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アーセナルの新星、リース・ネルソン(Reiss Nelson)SKY SPORTSにも特集される

※写真はArsenal公式より

プレシーズンで印象的な活躍を見せている17才。Reiss Nelson。

素直に表記すればレイス・ネルソンなんだろうけど、いくつか見かけた日本語のブログだと「ルイス・ネルソン」とか「ライス・ネルソン」と書く人までいて、おれにはリースって聞こえてたんだけどなあと思って改めてプレシーズンのハイライト動画やArsenalFanTVなんかを見たけど、やっぱりどう聞いてもおれの耳には「リース」としか聞こえない。なので以降、このブログでは「リース・ネルソン」で。ちなみに日本のサッカーファンが心の拠り所にしている絶対正義Wikipedia日本語版ではまだ項目がない。英語版にも個人の項目はまだない。

そんなリース・ネルソン。

アーセナル界隈のざわつきを飛び越えてついにSKY SPORTSにも「リース・ネルソンて誰だよ?」という特集記事が登場。17才という年齢もセンセーショナルではあるが、プレシーズンの試合ではシニアのメンバーと一緒にプレイしても遜色ないところを見せており(一部心無いファンからはウォルコットよりセンスあるとか……)、もちろんアーセナルユースのなかでは頭一個分抜きん出た感がある。もう80Mポンドでレマール買わなくていんじゃね。

Who is Reiss Nelson? Rising Arsenal star profiled after fine pre-season

ここからかいつまんでざっくり紹介してみよう。

 

リース・ネルソンのプロファイル

17才。ポジションはアタッキングMF。イングランド人。イングランドU18代表。

1999年ロンドン生まれ。9才でアーセナル・アカデミーに入団。

スピードと技術が持ち味でユースコーチたちを驚かせ続けている。現在はアーセナルU21スコッドの一員。16/17シーズンにはユースチームで35試合、U21で9試合出場。全試合を通して7得点。

アーセナルユースでの活躍もあり、イングランド代表ではU16、U18に選出。17才の誕生日にアーセナルとプロ契約を結ぶ(2016年12月)。



 

リース・ネルソンのプレイスタイル

プレシーズンでは3-4-3の右ウイングバックを務めているが、ユースでは基本的に前線でもっと攻撃的な役割をこなす。

近い将来シニアチームでプレイするだろうと話すヴェンゲル「彼はもっと攻撃的な選手だよ。3人のFWのうちの一人かあるいは攻撃的なMFだ」。ウイングバックでの起用は戦術理解やディフェンスの重要さを学ぶためだという。

ネルソンがどこでプレイしようとも、ランやドリブルが彼の本能だ。ベンフィカ相手にも十分通用した。

ヴェンゲル「ストライカーでもクリエイティブな選手でも、この世には2種類しかいないんだ。ボールを持って能力を発揮する選手とオフ・ザ・ボールで能力を発揮する選手。リースはボールを持つと怖い選手だよ。相手をボールでおちょくって抜き去ってしまうんだ」

ネルソンはまた彼のドリブルがこれからもっと上達していくだろうことを示した。土曜日のベンフィカ戦で、カットバックして左足で浮かせたジルーへのクロスボールがいい例だ。彼のクロスやクレバーなパスがファイナルサードでチャンスメイクできる能力だということを示唆していた。

スピードがあるため、ネルソンはカウンターでも効いていた。サブでも使えるかもしれない。

 

リース・ネルソンについてヴェンゲル監督

シドニーでネルソンがMOMに輝いた試合後に、ヴェンゲルは語った。

「17才であれだけ自信を持ってやれるとは大したものだ。わたしが育てた選手でもだいたい18才になってからという選手が多い。彼らは「さあやろうぜ」という感じで肩肘を張らないんだ。リースはそんなふうにプレイしていたよ」

「(ジョー・ウィロックらとともに)ネルソンもファーストチームのとても近くにいるよ」

 

リース・ネルソン本人は?

ネルソンはメスト・エジルがファーストチームでどれだけ助けになっているか語った。

「メストはよく話しかけてくれて試合を通して助けてくれたね。最初の試合(シドニー)で彼はぼくのプレイに感心したみたいで、そのあとに年齢を聞いてびっくりしていたよ(笑)」

「そこから彼はぼくがやるべきたくさんのことについて話してくれるようになったんだ。ピッチのなかや外での振る舞い方とかね。世界のベストプレイヤーのひとりからアドヴァイスをもらえるなんてヤバイよね」

今夏のプレシーズンでちょっとした注目を集めていることについても、シニアチームに入るためにもっとハードワークに集中したいと謙虚に受け止めている。

「グループチャットで友だちからおまえツイッターでえらいことになってんぞと教えてもらったよ(笑)。でもぼくはそういうのはあまり気にしないんだ。次の試合のことだけ考えてる。今やるべきことをしっかりやってあまり先のことは考えないようにしたいんだ。ファーストチームでプレイできるチャンスがあったらすべてを捧げるつもりだよ」

以上。

 

アーセナル・アカデミーで活躍していたとはいえ、このリース・ネルソン、このプレシーズンでいきなり頭角を現してきたなあという印象。とくにドリブルが切れていて、何度もスタジアムが湧いていた。ふつうの人生を送っていればまだ高校生という彼の年齢を考えればこれは驚くべきことで、このまま成長すればスター選手の仲間入りをするかもしれないと期待を抱かせる選手である。がんばってほしい。

 

リース・ネルソンのほかにもこの夏のプレシーズンには、アカデミーからは、メイトランド・ナイルズ、ジョー・ウィロック、エディ・エンケティア、コーエン・ブラモールらが帯同していたが、ディフェンス方面で多彩な役割がこなせるナイルズとともに、ファーストチーム入りに向けて強烈な印象を残したといえそうだ。

 

リース・ネルソンのアーセナル・シニアチームでのデビューとなったシドニー戦。この試合が彼の記念すべき最初の試合として改めて注目される日がやってくるのだろうか。

 

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