どうにか勝ちましたな。
それにしても、最近のアーセナルはちょっとどうかしてると思う。なんとかトップにとどまれるだけの最低限の結果は得ているというだけで、本来このチームが発揮できる実力には程遠いというか。PLでは、なかなかゴールが奪えない消化不良なパフォーマンスの試合がつづいている。
今回もいちおうチャンスはつくっているのはいいが、アーセナルが決めた唯一のゴールは、結局相手のよくわからないハンドボール(笑い)からのラッキーなペナルティだけ。その後、チャンスをことごとく決められず、60分近くを1-0という最少得点差で過ごしてしまったため、また終盤にはいらぬプレッシャーにさらされることになった。
ヴィラに敗けたあとのPLはこれで2連勝でも、どちらも余裕なく試合を終える姿は似通っており、とても既視感がある。前回は相手のオウンゴール、今回はペナルティ。自分たちでゴールできていないのも同じ。相手はウォルヴズとエヴァトンなのが、よけいにつらい。
ひさしぶりに一週間あいて、今回は見違えるようなアーセナルを期待していたんだがなあ。
これはいったいいつまでつづくんだろう? このままではとても持続可能に思えない。ガブリエルが戻るまで?
昨日の試合を振り返ろう。
Everton 0-1 Arsenal: Gunners return to the top with victory at Toffees
アルテタの試合後コメント「(クリスマスにトップ)難しい場所や困難に対処してきたからいまここにいる」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:とてもハッピー。とてもソリッドなパフォーマンスだった。相手はとてもオーガナイズされたチームで、ここはとても難しい場所だ。
彼らは非常にケイオティックな時間をつくったが、われわれはとてもよくコントロールしたと思う。ゴールを決めたあと、後半には2ゴールめを決めにいこうと話していた。
そして、われわれはそれに向かって、3-4くらいのビッグチャンスがあり、2度ポストを叩いた。そこで差を拡げるべきだっただろう。
だが守備ではまたクリンシート。試合を通してほとんど相手にチャンスを与えなかった。だから、ポジティヴな夜になった。
(ヨクレスがペナルティテイカーに)とてもうれしい。試合に勝つためにとても重要なゴールだった。わたしは、誰がテイカーなのか選手たちが決める責任を持ったことはとてもよいと思う。それはうまくいった。だから、いい決断だったのだ。
(つぎのカラバオカップのパレス)われわれは、自分たちにどれほど多くの試合があるか、いろいろなコンペティションがあるかわかっている。だから、勝利がつねに役に立つ。ここからは火曜のために準備していく。
(古巣であるエヴァトンの新スタジアム)イエス。信じられない。わたしがひとつ場所を選ばねばならないとしたら、それはここになるだろう。今回は、エヴァトンのみんなにおめでとうを云う機会にもなった。この素晴らしいステディアムを築いたすべての人たち。
ショックを受けたよ。こんなにも美しいとは思わなかった。その雰囲気も。彼ら全員の功績だ。
(クリスマス時点でトップ)それはたしか3-4年の間で3度めだと思う。それが示すのは、われわれがともに築いている一貫性とパフォーマンスのレベル。われわれは勝利のプロセスを楽しむべき。いい部分も悪い部分も。そしてこのことを全員が知っておくべき。全員がともにポジティヴエナジーを持って、試合づつやっていくこと。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(結果について……)
- 結果にはとても満足
- 相手はとても倒すのが難しい相手であり、とても組織されているチーム。彼らにはだいぶ間延びさせられた
- 試合は混沌としたものになりかねなかったが、一部を除いてはわれわれはそれを許さなかった
- 後半は、われわれはには3つのとても大きなチャンスがあったが、ゴールしなかった
- そのせいで最後には悪い結果もありえたが、そうならなかったのは、われわれが相手になにもさせなかったから
- 全体的な差はより拡がっていったかもしれない
(ヨクレスのゴール……)
- 彼にとりとてもうれしいこと
- マーティン、ブカヨ、それに彼のあいだで誰がテイカーになるかを決めていた。ヴィクトルはゴールを決めたのだから、素晴らしい決断だった
(ライスのパフォーマンス……)
- 信じられない。彼のオールラウンドプレイ。ピッチでのリーダーシップ。奪い取ったボールの数。それがわれわれにランを促した
- 今年の彼はまた素晴らしく安定している。彼はチームにとってなんと大きな存在なのか
(アーセナルはペナルティを取られなかったのはラッキー?……)
- 彼らがそれをチェックしていたのは知っているが、わたしはその映像を観ていないので。こちらのペナルティだって観ていない。だからわからない
- 彼らの判断だ。ボックスのなかではたくさんの状況があり、全員がそれに関与していたので、わたしからあまりそれにコメントしたくない
(オーデガードがヨクレスにペナルティを譲ったのは、彼の利他性を示している?……)
- 素晴らしい判断だった!
