hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチレビュー】25/26 EPL リーズ・ユナイテッド vs アーセナル(31/Jan/2026)完璧な回答

試合の論点

リーズ vs アーセナルのトーキングポインツ。

こちらはすぐ消えてしまいそうな8分尺のアーセナルの全攻撃ハイライト。眼福。

低調からの完璧なバウンスバック。疑念への完璧なアンサー。今後への期待たかまる

試合後、リーズを18年応援しているというアカウントの「アーセナルのような完璧なチームは初めて観た」というつぶやきが多くのLIKEを集めていた。まあ、おもにアーセナルファンの反応だと思うが。

しかし、それも大げさじゃないと思えるのは、ソーシャルメディアだけでなく大手メディアでも似たような反応があるからだ。

いつもはアーセナルに辛辣な、OBのポール・マーソン。Sky Sports “Soccer Saturday”。

PM:アーセナルは際立っていた。彼らには多くのプレッシャーもかかっていたはずなのに。もし彼らがここで倒されれば、より世間の目は厳しくなっていたのだから。しかしながら、彼らはまたも7ポインツクリア。このじつにタフなElland Roadでの勝利で。

アーセナルは彼らをあっさりと退け、ときにはまるで大人と子どもみたいに見えた。これはA+のパフォーマンス。

この結果とパフォーマンスがいかに素晴らしかったか、わたしは強調せずにいられない。Elland Roadは熱気にあふれていたが、アーセナルは試合に入っていきピッチのあらゆる場所を支配した。

このスクワッドは、ただもう驚異的。サカの代わりにプレイしたマドゥエケが2アシスト(※訳注:記録1)。サブで入った5人がマルティネリ、エゼ、オーデガード、ジェズースにカラフィオーリ。どんなチームだったら、彼らがスタートできないんだ?

これはアーセナルをPLタイトルを勝たせる試合だ。マンシティは、トトナムへ行き、勝つしかなくなった。

アーセナルにとって、今回の勝利は非常に意義あるものになっているのは、まず3試合勝ちなしフォームをいいかたちで終わらせたことだ。

マーソンが述べるように、もしここでポインツを落としていたらと想像すると、2位フィニッシュで終わったこの3シーズンのように、ずるずると後退していくような予感はあった。よく過去に学ぶというが、同時にそれはいやな記憶を思い出させる傷でもある。過去の失敗に学んでそれを乗り越えるか、あるいはトラウマに囚われ同じ過ちを繰り返すか。

だから、アーセナルはすごい踏ん張ったと思うのだ。タイトルを取るなら、ここで絶対に勝つ必要があった。

実際、試合も踏ん張る時間帯があった。この試合は全体的にアーセナルが支配的だったが、後半開始から20分くらいは、間違いなくリーズの時間で、ホームチームの勢いがあり、かなりプッシュしてきた。シュートこそほとんどなかったが(※49分に1)、彼らのクロス、コーナー、フリーキックがその時間に集中している。

このときスコアは2-0。最近のアーセナルは、試合のなかで突然に不可解にエナジーを失ってしまうことを繰り返していて、とくに自分たちがゴールを決めてリードしたときにそれが起きていた(誰かがイップスと云っていた)。

だから、2-0がもし2-1になるようなら、試合の流れはがらりと変わっていた可能性もある。いわゆる「2-0は危険なスコア」状態。想像しただけで、トラウマを呼び起こされるような嫌な気持ちになるじゃないか。

だが、今回はそうはならず。逆にその後にヨクレスがオープンプレイからゴールを決めるという最高の展開で、3-0。試合を殺した。

「アーセナルの最大の敵はアーセナル」。非常に手強い相手だったが、この試合はまさにそれを乗り越えたという気がする。誰かが困難を乗り越える瞬間を観るのは、カタルシスですなあ。

 

それと、もちろん今回の試合が素晴らしいのは、勝っただけでなく、そのやりかた。コーナーやオウンゴールはまあいつもどおり快調でしたでいいとしようか。

やっぱり今回は、いつになくプレイがファスト&ダイレクトだったと思う。それが攻撃でかなり効いた。コントロール志向の遅攻でつねにロウブロックを招いてしまうこのチームが、ずっと課題にしていること。

その点でチームとして共通認識があったのかどうか想像しながら、あらためてハイライトを観ると、やはりあったように思える。チームで「速く、縦にプレイしよう」と決めていたように見える。痕跡がある。

