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ボス、辞世の句。そしてメルティのコメント

この瞬間を長い間待っていたというのに、いざ起きてしまえば、まだこの事態をどう受け止めていいのかわからない。実際ショックを受けていることを認めざるを得ない。

ひとまず、公式サイトのボスコメント、そして同じく今季限りでチームから卒業するチームキャプテンのメルテザッカーのコメントを翻訳しておこう。



退任についてアーセン・ヴェンゲルのコメント

Merci Arsène

自分自身考え抜き、そしてまたクラブとの話し合いの結論として、今季いっぱいで退くことがいいタイミングだと感じています。

これほど長期間に渡ってこのクラブを率いることができたことを光栄に思います。

わたしは全身全霊をかけてこのクラブのマネージャーを務めてきました。

スタッフ、選手たち、経営陣、そしてファン。彼らがこのクラブを特別なものにしてくれたことに感謝しています。

わたしはファンたちがこのチームがより高みに登れるよう、支えてくれることを望みます。

このクラブの価値を認めてくれるすべてのアーセナルのファンに。

わたしの愛情とサポートを永遠に。

アーセン・ヴェンゲル

ボス辞任に際して。メルテザッカーのコメント

(ヴェンゲル監督からアナウンスが……)

メルテザッカー:ぼくらも聞いたばかりなんだ。感傷的になるよ。誰もが知っているように、彼はこれほど長い間クラブで過ごしたんだ。ぼくにだって手を差し伸べてくれた。ぼくがここにいるのは、大部分彼のおかげだ。彼の決断を受け入れなければならないときだけど、感傷的になるし、いまはただ悲しい気持ちだ。

(ヴェンゲルと過ごした時間はどんなだったですか……)

彼はこのクラブにとって20年も中心人物だった。とてもすごい人だと思えたし、ぼくをここに連れてきた張本人でキャリアを通してぼくを信じてくれた人でもある。ぼくが怪我がちだったときですら、プレイする機会をくれたしキャプテンも任せてくれた。それにぼくに選手生活後の役割も与えてくれた。だからとても感謝している。ボスの退任は悲しいけど、未来に向けて動き出す日でもある。ファンには、いずれアーセンの思い出を思い起こさせる日にもなるだろう。

(彼から何を学びましたか……)

ピッチでのことはもちろんだけど、とにかく落ち着くべきところで落ち着くことだ。自分を信じること、そして自分自身を探求することを教えてくれた。たくさんのチャレンジがあって、いいときも悪いときもあった。でも彼がどんなふうに困難に立ち向かっていたかを見ていたから、ぼくには彼のキャラクターや人の信じ方、どのように人を育てていくべきか教えてもらったと思う。彼はぼくたちに成功するために自分たちを探求していく時間の余裕をくれたし、いつだってチームを成功に導こうとがんばっていた。彼とともにタイトルを取った思い出と、あんなにもたくさんの人たちを喜ばせたことは、彼が成し遂げたとんでもない功績だ。



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