- イエス。わたしもそれに賛成する。選手の自信にもなった
- なぜなら、彼は毎日信じられないほどペナルティの練習をしていて、いつもボールをネットにいれる
- だから、わたしは選手たちが責任を負い、彼ら自身で判断することが大好きだ。それが最良の判断になる。とてもポジティヴなこと
(オーデガードのパフォーマンス……)
- イエス。彼はより縦にプレイしていた
- われわれはより縦方向に攻撃するために彼を探し、相手はそこでよりアグレッシヴにプレスしてくる
- そうした時間では、われわれはもっと早くに試合を決めてしまっているべきだった
(クリスマスにPLでトップにいる……)
- それがわたしに自信と信念を与えてくれる。それがパフォーマンスと一貫性のレベルだ
- このリーグでそれをやるのはとてもとても難しい
- 勝利のプロセスを楽しみ、難しい場所へ行っても、難しいときがあっても、われわれはそれに対処してきたから、いまここにいる
- そしていまわれわれがやることは、つぎの試合へのワーク。より進歩し、全員にスピリットとエナジーがあることを確認する。そして楽しむことだ
(最近の試合がタイトになっている件……)
- イエス。でもいいのだ。われわれは二度ポストを叩いた。ふつうそういった場所に選手がいれば、彼らならボールをネットにいれる
- だが、そういうもの。だから、われわれはトライし、継続していかねばならない
- われわれが主張すればするほど、それはより起きるようになり、差が拡がっていく。それがわれわれのやろうとしていること
(試合のテンポについて……)
- 結局、試合のテンポを支配せねばならないし、それをやるためには試合の要求を理解せねばならない。とても速くプレイせねばならないとき、試合をもっと落ち着かせねばならないとき
- ボールを使って挑発したいなら、それでいいのだ
- だが、ときにはより鋭く、よりアグレッシヴにならねばならず、試合のスピードを上げねばならない
- そして、今日のわれわれはとてもよく試合を読む時間もあったし、それ以外では正しい決断を下すのにやや躊躇することもあった
- そこはわれわれが改善できる部分だ
(ウォルヴズの試合とアプローチに違いはあった?……)
- ウォルヴズとの試合では、われわれはボックスのなかにより多くの入口をつくった。試合を見返してみて、われわれのチャンスの量があり、ボックス内でのオーヴァーロードがあったが、ボールが正しい場所に届かなかった。信じられないほどに
- そしてあの最後のクロスまで、相手にはまるでなにもさせなかった
- 繰り返すように、差はもっと拡がっているべきだった。それはやるべきだったのだ
- われわれは勝っているあいだにも、学んでいく
エヴァトンサポーターはミケルの貢献を忘れていない。こういうのは心温まるなあ。まあ全員から愛されてるわけでもないだろうけど。
Arsenal Manager Mikel Arteta signs an Everton shirt for a young Evertonian at the final whistle.. pic.twitter.com/7nsjdo6ORn
— Tony Scott (@Tony_Scott11) December 20, 2025
ヴィクター・ヨクレスの試合後コメント「(クリスマスのトップ)それに大きな意味があるわけではない」
ペナルティを豪快に決めたビッグ・ヴィク。あんなに強く蹴らなくてもいいんじゃないかという声も(笑)。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
VG:(試合を決めるゴール)もちろん、よかったよ。アウェイでタフな勝利だったけど、3ポインツ取った。ゴールを決めたこともよかった。
ピッチで少し話したんだ。気楽な感じで。そしてぼくが蹴ることにした。数カ月前にも一度ぼくが蹴ったけど、正直今回もそれができてゴールもできてナイスだね。
それについてはぼくらもあまり深く考えてない。ただ判定を待つだけ。そして、それがペナルティだとわかり、あとは通常のてつづきがある。特別なことはとくにない。
(トロサール、ズビメンディ、サカなどいくつかの惜しいチャンス)タフな試合だったが、ぼくらがあともう何点かゴールできていればよかった。そうなれば、もうちょっとコントロールできただろうから。
1-0だと、最後にはちょっとストレスフルになる。もちろん、ぼくらもそういったチャンスを決めたかったけど、結局はぼくらが勝った。それが最重要だ。
(地に足をつけていること)試合に勝てばいつだってうれしいものだし、テーブルのトップにいることも。でも、それに大きな意味があるわけじゃない。まだ道は長く、今後もたくさんの試合が残っている。クリスマス周辺にはたくさんの試合があるので、それを楽しむよ。あまりはしゃぎすぎないようにね!
ブカヨ・サカの試合後コメント「(シティのことは)気にしていない」
PLのMOTM。Sky Sportsによる試合後のインタビュー。
BS:(シティと2ポインツ差)それについては、とくに何も考えてない。ぼくらは感情を排除しているんだ。今週は自分たちの仕事に集中すべきだとわかっていた。ここでの勝利に集中していたんだ。
ぼくらはまたテーブルのトップに戻った。でも、ぼくらはシティをよく観ていない。自分たちが毎週勝てば、そこにいるということだから。
(エヴァトン)彼らには試合を難しくされた。ここに来るのはいつもタフだ。最後に勝てたことが重要。
彼らにはいいストラクチャがあり、インテンシティがある。選手全員がすごく情熱的。全力を出していて、ぼくらも困難を強いられた。ぼくらにはチャンスがあったのだから、試合を殺せていたかもしれない。
(ヨクレスはなぜあれほどボールを強く蹴る?)彼はいつもあんな感じだよ。
ウケる。
David Moyesの試合後コメント「われわれの有利にならないことが多かった」
勝ったので。
DM:われわれのパフォーマンスには競争力があったと思う。スピリットを見せたし、試合の長い時間でそれを見せた。いくつかのアクションで十分なクオリティがなかっただけ。だが、全体的にアーセナルに対しわれわれはよくやったと思う。彼らに困難を強いたかったし、それをやれていたと思う。
あのペナルティの前まで、アーセナルに多くの問題は起こされていなかった。実際われわれのほうがアーセナルよりよくなり始めていたほど。だが、Jake O’Brienのプアな判断で、難しくなってしまった。あれは彼らの最初のコーナーキックだった。ああいうことが起きるから、腕を上げてはいけないのだ。
(レフについて)これを云ったら罰金になるかもだが、云いたいことがある。Skyでレフリーと話してもらいたい。そうでなければ、わたしに訊かないでくれ。
今日はいろいろなことが、われわれの思い通りにいかなかった。ケガで倒れた選手がかなりいた。レフリーはそれを批難していた。ここは違うフットボールクラブだ。われわれはタフにプレイする。レフリーにも同じようにしてほしかった。














