PLはMD11。アーセナルはアウェイ、Stadium of Lightでサンダランドと対戦する。
サンダランドは今年のPL昇格チームにしてここまで快進撃しているチームで、現在なんと4位。2位から9位までが3ポインツ差のなかにひしめいている混戦状況とはいえ、10試合もプレイしてこれはすごい。
そんなチームをキャプテンとして率いるのが、今シーズンからチームに加わったグラニト・ジャカ。もちろんわれらがアーセナルの元キャプテンであり、たいへんに惜しまれながらクラブを去っていったアーセナルマン。つい最近のインタビューでもアーセナルを自らの「心のクラブ(the club in my heart)」だと愛情を隠さない。
対戦相手としてアーセナルと再会するグラニト・ジャカが語る「あの日は最悪の日であり最良の日だった」 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
そんな彼が愛する古巣と初めての対戦。プリシーズンフレンドリーでは一度レヴァークーゼンのひとりとしてエミレーツを訪れているが、コンペティティヴな試合ではこれが初めてとなる。
さあ、いったいどんな試合になるか。
アルテタの試合前コメント「(ジャカ)彼がわたしをよりよいコーチにしてくれた」
先ほど行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(ケガ人について……)
- ニュースはない
- これまでと同じで、あらたにスクワッドに戻る選手はいない
(ジェズースがトレイニングに戻っている……)
Back in the mix 🇧🇷
Great to see you out there again, Gabby ❤️ pic.twitter.com/TNG9FVx6BD
— Arsenal (@Arsenal) November 6, 2025
- 違う環境で一歩を踏み出したということ
- 彼は自分にできることのすべてを行っていて、いま周囲に選手がいるなかに入ってきた。とても競争力ある選手たちのなかだ
- 彼がそこでうまくやれるかどうか観てみよう
- 彼はエナジー満タンで、彼が復帰してからのチームメイトたちの反応もよかった。彼が戻ってきたことは素晴らしい
(オーデガード、ハヴァーツ、マドゥエケ、ヨクレスとマルティネリはサンダランドに間に合わない……)
- 全員がそうだとは云えないが、まあそうなるだろう
(彼らはIB後には戻って来る?……)
- 何人か、全員か、わからない
- この2週間でたくさんのことが起きねばならないし、すべてが完璧にいかねばならない
- しかし、わたしはほとんどの選手は復帰にかなり近づいていると思う
(グラニト・ジャカとあなたの関係について……)
- われわれがともに過ごしたときのすべてを愛しているよ
- わたしが来たとき、彼は彼の人生でもキャリアでも特別なときにいた
- そしてわれわれは彼を導こうとし、違う視点を与えようとし、愛情や大切にされていることを感じてほしかった。彼はすばらしくそれに反応してくれた
- 彼はわたしをいいコーチにしてくれたし、チームやクラブとしてわれわれを大いに成長し進歩することを助けてくれた
- わたしはそのことを一生感謝するだろう。彼とは素晴らしいおもいでがある
(2023年には彼に残ってほしかった?……)
- わたしは彼の契約を延長することで一度はそうした。彼がわたしのところに来て理由を説明したとき、彼のひととなりを理解せねばならなかったし、感謝せねばならなかった
- 彼にとってドイツに戻ることはユニークな機会だった。彼の家族にとって。そこには彼が経験したかったこともあった
- だからわたしはそれが正しいときだったと思っている。彼はいつものようにとても正直で、とても率直だった
- われわれは全員にとっていい解決策を見出したのだ
(ジャカのサンダランド移籍は夏のベスト移籍のひとつだった?……)
- 彼のインパクトからすれば、ベストのひとつだろう
- 彼らがクラブとしてここ数年でやってきたことはとても素晴らしかった
- マネジメントと彼らのした決断、いかに安定しているか。彼らのシーズンの始めかたはとても素晴らしい
(今週末はPep Guardiolaのマネジャー1000試合め……)
- なんという数字。なんというキャリア、フットボール全体にとってなんというインスピレイションなんだろう。スポーツ全体と云ってもいい。とくにわたしにとってもだ
- それはすごいアチーブメントであり、最高のなかでも、ほんの数人しかそのようなものは達成できない
- フットボールの歴史に残ると思う
(シティとリヴァプールの試合は観る?……)
- わたしは明日の試合に集中する
- どれほど重要で、どれほど難しく、どんなにタフな試合になるだろう
- それがわれわれに必要な最初のステップ
(今シーズンのサンダランドのパフォーマンスに驚いた?……)
- 驚いていない
- 彼らを分析すれば、いかに彼らがよく組織されているか、いかに状況に合わせているか、チームにスピリットがあるかがわかる
- 彼らのいまのポジションは完全にふさわしい
- われわれは明日の試合がどのようなタイプになるかわかっている。彼らを倒すためにどこをうまくやる必要があるか。それが明日われわれがやろうとすること
(アーセナルの連続クリンシートは十分な称賛を得ている?……)
- それは称賛ではない
- それを行うということであり、一度それをやったら、繰り返しそれをやり、それこそがわれわれがやらねばならぬこと
- 今日われわれはベストでトレインする。進歩しようとし、選手には多くの透明性をもたらし、明日プレイせねばならない試合の理解をもたらす
- そして明日はそれをあらためて実行する日だ
(どうやって進歩をつづける?……)
- すべてを行って。なぜなら、毎日欠かさずチームと選手から学べるから
- そして毎試合で対戦相手からも学べる。それが価値ある情報となる
- 明日は火曜とは違う試合になるはずで、とても異なる
- われわはそれを読む必要がある。試合に要求されることをかなり早くつかむ必要がある。相手よりももっとうまくやらねばならないことを
(あなたもマネジャーとして1000試合を目指す?……)
- 彼がやったようなことを自分もいつかできるなら、それはものすごくうれしいし誇らしいだろう
- 皆さんも知っているように、彼はおそらくわたしのフットボールキャリアのなかでももっとも重要な人物で、わたしは彼と彼のやったことをものすごく誇らしい
(ジャカはサポーターから十分感謝されていなかった?……)
- わからない
- 間違いなく、内部では、彼は大いに感謝されていたよ
- 笑えるのは、わたしがグラニトを思い描くなら、彼はあのようなキャラクターで、とても大きなパーソナリティがあり、とてもおかしなやつで、超プロフェッショナル
- ドレッシングルームを変えることのできるひとりであり、チームのスピリットであり、それはスーパーパワーだ
(アーセナルのリーグ優勝を止められるのはアーセナルだけでは?……)
- ノー。悪いが、それには賛成しない
- なぜなら、どんなチームもキャパシティがあり、どんなチームにも自分たちならできるという信念が必ずある。われわれはそれに完全に気づいている
- われわれには自分たちの強みがあるし、進歩すべき部分もわかっているから、そこに集中するだけだ
(PLのエヴァトン戦を移動してもらいたい?……)
- わたしはいまも超楽観的。悪いようにはならないと
- なぜなら、PL、EFL、UEFAといったどの面から考えても、われわれの唯一のプライオリティは選手のウェルフェアとサポーターなのだから
- われわれがその原則を維持したいのなら、われわれは日曜と火曜につづけてプレイはできない
- だから、クラブとの話も、PLとの話もとても楽観しているし、できればできるだけいいやりかたを見つけてほしい
- われわれはわれわれ自身をそのような状況に追い込むことを許してはならない
(ジェズースがチームにもたらすもの……)
- とても予測不能な選手だ
- エナジーに満ちていて、超競争力がある
- 数々のひどいケガのおかげで、この数シーズンでは困難なコンテクストのなかから来た選手でもある
- だから、彼がチームにもたらすハンガーと渇望のレベルはすごいことになるはず
- わたしは彼がチームにいてくれればとてもワクワクする
- 彼はチームにさらなるなにかをもたらす選手であり、それはチームになかったもの
- だから、早くチームにもどってインパクトを与えてほしい
(あなたはジェズースが長期でチームにいると考えている?……)
- イエス。なぜなら、FWがいないから
- いまはヴィクトルもおらず、カイも3ヶ月もいない。ほかのFWも
- 残念ながら、そういうことはコンスタントに起きうる。だから、われわれにはオプションが必要で、ガビはなんというオプションなのか
(フットボールにおけるAI利用について……)
- わたしにはそれを決めるに十分な知識はないのだが、正しく利用すれば超パワフルなツールだとは思う。もし正しい質問をするならば
- すでにもう多くのことで使われているし、チームを支援するだけでなく組織も支援している
- それは今後もよくなるだろうし、われわれにいい洞察を与えてくれるはずなので、少なくとも考慮はすると思う
(クラブでAIを利用するならどのように使う?……)
- わたしはそのコメントをするに最適のエキスパートではない。価値ある道具ではある
- われわれは自分たちを助けてくれることについてはよくしていくはずで、とくに自分たちをもっと理解すること
- 自分たちのやることや、その評価、何を進歩できるかなど
- そうなれば、わたしはそれがクラブのその他多くの領域で使えると思う
(ジャカの不在をどうマネジした?……)
- それは簡単な決断ではなかった
- 彼がまだクラブにいたときですら、彼のチームに与えるインパクトをわかっていたから
- しかしそのあと、リーダーのなかから正しいひとりを選び、彼には完璧にコミットしてもらった
- そしてグラニトが自分の考えや彼がそれが正しいときだと信じた理由について表明したとき、さらなるチャレンジを求めたとき、わたしはとても考えさせられた。すでに彼にそのように深いフィーリングがあるときに、彼を残るよう説得するのがほんとうに正しいのかどうか
(ジャカが去ったとにステップアップした選手たちについて……)
- あんなキャラクターがいれば、当然ほかの選手は違う役割を担うことになる
