ジャーナリストのチャールズ・ワッツが「アーセナルがパーティに動いた」とtweetしたのが、ウィンドウクローズのおよそ10時間前。
— TheAFCChan🔔 (@NewArsenalShirt) October 5, 2020
それを皮切りに、その後は急転直下というのか、さまざまな情報が堰を切ったようにインターネット上にあふれ出し、あれよあれよという間にトマス・パーティのアーセナル移籍が決まってしまった。アーセナルが彼の獲得を正式に発表したのがウィンドウクローズした直後。
きっと関係者各位は怒涛のような1日だったでしょうな。
Welcome to the Partey! 🥳
👋 @Thomaspartey22#NoThomasNoPartey pic.twitter.com/009Er2kZBK
— Arsenal (@Arsenal) October 5, 2020
アーセナルはなんだかんだで、彼のリリースクロウスである€50Mをお支払い。どうやらキャッシュらしい。もともと資金のないアーセナルFCがそれを用意できるわけもなく、KSEの援助があったとも指摘されている。まじか。
アルテタがウィンドウクローズまで残り1日でも自信満々な様子だったのはこれだったのか。だって彼の獲得に関しては、ほかのターゲットと違い、金さえ用意できれば大きな障害もなかったのだから。彼は知っていたのだ。
またこのスピードで契約が実現したということは、おそらく選手とは個人条件ですでに合意していたという噂もほんとうだった。
いやあ来てしまいました。メインターゲットが。令和のパトリック・ヴィエラが。これはファンベイス全体でお祭り騒ぎになってもしょうがないよ。まさにパーティタイム。
おかげでわしはtwitterのアカウント名を予告通り「TheAFCChan🔔」と改名することに。でもこれCとCが並ぶのは美しくないね。飽きたら変えるね。
アーセナルFCがアトレチコ・マドリッドよりトマス・パーティの獲得を発表
Welcome to Arsenal, Thomas Partey!
パーティの略歴が載っていた。
27才のMFは2012年よりアトレチコでプレイしている。188試合出場。2018年にはELとスーパーカップのタイトル。2016年にはCLのランナーズアップ。
昨シーズン、アトレチコで46試合出場。ラ・リーガで3位フィニッシュではキーロールを果たし、またCLではクウォーターファイナルまで進んだ。
彼のキャリアは、2013/14シーズンにRCDマヨルカ、2014/15にはUDアルメリアにローン。ガーナNTでは29試合でプレイしている。
ごめん彼は28才だと思いこんでた。6月生まれだから今年27才。
そしてアーセナルのえらいひとたちのコメンツ。
エドゥ:トーマスはアーセナルでトッププレイヤーになれる素質をすべて持っている。彼はピッチの中でも外でもリーダーであり、われわれがまさにクラブに望んでいた類の選手であり人間である。われわれはもうすでにトーマスをよく知っているようにも感じている。何度も彼のパフォーマンス分析をやってきたから。
彼のオールラウンドでポジティヴなアグレッシヴスタイル。われわれのスクワッドにブリリアントな補強になるだろう。われわれはすでにシーズンを力強くスタートしているし、トーマスとともにこれを築きつづけたい。彼はもうクラブの一部だ。
アルテタ:われわれはトーマスをしばらく観てきた。だから彼のようなハイクオリティをスクワッドに加えることができて、とてもうれしい。彼はグレイトなエナジーがあるダイナミックなMF。トップクラブでの豊富な経験をもたらしてくれるはず。もう何年もラ・リーガとCLで最高レヴェルで戦ってきたのだから。
われわれは彼のアティチュードや試合へのアプローチにもとても感心している。彼は知性あるフットボーラーで、だからわれわれは彼をチームのシステムに組み込むことを期待しているし、いまクラブで築こうとしている進歩に貢献してくれることを期待している。
以上。
ガーナNTに参加しているので、IB明けにチームと合流予定ということ。シャツナンバーは18。
アトレチコも公式に発表している。
El @Arsenal deposita en LaLiga el importe de la cláusula de rescisión de Thomas Partey, que extingue de forma unilateral su contrato con nuestro club.