まず気づいたのは、クロスボールのタイミングの早さ。いつもなら、ワイドエリアからファイナルサードに侵入したときに、すぐにボックスに放り込まず、ボールを持って念入りに(カットバックのための)スペイスを探すのがいつものやりかただが、今回はわりとすぐにボックスにクロスボールを入れていた。

以下、印象的だったファスト&ダイレクトのプレイ。ハイライトを観ながら確認した。

  • 15分:トロサール → ヨクレス(早いタイミングのスルーボール)
  • 22分:トロサール → ヨクレス(いかにもいつもならやらなさそうなタイミングのクロス。間には相手DFもいて成功率も低そうだった)
  • 45分:マドゥエケ → ヨクレス(ビッグガビからロングボールに追いついたマドゥエケのクロスはファーストアクション。VGとKHのランナーを観てすぐに入れた)
  • 51分:トロサール → ヨクレス(ヒンカピエのダウンザラインパスをトロサールがダイレクトでヨクレスが走るDF裏へ)※ヨクレスのビッグチャンス
  • 69分:オーデガード → マルティネリ(センターライン付近で後ろからボールをもらったオーデガードが右ワイドのスペイスへスルーボール)※ヨクレスのゴール
  • 77分:オーデガード → ライス(バックラインを助けに行ったオーデガードがガブリエルのショートパスをノールック?&ワンタッチで左ワイドのライスへ)※ジェズースのシュート
  • 86分:オーデガード → ジェズース(相手3人に囲まれるなか、後ろのカラフィオーリからショートパスを受け、そのまま前を向き即座にボックスへ侵入するジェズースへ)※ジェズースのゴール

最近のアーセナルだと、こんなに縦に速いプレイはマジでない。今回は、攻撃のキープレイヤーがサカではなくマドゥエケだった影響もあるかもしれない。たぶん、彼はこのチームでもっともダイレクトな漢だから。

だが、オーデガードの今回の振る舞いを観るに、彼は、縦に速いプレイにかなり意識的だったんじゃないだろうか。試合に勝つよりコントロールすることを重視しているみたいな、観ていてイライラしてしまうほどプレイが遅いときの彼とは、まったく違うパフォーマンスだった。

それと何よりうれしいのは、先日のCL Kairatで観せたあのエゼ → ハヴァーツ → ヨクレスのゴールを再現してくれたこと。あのゴールには、いまのアーセナルに必要な要素が凝縮されていると感じたものだが、この試合の86分ジェズースのゴールにつながったプレイシークエンスは、まさにあれを彷彿とさせた。Kairatのあのハヴァーツの動きをキャプテンにやってもらいたいと思っていたら、まったくそのとおりにやってくれた。

こりゃあ、最高にうれしいよね。

最近は、チームの悪いパフォーマンスの元凶のようにさえ云われていたオーデガードだが、このようなパフォーマンスを観て、彼を愛さないファンはいないはず。

ここで、ついにチームは変わってくれたと感じている。いや、もちろん今後どうなるかは今後次第だから、まだあまり楽観的にはなれないが。だが、少なくとも、いまこの時点で変化の兆しを観せたことが大きい。この勝利に、きっとチームも強い手応えを感じたことだろう。なにより、前のめりのプレイが楽しそうだった。

3試合勝ちなしのDAZ~Nからの、この目の覚めるようなあざやかな勝利。

長い目でみれば、もしかしたらマンUのあの試合がターニングポイントになったと思うときが来るかもしれないね。ホームでマンUにあの煮え湯を飲まされたような試合が、タイトルを狙うわれらには重要なウェイクアップコールだったと。ありがとうマヌU。

セットピースFC+オウンゴールFC=セットピースオウンゴールFC。めずらしいものを観た

38分アーセナルの2ゴールめは、相手GKのオウンゴール。コーナーキックから。

最初ゴールが決まったとき、よくわからなくて近くにいたように見えたハヴァーツが決めたのかと思ったら、なんとアーセナルの選手がまったく誰も関与せずに決まったゴールという。もはや怪奇現象。

これは要するに、セットピースFCとしてのアーセナルの評判というか、オーラが引き起こした事案だよね。彼らは急所にボールが飛んできて、アーセナルの選手が誰もいないのにパニックになってしまった。

あそこにボールを入れたマドゥエケを褒めるべきでもあるが。

いずれにせよ、なかなか観られないものを観た。

後年、アーセナルのセットピースFC時代を語るときの、重要な(笑える)エピソードとして記憶しておこう。

 

ミームついでに今回のTweet of the matchは、これで。くっそウケる。エイメン。

 

この試合については以上でごわす!!!

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *