こんにちは。
アーセナルのPL MD16は、エミレーツに迎えるウォルヴズ。
彼らは現時点でPLの圧倒的ボトムチームで、なんと19位のバーンリーにすら8ポインツ差をつけられている。今シーズン15試合もプレイして2ポインツしか取れていないのでは、それもやむなしか。
アーセナルはそんな彼らとホームでの対戦。まず間違いなく、これはシーズン全38試合中でもっともイージーな試合だろうし、そうしなければならない。昨今、PLは上から下まですべての試合が難しいのは、たしかにそうなのだが、これが難しかったら正直まずい。
今回はそういう試合である。EPL謹製のこのグラフィックがわかりやすい。
今日の試合をプレビューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(ヨクレス)彼をアンロックするのはゴール。彼の自信のためにゴールが必要」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(サリバについて……)
- 待って様子をみる必要がある
- 昨日われわれはトレインは行わなかったので、今日の午後までは一日休みがあった。だから、彼が起用できるかどうかみてみよう。これまでと同じ状況だ
- もし(このつぎの)エヴァトンの試合について訊くなら、それは大丈夫だろう。明日についてはわからない
(ティンバーについて……)
- 彼も今日の様子次第。彼はノックで、具合がよくなかった
- 彼も数日の問題だろう。明日に復帰できるかどうか
(ライスについて……)
- 今日の様子をみる。彼は病気だった
- 病気ならふつうは数日で回復するが、彼も様子をみる
(トロサール……)
- 彼もまた数日で復帰するひとり
- つまらない回答で悪いが、それが現実。わからないのだ
(ミッドウィークのあとの勢いを継続する……)
- 敗けたあとは、すぐに正しい道に戻りたいもの
- われわれはそれを行い、CLでも素晴らしいポジションについて。そしてウォルヴズ
- PLに集中する。PLではヴィラのあとだから、とても大きな機会
(今シーズンまだ勝ちがないウォルヴズとの対戦……)
- PLでは結果と格闘しているチームは、マネジャーがとてもうまくやるもの。選手を備えさせ、プッシュするだろう
- われわれの側としては、最初からガス満タンで向かっていくつもり。やるべきことはわかっている
(リーグを勝つにはウォルヴズには勝たないと?……)
- 結局、PLを勝つには90ポインツ以上が必要になる。だから、つまりたくさんの試合に勝つこと
- 明日は3ポインツが必要だ
(リーグの直近5試合で2試合しか勝っていない……)
- 明日はそれを変えたい
- われわれは毎試合で勝とうとしている
- われわれにできる唯一のことは、できるだけ安定するということ
(Optaのスーパーコンピューターがアーセナルをリーグタイトルの本命に推している……)
- われわれにできることは、つぎの試合に勝つ可能性を高めることだけ
- そのためにやるべきことをやり、最高の準備をすること
(自己満足にならないために……)
- 選手たちにはチームのいまの居場所を示し、ヴィラ戦があり、このポジションにいるチームならそれに反応することが必要になるし、歯向かうことが必要になる
- そして、それこそがとても危険なことだ。とくにこのリーグでは、どのチームにもそのクオリティがある
- だから、われわれのチームとしては、そういったことは起きない
(最近の試合ではオープンプレイからのゴールが増えている……)
- それがフットボール
- 波があり、直近5試合とか10試合を分析しようとしても、そのサンプルの小ささにとてもとても困惑する
- 結局、40試合ですらサンプルとして十分ではない。なぜならそれは少なすぎるから
- だが、事実としてわれわれはいろいろなやりあkた、選手、ポジションからゴールできる。それは素晴らしい
- われわれは、どんな状況でもベストになりたい。それがわれわれがやろうとしていること
(ジェズースが復帰してポジションを競う……)
- われわれは、彼のクオリティをわかっている。彼はチームにたくさんのことをもたらし、先日のようにエナジーをもって戻ってきた
- 間違いなく、彼はそれをするだろうし、プッシュする選手。そうせねばならない
(このチームは十分な信用を得ているといえる?……)
- わからない。それを判断するのはわたしじゃない
- われわれは3つのコンペティションでとてもいいポジションにいる。そして、それこそわれわれが継続すべきこと
- その信用は、シーズンの終わりに得られるだろう。そこがわれわれがやってきたことを測るときだから
- しかし、それをかなえるには、目標を達成せねばならない
- ここまでのわれわれはとても強い場所にいると思う
(ノーガードがCBとしてプレイした件……)
- それは選手のメンタリティがあったからだと思う。クリスチャンのような選手の知性。そして彼がそれをどう叶えたか
- あの日の朝、彼にそれを伝えると驚いていた。そうなったら、その役割をまっとうせねばならない
- しかし、われわれには違うポジションでプレイする選手のたくさんの例がある