ℹ https://t.co/WhTQbb1rhm— Atlético de Madrid (@Atleti) October 5, 2020
パーティ獲得までの舞台裏
多くのひとに無理だと思われていた彼を獲得できたもっとも大きな要因は(ここで歓迎ムードに水をさすようですまないが)ホッセム・アワーの獲得失敗だろう。それとKSEのサポート。これがなければ、彼の獲得は実現していなかったはずである。
ぼくは数日前の移籍に関するエントリで、アワーの獲得確率が65%、パーティは15%と予想した。あの時点ではアワーが本命だったはずで(実際にオファーもした)、そうなればもう片方のメインターゲットは確率を下げるよりなかった。アーセナルがふたりとも取ることは財政的に無理だと云われていたから。
そして、アーセナルは彼らメインターゲットを獲得するためには、その前に選手を売らなければならないというのが、これまで信じられてきたことだった。しかし、デッドラインデイになっても思うように売却ができない(結局コラシナツもソクラティスもムスタフィも残った?)。だから誰もがパーティの獲得はないと思っていた。そう、ワッツのtweetまではね。。
アトレチコと交渉の必要すらなかったスペインのリリースクロウス
今回の件で初めてひろく知られたみたいだが(もちろんぼくも)、スペインではイングランドなどとは違う特殊なルールがあるそうで、リリースクロウス(RC:契約解除条項)は「ラ・リーガ」が一括して管理しており、それをもって所属クラブとの契約を解除しようというものは、当のクラブに通告すらする必要もなく、ラ・リーガに「うちがそれ払いまっせ」と云えば、ラ・リーガから所属クラブに伝達され、それでもうクラブ間のやりとりはダンになるという。
ギレム・バラゲもこのことをあらためて指摘している。「アーセナルはパーティを取るのにディールもネゴも必要なかった」
Will Arsenal fans be Partey-ing on the streets of North London at 11pm?
This is what @GuillemBalague had to say on the Thomas Partey deal earlier today…
👉 https://t.co/ItPxdPHMWE#bbcfootball #DeadlineDay pic.twitter.com/IwIKrbVOVx
— Match of the Day (@BBCMOTD) October 5, 2020
これで思い出したのはルイス・スアレスの例の件。あの当時もなぜRC(£40M)があるのに、それを用意してからクラブとの交渉があらためて発生するのか全然意味がわからなかった。オファーが£40Mに£1プラスしようがなんだろうが、RCの金額を満たしてさえいれば問答無用で獲得できる、それがRCというものではないのかと。
いまだにこの件は真相がよくわかっていないが、もう大して興味もないので調べる気もない。
驚いた、失望した、怒ったアトレチコ
どうも、彼らはこのAFCの土壇場ムーヴがまったく予想外だったようで。
Atletico didn’t know until late this afternoon Thomas’ release clause about to be met after Arsenal previously said it was too high. Disappointment but not so much anger/shock, club knew it was a possibility without a new deal and feel €50m still a decent fee in this window.
— Tom Allnutt (@TomAllnuttAFP) October 5, 2020
彼らはデッドラインデイの午後になっても、パーティのRCはアーセナルには手が出ないと信じていたっていう。だってずっと彼らは高すぎると訴えていたから。
これまで何度も伝えられてきたように、アトレチコのボードは彼の残留を強く信じていたし、シメオネも今シーズンのプランに当然のように入れていた。それが最後の最後でこんな結果に。
「交渉にはいっさい応じない。彼をほしいならRCを払え」と頑なに云っていた彼らが、AFCがRCを払うと伝えられたときの顔を見てみたいね。アーセナルさんもひとが悪いや。
ただ、このご時世、€50Mは当然ながら決して安くない金額で、スペイン国内からならあと一ヶ月は補強ができるそうなので、がんばって穴を埋めていただきたいものである。トレイラのチャンスが増えてよかった。
このアトレチコとの一連の流れのなかで、「パーティに€50Mを払うことを決めたのなら、ここでトレイラのローン交渉を打ち切ってトリノに売るべき」というtweetを見かけて天才かと思ったよね。土壇場でこれをやられたら痛いどころじゃない。
Time for Arsenal to cancel the agreement with Atleti for Torreira and send him to Torino with an obligation to buy for 25m.
