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【マッチレビュー】23/24 EPL ToT vs アーセナル(28/Apr/2024)2年連続NLDアウェイ勝利

アーセナルファンは、最後の20分だけでみんな寿命が縮まったと思う。なんて心臓に悪い試合だ。英語圏の皆さんはこういうとき「年を取った」と云うようで、アーセナル界隈はみんな高齢者になっていた(笑)。

わしはこっち。

いや、ほんとに。いろんな意味ですごい試合だったよ。痛快な勝利ではなかったが、そこはもちろんダービー。結果がなにより大事である。

NLD(アウェイ)で、アーセナルが2年連続で彼らに勝つのは35年ぶりだそうで(88/89シーズン以来)、ミケルのアーセナルはまたしても高い壁を乗り越えることに成功した。

そしてもちろん、今回もアーセナルはまたビッグマッチに勝ち、タイトルに希望を残した。これはしぶとい。

試合を振り返ろう。

Arsenal survive Spurs rally to retain top spot



アルテタの試合後コメント「(ハヴァーツ)彼はセンセイショナルだった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。

アルテタ:これがノースロンドンダービー。ライヴァル相手にアウェイの美しいステディアムでプレイした。とてもいいチーム相手だ。苦しめられるだろうことはわかっていたが、それも楽しみの一部だ。だから、この素晴らしい午後をサポーターに捧げたい。チームを誇れる機会を与えたい。

もう毎試合で勝つ必要があるとわかってここに来た。リーグを勝とうとしている。ここでほかのビッグチームになにが起きたか、わかっている場所に来たのだから、試合に勝つにはパフォームする必要があった。

なんだか自分たち自身でとても難しくしてしまっているようだった。とくに試合の始め方と3-0になってからのコントロール、それと後半のパフォーマンス。

(ラヤのミス)それもこのゲイムの一部。わたしはチームのリアクションが大好きだ。とくにそういうミスをやらかした個人のものが。なぜなら、そこで本物のキャラクターが示されるから。

彼はステップアップし、ベストでプレイした。それが選手を観ることになるときだ。ピンチのときこそ勇気だ。云うのは簡単だ。しかし何かが起きたときに、それをピッチ上でやらねばならない。わたしに彼のような勇気があるかわからない。だから、彼を称賛する。

(PLで100勝利達成)とてもよい。お祝いの特別な日だ。ありがとう。クラブのみんな、毎日いっしょに働いているスタッフ。それと、とくにこれを成し遂げてくれた選手たちに。

フィジオ、マッサー、栄養士。どの試合でも、選手たちのフィジカルとメンタルをベストコンディションにしてくれたみんな。とても要求された4月で、ジュリアン以外はわれわれにはスクワッド全体が揃っている。彼らの調子は素晴らしい。それが今後いかに大切になるか、われわれにはわかっていた。

試合後の記者会見。AFC公式サイトより。

(終盤に神経質になった……)

アルテタ:スパーズがボールをボックスに入れてきたときは、ずっと祈っていた。とても感情的な試合で、プレイするのがとてもタフな場所で、対戦相手もタフだった。

こちらが3-0にしてからは、試合のコントロールについては、後半こちらが支配したし、チャンスもつくった。

そしてあの個人エラーが起き、あれが脳内にメッセージを送ることになった。われわれは、あの状況にうまく対処していたが、もう1点入ったことでゲイムオンになった。彼らにはクオリティある選手がいるし、多くの選手が前に出てくる。

われわれは苦しみ、反応した。わたしは、チームがやったことにとても満足している。

(ダヴィド・ラヤのエラーについて……)

それもフットボールの一部。あのときやった原則は好きじゃないが、起きてしまえばありうることだ。状況は見誤るものであり、パスをしようとしてせず、疑念を持つ。

彼らはその有利をいかした。そして、その後のペナルティ。あれもまたボックス内でやってはいけないという原則。

それもフットボールだが、わたしが大好きだったのは、ダヴィドがガブリエルを持ち上げたこと。彼はかなり重い。そのあとの彼はセンセイショナルだった。最後の20-25分。わたしは選手たちのそこが大好きだ。

