「これは勝ったんじゃね?」
あまりの急激な展開に放心しながら2-0で終わった画面をながめていたとき、なんとなくそう思いましたね。
正直いって、ここまで長らくリーグでトップを維持していても、それでもまだ22年ぶりのリーグタイトルという成功にはまだ確信が持てなかった。これは個人の感想だが、それは多くのファンに共感してもらえるんじゃないだろうか。
四方八方から浴びせられるプレッシャー、4つのコンペティションを同時並行で追う肉体的・精神的疲労、どれもこのチームがかつて体験したことがないものであり。そもそもこのチームにリーグタイトルを取るにふさわしいクオリティはあるのか? キャパシティはあるのか? 各種データ予想がアーセナルのリーグタイトルを後押ししているとはいえ、最近のいかにも煮えきらないパフォーマンスを観ていると、どこかでスリップしてしまうのではないかという不安は拭えなかった。
そして、今回。
エヴァトンのような相手との試合でアーセナルが勝ったからといって、そこまで状況が変わるわけではなかったと思う。しかもホームで。当然勝と思われているなかでまたひとつの試合に勝っただけ。
しかし、あの最後の最後にドラマが起きる劇的な試合内容だったからこそ、アーセナルファンにリーグタイトルを信じさせるには十分だったと思える。それほどのインパクトだった。これは、「シーズンを決めた試合」かもしれない。
そしてもちろん、そのダメ押しはこのあとのシティの結果。差が縮まることを覚悟したのに、気がついたら差が拡がっていたという。あわや阿鼻叫喚地獄みたいな心境から、ここは天国かな?
これは、間違いなくアーセナルの歴史に残るだろう試合。振り返ろう。
Arsenal 2-0 Everton: Max Dowman scores as Gunners beat Toffees
アルテタの試合後コメント「マックスはなにも恐れない」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:(最後のドラマ)アメイジングだった。これは、このあとも長く長く記憶されるだろう瞬間のひとつになっただろう。
わたしは、チームの飽くなき意欲を楽しんだよ。どのアクションをとっても、試合に勝つ権利を得るために全力をつくした。そしてもちろん、あの最後の数分に起きたこと。そのやりかた。すべてのセレブレイション、雰囲気、エナジー。マックスのゴールが今夜を特別なものにした。
この夜は長らく記憶されるはず。16才のキッドがタイトルを争うとても重要な試合でゴールを決めたこと。
(マックスが記録を塗り替えるまでPLの最年少ゴールはエヴァトンのJames Vaughanでその2005年の試合はアルテタもプレイしていた)ユニーク。彼がそれを成し遂げたことは、この試合のコンテクストを考えれば、よりいっそう特別なものにすると思う。
わたしは彼のためにもとてもうれしい。彼はそれに値すると思う。彼の家族、ヘイルエンドのみんなが彼を素晴らしいやりかたで育てた。彼の才能を育み、またひととしても育てた。あれほどのことができるあのパーソナリティ、カリスマ。
(サポーター)信念や確信、前進し、成熟し、ここで落ち着くこと、これをやるのはじつに難しい。だから、わたしは彼らのことが誇らしい。最初から最後までチームが試合に勝つために、今回もまた大きなインパクトをもたらしてくれた。
そしてすべてのスタッフとベンチにいた選手も、チームとともに試合に入っていった。美しかった。それがチームの大きなエナジーと信念を与えた。
サポーターはほんとうにチームをプッシュした。われわれが忍耐を強いられていたとき、彼らもとても絶えてくれた。ピッチの選手に選択をさせてくれた。とても協力的だった。
Sky Sportsのカメラにて。
あれはすごい瞬間だった。あのゴールのビルドアップのしかた。われわれはそれが起きるまでの10秒か15秒、とても楽しんだよ。
マジカルだった。ベンチの選手たちとスタッフ全員がサポーターといっしょに飛び跳ねて。美しい日だ。
彼がボールを持つたびに試合を変えた。彼はことを起こし、より脅威になっているように見えた。あれをあの年齢でやること、あの状況で、試合に勝たねばならないプレッシャーと期待のなかで、これはもうただごとじゃない。
だが、それが彼には自然なのだ。彼はプレッシャーを感じない。それがもっともいい。彼は自分の感じたことをする。彼のようなあの才能があれば、いいことが起きるはずだ。
フィニッシャーズが今シーズンに与える影響はすごい。全員が重要で、全員がチームにもたらしている。
忍耐が必要な時間もあった。なぜなら、あのような支配とショッツの量がありながらゴールできず。そうなれば不安が募っていく。それでも冷静でなければならないし、ことを起こして試合に勝とうとしなければならない。このチームには今日そのスピリットがあった。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(現実に戻れた?……)
- わたしが飛び上がって喜んでたからってこと?!