— Sir Jenkinson (@theEpicGooner) October 5, 2020
今回アーセナルはなぜ彼らにローン+買取OP(€22Mとか?)という、好条件でトレイラを渡さなきゃならないのか個人的には不満だったので、この提案はほんとにやったら最高だった。
ストライプのイタリアンスーツで決めたエドゥが€50Mが入ったアタッシェケースを持ってさっそうと登場。葉巻をくゆらせながら「ルーカス・トレイラの件ですが~、一度なかったことにしてもらえんじゃろうか? のう?」。土壇場で。これは怖い。
本当に、本当にビックリでした。
他になんも言えん。
今再現性のある唯一の崩しが左サイドの3レーンなので、左インサイドハーフにサカ起用の4-3-3と予想します
更新おつかれさまです。
驚愕てす。満額払ってパーティ強奪みたいなニュースが流れたお陰でいつまでたっても寝れないことに。
個人的にはアトレティコがパーティの交渉に応じもしないのにトレイラは都合よくレンタルで、とか言うのが腹立たしかったのでとても痛快です。最終日のあんなタイミングで鬼になったアーセナル、よほどアトレティコにムカついてたんでしょうか。こんな事も出来るようになったんですね。
これはもしや、18-8-10というトライアングルが実現するのでは。。。
ホントに「NEXTヴィエラ」が来てしまいましたね。
サイズと顔に似合わず(失礼)足元めちゃうまいんすよね。
中盤の構成がどうなるのか2週間楽しめます!(でもすぐに合流できるのか?)
レチコがギャラアップを渋ったとか、その辺もあるかも知れませんが、生え抜きの27歳がステップアップにアーセナルを選んだくれた事は素直に嬉しいゾ☆
COYG
こちらは最高のパーティ。
かたや、こんな時世にアホな誕生日パーティ開いてBANされてるヤツが居たり、アイスランドでオネーチャン呼んじゃったりと、イングランドNTの風紀はどうなっとんねん。
ナイルズとサカの悪影響にならないかしら。
もうBAN BAN BANしてエンケティアとかネルソンとかウィロックとかスミスローとかロブホ呼んじゃって。
そしたら是が非でもイングランドの試合観ちゃう!
上で言ってる人もいますが、アーセナルはアトレティコに恨みでもあるんですかね。ヴェンゲルの優秀の美を阻んだのもアトレティコだったような、、、
令和の、おれたちの、本当のNEXTヴィエラ。しかもプライムイヤー。
個人的にはディアビ以来です。
これで冬に売却もうまく進めてアワークラスのヤングスターAMF獲得できたら、アルテタの見てる「オーバがいるうちにCL」が夢じゃなくなるので楽しみです。
しばらくはAFC Bellネタでニヤニヤできそうです。
パーティ獲得はテンション上がりましたね。経験豊富なチャンスメーカー、タフでセクシーなパサー、若くて左利きのCB、第2GK、攻守に貢献できるフィジカル系MF…満点補強じゃないですかね。
アトレティコは意外と立場が弱いんですよね。ワンダグループという中国企業が後ろ楯になり急成長したんですが、その企業が撤退して以降は資金力が弱まっているらしいです。
投資が戦力になっていればいいんですが、補強はことごとく失敗しているため、厚待遇で迎えた余剰戦力がたくさんいる状況です(アーセナルも似たようなもんだが、その比ではない)。カリニッチ、レマル、エルモソ…
その失敗の煽りを受けたのが、パーティであり、リュカ・エルナンデスです。本来は手放せない戦力にも関わらず、余剰戦力の厚待遇の煽りを受けて、いい契約条件を出せないため、厚待遇を求める主力選手がビッグクラブにいくという。
何はともあれ、CL圏獲得に向けて大きな戦力を獲得しましたね。パーティ・タイム!
