PLのスタート12試合で17ポインツ、とくに直近10試合ではわずか2勝しかできていないアーセナル。
まだシーズン38試合のうち1/3を消化していないとはいえ、今シーズンのプロジェクトにおいても一番のプライオリティであるPLのトップ4フィニッシュは、現時点でかなり難しくなっているという見方がある。
今回はそれがいまのアーセナルにとってどれくらい希望のないものなのか、具体的に数字で見ていこう。
ところで今回のエントリはいつもの7amkickoff氏のブログにインスパイヤされて書き始めたものだが、半分程度書いたところでArseblogにも丸かぶりのテーマでエントリが上がった。もちろんぼくが書こうと思っていたものよりももっと内容が豊富で洞察があってという、ぼくがこのエントリを書くモチヴェイションを失うに十分な内容だったのだけど、それでもまあがんばって書こうと思う。途中まで書いたし。ついでに参考にもさせてもらう。
現時点ですでにアーセナルがトップ4フィニッシュできる可能性は低い
FiveThiryEightによるPLプレディクション(11/10時点)によれば、アーセナルの今シーズンの予想最終順位は「7位」。CL出場を取れるトップ4フィニッシュの確率は「11%」とかなりの低水準となっている。試合を経るごとにこの数字は変わっていくとはいえ、ぶっちゃけいまの時点でほぼ無理という感じだ。
12試合でポッシブリー36ポインツあったのだから、半分も落としていれば当然か。
アーセナルがトップ4フィニッシュするために今後必要なポインツ
細かく見ていこう。
アーセナルが今シーズンここまでに稼いだポインツは、12試合で17ポインツ。
単純計算だと1.4ppg(points per game 試合ごとポイント)で、このままいくとシーズン終了時には53.2ポインツとなる。ここで予想されている最終的なアーセナルの「56ポインツ」というのは38*1.4=53.2ではないので単純計算ではなく、なにか独自の要素が加味されていることになるが、いずれにせよトップ4フィニッシュには遠いことには変わりがない。
このFiveThiryEightのシミュレイションで4位フィニッシュしているレスターの「69ポインツ」を、仮に今シーズンのトップ4フィニッシュのボーダーと設定してみよう、
すると、アーセナルがトップ4に入るためには残り26試合で52ポインツが必要で、ちょうど今後の26試合で平均2.0ppg稼がねばならない計算になる。1試合で2ポインツ。現状の1.4ppgを2.0ppgにジャンプアップさせる必要があるわけだ。
この「2.0ppg」という成績がどれだけハードルが高いか。
これは38試合でカウントすると76ポインツとなり、シーズンを通してこのポインツを取れば、わりと余裕でトップ4フィニッシュできる成績になる(直近5シーズンではどのシーズンでもトップ4フィニッシュしている)。
ちなみにアーセナルがこの10年でシーズン76ポインツ以上取ったことは一度しかなく(※13/14シーズンに79ポインツ。4位)、03/04のインヴィンシブルズ以降でもたったの2度しかない(04/05と13/14)。アーセナルにとっては、それほどの高ポインツだということ。
過去5シーズンでは4位フィニッシュの最低ポインツは「66」
PLの直近5シーズンでもっとも4位のポインツが低かったのは15-16シーズンで、マンシティが66ポインツでトップ4フィニッシュしている。
仮に今シーズンのアーセナルが最終的にトップ4フィニッシュするために必要なポインツが66だとすると、それに達するために今後の26試合で必要なのは「1.88ppg」となる。1.88ppgというのはシーズンを通すと71ポインツでフィニッシュする計算で、トップ4フィニッシュはできるシーズンもあったしできないシーズンもあったという程度のポインツである。
アーセナルの近年の成績でも、さすがに71ポインツ以上取っているシーズンはいくつもあるが、ヴェンゲルさんのラストシーズン(17/18)が63ポインツ=1.65ppg、去年のエメリのファーストシーズン(18/19)が70ポインツ=1.84ppgと考えると、仮に66ポインツでトップ4フィニッシュできる可能性があったとしても、すでにここまでに多くのポインツを失っているいまのアーセナルがそこに到達することは、云うほど簡単ではなさそうだ。なぜなら、このブログでも何度も指摘しているように、いまのアーセナルのパフォーマンスは去年やおととしよりももっと悪化しているのだから。
去年のアーセナルはPLで14試合無敗をやってなおこのポインツである。いまのアーセナルがここまでの悪い成績を挽回するために、このあと14試合無敗のようなフォームを取り戻すとは想像しづらい。
なお参考までに、PLの直近5シーズンの4位のポインツの平均値は「71.6ポインツ」である。
やだーー絶望じゃないっすかーー。
萬に一つ上手くやったとして、マンウとかウルブスとかToTがより上回ってきたら…それは無いか。
エメリがガチでEL獲ります宣言したらどうなるんだろ。
PL捨てるとは絶対言わないだろうけど、唯一来季のCLがあるとすれば、そこしか可能性が無いような。
エメリ切ってよ〜と思う反面、そうすると来季のCLはまず消えそうなのも辛いすね。分からんけど。
トーナメントに落ちてきそうなCL組がこの2年よりもヤバくなさそうなんで(インテルくらい?)チャンスはあると思ってます。
てか思うしか無いです。
COYG
後任を決めなきゃエメリは切れないと思うが、僕は新米監督でいいと思ってる。
今の状況だったら、たぶん少し勝つだけで士気が上がる。
何のことはない今までが勝ってないだけでただの錯覚なんだが、1勝1敗のペースに戻すだけで勢いがつくと思う。
PLはこれから冬にかけてフィジカルにもっと激しくなる。
その中で最後にモノを言うのはチームの士気だと思う。
何としても5月まで士気を高く保たなければ、起きる奇跡も起きない。
また今シーズン一番機能した戦術は、ごく古典的な4-4-2だった。
ごく単純なコンセプトでも、明確に指示してくれる監督であれば十分だと思う。
現場の若いコーチでも務まりそうな話だ。
チーム状態からして今シーズンは8位くらいのフィニッシュかなぁ、と思ってます。
その後2,3シーズンくらいはトップ&ボトムハーフを行ったり来たりするだろうと…
そこからEL争いをできるようになって、たまにEL優勝したりしてCLでグループ敗退してとか色々あって、
またそのうち上昇&常勝のサイクルがくるのではないでしょうか。
もちろん批判も糾弾も称賛も期待も失望も応援もしますが、まあ長い目で見てます。
もはや今後グナじゃなくなることは一生ないので笑
エメリ切ってリュングベリにするだけで割と勝てそうですけどね
2年目のエメリはチームに混乱をもたらしてるだけでなので
タレントはそこまで悪く無いので明確なコンセプトをチームに与えられればトップ4は無理でもEL制覇の可能性はまだあると思いますが、エメリのままでは無理だと思ってます
ポジティブな点は、ポゼッション、創造性を失ったことと引き換えに、怪我人がすっごく少なくなったことでしょうか。チャレンジをしない、リスクをとらないことと相当相関がありそうな気がします。状態のいい選手を使ってこの結果、なので、よりいっそう戦略・戦術ミスの業が深い、ということですが。もうこうなったら、若手にどんどん、チャンスを与えてほしいと思います。逆にこれ以上悪くならない、と開き直れるんじゃないですかね。
あ、僕もそれは思います。
エメリはケガから復帰した選手の起用に慎重だし、ローテーションも多用するのでそこは良い点だと思います。
4-3-3はテクニックよりもフィジカル重視なので、よりコンディション重視なのかも。
ベンゲルはフィジカル軽視;コンディション軽視のイケイケでしたから好対照ですね。