(アーセン・ヴェンゲルから試合の勝ち方を見つけるよう云われた件……)

イエス。彼には助言ももらった。自分にあんまりキツくしないようにと! ここに来て、苦しまず、楽な午後を過ごせるふりなんてできないんだ。ここではそうはならない。

(アプローチについて……)

われわれは、ハイプレスに問題があった。配球がよくなく、あまりにも多くシンプルなボールを渡してしまった。スコアラインはインパクトになったが、われわれもカウンターでは本物の脅威があった。

彼らは多くの選手が前に出てくるので、やや深く守らされる。しかし、それでもこちらはさほどやられなかった。

そして後半は、ある時間ではこちらももっとうまくやらねばならなかった。

(こういう勝利がタイトル争いに与える心理……)

これがグレイトなものになってくれるよう願っているし、選手たちもより確信できる。ここで2年連続で勝つのは、極めて難しいことだ。

勝ちかたは去年とは違うし、試合に勝つためには後半に苦しむ必要があった。チームにはさらなるツールがあり、大きな舞台に行くときはほかのものをつかむ。それを勝ちとらねばならない。

(カイ・ハヴァーツのパフォーマンスについて……)

今日の彼はどの場所でもセンセイショナルだった。

彼は今日は100%じゃなかったのだ。試合前には病気で、やや苦しんでいた。しかし、それでも彼はあのようにパフォームした。今日の彼は信じられないほどだったと思う。

(今月はじめの失望のあとバウンスバックするためにチームがやったこと……)

まずなにより、彼らがいかにそれを望んでいたかだ。自分を憐れむのではなく、旅の一員になる。最高クラスのレヴェルにいるのなら、失望もするもの。

マージンはとても小さく、いつも思い通りになるわけではない。そして、それにどう反応するか。チャレンジと機会に向き合い、勇敢になること。わたしが思うに、このチームはとても勇気があるし、ことを起こす覚悟がある。

(自分の選手たちをどれほど信じている?……)

とても。しかし、最後の数分は疑ってしまった!(笑) 彼らはわたしにそうする必要はないと教えてくれた。彼らが日曜に準備ができていたのは、彼らはすでにたくさんの試合でプレイし、感情的にもとても要求されてきたから。

しかし、昨日はわたしも彼らがトレイニングでもっとやりたがるのを止めなければならなかった。それはよいきざしである。

(アーセナルは去年よりもこのrun-inにもっとうまく対処できると証明している?……)

そう思う。勝てばつねにそうなる。去年はそうしなかった。ウェストハムへ行き、結果が必要なところでペナルティをミスし、リヴァプールにも91分にやられた。あれではいけない。

判断は結果に基づいてされるもの。もし最後の時間に失点していたら3-3になって…… マージンは非常に小さいので、われわれも調子に乗ってはいけない。ただ理解することだ。もっとうまくならねばならないし、進歩の余地もある。つぎもまたとてもタフになるだろうボーンマスだ。

(選手たちは最後までファイトする目をしている?……)

100%。わたしはそれをシーズンを通して観てきたし、彼らは毎日それを信じる理由をわたしに与えてくれる。彼らにはやる気があるので、わたしも彼らが本気で行くと思っている。

以上。短い。

ブカヨ・サカの試合後コメント「ぼくらはこのフィクスチャが大好き」

ティエリ・アンリと逆の右45度アングル。“ブカヨゾーン”からのG1。試合後インタビュー。AFC公式サイトより。

サカ:とてもうれしいね。最後の20分全力でやったかいがあった。3ポインツを持って喜んで帰れる。ローラーコースターだったけど、ぼくはハッピー。

(ToTのゴールが認められなかったあと)ぼくはベンチに行ってたんだけど、彼らがあれはオフサイドだったと云うので、落ち着いていたし、チェックも心配してなかった。そのあとになんとかゴールすることができて、そのあともう1点入れて3-0。安心してハーフタイムに入った。

