苦しい試合でした。さすがに敗けるとまでは思わなかったけど。
アーセナルは、11分という早い時間にリードしたのに、ようやくつぎのゴールが決まったのが90+1で、ホームでいつまでも試合を殺すことができず。最少得点差のまま、試合のほとんどの時間を過ごした。そのおかげで、試合を通して繰り返される相手のセットプレイに、毎度ヒヤヒヤさせられることに。それになんと、さらなるケガ人も出るという惨事。
試合後に「昨シーズンによくポインツを落としていたような試合だった」と述べたのは、ジャーナリストのJames Benge。まったくそのとおりと思う。
終わってみれば、2-0とクリンシートという結果は順当に見えるが、内容はあまり褒められたものではない。
アーセナルは、ホームでブレントフォードのような相手に最後には結果を出したものの、このあとのミッドテーブルとの連戦は、まったく油断できないとあらためて感じるのだった。
Merino and Saka score as Arsenal comfortably beat Brentford
アルテタの試合後コメント「1-0では十分でないとわかっていた」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:(右サイドでホワイトとマドゥエケがスタート)とてもうれしい。あれがスクワッドの求めるものの例。チームにおける彼らのインパクト。
ジュリアンがずっと素晴らしかったため、ベンはたくさんの試合でプレイできていなかった。それ以前はケガもしていた。だが、彼の姿勢は毎日欠かさず素晴らしかった。そして、プレイすることになれば、レベルを示し、実行する。それは準備ができていたからだ。
(モスケラのケガ)チームは、すでにビッグガビとウィリーというチームでとても長い時間プレイしているメインCBのふたりを失っていたから、モスケラとピエロのプレイは素晴らしかった。
そして、われわれはモスケラを失った。またそれに適応せねばならない。だが、選手たちには渇望がある。それがわれわれが試合に勝ちつづけている理由だろう。
われわれは、どのレベルでも非常に感情的、肉体的に要求される週を過ごしてきた。そしてその3日後には1日回復時間の長いブレントフォードとの対戦。それでもわれわれは試合を支配したと思う。
われわれは、かなりたくさんのチャンスをつくった。だが、ずっと1-0だった。彼らの毎度のセットプレイやスロウインがいかに危険かわかっている。彼らはゴールするためにあまり労力を必要としないのだから。
だが、わたしがこの試合のなかでよかったと思う部分は、ややオープンになり、相手が勢いをつけていたとき。われわれがボールを持ち、プレイをスタートさせた。ある状況では、われわれはとても勇敢だったので、2点めを決め試合に勝った。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(スターティング11をロテイトした……)
- “Rest”(休む) それはとてもポジティヴなことばだ
- われわれはあのような要求の高い週を過ごしたので、いくらか変更をせねばならなかった
- 戦術があり、3日後の試合、ブレントフォードより1日休みが少ない、それでとてもオーガナイズされた相手によくプレイした
- 彼らは自分たちのやりたいことがとてもはっきりしていて、それがとてもうまい
- 1-0では十分ではないとわかっていた
- あのコーナーをセイヴしたとき以外では、われわれは何もやられなかったと思うが、試合はつねにオープンで、それを閉じるためにさらなるエナジーを要求された
- そしてわれわれにはプレッシャー下でもボールを持つ勇気を持ち、相手のプレスを破り始め、とてもいい動きをするようになった
- 意図をもってボールを持ち、そしてセカンドゴールを決め、勝って試合を終えた
(試合中のケガについて……)
- 当然いいニュースではない
- デクランは交代が必要だったが、理由はわからない。明日みてみることになる
- モスケラもだ。われわれはビッグガビとウィリーも離脱している最中
- だから、適応が必要。それは今シーズンのテーマだ
- しかし、あまりプレイしてこなかった選手たちを観ても、たとえばベン・ホワイト、彼らのパフォーマンスがあった
- マーティンも離脱していて、彼も96分プレイした。ノニも同じで、ヴィクトルもいくらかプレイした
- わたしはそれを観れたことはよかったと思う
(ミケル・メリーノのパフォーマンス……)
- 彼は今回もやばかった。あのゴールは超スマート。彼のタイミング、ポジションの勝ち取り方、そして実行
- だが、彼の全体的なパフォーマンスだ。ボールがあってもなくても。わたしは彼がマーティンに出した裏へのパスをおぼえている。マーティンはそれを追わなかったので、彼は40メーターもそれを追いかけてコーナーフラッグまで行き、ボールを奪い返した。
- 彼はどこにでも出没し、ゴールもする。いまとてもいい勢いがある。彼はチームをよりよくしている
(ライスのフィットネス……)
- 彼はプレイをつづけられなかったので、明日まで待って観る必要がある
(さらなるクリンシート……)
- この4試合はいろいろな理由で、われわれができていなかったことだった
- われわれはサンダランドとチェルシーでセットピースから失点したし、もうひとつはちょっと違っていた
- 今日はもしかしたらダヴィドがいなければ失点していたかもしれない。そのほかはあまりやられていなかったと思う
(モスケラのケガについて……)
