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Arsenal, Player, Transfer

アーセナルがクリスタル・パレスのAdam Whartonに興味

1月から始まるFAカップのサードラウンド、アーセナルの相手はマンUに決まった。場所はエミレーツ。サードラウンドには32チームも参加していて、名前を聞いたこともない(失礼)ような下部リーグのクラブさえ含まれるのに、ここでアーセナルとマンUが当たるとは。

昨日のドロウはOTで行われていたようで、その会場にいたマンUファンの反応がちょっとおもしろかった。

Crowd reaction to Arsenal vs Man Utd FA Cup Draw
byu/TheIntersect inGunners

今月も来月もやつらをぶちのめせる。いいじゃない。

 

さて、1月の冬ウィンドウが迫り、いつものようにアーセナル界隈でもたくさんの移籍の噂があるのだが(ローリー・デラップの息子とかウケる)、そのなかで個人的に注目したい案件がある。

それが、クリスタル・パレスのAdam Wharton(アダム・ウォートン)。20才のCMで、今年にはイングランドNTにも招集されている。ぼくは名前すら知らなかったのだが、これがめっぽう優秀そうなのだ。

現在のアーセナルのMFは、パーティとジョルジーニョが高齢で契約問題があり、ライスの適正ポジションもまだ6か8か決めかねているようなところが見受けられる。アーセナルが優秀なNo.6をしばらく探しているということもあり、彼がその回答になるのかどうか。

今回は、このWhartonについてと、アーセナルのMF構成について少し。



アーセナルがクリスタル・パレスのAdam Wharton(20)に興味

いまから一週間ほど前の『CaughtOffside』。

Arsenal in talks to sign £54m Crystal Palace key player

関係ないけど、ぼくのブログに「caughtoffside 信憑性」でググって訪れるひとがけっこういるらしい。そんな記事を書いたおぼえはないんだが。caughtoffsideというサイトは、ファブリツィオ・ロマーノのリポートが掲載されるようになった最近から、目にするようになった印象がある(※サイトは2006年からやってるらしい)。サイトをみると、書き手には彼のほかにもチャールズ・ワッツやChristian Falkのような有名ジャーナリストもいる。が、書き手を一般募集?しているようなインディっぽいメディアであり。信じられるかどうかは基本的にライター次第。だから、ニュースの信憑性が気になるならまず記事の署名を見よう。

そんなcaughtoffsideが、アーセナルのAdam Whartonへの興味を伝えている。リヴァプールやシティも狙う逸材で、1月の獲得を狙っているとか。パレスが要求する移籍金は€65m(£54m)と巨額。

いまちょうどシティもリヴァプールもCMを探しているところで、夏にはリヴァプールとZubimendiとのあれこれがあったのも記憶に新しい。もちろんZubimendiはアーセナルもシティも狙っていると云われる選手であり、CM探しはRodri不在でとんでもないことになっているシティの切迫度がもっとも高いかもしれない。

で、Adam Whartonに話を戻すと、この彼がすこぶる優秀なのですな。まずはこの動画を観てもらいたい。パレス公式なので、消えないやつ。個人のハイライトリールで尺が20分近くあってすごいと思ったら、あとのほうになると同じクリップが繰り返し登場したり編集がちょっと雑ではある。

この動画の彼のプレイが全般的に素晴らしいのだが、よりすごいと思うのは、この動画の素材がたった半年分しかないこと。

彼は今年の冬ウィンドウでブラックバーンからパレスへ移籍していて(£17m)、23/24シーズンのパレスでのプレイ期間はは実質4ヶ月程度しかなかったことになる。それでこの豊富な素材。それだけで彼がいかに安定してハイレベルでプレイしていたかがわかる。

彼はブラックバーンの生え抜きで、20才でPL初挑戦、シーズン中のパレスのチームにもいきなりフィットしたってことだから、それも驚異的だろう。

DMポジションで、攻守にかなり効いている。狭いエリアでの意思決定、パスのヴィジョン、アグレッシヴな守備。「ライス2.0」のように書いていた記事もどこかで読んだ。

イングランド代表の20才ということで、同年代にはチェルシーのMaduekeやリヴァプールのHarvey Elliott、元ガナー現イプスウィッチのOmari Hutchinsonらがいる。そのあたりの選手。