すべてのディフェンダーの大きな功績だ。彼らはシーズンずっとすごい。みんながそれを観ているし、彼らも称賛されて、今日もそれを観せた。彼らはすごくソリッド。

雰囲気は敵対的だし、スパーズはプレッシャーをかけてくるし、彼らはとても落ち着いていた。ダヴィドもミスをしてしまったけど、そのあとの彼はとても落ち着いていた。それも彼の功績。ぼくは選手たちのことが誇らしい。

アーセナルガイとしては、ホームとアウェイでゴールできたのはナイスだ。ぼくらはこのフィクスチャが大好きだし、ここでゴールするのもナイス。興奮しているよ。

これは大きな安堵だ。幸せがあふれる。ファンのところへ行ってあんなふうに祝えるのは楽しかった。

あと3つだから、勝ちつづけないといけない。つぎはホームでのボーンマス。そこでも自分たちのできることをやるつもり。自分たちのゲイムに集中して、自分たちのゲイムを勝つ。そしてどうなるか観てみよう。

ウィンガーが最多タッチーズとはこれいかに。

単シーズンでNLDのホーム・アウェイでゴールを決めた英国人は、イアン・ライト以来というサカ。Star boy.

ダヴィド・ラヤの試合後コメント「もうちょっと試合をコントロールしたかった」

後半、ホームチームを勢いづかせるきっかけとなる痛恨のミス。そしてそこからの集中力。フルタイムでのボスとのアツい抱擁。GKの試合後インタビュー。『football.london』より。

ラヤ:(フルタイムでアルテタから何を云われた?)ぼくがミスをやらかしたあと見せたキャラクターのことを云ってた。ぼくも自分はメンタリーにすごく強いんじゃないかと思う。ミスのことは忘れて、ただ自分のゲイムをつづけた。できるだけチームを助けるために。それは最後の20分で見せたと思う。

とてもとても強い相手とプレイしていたんだ。彼らはプレッシングが非常にうまい。ぼくのやらかしもそれを示している。ぼくはあのボールをプレイすべきじゃなかった。もうちょっと長いボールを蹴るべきだった。でも、ぼくももうちょっと試合をコントロールしたかったんだ。でもそうならなかった。

それが彼らのプレッシングのうまさであり、計画どおりにいかなかった。それもフットボールだ。

残り3試合でどの試合も重要。そしてぼくらが考えねばならないのはつぎの試合だ。ホームでのボーンマス。それに集中して、この試合の教訓をいかさないと。もっとうまくやれることがある。

ぼくらはこの勢いを継続していく必要がある。土曜も3ポインツを目指して、最後に何が起きるか観てみよう。

(シティはスパーズを残している)あまりそのことは考えない。ぼくはチームに集中したいし、土曜の試合に集中する。

どんな優秀なGKもやらかすときはやらかす。

こちらはSky Sportsのほう。

Ange Postecoglouの試合後コメント「試合は審判されていない」

ToTボスの試合後記者会見。『football.london』より。

AP:いろんなことが起きた試合だった。強い相手に時間と空間を与えてしまえば苦しめられる。たしか彼らは、前半4つのショッツで3ゴール決めたんじゃないか。

ふたつの失点におけるわれわれのセットピース守備は、非常にお粗末だったよ。われわれは、いまだにディーテイルについて完璧に集中しているわけではない。些細なことが、いまいる場所から競えるチームにする。アーセナルを称賛する。彼らはそこにいた。彼らはそうした細かい部分にも対処する。相手に時間を与えてはいけない。

(VARについて)このステディアムで試合はもう審判されていない。わたしはもうゴールも祝わない。誰かを待つしかない。これは恥ずべきことだ。わたしは好きじゃない。だが、受け入れねばならない。

このひと以前、自分のマネジャーキャリアを通してレフリーを批判したことはないと云ってたような?

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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