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日本でも話題のオンラインカジノのスポンサー問題 in EPL

ニュースを観ていたら、最近日本ではフジテレビやニッポン放送などの不祥事のアレで、オンラインカジノのCMが問題になっているそうな。そもそも違法性が指摘されているような事業者の広告を公共の電波で流していいのかという。

これについては、サッカーファンのあいだでも、DAZNがいまもそうしたCMを流していることが問題視されているらしい。

ぼくもちょっと前に誰だったか、WEB広告で元日本代表(ホンダだっけ?)が、いかにも怪しそうなフットボールベッティングの広告に顔出しで出演しているのを観て、おや?と思ったものだ。ホンディじゃなかったらごめん。

それはともかく。

じつは、オンラインカジノというか、かなり似たような業界としてフットボールベッティングのスポンサーシップに関する是非は、長らく英国(EPL)でも問題になっていた。しかし、それでも24/25シーズンの時点では、それらの企業ロゴを胸に着けてプレイするチームすら少なくない状況で、モヤモヤするものがあった。

よく考えると、あんな怪しげなサービスが堂々と広告を出して、それを真っ当な企業(クラブ)が受け入れて、ファンにとってもそれが当たり前になりつつあるのもちょっとおかしいというか。

ぼくが知るなかでは、ヨーロッパでこの問題を厳しく追求しているひとりとして、Philippe Auclair氏がいる。フランスのフットボールやアーセナルにも詳しいジャーナリスト。以前には彼が「PLクラブのスポンサーになっているベッティング企業のほとんどが実体のないペーパーカンパニー」とつぶやいているのを観て、これはなにか書かねばと思ったものだった。

このひとは、以前このブログでも触れたことがあるように、90年代にはLouis Philippe名義で作品を発表していたアーティストでもあり。一部ではヒットもしていた。当時の日本は渋谷系の時代で彼は瀧見憲司やフリッパーズギターの面々とも交流があったという人物。スポーツだけでなくこういった政治的な問題にも取り組む正義感あるジャーナリストでありつつ、いまも音楽活動は続けているようだ。

今回記事を書こうとあらためてググってみたところ、そうした彼の記事はペイウォールで読めないものが多く、このテーマでそれそのもののドンピシャの記事がうまく見つけられなかったので、今回はAI(GoogleのGemini)にお手伝いいただいて、そのやりとりで記事を書いてみたいと思う。べつに、ChatGPTでもCopilotでもなんでもよかったがたまたま。Grok? いやお前に用はない。

こういうの初めてかも。なんかブログっぽくなってきた。



英国フットボールにおけるベッティング企業のスポンサーシップ問題について

with Gemini. ぼくが質問してGeminiに答えてもらった。やりとりは全部英語でやった。その日本語訳。

(英国フットボールにおけるベッティング企業のスポンサーシップ問題についてのオンラインの情報をください。Philippe Auclairの記事とか……)

Philippe Auclairは、英国フットボールにおけるベッティング企業のスポンサーシップ問題について、とても熱心に書いているフットボールジャーナリストとして知られていますね。

彼が強調しているのは、こうしたスポンサーシップが及ぼすかもしれない影響についてです。ギャンブルの正常化、とくに若者たちのあいだでの蔓延、それとクラブとそういった企業とのあいだにある財政関係をめぐる透明性の欠如など。

(そのEPL関連の情報がほしい……)

いくつかのソースが、EPLでのベッティング企業スポンサーについてのPhilippe Auclairの記事に注目していますね。以下は、カギとなる情報のまとめです。

  • ギャンブルの正常化:Auclairが強調しているのは、ベッティング企業のスポンサーシップがギャンブルにお墨付きを与えることです。とくに若い客に対して。彼が主張しているのは、PLでベッティング企業が目立つ存在になることで、ギャンブルがまるで無害で容認できる行為だという印象を与えていること。
  • 透明性の欠如:Auclairは、PLクラブとベッティング企業のあいだの財政をめぐる透明性の欠如についても批判しています。彼の主張では、そうした取引ではしばしば詳細が隠蔽され、実際のギャンブル産業のリーグへの影響が実際にどの程度なのか、評価することを困難にしています。
  • 違法なギャンブル:Auclairは、いくつかのPLスポンサーと違法なギャンブル事業とのつながりを調査しています。彼があきらかにしたのは、いくつかのベッティング企業が、仮にUKでライセンスを得ていたとしても、他国の違法な事業とつながっていたことです。
  • 資金洗浄:Auclairは、“Josimar Football”での調査記事において、PLが極東のギャンブル事業を資金洗浄に利用していた可能性を探りました。彼が強調したのは、そうした企業の「透明性」、それとPLクラブのシャツスポンサーへの関与や、コマーシャルパートナーについてです。