ただ、いちおうユース代表の招集歴はあるのだが、キャップは多くなく。これから評価を高めていくだろう選手のようだ。

が、そんなときに残念なことは、今シーズンの彼がケガをしてしまったこと。11月から「鼠径部手術」でしばらくアウトになっている。この前のパレスの試合でチェックしようとしたら、当然彼はいなかった。

噂では1月の動きの可能性があるとされるが、1年ですぐに移籍となるだろうか? しかも1月にケガから復帰しているかもわからない(※追記:12月半ばまでに復帰もあるようだ)。夏の移籍のほうがよほど可能性はありそうである。

ちなみに、いまパレスは降格圏に片足をつっこんでいる状態で、もし彼らがPLから降格などということになれば、彼くらい優秀な選手の夏の移籍はいずれにせよ避けられないだろう。

アーセナルのMF事情2025夏

新しい選手について考えるまえに、アーセナルの来年夏のMF(DM)を考える。

まずパーティとジョルジーニョのふたりのMFの契約をどうするか。つぎの夏は、ふたりとも契約切れのタイミング。

もともと存在しているであろうアーセナルの中長期プランを想像すると、ふたりともここで退団となって、彼らの代替として新しい若いMFを獲得するというのが、当然の計画だと思われるのだが、いま少し悩ましくなっているのは、このふたりが今シーズンかなり安定していること。

とくにパーティは、今シーズンのチームへの貢献は予想以上だ。彼は、先日ついにケガをしてしまったようだが、そのまえまですべてのPL試合でスタートしている実質チームのレギュラーのNo.6であり、実際に試合中もかなり活躍している。もし、彼がこのパフォーマンスを継続できるのなら、計画変更もあるんじゃないかと思えるほど。

それと、今月33才になるジョルジーニョも、相変わらず必要なときにはきっちり仕事をしてくれる頼れる漢でありつづけている。先日のWHUではタックルもインターセプションも両チームあわせてトップだったらしい。ドレッシングルームの影響力もあり。現時点では、このふたりともアルテタが契約延長を望んでもおかしくないような状況がある。

つぎに、ライス。

彼のポジションは、今シーズンはL8ながら、攻撃的にもプレイする8としては結果が出ておらず(ゴール、オープンプレイからのアシストともにゼロ)。現状ではポジションもまだしっかり定まっていないように見える。Arseblogの先日の記事のように、こちらも中長期的にはアルテタは彼をNo.6として観ているのではないかという説があり、ぼくはその説にはけっこうそれも説得力を感じている。基本的に、ボールの前ではなく、後ろでプレイする選手。

アーセナルの8(L8)については、もともとグラニト・ジャカの成功例があるうえで、ハヴァーツが成功せず、彼が9にポジションを移したあとライスがそこへ入った成り行きがあるが、チームは今年そのポジションにメリーノを獲得している。長身でフィジカリティがあるMFとして、彼はハヴァーツによく似たプロファイルを持っており、アルテタがL8に特定の性質を求めていることがうかがえる。

それと、ワニエリの台頭もある。このチームのなかで、彼はオーデガードと同じくAM(10)カテゴリに入る選手だが、オーデガードとはかなりタイプは違う。いずれ、彼がより成長したあかつきには、オーデガードとのダブル8があってもおかしくないかもしれない。このふたりの同時起用はファンも楽しみにしているはず。今年のこれまでの彼のパフォーマンスを観ていても、来シーズンは彼が本格的にチームでプレイを始めるシーズンになりそうに思える。

8の役割とライスの性能、それに現状の8の選手たちのことを考えると、ライスの将来は6にありそうという。

ただ、ライスはもちろん6でも8でもプレイできるので、ひきつづきポジションを固定せずに使うというやりかたでさらなるシーズンを過ごすやりかたもあるだろう。いいかたは悪いが、アルテタは彼を便利に使える。

8(2人):オーデガード、メリーノ、ワニエリ、(ライス)

6(1人):ライス、新MF、(パーティ/ジョルジ)

みたいなMF構成は、わりとバランスがよさそうである。パーティとジョルジは、バックアップとしてどちらかひとりと契約延長。そして6に新しい選手が加入。ZubimendiあるいはWhartonか。

Adam Whartonがここに入っているというのは、けっこういいと思う。20才という年齢プロファイルもいい。

ぼくは、YouTubeのプレイ動画を真に受けちゃいけないというご先祖の教えをすっかり忘れて、かなり選手が気に入ってしまった。

夢がふくらむなあ。

 

おわり



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