- ミケルや、ほかの多くの選手。それがチームにエッジをもたらすのだから、素晴らしいこと
(今シーズンはあなたも楽しんでいる?……)
- わたしは大いに楽しんでいるよ。周囲にいる人たちととも生き、ともに働いているので
- もちろん、勝利もとても役立っている。(マネジャーは)勝ったときと敗けたときで、違う職業になるから
- わたしは自分がここにいて行っていることを特権だと感じている
(アーセナルはクアドラプルも可能?……)
- 明日の3ポインツ
- わたしのなかのスーパーコンピューターにはそれで十分
(ヨクレスについてとチームの彼のスタイルへの適応……)
- 思うに、ふたつのことを融合させる必要がある
- まずわれわれは選手のポテンシャルを発揮し爆発させるために、できるだけ最高のコンディションにしておく必要がある
- そして役割やチームプレイのなかで、それをかなえるためのいくつかのことがある
- その両者の組み合わせ
- そして、それだけではない。より重要なことは、彼と周囲の選手とのつながり、インタラクション、理解。それがどうよくなっていくか。その点では、彼がケガをする前は素晴らしかったと思う
- 最初彼に時間がかかったのは、違うリーグだから。違う要求がある。彼にはプリシーズンもなかった
- そして、彼はいま勢いをつけ始めている
- ゴールはいずれ生まれるし、われわれも彼にとても満足することになる
(ミッドウィークの試合がない週……)※この試合のあと週末まで試合なし
- 3つのことがある
- 選手をしっかり休ませること。精神的・肉体的に
- そのあと全員を再始動させ、あまり時間を取れなかったことに取り組んでいく
- そうしたら、準備に必要なことを行うための肉体的・感情的マインドセットを最高の状態にしていく
(水曜からあらたなケガ人は?……)
- ノー
(サリバの問題はなに?……)
- とても小さなこと
- 彼が患っていた足首のケガがあり、彼は走り方などを調整しはじめていた。そしてそのエリアに負荷もかけはじめた。それはふつうのことだ
- だが、どこかの時点で彼はトレインをつづけるには違和感があり、われわれは彼を止めねばならなかった
- 彼はよさそうに見えるが、まだ様子を観る必要がある
(ジェズースの売却を検討している?……)
- わたしは検討していない。とくに、いまのわれわれの状況からしても
- ガブリエルは、チームにたくさんのことをもたらせると思うし、プレイできるとなれば即座に自分を証明した
- 彼はまたあのポジションに入るために努力するだろう。チームに集中している
(ワネーリは最近試合でもスタートできず。彼の姿勢について……)
- ああした状況に対処しているほかの選手と同じ。可能なかぎりベストで準備をする。彼はそれをやっていると思う
- 彼の姿勢は素晴らしいし、彼がプレイするチャンスを得れば、彼はわたしが間違っていると証明した
- 彼にはもっとプレイ時間が必要で、チームを助けられる
(彼は先日の非公開フレンドリーでもプレイを希望した……)
- イーサンの姿勢はとても素晴らしいよ
- 彼はトレインしたいし、外に出たいし、ボールに触れていたい。その点で彼はトップ
(ズビメンディにはどれほど感心している?……)
- とても感心している
- わたしはこのリーグに来る選手の難しさを知っている。彼がただちにやっていることの難しさを
- まずなにより、チームのなかであの役割を勝ち取る必要があり、それは簡単なことではない。そして、違うプレイと違うリーグだ
- だが、あなたの云うように、彼のアクションの多彩さと試合への関与は際立っている
- 彼の守備メトリクスは素晴らしく、わたしは彼にそれができることに疑いはなかったが、ここはPLであり、それを証明せねばならない
- そして攻撃面でも、あのポジションで、彼はいろいろなやりかたで相手をオープンにさせ、ゴール脅威になり、アシストのキャパシティもある
- 彼はセットピースでも進歩しているし、あのエリアでたくさんのことでよくなっている。彼はけっして自己満足しない選手
- わたしが彼を個人として称賛するとき、それがわかると思うが、彼はけっして自分のパフォーマンスに満足しない。それが彼をつくっている
(ズビメンディにも適応期間が必要になると思っていた?……)
- イエス
- だが、彼は長い期間準備できたとも云える。彼はここに来ることをわかっていたから。それが役に立ったのだろう。突然に起きたことではない
- 彼が必要になることについて、直面するだろう挑戦について、われわれともたくさんのことを話した
- だが同時に、彼の能力とキャパシティがチームのなかでとてもよくフィットした。彼はそれをピッチ上で証明している
(ヨクレスが調子を取り戻すにはゴールが必要?……)
- イエス
- おそらく、彼をアンロックするのはゴールになるだろう
- 彼はそれにとても慣れているので、彼自身にとってもそれが必要だと思う。彼の自信にとって
- 結局、われわれも彼のパフォーマンスをそれに基づいて判断することになる面もある。それが論理的
- だが、ほかのことでは、彼はとても調子がいいと思う
- 彼はフィジカリーにいい調子で、あとはチャンスをつかんでいきはじめること
(マンシティはベストに戻っている?……)
