エメリ就任以降の最近のアーセナルニュースをまとめよう。
アーセナル移籍ニュース
まずはこの話題から。
AFCがアーロン・ラムジーに5年の新契約を提示か
残り契約があと1年となり、早急な契約更新が必要なラムジー。このたびアーセナルが27才の彼に5年契約を提示したらしい。やっとか。
Arsenal wait on Aaron Ramsey after offering him new five-year deal
現行のラムジーの週給が110kポンド。オバメヤンやミキタリアンがそれぞれおよそ200k、さらにエジルも350kと巨額の週給を受け取っているということもあり、彼らとのバランスを取れば大幅な給与アップが予想される。
ラムジーは、先日のウェールズNTのメキシコとの試合後のインタビューで「エメリとはまだ全然話せていないけど、(彼が来ることは)クラブにとってはエキサイティンだと思うよ。クラブ戻るのが楽しみだよ」などと発言しており、これが事実上の残留宣言ではないかとファンは喜んでいる。ぬか喜びにならなきゃいいけど……。
オファー内容も明らかになっていないし、5年契約ということは本人にとってはほぼアーセナルに骨を埋める覚悟が必要な契約だ。そうすんなりまとまるとも思えない。
でもクラブにとっての現在のラムジーの重要度からすると、エジルに次ぐ週給になってもおかしくはない。エメリも彼を中心にチームをつくるつもりのようだし。
Unai Emery wants Aaron Ramsey and Pierre-Emerick Aubameyang to have important roles at Arsenal
BVBよりソクラティス・パパスタソプーロス獲得の発表が間近か
独Kickerによると、契約は2021年までの3年で合意しておりあとは詳細を詰めるのみという状況らしい。移籍金はおよそ17Mユーロで今週中にメディカル、そして発表という見込み。
ムスタフィに近いプレイスタイル(突撃系)だというし、個人的には不安のほうが大きいけどどうなんだろ?
「この3人がまた一緒にチームでプレイするのを見られるなんて!」ファンのインスタにオバメヤンも思わずLIKE。
ステファン・リヒトシュタイナーも発表間近か
ソクラティスとどちらの発表が先か。同時かも。
アーセナルがユヴェントスのベテラン・スイス人RBリヒトシュタイナーの獲得に近づいている。1年契約だという。何日か前にすでにロンドンコルニーで目撃されているというし間違いないだろう。
Lichtsteiner is so close to #Arsenal! He’s in advanced talks for 1-year contract 🇨🇭⚪🔴 #AFC #transfers @SkySport
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) May 30, 2018
1年契約で34才を獲得するということで、アーセナルが彼に何を求めているかも少し話題になっていた。
現在のRBファーストチョイスはもちろんベレリンで、まだ若い彼の成長を助けてくれることは期待しているだろうし、チェンバース、ホールディング、マヴロパノスといった若いディフェンダー陣のなかで経験やリーダーシップを示すことは当然求められるだろう。
そしてどうも彼は非常に個性的なタイプでもあるらしい。若い選手たちはここから何を学べるだろうか。
ウォルコット?
ひとりだけエスカレーター?
おこりんぼ?
PSGのヤングタレント、Yacine Adli・ヤシン・アドゥリ(17)を獲得へ
#PSG youngster Yacine Adli will join #Arsenal despite receiving lucrative contract offer from the French champions and interest from Real Madrid & Bayern. Talented attacking midfielder, 17, to become Emery’s first signing (L’Equipe)
— Matt Spiro (@mattspiro) 2018年5月30日
どうもPSGとはまだプロ契約は交わしていなかったようで、PSGから、そしてマドリッドやバイエルンからの魅力的なオファーを断ってアーセナルを選ぶという。素晴らしい。
2000年生まれの17才。フランス人。身長186cm。ポジションはCM。フランスNTにはU16-17-18に選ばれている。ラビオのようなプレイスタイルらしい。風貌もちょっと似てるよな。サムネを見て、お、ラビオ取るの?!と思ったら違ってた。
アーセナルはユースシステムだけはまじリスペクトされているよなあ。
ひとまずアーセナルU19あるいはU23入りだろうか。エメリが間近で見ていたので間違いはないはず。楽しみ。
PSGからゴールキーパーコーチを獲得
同じくエメリの古巣PSGから。
AFCでは以前に伝えた通り、すでにゲリー・ペイトンを解雇していたということで、席が空いていたと。
ハビ・ガルシア(Javi Garcia)は、セビーリャとPSGでエメリとともに働いていたということで、腹心のコーチのひとりだといえよう。
彼は2014年にPLで仕事をしていたこともあり、スウォンジーでルーカス・ファビアンスキを指導していた時期もあるそうだ。
