こんにちは。リヴァプールに勝ちましたね(まだ引きずる)。
さて、ToTとリヴァプールとPLのビッグ6に連勝したことで、最近のアーセナル界隈はさらなるポジティヴムードに包まれているが、もちろん今後もタフな試合がつづく。ファンもあまり調子に乗ってばかりはいられない。
アーセナルはこのファインフォームを維持するためにも、スクワッドの強化は欠かせないので、1月の補強プランもたいへんに気になるところ。いまいちばん怖いのは、選手のケガだろう。とくにレギュラー選手の。リヴァプールは、ルイス・ディアスとTAAがケガをしてしまい、あれもさすがに気の毒だった。まさに泣きっ面に蜂。
そんななか、以前からアーセナルやマンUとリンクされているPSVのウィンガー、コーディ・ガクポ(Cody Gakpo 23)が、一時リーズ・ユナイテッドと合意したというニュースから一転(※合意に近づいていたというのが真相らしい)、それをキャンセルしたのだという。
ガクポといえば、今シーズンのオランダでの爆発っぷりは、ソーシャルメディアの情報を毎週のように目にしているところであり、アーセナルの1月のプランに彼が含まれるのかどうか、あらためて気になってきた。
この件について、ちょっと書いておこう。
コーディ・ガクポの移籍最新ニュース
昨日のデイヴィッド・オーンステイン。『The Athletic』の定例月曜リポートより。
ガクポのリーズ移籍に暗雲。華々しいシーズンスタートで
- 現在5試合で勝ちのないリーズは、PSVのコーディ・ガクポと夏にサインできていればよかった
- 夏のデッドラインのあともリーズはガクポを追っていて、最近の報道によれば彼らは合意に近づいていた
- それまでリーズ移籍に難色を示していたガクポも前向きになっているという感触はあった
- が、彼の今シーズンのクラブとNTでのスーパーブなフォームによって、すでにリーズは彼の行きたいクラブではなくなってきた
- 22-23シーズンのここまで、(すべてのコンペティションで)彼は18試合でG14 A11という記録
- また彼はワールドカップのスクワッド入りも確保する見込みであり、冬にはリーディングチームへの移籍を目指すことになった
- 彼の周辺の情報筋によれば、彼の移籍先はレアル・マドリッドが言及されている
- また、マンUはアヤックスからアントニーを取るまでは、彼の獲得を検討していた
- アーセナルもリンクされていたクラブのひとつ
- ガクポがカタールでどのようなパフォーマンスを見せるか。リーズも興味を失っていない。PSVはふさわしいオファーがあれば拒まない
今シーズンのガクポ
去年までの彼の評判については、今年の3月にこのブログでも伝えている。とりあえずいまのところ、ヌニエスは取らないでよかったな(笑い)。
アーセナルの2022夏のFWターゲッツに急浮上。ダーウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
この時点では、夏にアーセナルがガクポ獲得のポールポジションにいるなんていうニュースもあった。そして、実際にアーセナルが彼の獲得に向かったという報道もなかった。
当時のスタッツ。
エールディヴィジ20試合でG8 A13。CL予選やELなどを含めたすぺてのコンペティションだと、37試合でG16 A15。
このときのスタッツもかなりやばかったが、しかし、今シーズンの彼はもっと化物語だった。
22-23エールディヴィジで、P9 G9 A6。ELでP2 G3 A1。まだ10月だぞ。しかもこのひと、ストライカーじゃなくてウィンガーだからね。バケモン。
アーセナルはガクポが必要か?
