ミッドウィークにワトフォードに負けたせいでいつものアーセナル批判が渦巻いている。怖いくらいいつもの調子で若干聞き飽きている。そして、メディアにそういう記事をせっせと飽かずに書かせているのがわれらが”Same Old Arsenal”である。
【忙しい人のための】BBC SPORTSの当該記事の要約。
彼らがまじで今季タイトルに挑戦できるチームだって思う? おれは思わないね。
ガナーズがタイトルを争うためには土曜は勝たなきゃダメ絶対。
勝てないとはいわない。勝つかもしれない。でも、もし勝ったとしても、いまのガナーズがタイトルを取れるチームだとは思わない。
最近の試合はプアだし、なによりトップ6相手の成績で全然いい成績が残せていない。
BBC SPORTSより
アーセナルは、プレストンよりも、ボーンマスよりも、ワトフォードよりも、いいチームを持っている。だから問題はほかにあるんだろう。何かがおかしい。この前ヴェンゲルは「メンタル・ストレングス」について言及した。ヴェンゲルは20年もいるのに、まるで半年しかいない監督みたいな調子だ。だから未だに批判されるんだよ。
ライバルチームが主力と契約更新していくなかで、エジルとサンチェスはいつ更新するんだ? 問題は金じゃないんじゃないか。だって、契約更新というのはクラブへのコミットなのだから。契約更新を渋っているということはつまりそういうことだ。
いずれにせよ今のチェルシーに追いつくのはどんなチームでも難しいだろうね。
そうだね。その通り。
問題は選手の才能や能力ではなく、姿勢とか気持ちとか団結といった内面にあるのだと思う。チームはそれをマネージできていないのだ。マネージャーはいわずもがな、リーダーはやっぱり重要だ。それが英国人かどうかはさておき。
週末のチェルシーにいまのアーセナルが勝てるという気がまったくしていないし、(何かの間違いで)万が一勝てたところで勝ち点差は6ポイント。残り15試合をアーセナルが全勝してやつらが2敗したらやっと追いつくという差である。
まずここからアーセナルが全勝できるイメージがないし、彼らがここから2敗するというイメージもまったく持てない。何よりここから先彼らより好成績を残せるという気が微塵もしない。
ワトフォードに勝っていたら3ポイント差だった。初戦のリバプールでウォルコットがペナルティを決めていたら2ポイント差。エヴァートン、マンティとせめて引き分けていたら、勝ち点で並んでいたんだな。あーあ。
アレクシスが去るのはおれのなかでは既定事項であり、来シーズンはまたスーパースターのいない万年4位がお似合いのいつものチームに逆戻りになる。レスターが優勝した昨シーズン、絶好の機会を逃したといわれていたが、今になってみればアレクシスが好調だった今季こそが絶好の機会だったような気がしてならない。
たぶん、ボスのチームが勝つには少なくとも複数名のスーパースターとピッチ上のリーダーが必要だ。ティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラが必要だ。AWはそういう監督なのだ。だから、来季以降アレクシスが去り、スーパースターが来ないならばもうAWでEPL優勝はないと思う。ラニエリに訪れたような奇跡が起こらない限りは。