- あれはヤバかった。われわれは試合前にも話していたんだ。勝つためのすべてのアクション、かならず勝つ道をみつけるという確信、努力、クオリティ。選手たちのコミットメントはセンセイショナルだった
- そして最後にはあの終わりかた。誰も予想もしなかった
- これはエミレーツでのわれわれとしてはベストモウメンツのひとつ
(ダウマンを入れるとき何を考えていた?……)
- わたしの脳内では、直感があった
- 昨日彼はトレイニングしていて、ここ数日わたしには彼の時間が来たという直感があった
- おそらくそれは、彼がどんな相手だろうとどんな状況だろうと恐れそうにないから
- 彼はただ自然にプレイする
- 彼はことを起こそうと決断する。彼のもたらしたものはすごかった
(数年前のボーンマスでのリース・ネルソンのように今回も大きかった……)
- 大きい。なぜなら、かなりの情熱、努力をしていたから。それにかけた時間、それがわれわれの情熱だ
- 振り返ればベンチの選手たちがいて、彼らの目も嬉しさであふれていた。それは起きたことがほとんど信じられないといったものだった
- それですべてが理解できる。自分たちがやっていること、われわれがいかに難しい体験をしているかということ
- そしてベンチのリアクション。あのようにしてチームが勝ったことに全員がとても喜んでいた。とても特別
(サブのインパクトについて……)
- 全員。ガビ。モスケラはジュリアンのために入らねばならなくなった。これはシーズンのテーマになっていると思う
- わたしが思うに、フィニッシャーズたちのインパクトと彼らのプレイは、われわれがいまここにいる理由になっている
- われわれのドレッシングルームのことをいろいろ云われるが、それはわたしの決断のこともあり、あるいは彼らが不満だとか公平じゃないこともあるかもしれない
- しかし彼らは唯一の目標のためにそれを正しく受け取る。それがチームの勝利を助ける
(マックスを入れるまえ、彼になんと声をかけた?……)
- 行って自分のことをしてこいと。そしてチームを勝たせてくれと
- それはヴィクターにもマルティネリにも同じことを云った
- シーズンのなかには特別なことが起きねばならないときがあると、わたしは伝えた
- 彼は自分の能力をわかっている。わたしが彼に機会を与えるなら、彼はそれをかならずもたらす
(この勝利がチームのムードにもたらすもの……)
- この数ヶ月はずっとすごかったと思う。センセイショナルだった
- われわれはどのコンペティションにも残っていて、どの試合もまるで最後の戦いのように競っている
- ある日はうまくやれ、ある日は際立ってよいが、またある日はあまりよくない
- だが、わたしがチームに感じているこの勝利への飽くなき意欲は、たくさんの最高のことのひとつにすぎない
(マックスに感じたようにマネジャーとして直感を信じることを学んだ?……)
- わからない
- 結局のところ、下した決断でもたらさねばならない
- もし彼らにそれを感じ、そしてそうだと感じないのなら、それは正しくないのだと思う
- 毎日のトレイニングを観なければならない。彼のやるいくつかのことがあり、DFに対してやることは世界最高レベル。だから彼はそれを誰に対してもできるし、彼が16才なのでつねに疑いはあり、プレッシャーも期待もある
- だが、彼はそのことをあまり恐れてはいないようだ
(もしあなたのキャリア初年度に直感を信じていたらどうなっていたと思う?……)
- わからない。云うのはかんたんだ
- わたしがそれをやったのは、フェアにいえば、スタッフが彼をとても信頼しているのと同じことを感じているから
- あるいはヴィクターでもマルティネリでもガビー・ジェズース、モスケラでも、巻き返すことができるし、彼らは準備ができていて、どうしてもプレイしたがっている
- それこそがわれわれに必要なことだ
(マックスのゴールでは彼はパスもできた。彼のあの落ち着きについて……)
- わたしには45秒間にも感じたよ
- あれがとても特別なのは、ビルドアップでゴーリーがそこにいないとわかり、それが起きると。全員が上がっていった
- あれはすごかった。すごい騒音で、すごいエナジー。なんて瞬間だったのだろう
(マックスはこの短期間でどれほど信頼を得た?……)
- それは彼のキャラクターだと思う。彼のパーソナリティであり、彼はプレッシャーもチームメイトも相手も恐れていないという事実
- わたしはいろいろなタレントを観てきたが、16才でこのレベルの要求に対処できる選手はかなり少ない
(マックスはそろそろ試合でスタートできる?……)
- (笑い)落ち着いて!