( ..)φメモメモ
いい夏になりました!
いい試合してたし、いい仕事してるからオーナーも資金を出してくれるんだと思う。
実際、アルテタのチームは投資に値すると思うし。
正しい関係で前に進んでるのがとても嬉しい。
1番信用出来そうなソース=TheAFCBell(笑)
chanさんも、ちゃんと回収するんだから(笑)
パーティがきたからこれでエジル使えるんじゃない?って思ったんだけどどうなんでしょう。
攻守のバランス的に。
皆さんどう思いますか?
なんか、エジルについては戦術的な理由とかテクニック以外の、フットボールじゃないところに「アルテタでも使えない何か」がある気がしているのでどんなにパーティがハマってももうエジルを観る事は叶わない気がしています。
中盤の質がよーやく上がりそうでなりよりです
後2枚は欲しいですけど、ウィロックが確変して欲しいところ
わかる気がします
エジル使ってほしいけど。。
や、語弊があったらすません。
むしろ自伝ガッツリ読むくらいには好きです。
最近デ・ブライネとかマディソンを見てたんですが、WBみたいな位置まで開いてボールを受けてました。
近年は下位チームのプレスが充実してるので、プレスを広げる工夫をしないと中央をこじ開けられないんだと思います。シティのような強力メンバーですら。
しかしエジルはクロスや突破が得意ではないので、プレスを広げるためにサイドに開くと自分の良さも消えてしまうというジレンマがあると思います。
ではエジルを活かすために、あくまでも中央で人数をかけてパスを回す一昔前のストラクチャに戻すべきか?
。。。勝つつもりなら、僕はやめたほうがいいと思います。
好きですけどね。エジルのテクニック極振りなところとか、ベンゲルのサッカーも。
やりましたね。
堅実なアルテタのサッカーにマッチするはず。
古くはパスカルシガン、そしてシルベストルが着用していた18番に恥じない活躍を期待しております。
なんか、パーティの顔を見てると、
ソングを思い出しました。(^_^;)
そして、他の方と同じように、エジル使えるじゃんって思いましたよ。
パーティーは嬉しいサプライズ! 50Mもキャッシュで払えるなら、最初からアワとの2枚抜き狙いだったのかもしれませんね 誰か売れたらアワを分割払いで狙い、パーティーは個人合意もしてた様子だし最初から獲得ありきだったように思えます てゆーかクロエンケはお金出すつもりになったのかな? これがアルテタの言うオーナーとのコミュニケーションの効果なら、もうとんでもないマネージャーですな
最近で契約解除金が話題になったのは、PSGがネイマール獲った時ですね アレのトラウマで、バルサの選手の契約解除金が軒並み上げられたっていう 金額設定に関するルールがよくわかりませんが
トレイラのローンですが、冬に連れ戻すってことは可能なのでしょうか 買取OP付いてると、年間ローン確定なんでしょうか 他チームですが、久保建英は冬にローンバックできる、という噂を耳にしたもので
…アワに期待してたところ、ウィルシャー復帰させたら解決しないかなぁ…
アーセナルのアフリカでのブランドは抜きんでていて、割りと小さなころからグーナーになっているトッププレイヤーが多いと聞いています。パーティもそうなのかしら?アルテタは間違いなく、彼を組み込んだクリアなプランを持っていると思います。シティに対して間違いなくぶつけてくるでしょうから、今からその予想をするのが楽しみ。COYG
MF誰も取れないんじゃ?というところからのパーティタイム、最高ですね。
どう使われるのか、どんな変化をもたらしてくれるのか、どこまで変われるのか楽しみにしたいです。