- テーブルを観れば(タイトル争いには)多くのチームが関わっている。われわれはほかのチームの状況もわかっている
- マンシティについては、つねに彼らにはあのクオリティがあり、コンペティションでの経験がある
- だから、ひとつのことに集中せねばならない
(アーセナルのコミュニティ活動が40周年……)
- とても素晴らしいことだ。アメイジング
- クラブがそれを始めたとき、40年後のことなど想像もしていなかったはず
- しかし、それが示すのはわれわれがどこから来たか
- わたしが思うに、それをつづける一貫性がもっとも難しいことだ。多くのひとがつながり、短期間にそこに関与してくるので、安定してやるのが難しい
- クラブが自分たちでコミュニティを持つというインパクトがあり、多くのひとの生活があるのは素晴らしい。大いに称賛に値する
会見の後半。
- Jesus and Gyokeres up front?: very strong. Putting another body closer to the front.
- Strong forward options: I don’t like to compare. We have strong personnel, it’s how we fit them in. I’m very happy.
- Nwaneri talking to him about game time: probably looking at where he is. 18 years old and playing 50 games. I want to see more examples of that.
- Harder for him especially in a World Cup year?: that’s a bad approach in my opinion. If someone’s going to prioritise the World Cup we have a problem.
- What do you expect from Gyokeres: two things. A lot of excitement. We were bringing in a proven goalscorer and how he was going to react if he doesn’t score in 5/6 games. Leave him alone and let him do what he does best.
- Goal struggles, how will he change?: Working and understanding how he can be more prolific. He wants it so bad.
- Jesus return: The dressing room, he’s someone that infects with energy and brings a different edge to the team. He creates chaos.
- Thierry Henry comments: I don’t comment on that.
以上。
今回はヨクレスとジェズースに関するやりとりが多い。
イーサン・ワネーリへの信頼はあるか?
そのなかでワネーリについてのコメントのいくつかが気になった。後半にもやりとりがある。
(イーサンが今シーズンあまりプレイしていないことを彼にどう説明している? どう試合へ準備させる?……)
アルテタ:彼は18才にしてクラブですでに50試合でプレイしている。その年齢で、そこまでプレイしている選手が英国にどれだけいるか知りたい。それが現実。
2年前の彼にそうなるだろうと伝えても、とても現実的とは思えなかっただろう。
「50試合でプレイしている」。ほんとかどうか調べちゃったよ。彼はこれまでファーストチームのひとりとして、PLで34試合、CLで10試合、リーグカップで6試合プレイしていた。ちょうど50試合だ。例え話じゃなかった。
ただ、スターティング11に選ばれた試合は、当然その半分にも満たない。そして、興味深いのが、去年と今年の対比。
24/25シーズンのワネーリがスタートした試合は、PLが11、CLが2、リーグカップが3で、合計16試合。サブも含めてプレイ時間は、1378分。彼が実質的にファーストチームに入ったシーズン。
ところが、25/26シーズンここまでのスタートは、PLがゼロ、CLが1、リーグカップが2で合計3試合である。ここまでのプレイ時間は446分。そろそろシーズンも半分を消化しようというタイミングで。
昨シーズンのイーサンは、今後の明るいアーセナルライフにかなり期待しただろうが、正直今年の扱いはショックが大きいと思う。これはMLSも同じ。
まあ、18才の選手で、アルテタのいうとおり十分以上のチャンスを得ているのはたしかにそのとおりなんだろう。ただ、ファンとしてもどかしいのは、彼を使ってもいいような場面でアルテタが躊躇しているように見えること。ここまでの試合を観ていても、サブからでも彼を使ってもいいと思える試合はもっとあった。