- あなたの仲間も云ったように今日のところはまず落ち着いて、このときを楽しもう
- 今日の試合はインテンスだったし、楽しむに値する。また明日会いましょう
(エヴァトンにはかなり苦戦させられた……)
- とてもハードだった。彼らはとても強いチーム。とてもよくコーチされ、ボックスに近づいたときはつねに彼らがいかに危険かわかる。彼らを倒すのはとても難しかった
- そして試合が進むにつれ、われわれは試合に勝つ必要があり、ぜったい勝つという意志があり、同時に冷静さも求められた
- わたしはチームがとても成熟を観せたと思う
- 観客も今日もまたよかったと思う。彼らは落ち着いて、ときが来るのを待った。選手が必要なときに決断をする余地を残すようにしてくれた
- そして最後には幸福につつまれた
(ゴールが決まるまではバトル。0-0のときはなにを考えていた?……)
- わからない
- わたしはあのゴールのために自分の全身でプッシュしていた。そしてなんとかゴールは決まった
- われわれには、選手たちに全力をを出せとは要求できない
- わたしが彼らを観たときは、彼らがいかにゴールをほしがっているかがわかったし、これからもわれわれは全員でチームを助ける努力をしていく
(ダウマンはあなたの過去最高のサブ?……)
- わからない
- もちろんヴィクターもゴールしているし、彼の貢献と、彼が入るときの試合のスピードはいつも違うから
- 彼はステディアムに違うエナジーを生み出したと思うよ
(シティの試合は観る?……)※ここで会見終了のアナウンス
- たぶんね(席をたちながら)
(マックスのゴールを見返す?……)
- (にやり)
以上
ヴィクター・ヨクレスの試合後コメント「ボールがいいところに来てくれた」
ごっちゃんでG1。ダウマンのゴールで感動が上書きされてしまったが、この試合にとってヨクレスの89分のゴールが間違いなくもっとも重要だった。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
VG:(ダウマンのパフォーマンス)彼のプレイを観ても、彼が16才とは誰も思わないだろうね。彼のボールを持ったときの落ち着き、自信を持ったプレイ。すごい。彼のゴールを観たのは素晴らしかった。
彼は成長している。彼はケガでしばらく離脱していて、ぼくも数ヶ月彼を観ていなかった。でも、いま彼は戻って以前と同じく自信をもってプレイしている。ピッチに入ったときも多くの正しい決断をしていた。彼は素晴らしくいい選手だよ。
(今シーズン16Gめ)いい気分だ。素晴らしい終わりかた。ぼくらは最後の数分を楽しんだ。もちろんいまも気分は最高。
あれはいいところにボールが来てくれたんだ。ぼくはただ正しい場所にいればよかった。ボールをネットに入れるだけだから、あんまり努力もしていないけど。もちろんあれは重要なゴール。0-0で試合終盤になってしまったら、どうしても勝つためにゴールが必要になる。だからナイスだった。
シーズンのこのステイジで重要な勝利になった。ここからしばらくPL試合がなくなるので、勝ててこういう気持ちでいられるのはナイス。
IBまでまだいくつか試合がある。とても重要な試合だ。
ダウマンのインタビューがないのは、やっぱり彼が未成年だからだろうか。チームメイトともドレッシングルームが分かれているというし(18禁?)。でも、こういうときだからこそ彼を守るために重要なことだ。
David Moyesの試合後コメント「(失点以外)まったく何も問題なかった」
勝ったので。エヴァトンのボスコメ。
DM:非常に失望している。試合からなにも得られなかったのだから。間違いなくわれわれはそれに値するに十分なワークがあった。
小さなことだ。Jordanはあのゴールにはもっとうまくやれたかもしれない。手を伸ばしたが十分ではなかった。だが、彼はわれわれを試合に勝たせるような信じられないセイヴもいくつかした。今日は最後にそれが必要だった。止められなかった。
それ以外では、問題はまったくなにもなかった。選手たちの素晴らしいパフォーマンス。彼らの素晴らしいシフト。アーセナルに来て判定も難しいものになる。だから、選手たちを大いに褒める。
ラヤはJordanよりも多くセイヴしたかもしれない。彼もいくつかの素晴らしいセイヴがあり、われわれはポストにヒットさせた。
この試合の終わりかたで、もう誰もエヴァトンのことを顧みていないが、エミレーツでみせた彼らの強さは称賛せれるべきだろうと思う。2-0で敗けるようなパフォーマンスではまったくなかった。あの内容で0ポインツは納得できないという気分はわかる。
David Moyes: The block from Calafiori from Dwight McNeil’s [shot] is unbelievable. It tells you a little bit about the way Arsenal are. They’re fighting for it, they’re defending their goal with their lives! 🚫😤 pic.twitter.com/3x3fYEoNYu
— Hayters TV (@HaytersTV) March 14, 2026
リッキーのあの曲芸ちっくなブロックも称賛。好感度高い。













