日曜は、NLD(A)。
ちょうどアーセナルと2位、ToTと18位(降格圏)が、それぞれ5ポインツ差という奇遇。もっとも、アーセナルのほうはひとつ消化試合が多いので、2位と2ポインツ差かもしれないぶん深刻ではあるのだが。
ノースロンドンの宿敵ながら、それほどにシーズンの明暗がはっきり。いまは戦いの舞台がまったく違い、もはやライバルですらない。
まあ、トトナムのことはいいとして、アーセナルである。
リーグの圧倒的ボトムチームに当然勝つと思われていたMD27。結果はあのとおり。アーセナル世界は、まさに阿鼻叫喚地獄といったおもむきであった。ぐえー。
しかし、まだわれらが死んでいないのも事実。ここしばらくこれだけのヘマをやりながら、シティとは悪くても2ポインツの差がある。リヴァプールとかトップから13ポインツ差だよ? あれだけ巨額を投資した今年のタイトル本命が。信じられない。
今シーズンのMD27を終えた時点でのトップのポインツ58は、レスターが優勝した15/16シーズン以来の低さだそうで、それだけトップチームが結果に苦しんでいる。それは、いまだ2位にいるシティとて例外じゃない。
そして、今週はシティの相手はニューカッスル。彼らは今シーズン4回めの対戦で、かつこのあとFAカップで5試合めもあるという。カラバオカップではシティがホーム/アウェイで2勝したが、PLではSJPでニューカッスルが勝っている。今回ホームであっても、彼らにとってもけっして楽な相手じゃないはず。
アーセナルが勝ち、シティがポインツを落とせば、なんと元通りでござい。そうでなければ……。考えたくもない。
だから、今回のNLDはアーセナルにとってシーズンの浮沈がかかった試合になる。いつも以上に意味がある試合だ。
ToTにしてみれば、今年はもうやけくそになっていてもおかしくないシーズンでありつつ、それでももっとも避けたいシナリオがアーセナルのリーグタイトルのはず。マンU、シティ、チェルシー、リヴァプール。この世のなかで、もっともアーセナルの失敗を望んでいるのは誰かって、それはトトナムのファンだろう。しかも、アーセナルはバッドフォームの真っ最中。自分たちもひどいとはいえ、このままホームで敗けたらみじめすぎる。
そういう意味でも激闘の予感がある。
アルテタの試合前コメント「引き分けたとき、敗けたとき、わたしを、選手を愛してほしい」
昨日のミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(新しいケガ人は?……)
- いない
(ハヴァーツとオーデガード?……)
- 明日まで待つ必要があるが、彼らが起用できる大きな可能性がある
(サカの新契約について……)
- わたしは選手全員がとても重要だと思う
- 選手たちがこのクラブにあのように強い気持ちを持っていることが、とてもうれしい
- そしていまわれわれのやっていることで、彼らは今後も成長できるし、ほしいものを勝ち取れると感じている
- ブカヨのニュースももちろん素晴らしい
- 彼はわれわれの選手。彼はとてもとても幼いころからここにいる
- 彼がその決断をし、クラブも協調していることはとてもポジティヴなことだと思う
(ウォルヴズのドロウについて選手たちのリアクション?……)
- わたしが観たのは今回もものすごいリアクションだった。まったく驚いていない
- またしてもあのように0.02みたいなチャンスという予想もしないかたちで試合の最後のキックでポインツを失えば、誰も理解できないだろう
- だが、これもフットボールであり、その美しさ。そういう章なのだ
- われわれには長いシーズンがある。第27章では、ああいうふうにウォルヴズとドロウになる
- わたしがとても興味を持っているのは、つぎの試合。そこを考えている
- その試合をどうするか。ここから自分たちの運命をどう描くか、それだけ
- 人生は進むのだから、それにリアクトせねばならない。残念ながら結果は残る。そこはどうしようもない。われわれにできることは多い。それはつぎに何が起きるか
(長いシーズン、いまここでサポーターへのメッセージ?……)
- すぐのリアクションはタフだ。インプットが多い。前半に何が起きたか、わたしは試合後にスタンダードについて話した。思ったよりよかったが、だがそれでも要求には足りなかった
- それは理解がとても難しい。システムのなかのショックだった。しかし、彼らはそれが素晴らしくうまい。われわれは彼らに勝利をあげたかったが、それはできなかった。前に進むしかない
(NLDはリアクションに完璧な機会……)
- それはわれわれが追い求めているものであり、待ち切れないほど楽しみな試合だ
- もし今日試合があるというなら、全員が喜んでプレイするだろう
- あの気分を腹の底にためて、正しく使う。それをわれわれは日曜に示す必要がある
(新しいマネジャーとの試合の準備の難しさ……)
- 今シーズンは、それがもう7回も起きていると思う。われわれも慣れた
- われわれは、彼がやってきたキャリアすべてを分析している。違うクラブ、違うフォーメイション、選手
- そして当然そこから試合の要求に対し適応していく
- しかし、集中はつねに自分たちにある
(Vini Jrの件と、もしああいうことが起きたときのことを選手たちとも話している?……)
- それがわれわれがPLとUEFAとシーズン前にMTGを行った理由
- 全員がその手続についてとても自覚的あること、お互いに望まれることについて確認された
- このスポーツではレイシズムの居場所はない
- それについて、われわれは団結すべきだと思う。そして、行動のやりかたがあり、なにがベストオプションなのかはケイスバイケイスでやっていくよりない
(試合終盤に多く失点している……)
- わたしは、どの試合にも違う状況があると思う。カラバオカップのパレスもあった
- だから、分析するいろいろな状況がある
- 確かなことは、どんな結果のいい訳にする気もないこと、選手たちのマインドセットではないこと
- 相手を褒めるべきでもある。そして、ときにはボールを持ったときに試合が要求することをちゃんとやらないことが理由のときもある
- それが起きたことの現実。ヴィラもそのひとつだった。この7-8試合で起きたことはとても違う
(スタッツではズビメンディとティンバーのプレイ時間が多く、最近パフォーマンスレベルが落ちている……)
- わたしには素晴らしいように見えるけど
(なぜズビメンディのためにノーガードをもっと使わないので?……)
- われわれはクリスティアンもデクランもそこでプレイしている
- チームのなかで多くの選手を変えている
- だから、それは想定される試合の種類による。フィジカリー、メンタリー、テクニカリー、タクティカリーに誰がベストコンディションか。誰が求めに応じてもたらせるか
(ウォルヴズとのドロウでこの48時間Arsenal bottled itと騒がれているが、いまだPLのトップでありすべてのコンペティションに残っている。人々は視点を失っていると思う?……)
- ノー。なぜなら、誰しもが自分の意見を持っているから。彼らの視点は正しい
- わたしが思うに、われわれ全員が個人の本を持っている。その本が何を云うかはわからない。3ヶ月、7-5-8ヶ月前になにを予想していたか。その本にはいまなにが書いてあるのかとても興味深い。どう予想し、いまのシーズンのなりゆきをどう観ているか
- われわれは、自分たちにとてもはっきりしたインストラクションがある。われわれはいまに生きねばならない。かつてしたことは素晴らしい。それでもいまを生きている。そして目の前にあるものが美しい
- いま、われわれはどのコンペティションでも自分たちがいたかった場所にいる。それは戦って自ら得なければならかった場所。われわれはそれをこの7-8ヶ月間やってきた
(冷静になることの重要性……)
- イエス。keep calmだ。目と耳をあけて、選手たちがベストを出すために必要なことを理解する。それだけ
- そのなかのひとつをわれわれは、毎試合で調整せねばならない。そしていまやっていることを継続する
- それは、つまり多くの試合に勝ち、自分たちがいたい場所にいるということ
(今回はしばらくぶりで最大のNLD?……)
- わからない
- われわれにとり、もっとも重要な試合だが、それはこの数日のうちにある試合だから
- 自分たちが目標達成するためのチャンスをもたらす試合だからだ
(ダービーの感情をポジティヴに利用できる?……)
- それが、われわれのやろうとしていること
- それは、直後のリアクション。まずなにより苦痛があり、そのあとはあれについて何ができた?となる。それだけ。われわれがやるべきほかのことはない
- いま、われわれが唯一やるべきことはピッチ上にある
- ことばははっきりしている。わたしも選手だったから。わたしが引き分けても敗けても愛してほしい。わたしが勝ったとき、勝ったわたしを愛するのはとても簡単だ。選手たちを愛してもらいたい。彼らがもっとも必要なときに寄り添ってほしい
(ウォルヴズで状況に対処しようとしていた選手たちに驚かされた?……)
- ノー
- なぜなら、彼らがそれをいかにほっしているかわたしは知っているから。それもその一部
- どうしても目標をかなえたい、シーズンを通して毎日欠かさずかなりプッシュしていて、目標に近づいている。その情熱とともに生きている。それは非常にふつうのことだ
(アーセナルのプレイをからかう内容のウォルヴズのTikTok動画について。クラブ間でこういうのをどう思う?……)※リンク
- 観ていない
- マネジャーのRobのプレス会見は読んだ。試合前、彼がわれわれに対して述べていたし、それは彼がわたしにテキストしていたことだ
- 彼はわれわれがダントツでリーグベストのチームだと考えている
- わたしは、そのほかのことには興味ない。誰がポストしたとかどうでも。観てないしね
(ゲイムステイトについて。1点めを決めたあとはどういう原則がある? チームにはつぎに何をさせたい?……)
- 2点めと3点めを決める
(それをどうやって選手たちにやらせる?……)
- もっとよく攻撃する。ハイプレスでもっと支配し、その他すべてのプレイで支配する