- そういう人間がいなくなったり、役割がなくなれば、ほかの誰かが入ってこざるを得なくなる
- すでにそこにいる選手か、あるいはリクルートする選手か。違うなにかをもたらすことができる選手かどうかだ。なぜなら、それはつねに異なるから
- それはとてもいいエクササイズだった
(サンダランド戦の重要性……)
- 毎週が決定的
- ほかの試合結果もあるので、もしかしたら彼らのほうがちょっとだけ重要かもしれない
- しかし結局は、目標達成のためにはある量のポインツは得なければならない
- 明日サンダランド相手に3ポインツはとてもタフだろうし、われわれは自分たちでそれを稼がねばならない
(あなたが来るまでジャカはアーセナルでポジションを間違えていた?……)
- ノー。なぜならアーセナルが彼とサインしたとき、それは正しい理由があったのだから。彼は違う役割でプレイしていた
- しかし、彼が素晴らしいのは、NTでもレヴァークーゼンでも深い役割をとてもうまくやっていたこと
- つまり、チームの必要性やマネジャー/コーチの選手への理解によって、あるいは周囲の選手とのケミストリによって
- われわれはグラニトのポジションは調整の必要があると考えた
- それは彼にチャレンジをもたらしもしたが、彼にはとてもポジティヴだったはずだ
- 彼はこういった「ぼくはみんなにぼくができることを見せてやる」と。彼にはそのようなパーソナリティが必要だった
(ライスのフォーム……)
- 彼は超安定している。あのようなレベルでプレイをつづけていて、いまやいろいろなやりかた、いろいろな場所、いろいろなフェイズで試合にインパクトを与えている
- それこそが、われわれが望んでいたもの
- わたしが思うに、彼のクラブとチームでの役割は拡がっていると思う。それが当然であり、とても有機的でもある
- 彼はそれを維持する必要がある。彼はずっととんでもない
(マイルズがイングランドスクワッドから外れたことで声をかける?……)
- イエス。もちろん
- われわれは彼らをサポートするためにここにおり、状況にいい視野をもたらすためお互いに助けあう
- マイルズの場合、彼の年齢や彼がすでにやっていることを考えれば、際立っている
- だからいまだけを観てがっかりすべきではない
- なぜなら、それはときに起きることだし、今日それが見えなかったというだけ
(ハヴァーツが戻ったときには慎重になる必要がある?……)
- まずは彼がチームとトレインを始めたとき負荷にどう対応するか見よう
- 当然われわれはそうでなければならない、とくに最初の数週間は注意深く彼の時間を管理する必要がある
- だが、彼の記録や彼がキャリアのなかでやってきたことを観れば、彼はほとんどケガをしたことがなかった
- それはいずれ解決するだろう。彼がベストで戻って来ることを期待している
(今後もメリーノをアプフロントでプレイさせるつもり?……)
- あのクオリティを持つ選手がいれば、つねに楽になるというのはある
- われわれは今シーズンすでにミケルを3つの違う役割でプレイさせるやりかたを見つけている。そして彼はそのどれでもパフォームしている
- 彼は先日のヴィクトルがいなかった試合でも、ふたつのゴールでとても大きな貢献があった。素晴らしいこと
(ストライカーとしてのメリーノがチームにもらすもの……)
- それは自然なことではない。なぜなら、彼はキャリアのなかでそこでプレイしたこともなかったのだから
- しかし、彼はどんなポジションでもプレイできるほど賢く、競争力ある選手
- まずなにより、彼は自分のベストを出そうという意志があり、自分が何を求められているかの理解がある
- 彼はつねに質問をしてくるよ。彼は勝者
- 彼はどこでプレイしようと、彼がしたい唯一のことは勝つこと。チームに貢献すること
- そういうマインドセットがあれば、たいていものごとはうまくいくものだ
(スクワッドのなかでのメリーノの役割……)
- わたしは全員がスクワッドプレイヤーだと思っている
- なぜなら、われわれはそういうスクワッドを築いているから。自分たちの望みをかなえるキャパシティがあり、役割も変わる
- 彼はこの2シーズンでいろいろな状況で役割を変えているが、チームへのインパクトはそのまま。それはとてもとてもポジティヴなこと
会見の後半はまだ公開されていない。
MLSがイングランドスクワッド招集外
つい先ほど発表されたイングランドNT。アーセナルからは、ライスやサカ、エゼが順当に選ばれたなかで。
Your #ThreeLions squad for the last time this year! 🦁
— England (@England) November 7, 2025
先日Tuchelが警告していたように、クラブでスターティングポジションを失っているMLSがイングランドのシニアスクワッドから外れてしまった。
ワールドカップを控えている時期とあっては、本人にはわりとショックかもしれない。正直、ファンとしては選手に少しでも休んでもらうことは悪くないけれど。
このことで彼がアーセナルでの将来を悲観するみたいなシナリオはいまのところ考えられないが、今後どうなるかは気になるのもたしか。
スクワッドデプスがあると、こういうことが避けられない。










