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アーセナルはEberechi Ezeを買わない?

こんにちは。

EPLは金曜日にスタートするので(※アーセナルは日曜)、それまでに毎年書いているメディア予想まとめの記事を書きたかったのだが、BBC SportやSky Sportsといった主要メディアのPL予想記事がまだ揃っていないため書けず。これは、シーズンがスタートしてからになりそうだ。

さて、移籍市場。アーセナルはこの夏ここまでに6人の新しい選手を獲得、かなり順調な移籍活動になっていて、残された補強エリアは左サイドのアタッカーだと云われている。

そんななかで、これまでアーセナルが獲得を目指し、選手サイドとコンスタントに接触していたというクリスタル・パレスのEberechi Eze(27)であるが、ここへ来てその周辺の噂が突然にトーンダウンを始めた。なんと。

Ezeはもちろんヘイルエンドアカデミーに在籍した過去の経歴もあり、アーセナルが彼にとって夢のクラブだという言説は広く信じられているし、9月1日にウィンドウが閉じるまではまだ時間もあり、彼はこのあと当然アーセナルに来るものだと思っていたから、この状況にはちょっと戸惑っている。

アーセナルは左サイドのアタッカー補強をどうするのか?



アーセナルはEberechi Ezeを買わない? Maddisonが長期離脱のToT行きも

6月にアーセナルとEzeのリンクがあらためてメディアで報じられ始めたときから、彼を狙っているほかのクラブとしてトトナムの名前はつねに挙げられていたが、今度は彼らとEzeのリンクが立て続けに報じられ始めた。

トトナムがEzeを欲しがる理由は明白で、彼らはJames Maddisonが先日のフレンドリーマッチでACLをやって長期離脱が確定、Kulusevskiも長期離脱中、この夏はエースのSonも退団しているため、フロントのクリエイターが足りていない状況があるそうで。彼を買ってもレギュラーでプレイするかわからないアーセナルとは切実さが違う。

個人的に驚いたのは、ロマーノが伝えているように本人もToT行きに前向きだということ。マジで? アーセナルファンのEzeが? 信じがたし。

だが、それが事実だとすれば、Ezeのサイドもアーセナル行きの実現を信じていないということなのかもしれない。

オーンステイン「ワネーリの新契約で8/10の必要性が薄れた」

昨日のデイヴィッド・オーンステインがThe Athletic FC Podcastで、彼をめぐる現状について解説していた。

Ezeにはビッグクラブからの関心もあるから、この案件は移籍ウィンドウが閉じるまで注目されるだろう。

パレスも彼の退団を拒否することはないと思う。CLが彼に対してとても大きなアピールになることもわかっている。だから、もし財政的にそのオファーが正しい、あるいは正しくなりそうなら、取り引きは完了できる。

彼のリリースクロウズ£60+8mという金額や、それが解除される時期についてよく取りざたされているが、たとえそのRCがなくとも、その程度の金額をパレスは要求するはずだ。

そして、われわれもアーセナルが強い興味をずっと持っていることはわかっており、彼らは選手のキャンプとは交渉をしている。そして、いまそこにトトナムが入ってきた。

だが、これを収録している現時点では、わたしの知る限り、アーセナルもトトナムもパレスが要求するレベルの金額を支払うつもりはない。先ほども述べたようにRC(だった)£68mあたり。

したがって、どちらかが突然に気が変わってその金額を支払いましょうとならなければ、彼はクリスタル・パレスに残るだろう。

ただそれも確かではない。なぜなら移籍ウィンドウでは多くのことが変わりうるし、パレスが要求を下げるかもしれないから。そうなれば、このふたつのクラブのどちらか、あるいはべつのクラブが取り引きをするかもしれない。

われわれが知っているのは、アーセナルではこの状況がイーサン・ワニエリの将来とリンクしていたらしいこと。彼は新契約にサインするまで既存の契約は残り12ヶ月に入っていた。もし彼が退団することになったら、間違いなくアーセナルは8/10としてEzeに向かっていた。

そしてイーサン・ワニエリが新契約にサインしたため、そのポジションにおけるEzeやほかの選手の必要性は薄れていき、もしかしたら彼らはほかのエリアに集中することになったかもしれない。

しかし、彼が補強リストから外れたということではない。アーセナルにはEzeに対するとても強い愛着があるし、その逆もまたしかり。彼はクラブのファンとして育ち、われわれもこの案件を信じることになった。だから、今後のこの状況は緊張感を持って注視していく必要がある。