どうだろう。もちろん、チームに優秀な選手はいたほうがいいに決まっているが。
ポジションはLW
彼のプロファイルによれば、LWがメインで、CFとRWでもプレイできるということながら、今年はLWで9試合。
アーセナルのLWといえば、もちろん現在はガビ・マルティネリが爆発している真っ最中。また、ESRがケガで離脱中ながら、シーズン後半は彼が戻ってくることもわかっている。
いまのアーセナルに必要なウィンガーはどちらかといえば、サカのバックアップか、彼とポジションを競えるRWであり。
それと、アーセナルのいまのスタイルでプレイできるかも最重要ポイントだろう。どんなに優秀な選手でも相性はある。
ここについては、ぼくは彼の動いているのをハイライト動画くらいしか観たことがないので、よく判断できない。
ただ、いまのアルテタのアーセナルでアタッカーに要求されるやりかたというのは、やっぱり独特だろう。
現在サカがプレイしているやりかたに、ぺぺはまったく適応できなかった。アーセナルに来るまえは、あれほどの高評価のウィンガーであっても。
また、ジェズースがNo.9としてやっているプレイも、ラカゼット(オバメヤン)が最後まで適応できなかった(十分じゃなかった)とあらためて思わせる。あれがアルテタがNo.9に望む、本来の完成形だったとすると。
だから、ガクポがいまのアーセナルにぴったりハマるのかどうかも重要なポイントだ。
彼がアーセナルの補強リストに入っているくらいには、そこは問題ないと思われているのかもしれないが。
高額が予想される移籍金。€50m?
PSVはふさわしいオファーがあれば移籍を拒まないとは、以前から云われていることであり、たぶんほんとうなんだろう。
ただ、そのふさわしい金額がいかほどかが問題だ。
彼の現時点でのMVは、€31.50m。だが、PSVの評価はそれをだいぶ超えているだろうことは想像に難くない。
PSVのこれまでの最高移籍金(売却)は、Hirving Lozanoの€40mということで、ガクポの移籍金は彼らのクラブ史上で過去最高になるとすると、€50mのレンジは見積もっておく必要がありそうに思える。今日日のインフレした市場なら、現実味はある。とくに、PLのクラブ相手のビジネスなら、相手も期待する。
アーセナルが冬に50mあたりの金額をぶっこむかどうか。それをやるなら、冬ウィンドウではオバメヤン以来の大きな投資になる。
いっぽうで、アーセナルの冬のプライオリティはやはりCDM(No.6)だろう。
ピュアCDMは、いま実質トマス・パーティひとりで、彼になにかあればチームには大打撃になる。彼はリヴァプール戦でもそれを完璧に証明した。またただでさえ、パーティはチームのなかでは高齢の選手であり、すでに世代交代の必要性が観えているポジションでもある。シングルピヴォットを、パーティと同じレヴェルでプレイできる選手というのは、なかなかいない。
アーセナルは、夏に本気オファーをしたヴィラのダグラス・ルイースをいまもあきらめていないとも云われている。したがって彼のための資金にくわえて、大金を捻出できるかが問題になる。
もっとも、ルイスは1月にヴィラとの残り契約がわずか半年になるということは、夏以上のバーゲン物件になるのは確実。その点はアーセナルには好都合。
仮にルイースが£10-15mのような金額だったとして、さらに£40-45mみたいな金額でガクポへ行くかどうか。また、もっと安いかもしれない、ウクライナの彼みたいなターゲットもいる。
アーセナルの冬のウィンガー補強の切実性
これ次第だろう。
また、1月の時点で来シーズンのCLがどれだけ現実味があるか。CLのあるなしで、クラブの予算はだいぶ変わる。
冒頭にも書いたように、アーセナルが現在のファインフォームを崩すときがくるとすれば、それはケガの可能性が非常に高いと思う。
とくに、現在のレギュラーチームの好調っぷりは、神がかっていて、トミヤスがバックアップにいるようなポジションを除くと、レギュラー選手がいないときの戦力ダウンは否めない。とくにアタッカー。
マルティネリとサカに何かあったら、と考えるとやはりウィンガーの補強は必須に思える。夏にラフィーニャにあれだけ執着したのも、そういう理由だろう。
ちなみに、クラブがマルキーニョスをシーズン後半はローンに出す計画と云われているのは、やはりシニアのウィンガー補強とセットに思える。
コーディ・ガクポ。どうなるか観てみよう。
おわり
リースネルソンは…?
残念なことに、現時点でのネルソンの評価はこのまえのEL Bodø/Glimtが物語っているかなと。
レギュラーを温存したい試合でスタートにも選ばれず、出てきたのは残り10分。マルキーニョスよりも序列が下だった。
彼がアルテタを納得させるには、今シーズンの残りの短い期間で、かなりのものを観せなきゃならないでしょうね。
彼にはタフすぎるタスク
タバレスを、潔くWGで育てるのはいかがでしょうか?