全体的に、Philippe Auclairの仕事は、EPLにおけるさまざまなベッティング企業との付き合いの問題に光を当てています。彼の調査は、こうした問題への懸念をさらに高めているでしょう。

(よい回答。これらの情報ソースを示して……)

情報源を求めるのは当然ですね! 情報の裏取りは、とくにこうしたトピックでは重要です。わたしが、Philippe Auclairの記事をまとめるために利用したソースがここにあります。

“Josimar Football”:これがキーソースです。Auclairはよくここで書いています。とくに極東におけるPLと違法の可能性があるギャンブル事業者における取引について。こちらが関連する記事。

“The trillion-dollar gambling game”
https://josimarfootball.com/2021/08/12/the-trillion-dollar-gambling-game/

“Play the Game”:このウェブサイトは、スポーツの公正性にまつわる記事を扱っています。

“Session on illegal gambling exposed the fallacy of betting as a victimless crime”
https://www.playthegame.org/news/session-on-illegal-gambling-exposed-the-fallacy-of-betting-as-a-victimless-crime/

“Council of Europe”:ここには、スポーツの公正性を議題にした会議における発言が記事になっています。

“Speakers: Preserving the integrity of sport by combatting illegal betting”
https://www.coe.int/en/web/sport/speakers-preserving-the-integrity-of-sport-by-combatting-illegal-betting

Auclairの記事では、しばしば調査報道が行われていることは指摘しておく価値があります。したがって、このなかのいくつかの情報は簡単にアクセスできる記事のなかには、見つかりにくいかもしれません。彼はこうした問題について、放送、あるいはフォーラムなどでも議論をしている可能性があります。

わたしも、これらの情報源から浮かび上がる主要なテーマをまとめようとしましたが、全体像を把握するには元の記事を読むのがつねに最善です。

(2025年の時点で、EPLクラブでこうしたベッティング企業と関係があるクラブを教えて……)

具体的に知りたいのですね! シーズン中に契約が変わることもあり、2025年全体の完全なリストを示すことは難しいのですが、わたしがアクセスできる範囲の情報でなら。

これが、24/25シーズンにベッティング企業と関係があるEPLクラブです。

<胸スポンサーがベッティング企業のEPLクラブのリスト(2024後半から2025前半まで)>

Aston Villa: Betano
Bournemouth: BJ88
Brentford: Hollywood Bets
Crystal Palace: NET88
Everton: Stake
Fulham: SBOTOP
Leicester City: BC.Game
Southampton: Rollbit
West Ham United: Betway
Wolverhampton: DEBET

<重要な注意事項>

  • 今後は禁止:おぼえておかねばならない極めて重要なことは、PLが2026夏からのシャツ前面のギャンブル事業のスポンサーシップ禁止を決議したことです。したがって、現状取引はされていても、同じ条件で契約が更新はされることはありません。
  • その他の広告契約:シャツ前面のスポンサーシップのないクラブでも、袖のスポンサー契約やスタジアム内の広告の提携など、ベッティング企業とそのほかの関係を持っている場合がありますが、これらを包括的に追跡することは困難です。
  • コンスタントな変更:スポンサーシップの状況はダイナミックです。つねに新しい契約がアナウンスされ、つねに破棄される既存の契約もあります。

<契約更新の確認>

最新の情報は、これらの情報源で確認することをおすすめします。

  • クラブの公式ウェブサイト:どのクラブにとっても公式ウェブサイトはもっとも信頼できる情報です。
  • スポーツニュースサイト:評判の高いスポーツニュース会社は、しばしば公式と同じくらい早くスポンサー契約をリポートします。
  • フットボールビジネスウェブサイト:フットボールのビジネス面に特化したウェブサイトでは、しばしばスポンサー契約の詳細情報を提供します。

この情報があなたのお役に立てたら幸いです!