- それも待つ必要がある。おそらくはヒザか足首。わからない
- 彼はどういう状態か自分でも説明できなかった
- だが、彼はつづけられなかった
(メリーノのチームでの役割について……)
- 試合前のプレス会見でも述べたこと。好奇心だ。学びへの意志、チームを助けようとする意志
- 彼には、われわれがシーズン当初から大きな問題に見舞われることがわかっていた
- われわれはヴィクトルとカイを失い、ガブリエル・ジェズースもおらず、解決策が必要だった
- 彼は、去年それをとてもとてもうまくやった
- 今シーズンの彼はさらなるステップを踏んでいると思う。なぜなら、彼にはもっとできるから
- だから、チームも彼にはとても感謝していると思うし、彼自身も楽しんでいる
(ホワイトのパフォーマンス……)
- 個人的には、彼のことがとてもとてもうれしい。人間として。チームもみんな同じだと思う
- 彼はチームのためにプレイする選手であり、悲しいかな、ジュリアンが素晴らしかったために彼はあまりプレイできていなかった
- そしてケガでしばらく離脱していたので、その後には彼は自分で自分の場所を得る必要があった
- だが彼の姿勢はずっとポジティヴで、とてもよかった
- 準備ができていて、機会を与えられ、それを今日のように活かした。
- だから、彼がベストヴァージョンの彼で戻ってきたことがとてもうれしいし、今後チームには彼が必要。彼はすごい選手だから
(90分を通して……)
- セカンドゴールを決めるために3つビッグチャンスがあったと思う
- それを決めなかったので、2点めを求めつづけることになり、試合はややオープンになった
- われわれはちょっと遅い時間に、相手にハイプレスを破られはじめ、ピッチが間延びしてしまった。そこで必要なことはもっとコンパクトになること
- しかし、わたしはその期間もとてもよくやっていたと思う。ボールを持ちはじめ、ボールを持ってやるべきことをやり、勢いと落ち着きをもたらした
- そして相手をおびき出したいエリアにボールを入れ、オープンスペイスを使った
(ベン・ホワイトはベストに戻りつつある?……)
- DFとしてまずは守ること。彼の守備には意図があり、覚悟と効果があった。今日の彼はそれをやっていた
- そこからは、彼にできる価値を加えること。パス、動き、配球、そのクオリティ
- 今日の彼はそのどちらもとてもよくやっていたと思う
(ラヤのセイヴ……)
- あれは入ったかと思った。彼らはあれがとてもうまいから
- あれは試合のなかのビッグモウメントだった
(メリーノのヴァーサティリティ……)
- イエス。それが教訓だと思う
- わたしがその教訓を受け入れるのは、夏全体でずっと考えていたから「もしわれわれが9を連れてきたとき、ガビとカイはどうなる? 9はたくさんいる。わたしは彼らのことが大好きだ。いったいどうなる? どう対処できる?」
- それがここまで大した問題になっていないのは、彼らがケガをしているからだ
- だから、いまに生きること。その瞬間を生き、それが起きたときに対処する
(ライスのクラブとNTでの過負荷……)
- 彼はたくさんの時間をプレイしているということ。そしていまも
- われわれは水曜夜にプレイして、土曜の朝にもプレイせねばならない
- われわれはプレイすることはできるが、もしもうちょっとだけ彼らが回復のための時間をくれれば。選手たちのウェルビーイングをあとほんの少しだけ考えてくれればいいのだが
(フィクスチャスケジュールについて……)
- おそらくそれだけではないだろうが、われわれは、全員がやるべきことがやり、もう一日できるよう、このリーグの選手と全員を助ける
- とくにヨーロッパでたくさんプレイしているチーム。一般的にそこから利益を得られるのだから、それはできることだと思う
- われわれはかつてこのようなスケジュールだったことはない。PLだけでなく、国際的などのコンペティションでもそう
- だから、それをやってみる必要はある。それが共通認識だと思う
- そしてどこかの時点で、それはあまりにも多くなりすぎということになる。選手は機械じゃないのだから
- だが、われわれにできるうちは、それをトライしなければならない
ベン・ホワイトの試合後コメント「とてもナイスだった」
今シーズンは、PL初戦以来のスタートとなったベニー・ブランコ。トレイドマークの攻撃参加からアシストも記録した。Sky SportsのMOTM。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
BW:(ひさしぶりのスタート)よかったよ。もちろん今日は3ポインツがもっとも重要だった。先週はビッグウィークで、そのあとの週も勝つことがとても重要だった。
(マドゥエケの貢献について)彼はチームにやってきて、ブカヨとプレイするのとなんの違いもない。だからそこをうまく使えて勝てたこともよかった。
(ファンのチャント)アメイジング。もう勝った試合みたいだった。この勝利はチームにとり重要で、ぼくらは試合ごとにやっていくだけ。
もちろん、ヒザに問題があって長い間離脱していたから、この雰囲気が恋しかった。だから今夜やれたことはとてもナイスだった。
ナイスです。
Big impact from Ben 👊
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— Arsenal (@Arsenal) December 3, 2025









