おととい、The Athleticの記事のなかで、今シーズンここまでのアーセナルに起きた残念なできごとがまとめられていたのが、redditなどで話題になっていた。

今回はそれを備忘録として引用しておこう。

24/25シーズン前半にアーセナルに起きた悪いできごと

『The Atheletic』より。

• スター選手たちがEuroで疲弊してチームに復帰
• シーズンスタートに設定されたタフなアウェイ試合の連戦（※ある調査でスタート5試合の難しさはリーグ20チーム中ワースト2位）
• PL初戦ウォルヴズでのカイ・ハヴァーツへのチョーク（※おとがめなし）
• 獲得したばかりのミケル・メリーノが最初のトレイニングセッションで肩を骨折。およそ一ヶ月離脱
• マーティン・オーデガードが代表試合で負傷し二ヶ月離脱
• デクラン・ライスが遅延行為で退場（NLDを欠場）
• エティハドのマンシティでレアンドロ・トロサールがレフリーのホイッスルから0.84秒後にボールを蹴って遅延行為で退場
• その試合でJohn Stonesが98分に同点ゴール
• ウィリアム・サリバがボーンマスでVARレビュー後にイエローカードがレッドカードに変更され退場（リヴァプールを欠場）
• リカルド・カラフィオーリが最初の半年で4回ケガ
• ベン・ホワイトがヒザの手術
• タケヒロ・トミヤスも離脱しており、トーマス・パーティがやむを得ずRBに
• SDのエドゥがシーズン中に退任
• フルハムでの終盤のウィナーがギリギリのオフサイドで取り消し
• ライスがつま先を骨折
• ブカヨ・サカがハムストリングを重症
• イーサン・ワニエリがサカの代替でステップアップした直後にケガ
• ブライトンで頭同志の衝突で異例のペナルティ
• 早いラウンドでマンUを引いたタフなFAカップドロウ
• ガブリエル・ジェズースがゴールフォームを見つけ出した直後にACL断裂
• 合計27名の負傷者で安定したセレクションができず
• xG比のゴールが著しく低下した一週間でふたつの国内カップから敗退危機
• マイルズ・ルイス・スケリーが疑惑の退場で3試合バン（※のちに撤回）

これが2024年8月から2025年1月末までにアーセナルに起きた悪いできごとの記録。

アルテタが毎度コメントしているコンテクスト（状況）とは、これらのことである。これだけの困難に集中的に見舞われるシーズンというのは、アーセナルでもそんなにないのでは。この間は、「不運」もアーセナルにおけるキーワードだった。

やはりケガ／フィットネス関連の問題（※青字）がもっとも多く、アルテタはそれだけチームのやりくりに苦労させられた。昨シーズンの「スクワッド全員フィット状態」とは、まったく逆の状況で、ある意味では、昨シーズンがラッキーすぎたので、今シーズンはこころの準備をしておく必要があることではあった。

これが怖いのは、サカなどケガの原因に過負荷が指摘されているように、今後も十分このチームに起きうるからだ。とりわけ負担の多いハヴァーツ、ライス、ティンバーあたりはできるだけ慎重になりたいが、そうもいかないのが現在のスクワッド事情である。2月のドゥバイでのミニキャンプでどれだけリフレッシュできるか。

あとは、もちろん試合におけるアーセナルに不利な判定（※赤字）。そのほとんどが、仮に退場やペナルティなどの極刑でなかったとしても驚かれないようなものばかり。実際、直近のMLSのレッドカード判定は撤回された。どんなチームのファンも判定にはそれなりの不満は抱えているものというが、アーセナルのファンとしては特別な偏向や陰謀を感じずにはいられない。

この記事にはなかったが、10月のPLリヴァプール（H）では試合終盤のわれらのウィナーがなぜか取り消されるという事案も忘れちゃいけない。あれのどこをどう観てもファウル判定か理解できず。もしあのゴールが認められていたらいま彼らとの差はもっと小さかったし、現在ダントツのトップチームに勝っている意味は大きかったはず。

しかしアーセナルは、これだけの困難がありながらも、PLで2位、CLで3位とかなり健闘している。ここに来るまでに何度も何度も絶望させられたが、まだ死んでいないどころか、ちゃんと生きている。ふたつの重要タイトルをまだあきらめないでいられる。

5月のシーズン終了まで、残り4ヶ月。もしここからわれらの運勢が少しでも変わるようなら。そういうこともあるだろう。これほどの逆境を乗り越えてきたチームだ。目標達成だって、まだ信じられる。

そのためにも週末のPLマンシティ（H）は、きっちり勝たないと。

 

おわり

Related Posts