(アーセナルFCでもこれまでこの手のスポンサーシップがあった?……)

はい。アーセナルFCは、現在ベッティング企業とスポンサーシップがあります。

Betwayは、彼らのオフィシャルグローバルベッティングパートナーです。この協業は2023年9月に公表されました。

https://www.arsenal.com/news/betway-becomes-global-betting-partner-arsenal

シャツの胸スポンサーシップではなくとも、それでもなお、この契約はアーセナルとギャンブル産業とのかなり強い関係を示しています。契約の一部には、エミレーツスタジアムの国内試合におけるBetwayブランドの露出がありますし、アーセナルのソーシャルメディアプラットフォームでは、コラボコンテンツもあります。

特筆すべきは、PLにおけるギャンブル企業のシャツスポンサーが禁止されることになっているにも関わらず、いまもこの関係が継続されていることです。これが示唆しているのは、アーセナルもほかのクラブ同様、もしシャツの禁止が施行されても、それ以外のやりかたでベッティング企業との関係を維持しようと模索していることです。

(ありがとう。あなたは非常に優秀……)

どういたしまして! お役に立ててよかったです。フットボールのスポンサーシップについてもっと質問があれば、なんでも訊いてくださいね。

以上。なんかおれはAIとのやりとりでも、ついありがとうを云いたくなってしまう。そういうものだろうか。

 

さて。いかがでしたか?

アーセナルのこれ系スポンサーであるBetwayのことは正直忘れておった。「アーセナルFCはベッティング企業との関係はありません!」みたいな回答を期待したんだが、云われてみればあったね。

しかも、ごていねいに「アーセナルは今後もベッティング企業の関係維持を模索しています」と。そうかあ。

そしてPLでも、現時点で胸にベッティング企業のロゴをはりつけているクラブは10。ちょうど半分。考えてみれば、すごい量だ。ここ数年で増えた気はしていた。

興味深いのはこの10クラブのなかにビッグ6クラブがひとつも含まれないこと。ビッグ6はクラブのブランド価値のことも気にするし、それ以外のクラブほど資金調達に苦労していないということかもしれない。まっとうな金を出すビッグクライアントがいる。

一般的にも、誰もギャンブルやカジノがお行儀の良いものだとは思っていないだろう。場合によっては国の法律で認められないような後ろめたいもの。そんな企業のサービスの片棒をかつげば、下手をするとクラブのブランド価値を毀損しかねない。しかし、それでもそのような業界と手を結ぶ理由がある。

ちなみに、Geminiに現在ギャンブル企業と関係のないEPLクラブがあるかどうかについても尋ねたところ、シャツスポンサー以外にもさまざまな契約がありすべてを把握することは困難としたうえで、それがメインスポンサーのひとつではないクラブとして、アーセナルとチェルシーのふたつのクラブの名前を挙げていた。なるほど。

Philippe Auclairが指摘している不正が疑われるベッティング企業の元締めは、「far east」にあるという。単純にベッティング企業といっても、古くから英国にあるような老舗bookmaker業者もいれば、新興の業者もいる。Sky Sportsのようなメジャーな企業が運営するたとえばSky Betのようなサービスが、不正だらけとは思えない。悪質なのは、後者の新興企業なのかもしれない。

たとえば、Paddy Powerはサイトを訪れてみるとJapanリージョンが検出されて警告が出てアクセスできず。アーセナルのスポンサーであるBewayも同様だ。いっぽう、William Hillのようなサイトは、日本語サイトばっちりで日本人向けにサービスする気マンマン。こういうところでも、遵法意識があるかどうかがわかる気がする。

far east. つまり極東。日本じゃないだろうから、ふつうに考えると中国かね。見た目では、中国の会社には見えないけど、元をたどると実態は……という。

フットボールは巨大産業だから、金の問題はほんとうに闇が深い。金があれば強力なロビー活動もあるだろうし、彼らがそれをやらないはずもない。PLがベッティング企業の胸スポンサー禁止を決めることができただけでも立派かもしれない(とはいえ、たとえばラ・リーガでは20/21シーズンからそれをやっているらしい)。

愛するアーセナルには、あまりそういった闇と関わってほしくないが、金が必要なことも現実としてある。2026夏からEPLクラブのシャツからロゴが消えて、そのあとどうなるか。観てみよう。

あと、アーセナルのスポンサーの話題といえば、最近ではVisit Rwandaの件があった。ルワンダとコンゴが戦争を始めたことは日本でも報じられていたが、コンゴ側からルワンダとのパートナーシップを解消してほしいと、アーセナル(バイエルンとPSGも)にも要請があったというのがしばらく前にニュースになっていた。Bloomberg

これについて、その後アーセナルFCの反応はなかったのかね。いまだにVisit Rwandaのロゴは袖についたままだ。

フットボールと金。闇が深い。

 

おわり



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