だが、知っておく必要があるのは、アーセナルでは金額、年齢、それとポジションについて検討があるということ。

いっぽうトトナムではSonの退団やMaddisonのようなケガがあり、No 10を探している。しかし、彼らにも複数の候補がおり、彼らにとっても彼の金額や年齢は正しくないかもしれない。

そしてそれがデッドラインに近づけば近づくほど、パレスは態度が硬化する可能性もある。彼を失えば代替が必要になるから。代替を探すための時間はどんどん減っている。

だから、これはいまもはっきりしない。彼がどこへ行くかの方向性もない。だからまだ少し我慢が必要で、わたしはまだどんなことも起きうると思っている。

(このひとワネーリを完全にワニエリと発音しているな……)

アーセナルもToTも、RCがあってもなくてもパレスが要求するという£68mは支払うつもりなし。これユーロでは€78.88mなので、わりと巨額である。ちなみに現在の彼のMVが€55m(£47m)だから、パレスがかなり高望みしている感じはあるし、現実を鑑みて、ここから要求が下がっていっても驚きはない。

しかし、アーセナル周辺では、ずっとパレスが最終的に金額を妥協するみたいなシナリオが報じられていたが、これらのリポートのトーンだと、むしろパレスがキープする可能性が高いんじゃないだろうか。Ezeの契約は2027までなので、あと2年もある。

クラブとして今年彼を適正価格で売るよりも、多少値が下がってももう一年キープするほうがメリットがあると感じるならそうするのだろうし。

この夏、ToTが自分たちが置かれた状況的にEzeの獲得に無理をせざるを得ない状況だったとしても、アーセナルはおそらくそうじゃなさげ。

やはりEzeのアーセナル行きはなく、彼の夢はここで終わるんだろうか。27才の彼だから、キャリア的にもこれが最後の大型契約になるはず。

選手を買うには売却が先論

それと、各所で指摘されているのが現在アーセナル(ベルタ)は、新規選手の獲得ではなく既存選手の売却に集中しているということ。不要な選手の売却して場所を空けないことには、新しい選手が迎えられない。それは正論。というかまたこの季節がやってきた。

ちなみに、PLにおけるここまでの移籍支出トップ5でアーセナルは4位ながら、選手売却で相殺すると2位になる。LIVとCHEはめちゃくちゃ金を使っているが、売却も半端ない。

アーセナルはここまでに売れたのがヌーノだけ。これはまずい。

アーセナルがいま売却に取り組んでいると云われる選手。残念ながら全員整理できたとしても、大きな金額にはなりそうにない。それでも給与総額には大きな影響があるのは間違いない。

  • ネルソン
  • ヴィエラ
  • トロサール
  • サンビ・ロコンガ
  • ジンチェンコ
  • ハイン

昨日、AFCはメディアデイで、選手たちのフォトセッションが行われたようだが、トロサールの写真はまったく笑ってなくてちょっと怖かった。

このなかで、現状ほぼ戦力外でも、来年フリーエイジェントになるためあと一年クラブに残るかもしれないと云われるジンチェンコの去就が気になるところであるが、The Athleticが報じていた彼のコメント(2024年にリリースされた自伝“Believe”とそれに追加された?新章)がこの夏の彼の動きにヒントになると話題だった。

ジンチェンコ:(24/25は)ぼくがプロとしてこれまでの経験した最悪のシーズンだった。

チームでポジションを確保してから、使いもされないサブになるのは難しい。排除されたという感覚。もうマネジャーからは信頼されていない。気力すら奪われる。たとえ地球上でもっともレジリエントな漢だとしてもだ。

PLでベンチに座りながらたいそうな給料をもらうのは、当然特権的なこと。これは、はるかに厳しい生活を送る地球上の何十億もの人々が、すぐにでもそうなりたいと憧れるもの。信じてほしい。ぼくはウクライナ人としてそれに気づいている。つねにだ。

だが、どのフットボーラーもプレイを始めた理由は、試合でプレイすることを愛しているから。それなしでは人生の大部分が失われる。想像してほしいのは、あることについてうまくなるためにすべてを捧げた少年が、28才にして実質的にもういらない子扱いされるということ。もうほかにその仕事ができるものがいるからと。これはうれしい気分ではない。

ぼくはマネジャーに詰め寄って質問攻めにするような選手じゃない。ぼくが責めるとしたら自分だけだ。もし自分がプレイしないのなら、それはつまりハードワークが足りないということ。十分にやっていなかったのだろうし、十分に上手にプレイしていなかった。

