じている
(誰がもっともいやらしい選手?……)
- わたしにはそれが最適なことばかどうかわからない
- 結局、勝つために要求されるすべてが必要ということ。そして、それをもたらす
- わたしは自分のチームをとても信頼しているよ
(カラフィオーリの負荷をマネジする……)
- 彼は小さな問題にはずっと対処し、そしてプレイしてきた
- そのため、そのあとわれわれは彼を休ませて負荷を軽減させた
- そして彼は前回の試合でプレイし、NTと遠征する必要があり、そこで問題に気づいた。そこで帰ることを許された
(オーデガードが攻撃ポジションでうろうろするのをもっと観たい?……)*roaming around
- そうだね、われわれには新しい選手がおり、新しい選手が新しいつながりをつくり、新しい攻撃のやりかたをつくる。われわれはそれを開花させる必要がある
- われわれも彼らから多くを学んでいる。彼らが快適と感じる場所、もっとも効率的にできるかどうか
- 彼がチームに戻ってくるとき、間違いなくわれわれはべつのこともできるようになるだろう
(ケガ人の復帰には楽観的?……)
- はい。これは最終段階だ
- そしていまは彼らに接触していくときで、彼らがやってこなかった予想できないことをやるためにプッシュしていくべきとき
- わたしは彼らはもうすぐチームといっしょにいられるようになると思う
- それが日曜かどうかはわからないが
(サリバとのパートナーシップでガブリエルの代替ができる選手はひとり?……)
- ノー。なぜならどの選手にも特定のクオリティがあり、ガビのそれはリーダーシップ、存在感、それと守備への愛情
- 伝えることも。彼にはほかの選手へのボディラングエッジがある
- われわれはそれをせねばならないし、それを拡げねばならない
- 選手がステップアップすること。それをかつてもやってきた。残念ながら(ケガのせいで)何度も何度も
- われわれは去年もシーズンのもっとも大きく重要な場面で彼は不在だったし、チームはそれに対処した
(世界のベストMFのなかであなたはズビメンディをどれほど高く評価する?……)
- わたしの選手たちはベストだよ
- 彼とほかの選手をくらべるのはフェアではないと思うし、どの選手にもそれぞれのクオリティがある
- わたしが思うに、ズビのチームへのインパクトは疑いのないものだ
- 彼がやっていること、ここに来てからすぐにやれていることは、とてもとても素晴らしいし、チームに必要なものだった
- あのレベルの選手で、安定してプレイでき、チームを助けられる。彼はチームにはとてもポジティヴな存在。結果にも
(彼は来夏のワールドカップでスペインチームにいるべき?……)
- それはマネジャーが決めること
- 彼はここでうまくやるだろうし、ワールドカップで素晴らしいチャンスがあるだろう。マネジャーには(セレクションが)頭痛の種になると思う
(ベン・ホワイトのプレイ時間をマネジする……)
- その期間はあった
- そしていまは、彼はよりよい時期にいると思う
- これからわれわれは相手や試合によって選手を選ばねばなず、選手はベストコンディションでなければならない
- 彼はひきつづきとてもハードにトレイニングをつづけ、機会を待つ必要がある。なぜならそれはいずれ起きるから
(彼が多くの試合に対処できるといまも信頼している?……)
- そうだね。だが、いまはプレイするときに証明する必要がある。ほかの選手と同様。それがテスト。それがレベルだ
- ジュリアンは今シーズンも素晴らしい
- われわれはベンのレベルを知っている。チームにとっていかに素晴らしい存在になれるか。それだけだ。全員にオプションがある
(KTのスコットランドでのゴールについて……)
- 彼にはとてもよかった。スコットランドの皆さんにも
- わたしもあそこで2年間を過ごし、素晴らしい経験をした
- 彼らの情熱やひとの扱いかたが大好きだったので、あの国のためにもとても喜ばしい
会見の後半はまだ公開されていない。ここまででも超長いが、まだこのつづきがあるはず。
あとで追記するかもしれない。
エベレ・エゼのインタビュー「なんでもできると信じられるフィーリングがある」
さて今回の試合で注目選手のひとりは、もちろんエゼ。彼は夏にToT移籍を目前にしてアーセナル加入が決まったという経緯もあり、いまや両チームのファンにとって正反対の感情を持たれており、いずれにせよ注目度は高い。エゼダービー。
そんな彼について最近いくつかインタビューコンテンツが。
まずはGOAL提供の“Beast Mode On”ポッドキャストのゲストにお呼ばれ。尺が1時間くらいある。NLDの話題はないようだ。チープカシオつけてる。
こちらはSky Sportsで、なんと聞き手はハリウッドのアーセナル大使こと俳優のイドリス・エルバ。このふたりは顔が似てると思ったけど、よく観たらそれほどでもないか。
こちらではNLD直前ということでそのことが話題に。
エルバ:今週末のダービーがあるね。初めての。どんな気分?
エゼ:いいよ。何度も観たからね(笑い)。何度も観てる。
エルバ:(頭を抱えて苦悩するジェスチャ)おおーっおおーっ!(笑い)
エゼ:いたるところにそれがある。わかってる。楽しくなるだろうね。これもまたぼくがずっと楽しみにしていたものだ。いい試合になるはず。
エルバ:歴史的にこのダービーにも当たり外れはあるでしょ? つまり、試合がどうなるかはわからないし、だがいまチームは超自信がある。われわれはいまとてもうまくやっている。いまチーム周辺にはどんなエナジーがある?
エゼ:そうだね、周囲にはエナジーがあって、自分たちが築いているものに自信もある。いま自分たちがやっていることに。だから、毎回プレイする試合で勝ちたい。ぼくらは自分たちにできることをわかっているし、毎試合で自分たちを出すことが重要みたいな感じ。
もちろんNLDは重要で大きいけど、原則は同じ。ぼくらは勝ちたい。
エルバ:その自信について。数ポインツ差でトップ。いまのアーセナルをみんなが観ているね。ピッチ外でのケミストリはどんな感じなんだろう? いまキミはMTGが終わったばかりだと思うけど、それはどう維持されている? 集中を持続させるケミストリとはどんなもの?
エゼ:ぼくがマネジャーに最初に話したことに似ているんだけど、ここには文化がある。この場所の周辺にあるフィーリング。選手たちだけじゃなくて、スタッフや周囲の人たちみんな。そこにはつながりがあって、それはずっと築いてきたもので、調整されていて、それを感じることができる。ぼくはそれが役立っている気がする。
それが何かを勝ち取るには必要なものなんだ。人々とつながっていると感じ、いっしょにいると感じる。それがあれば、なんでもできると信じられる。
ええ話。
あとこれはインタビューではないが、エゼとサリバがAFCのお楽しみコンテンツに登場。元ガナーを主張する5人のなかで4人がimposter。このエピソードはアーセナルファンにもかなり好評のようだった。
ウケる。










