こんにちは。
今年のカラバオカップ、クウォーター・ファイナル(ラスト8)。この試合以外は、すでに先週に試合を終えている。
セミ・ファイナルに進出を決めているのは、ニューカッスル、マンシティ、チェルシーの3チームで、残りひとつの席を今回アーセナルとクリスタル・パレスが競う。日程については、パレスが先週のミッドウィークにUEFAコンファレンスリーグをプレイしていたために、それに合わせてこの試合が一週間ずれこんだかたちである。
先月くらい、この日程が決まるまでは、けっこう揉めていた。とくにパレスの過密日程で。彼らは9日間で4試合プレイし、そしてこの試合まで中二日という。つまり12日間で5試合という超ハードモード。いっぽうアーセナルも前の試合からこの試合まで中二日のスケジュールは同じだが、その前は10日間でプレイしたのは3試合である。
パレスは、この間結果も出ておらず、過密日程の影響が直撃している。よそさまのこととはいえ、これにはいろいろ考えさせられるものがある。正直あまりフェアには思えない。
そういった相手事情もあり、PLでは最低限の結果は出しつつも波に乗れない状態がつづいてるわれらながら、ホームでプレイすることもあり、この試合には当然のように勝たねばならない。
リーグカップはあきらかにシーズンでももっとも優先順位の低いコンペティション。しかし、アルテタは、試合で勝つ重要性についてつねに述べている。この試合はどれほどのチームでのぞむことになるのだろう。
アルテタの試合前コメント「ジェズースはスタートできる」
ミケル・アルテタの試合前記者会見、AFC公式サイトにいつものフルトランスクリプトがない。担当者が風邪ひいたとか?
というか、この映像を観るに、始まって3分程度でミケルが退席している様子もあり、どうもエヴァトンのポストマッチ会見につづけてこの試合のプリマッチ会見をやったのかもしれない。背景もエミレーツじゃない。こんな時期だし過密日程だしで、クラブも記者たちもそのほうが都合がよさそう。
短いので、映像を観ながら訳してみよう。
(3試合連続でベンチに入ったジェズースはスタートする準備はできている?……)
- イエス
- 試合だけでなくトレイニングでも彼がどれだけそれを欲しているかわかる
- 彼はすぐにチャンスを得る
(長期離脱から戻ったジェズースがシャープなことに驚いている?……)
- ノー。なぜならわたしは彼を7ヶ月ピッチで観ていたから
- それに先日彼の美しいレターがあって、そこで彼にとってフットボールがどれほどのものか本人が説明していた
- それは美しいことだと思う
(ヴィクターやメリーノとはかなり違うジェズースのためにどれほどダイナミックをシフトできる? 彼をどうやってトップフォームにする?……)
- ガビーの最大のクオリティは周囲のものたちとつながることで、相手にはたくさんの不確定性をもたらせること
- 今日の試合(エヴァトン)を観ても、彼はたくさんのスペイスでプレイしていた
- だから、それを利用する必要がある
(過密日程のなか火曜にプレイすることはお互いにどんな影響がある?……)
- われわれはそれに慣れている。われわれも一週間準備する時間があっただけ
- そして2月までこういう感じがつづく
- だからそれに慣れること。向き合うこと
- これはセミファイナル進出をかけた美しい機会。準備はできている
(ジェズースはこの試合でプレイするとアーセナルでの100試合め。2022年に来た彼といまをくらべて……)
- 非常にインテンスな旅だったと云える
- 彼がここに来たとき、彼は信念とスピリット、クラブとチームのエナジーを盛り上げた
- 彼がもたらすものは、既存のものとはとても異なっていて素晴らしかった
- そのあとに彼はとてもひどいケガをしてしまい、必要だった安定が失われてしまった
- だが、彼は復帰した。彼には闘魂があり、つねに準備万端であり、それは信じられないほど
- チームはそのような選手を得たのだから、それを利用すべき
(たくさんの試合があるなかでカラバオカップはどれほど重要? 選手はいつ休ませる?……)
- いまはカラバオカップのパレスが最重要。だってそれがつぎの試合だから
- 試合づつやっていく。毎試合で勝ち、パフォームすることがつぎの試合に役立つ
- だから、われわれはこの試合に完全に集中する
以上。いつもこれくらい簡潔だとありがたい。
ジェズースについて、ミケルが「先日の彼の美しいレター」と述べているのは、これのことだろう。
A Letter to My Family (And My Arsenal Family) | By Gabriel Jesus
『The Players Tribune』のひとりがたり風のエモいやつ。「フットボーラーになる夢だけでなく、父親になる夢もあった」。