これからどうなるか観てみよう。だってぼくはまだフットボールがプレイしたいし、試合を楽しみたい。夜には笑顔で帰宅したいんだ。

こうしたコメントを読むかぎりでは、もう一年ベンチウォーマーで過ごそうなどという気は本人は微塵もないようだ。彼のような選手がこんなふうに打ちのめされた気持ちで毎日を過ごしていたと思うと、悲しいのう。

ジンチェンコは少し前にモウリーニョのフェネルバチェ、直近ではFCポルトが彼に強い興味を持っているというニュースもあった。いったいどれくらいの移籍金になるのだろう。

Ezeを買ううえでの選手売却の必要性について、昨日の@AFCAMDEN。

アーセナルは過去24時間以内にエゼの関係者と連絡を取り、改めて意向を伝えた。

しかし、アーセナルボードは、ヴィエラ、トロサール、ネルソンの売却が完了するまでは獲得を承認しない。

「エゼと同等のポジションの選手が多すぎる」ことと「再販価値がない」ことが理由。早急に行動を起こす必要がある。

No Ezeのファン反応

ということで、アーセナルがEzeを取らないと決まったわけではないが、取らない可能性もけっこうありそうな雲行きになってきた。

そしてこの件についてのファン反応はどうかというと、ぼくの観測範囲では、TWのインフルエンサーたちは「さっさと取れ」みたいなひとが多くて、redditだと「まあしょうがないか」みたいな反応が多かった。

まあしょうがないか派の声としては、まず移籍金が高すぎることへの懸念がある。

もし彼に£68mのレンジの金額を支払うならアーセナルでも歴代3位?の移籍金になるという。また、27才という年齢ではリセイルヴァリュもなく、給与も安くないはず。

それとより重要なのがポジション。

現状、8/10(RCM)にはオーデガードがいて、MFとしてのEzeは当面はバックアップになる可能性が高い。8/6(LCM)の選手でもない。

LWでプレイする可能性もあるが、LWは彼はそこでプレイできるというだけでベストポジションではない。基本的には中央寄りでプレイする選手。個人的にはもしEzeを取るなら(LWを取らず)、ゆくゆくはLWでプレイさせざるを得ないんじゃないかと思っているけども。“Wing-fielder”として。

それと、オーンステインの指摘もあるように、もしEzeがMFのクリエイターとして来るとなると、ワネーリ(とダウマン)のキャリアにとって障害になるのは裂けられそうにないということもある。ただでさえそこにはオーデガードがいるため、今年もPLやCLでの本気試合で彼らがスタートすることはまだない思われるが、Ezeが来ると、サブからの機会すら影響を受けかねない。

そして、それが彼が衰えるまで数年つづく可能性がある。そうしたいま想像できる未来をアーセナルがクラブとして歓迎するかどうか。

逆に考えれば、もしEzeをあきらめるのであれば、やはりワネーリ(とダウマン)のキャリアパスを優先したということなのかもしれない。

そういった理由もあり、仮にアーセナルがEzeに行かないとしても、ファンのあいだに意外にも大きな失望があるという感じはしなかった。

プロジェクトのフェイズ5的には、過剰なくらいのスクワッドがあってほしかったけども。来年のことなぞ考えない。それで失敗したら最悪だな(笑い)。

やっぱりレフトウィンガー?

となればですよ。やはり、あらためてLWに行くことになるんじゃねーの? トロサールが移籍するならいずれにせよLWは足りていない。

レアルのRodrygoは最近シティとの噂があるみたいで(あいつら115違反はマジどうなったんだよ???)、もう忘れたほうがいいとして。

誰? 満を持してカオル?

夏ウィンドウが始まった当初、アーセナルのWGターゲットとしていろいろな候補が取りざたされていたが、いまとなってはそのなかの誰一人として現実味がありそうなものがいないような。

この夏はEzeで終わりかと思っていたから、急にEzeを取りませんと云われたらけっこう戸惑う。

ところで、プリシーズン試合でわれわれはWilliamsもLeaoも観たわけだが、WGにあまり過度な期待はしちゃいけないと思ったよね。この世界であれほどもてはやされているスタープレイヤーでも、実際の試合ではまああんなもの。もちろん本来はもっといい選手なんだろうが、いずれにせよ巨額の移籍金やチームトップの給与を支払っても、彼がひとりでなんでも解決してくれるわけじゃない。あいつらよりネリのがいいぞ?(珍説)

逆にマドゥエケは最初に評価が低かったのはむしろよかったんじゃないか。52mは高すぎる(そんなにいい選手じゃない)って云われてたから心配だったけど、思っていたより全然期待できる。

これからの数週間で、思いもよらなかったWGの名前が出てくるのか。

 

おわり



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