楽しいCLの時間がやってきた。
ここでPLのイライラを解消してほしい。
さて、今回はCLリーグフェイズのMD7。アーセナルは、クロアチアのディナモ・ザグレブをエミレーツに迎える。
MD7はすでに昨日行われた試合もあり、以下は暫定テーブル。現在アーセナルは13ポインツの5位で、この試合に勝っても残り1試合でトップ8は約束されないものの、有利なポジションに行けることはたしか。
しかし昨日のバルセロナの試合はすごかった。未見のひとはハイライトでも観てみてくだされ。おれたちのヴォイチェフは期待を裏切らない。そしてバルサは八百長。
アーセナルは、今回も当然敗けられない試合である。
苦しいチーム事情のなか、この試合でケガ人が復帰するという明るいニュースもある。
アルテタの試合前コメント「(パーティのRB)選択肢がほかになかった」
昨日行われたアルテタの試合前記者会見。今回の会見には、選手からはトロサールが同席した。AFC公式サイトより。
(カラフィオーリとワニエリがトレイニングに戻っている……)
アルテタ:とても明るいニュース。チームは彼らを数週間失っていて、今日彼らはトレイニングに戻った。彼らは試合で起用できる。
(サリバのコンディション?……)
彼もこの数日はよくなっている。しかし、この試合は彼にはやや早すぎる。
(選手たちが音楽に合わせてトレイニングしている件……)
それは、もうわれわれが何年もやってきていることだし、トレイニングの一部になっている。われわれは、エナジーを得たりトレイニングセッションのなかである部分を変えたいときに、音楽を使う。選手たちも楽しんでいると思うよ。
(プレイオフラウンドを回避することの重要性……)
ここまでのわれわれはとてもうまくやっている。もうかなり強い立場にいる。だから、あとはホームで自分たちが何ヶ月もやってきたワークを示すときだ。とても強いチームを相手に、力強いパフォーマンスを出す必要がある。
(プレイオフを回避できたら温暖なところでトレイニングに向かう?……)
わたしの考えとしては、まずやるべきことをやることだ。CLはつねに難しいから。もしそれをなんとかやれたら、われわれはベストなアイディアを実行する。
(昨シーズンは休暇が違いになった……)
あれはとても役に立った。最後の3ヶ月のスケジュールで休暇が取れれば、多少リセットになるし、取り組めることもあるし、休ませることもできる。戻って来るものもいる。そうなれば素晴らしい。
(あなたは移籍ウィンドウを楽しんでいる?……)
大好きさ!
(アーセナルが多くのストライカーとリンクされているのは笑える?……)
ノー。そうなっているのは理解できるから。夏のあいだは、わたしは多くのひとからのメッセージを受けた。「あなたたちは彼を追っているんですか?」と。そして、ときには、わたしは彼らが云っていることが皆目わからないこともある。
わたしは、あまりそういうのは観ないから。わたしは自分のやることで精一杯だし、たくさんやることがある。だから、それに煩わされることはあまりない。
(サリバはマンシティの試合に間に合う?……)
イエス。そう願っている。
(トレイニング中の音楽は選手をどう触発するかによって変える?……)
イエス。その日によって、一部の選手が曲を選んだりする。最初の曲、つぎの曲、最後の曲。ドレッシングルームと同じ。
(ファビオ・ヴィエラとリース・ネルソンは呼び戻せる?……)
ファビオの状況にはいくらか可能性があった。われわれは、もしものときのために自分たちにできることのすべてを探っている。ケガ人がどうなるか、彼らが起用できるのはいつごろになりそうか。
(シニアチームのトレイニングに加わっているマックス・ダウマンについて……)
とても素晴らしい。あの年齢で、彼がトレイニングでやっていることは信じがたい。彼はとても大きな才能を持つ選手であり、彼をわれわれのひとりにするために育成できるという信念がかなりある。彼はここまでとてもよくやっている。
(シニアレヴェルでも彼に時間を与える可能性がある?……)
現時点では、あの年齢では多くの制限がある。あなたは云わなかったが、ほかの国でも。だから、われわれは待つ必要がある。
彼はとても早くステップを踏んでいる。なぜなら、彼になにかをさせるときはいつでも、違う挑戦であり、違うレヴェルであり。彼がそのハードルをとても早く乗り越えていることが素晴らしい。
(ディナモ・ザグレブでのアカデミー選手の昇格について……)
イエス。素晴らしい才能たち。彼らがもう何年も何年も一貫してやってきたことだ。どういうタイプのフットボールをプレイしているか。彼らのプレイには非常に明解なフィロソフィがある。とても難しい試合になるだろう。
(Martin Baturinaについて……)
わたしは個人については話したくないが、彼らにはたくさんのタレントがいて、なかには注目を集める個人もいる。なぜなら、あのクラブでプレイしているすべての選手のことが頭に入っていて、彼らがここまでやってきたことがあるから。あそこはつねにいいリーグで、彼らは追う価値があるクラブだ。
(Fabio Cannavaroの指名……)
それはこのゲイムのコンテクスト。新しいコーチ、彼らが一ヶ月も試合をプレイしていないという事実。
彼らがフレンドリーをプレイしたことは知っているし、それも観たが、それはただアイディアを集めるためだ。フォーメイションというよりは、もっと原則とかシステムのこと。なぜなら、ファビオは中国にいたときから違うフォーメイションをつかっているから。
彼らが実際になにをやっていくるか、その背後にある考えかたを知ることだ。明日はそれに適応せねばならない。
(エドゥアルド・ダ・シルヴァがプレイしていた時期を知っている?……)
あまりよくは知らない。わたしたちはいっしょにプレイしなかったし。
もちろん、彼はここでの歴史もあり、たいへんに馴染みあるひとだ。ここでとても重要な、愛される選手になった。そして、彼がディナモ・ザグレブで築いたキャリアも。
だから、彼らのような人たちが満面の笑みでここに帰ってくるのを見るのは、とてもうれしいことだ。
(サカは3月か、その前までに戻れそう?……)
ノー。それは変わらない。もうプロセスに入っており、時間もあった。そういう(憶測の)フェイズはもう終わっている。彼はとてもうまくやっていて、日に日に気分はよくなっている。だが、われわれは治癒プロセスのことを尊重せねばならない。そのあとも、彼にはリハブでたくさんのやらねばならないことがある。
(ワニエリが復帰したこと……)