- 不必要なファウルをしない。GKがまずボールを置いて、ふたりのCBを上がらせてからスタートもできる
- すべての混沌として状況を支配すること。プレッシャーのなかでボールをキープしたい
- それらはすべてわれわれがやりたいこと
(昨シーズンのスタートからアーセナルは勝ちポジションから28ポインツを落としている。その原因をどう分析する?……)
- もしその理由が判かるのなら、われわれは世界一のチームであり、もう誰も止められない。なぜなら、すでにわれわれは13ポインツとか32ポインツ差をつけているのだから
(ゴールで差を拡げたいと考えている……)
- われわれがしている類の失点は、非常に予測しにくい
- ブレントフォードではスロウインからで、あれはわかりやすかった。防げたし、進歩もできる
- そして(ウォルヴズでの)攻撃プロセスでは、前半はいろいろなチャンスをつくり、後半はとてもとてもオープンになった
- われわれはチャンスがあってもフィニッシュしなかった。だから進歩の余地がかなりある
(ハヴァーツが戻ったらサカとふたりの10として新しいコンビで使いたい?……)
- それはできる
- 選手が起用できるかどうかにもよるし、負荷にもよるが
- ブカヨは試合でスタートできたが、最後までは使えないことはわかっていたので、リスクを避けるためにも彼は変えざるを得なかった
- だから、彼らをどれだけ使えるかは選手の状態による
(トロサールは日曜にプレイできる?……)
- 彼は大丈夫
(長くクラブにいたいという選手たちを納得させるためにもトロフィを勝つ必要がある?……)
- いまのところは、そこはたぶん原動力にはなっていない
- だから、ここからどう前進していけるかみてみよう
(今年はタイトル争い4年めで選手たちは経験を積んで精神的にタフになっている?……)
- よりいっそうエキサイティングになっていると思う。そこに近づいているから
- そういう場所に繰り返していればいるほど、それを勝ちやすくなる
- CLでも同じ。QFにはもうしばらく進出してなかった。20年ぶり? あるいはSF。不可能だ。ノーチャンス。どんなことも夢見ることはできるが、チャンスはない
- だからまずなにより、そこにいなければならない。そして4月か5月で、誰がベストか決まる。誰がラインを超えられるか
(低xGゴールを決められてしまう件。偶然なのか、あるいは何か問題があるのか?……)
- おそらくは両方。そこはゴールごとに考えなければならないと思う
- だが、誰かが決めるのが難しいポジションからボールをトップビンに入れることができたとして、それが起きるオッズはどう?
- あるいは、誰かがトップコーナーにボールを入れて、ポインツを落としたら? わからない
- それはこのリーグの選手による。彼らにはかなりクオリティがある。彼らの功績だろう
(アーセナルはボックス内でベスト守備なのでボックス外もベスト守備になれるのでは?……)
- イエス。そうなりたい
- 選手がいつ相手にアプローチするかについては、いくつか設定したい。DFとGKについてカヴァーするスペイスも
- そこはわれわれがコンスタントに取り組んでいることであり、進歩させようとしている
会見のつづき。
- How do you love the players: if I hug them and kiss them. The way I try to support them. We love them.
- Amazon documentary, as critical this week as then?: it wasn’t the same.
- Change in you?: when we haven’t been at our standards I take responsibility. If there’s anyone responsible it’s me.
- Fans hoping you give players tough: the players need the truth. It’s the level of support and demands. You want to put them high.
- Scream and shout?: No.
- Bottlers: individual perspective. You lose two points how you did it you take it on the chin. It’s not in my vocabulary. I wouldn’t use that word.
- Sleepless night after wolves: after night games I don’t sleep particularly well. Try to analyse all the decisions, the messages I sent to them. Try and learn from that.
- What can you do?: keep the ball.
以上
「21/22シーズンのAmazonドキュメンタリで、あなたはドレッシングルームであんなに選手にブチギレてたのに、いまは選手を愛してほしいと?」。ウケる。もう怒鳴ったりもしないらしい。
ぼくは、今回のアルテタの会見を観て、けっこう気分が晴れたね。このひとはメンタルが鬼のように強いとあらためて感じた。あんな試合をやったあと、こんな針のむしろになりかねない場でも冷静で、落ち着いてる。なんならファンのほうが取り乱してるやね。
それはもちろん彼が無責任だとか、投げやりということではなく、もう前を向くしかないとわかっているからだろう。反省はすべきだが、くよくよしたり後悔したりは時間の無駄。そういう割り切りを感じる。もう行くところまで行くしかないのは事実だし。苦しいときこそ支えてくれと、ここで云えるのはけっこうすごいよ。神経が太い。そしてそれが必要。もしこれがエメリだったらと思うと、なんとなく彼の表情が目に浮かぶ。彼ならこんな余裕はないと思う。
あんまり読まれていないかもだけど、昨日ウォルヴズのレビューを書いた。そこに書いたいまのアーセナルにおける問題意識みたいなものはちゃんとプレスにも共有されて、今回の会見やりとりのなかにあるのがよかった。ノーガードを使わない件、リードしたらギアを緩めてしまう件、ワンダーゴールで失点する件等々。プレスの皆さんにはもうちょっと突っ込んでほしいように思うけど。
そして、今回の会見で注目されていた部分が後半のやりとりのなかにあるので、そこだけ訳しておこう。
(水曜のドロウ以降でbottlersというワードがかなり使われていますが……)
なんて?(bottlersです)ふむ。
(これはフェアですか? このレッテルについてどう思う?……)
それは個人の意見であり、見方であり、そこは尊重すべき。わたしが試合後会見でも述べたように、ウォルヴズに対してあの2ポインツの失いかたがあれば、意見や批判があってもそれは甘んじて受け入れるよりない。それだけだ。それがわれわれの役割。
(あなたにとってbottlers teamとはどんなチームでしょう?……)
なんて? それはわたしの辞書にはないよ。そんなの観たこともない。誰だってわざとあんなふうにやりたくはない。わたしはそのことばは使わない。わたしの責任だ。
スラングの“bottled it”とは、「肝心なときに怖気づいて勇気が出ないこと」をいうらしい。フットボールではタイトル争いをやっているチームが、トップを死守できなかったときに使われることが多いと思う。
アルテタはそんな単語は知らないと主張。ウケる。
Tottenham v Arsenal: North London derby now a test of Gunners’ ‘bottle’
これは関係ないか。
デクラン・ライスの試合前コメント「NLDはぜったいに敗けられない戦い。とサカが云っていた」
ライスがNLDを前にしてThe Sunのインタビューに応じていた。SunはSimon Collingsが移籍してから、アーセナルファンにとってはけっこうまともなメディアになりつつあるんじゃないか。
🚨 EXCLUSIVE: Declan Rice speaks to @SunSport ahead of Sunday’s North London Derby.
“I remember Saka saying: ‘You can’t lose derbies here to Spurs’.
“For the fan base, everyone, the players, the staff – that’s the game you can’t lose.”
Full interview:https://t.co/evBAU6kID1
— Simon Collings (@sr_collings) February 20, 2026
DR:ウォルヴズのあと、ぼくらはお互いにしっかりと話し合った。ぼくらも、あんなにいいポジションから自分たちで自分たち自身とファンをがっかりさせたことはわかっていたから。
スリップはぼくらが今シーズン設定したスタンダードではない。チームMTGもして、またやっていく準備はできている。
シーズンのこのステージでは、ぼくにはこれまで以上の応援が必要になる。ぼくらはここまでいっしょにやってきた。いまはお互いに対立しているときじゃない。ぼくらは全員に同じページ、同じ道の上にいてもらう必要がある。選手とクラブのためにファンにも戦ってほしい。
ぼくらを信頼しつづけて、プッシュしつづけて。みんなの助けがあって、ぼくらも特別なものをもたらせる。だから、ともにやっていこう。
(NLD)たしかサカが云っていた。「ここではスパーズにダービーで敗けは許されない。ファン、選手、スタッフ、全員のために。そういうぜったいに敗けられない試合だ」。
ものすごく大きな試合になるだろうね。前回のトトナムでのNLDはぼくはサスペンションだったから。彼らがエミレーツに来たときしかプレイしたことがない。
激しいよ。ぼくの初体験はWhite Hart Laneでの試合で……あれはやばかった。
ぼくらは3-0で勝っていて、彼らが3-2と追いついてきた。そこで考える。「Oh, ここからどうしよう?」。でも、観客がいて、エナジーがあって、ただ感じることができた。NLDとはまた違うだろうけど。
ぼくらはここ数年は彼ら相手にとてもよくやっている。だからそれをつづけなければならない。
タフな試合になるだろう。前回の試合もあり、彼らもぼくらを倒したいだろうから。そのときも彼らはフルにフィットしたスクワッドではなかった。間違いなく、彼らは準備万端で来るはず。だからぼくらもそれに備える。
Sky Sportsのインタビューもある。