イエス。あれは大きなセットバックだった。なぜなら、彼は安定してきていたし、時間も得るようになっていたから。
われわれは彼を異なるポジションでプレイさせ、彼はとてもよくやっていた。そのあとに、突然あれが起きた。負荷を考慮すれば、理解できるものでもあった。突然に天井を突破してしまった。それは、われわれがマネジせねばならないことだ。
(今シーズンはこれまで何回チームをロテイトできた?……)
わたしが何を云おうがそれは正しいことにはならないかもしれない。だが、思うに、ひとつかふたつそれがあったら、わたしは驚くだろう。
(パーティのようにMFをRBに移動させることの連鎖的影響について……)
選択肢がなかった。わたしには、ほかに右のフルバックがいなかった。ジュリアンだけ。あとは誰も。
ジュリアンの負荷が高すぎてプレイさせられないとき、いったい誰をプレイさせる? このまえ(ティンバーのCB)初めて行ったが、われわれがすべきプレイからしても、われわれはRWと対峙する右足の選手を置くことはできない。右サイドのセンターバックも代わりがいなかった。
会見後半。
サマリー。
- Training music: Music is apart of our culture. We have certain songs that trigger things in our team.
- Enough in attack to get through this season?: What we couldn’t do what we couldn’t do. We haven’t invested what other teams have. We’ve developed other areas.
- Players mood: They were at it after the Villa game. I don’t want them to feel unlucky, we have to control what we can.
- We need to capitalise and earn the right to be in the next stages.
- Kiwior: Ideal position is left central defender. He will play games and I’m very happy with him. The way he looks after everybody and trains. I value him.
- Max Dowman: I’m not sure he’s allowed to play. It will happen organically.
- Owners: We are in constant contact. They’ve been super supportive.
- Back financially again?: Not about backing me – but the cub and themselves. We all want the same success. If we have the resources we will try.
- Rice at centre back? It’s been in my head. It’s not ideal but he’s coping with it. Offering something different.
- Cannavaro: He’s already been in different jobs. I admire his career as a footballer and his role as a coach.
- Different experiences: Those experiences have incredible value and mood the person and coach.
- Travel like that as a manager?: At the moment no, I’m happy where I am.
今回の会見で注目されていたのは、後半にあるアタッカーへの投資の件。アルテタは、「自分たちはほかのエリアに集中していて、ほかのチームがやっていたようなフロントラインへの投資はしていない」と述べたのだった。
ほかのエリアというのは、もちろん守備方面のこと。ここ数年でもアーセナルは、あきらかに攻撃よりも守備の再構築に注力していて、それが現在の苦境につながっているという批判は当然あるなかで、それを認めるような発言だったので、注目はされてしまうだろう。
あとは、今回は全体的に音楽などトレイニングに関する質問が多いのは、この日コルニーでのトレイニングがメディアに公開されていたから。ぼくがフォロウしている何人かのジャーナリストたちも現場の様子を伝えていた。
それと、最近エドゥアルドがインタビューに応えていたり、昨日はトレイニンググラウンドにも姿を見せたということで、ディナモ・ザグレブつながりだと気づいた。なるほどである。
ちなみに、先日彼はThe Sunのインタビューで、いまのアーセナルの状況は自分がかつて大怪我で棒に振ったシーズンと似ていると言及したり(たしかに)、アーセナルのストライカー問題にVlahovicをおすすめしたりしていた。
Eduardo watching Arsenal training today. pic.twitter.com/YOcn4HrDQZ
— Jeorge Bird (@jeorgebird) January 21, 2025
レアンドロ・トロサールの試合前コメント「ぼくはぼやかない」
会見に選手から選ばれたのはトロサール。
全体的にちょっとくだけた感じのやりとりが多い。レオっ子のみんなは動画を観よう。
興味深いやりとりは、1月に移籍することについて、選手側からその難しさについて語っていること。クラブがシーズン中にほかのクラブから選手を引き抜く難しさはよく云われることだが、選手のほうのシーズン途中の移籍について気持ちを聞くことはあまりなかったなと。やはり慣れるのが難しい。だから彼がアーセナルに来てすぐにインパクトを出したのは、異例のことだった。
このあたり、今月アーセナルが取るであろう選手にも当てはまること。
それとトロサールといえば、先日のアルテタコメント「レオはぼやきがち」についてのやりとりがあって、ここで彼は「ぼくはぼやかないけど」とアルテタの評価を否定した。ウケる。