ファビアンスキ:ハビエルのコーチをとても楽しんだといわなきゃならないね。彼のコーチングはとてもオーガナイズされてよく準備されたもので、彼のセッションは興味深かったしエキサイティンだったよ。毎日新しい感じなんだ。
それはぼくらGKにはとっても重要でね。とくにスウォンジーみたいに、GKも足を使って後ろからつないでいくようなプレイにとってはね。
だからぼくらはハビエルと行ったトレーニングでとても成長できたよ。
ファビアンスキはかつてアーセナルで指導を受けたペイトンGKコーチに批判的だったというから、180度違う評価ってことか。こりゃ期待できそうだ。
アーセナル移籍ゴシップ
アーセナルが狙っているという選手の噂をいくつか。
サンプドリアのMFデニス・プラート(Dennis Praet)
Arsenal ready to pay Dennis Praet’s release clause after ‘concrete’ talks
24才のベルジャン。CM/AM。ユヴェントスも狙うというプラートながらエメリが彼をたいそう気に入っているという。
イタリアの報道ではすでにアーセナルはプラートの代理人と突っ込んだ交渉をしているという。彼のリリースクロースは22Mポンド(25Mユーロ)に設定されており、アーセナルは払う気満々とも。
プラート本人もシーズン終了後にはSNSでファンに別れの挨拶と受け取れそうなポストをしているので、アーセナルに来るかいなかに関わらずサンプドリアからの退団は間違いなさそうだ。
ローマのMFロレンゾ・ペレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)
Agent of Arsenal and Juventus target to meet Roma: the truth on his release clause
21才のイタリア人。CM。
ユヴェントスとアーセナルが狙っているというが、ローマのモンチはペレグリーニの代理人と契約延長の交渉中で、彼のリリースクロースを既存の25Mユーロから31Mユーロへ増額をしようと画策しているという。簡単に手放しそうにない。
ちなみにモンチはリヴァプールにアリソンがほしいなら90Mユーロ出せと脅しているという。ちなみにTransferMarktのアリソンの評価額45Mユーロ。商売上手。
サンプドリアのMFルーカス・トレイラ(Lucas Torreira)
Arsenal weigh up £22m bid for Sampdoria midfielder Lucas Torreira
またサンプドリア。
22才、168cmと小柄なウルグアイ人DM。ヴィデオを見るとちょっとカソルラっぽいところもあるかも。ナポリやエヴァートンも興味という。リリースクロースが22Mポンドなり。ワールドカップのウルグアイスコッドには予備登録されている模様。
Lucas Torreira: Only Jorginho (173) won possession in the midfield third more times than Torreira (167) in Serie A this season
For more player stats — https://t.co/oYGEcqVfpH pic.twitter.com/w2KlgcfI1T
— WhoScored.com (@WhoScored) 2018年5月29日
ルーカス・トレイラ:セリエAで今シーズン、ミッドフィールドサード(中盤)でトレイラ(167回)よりポゼッションで勝ったのはジョルジーニョ(173回)だけ。
セビーリャのGKセルヒオ・リコ(Sergio Rico)
エメリがセビーリャ時代に使っていたことで、ノースロンドンに行くのではないかと話題に。スペイン人の24才でNT経験も1試合あるようだ。
ナポリとワトフォードが本気だという。
Hornets reportedly chasing Rico
GKについては、個人的には今夏のアーセナルのトッププライオリティだと思っていたのだけど、限られた補強予算ならほかにもっとプライオリティはあると考えているファンも多いようで、このままチェフで新しいシーズンに突入するんじゃないかとちょっと心配になってきた。
ユヴェントスのベナティア(Mehdi Benatia)に興味か?
Arsenal ‘eyeing Serie A defender’ as Gunners prepare defensive overhaul
リヒトシュタイナーついでにメディ・ベナティア(31)も取っちゃおうと。彼は今夏にユヴェントスを離れると見られていると。
しかし。つい数年前までアーセナルは30才以上の選手とは契約しないなんていわれてたのと比べると隔世の感があるな。
その他アーセナルニュース
アーセナルにとって初めての袖スポンサー”Visit Rwanda”が物議
Arsenal partner with ‘Visit Rwanda’
ニュースとしてはちょっと出遅れてしまったけれど。年間10Mポンドの3年契約だという。Visit Rwandaは要するに「ルワンダへ行こう!」というルワンダ政府の観光キャンペーンだ。
ぼくらが「ルワンダ」と聞くとやはり映画化(『ホテル・ルワンダ』等)もされたジェノサイド(1994年に内戦で80-100万人のツチ族が殺された)とかどうしてもネガティブなことが思い浮かんでしまうのではないかと思うけど、じつはルワンダという国は21世紀になってかなり復興しているらしい。「アフリカの奇跡」。
そしてじつはこの袖スポンサーの件が物議を醸していたらしい。
まずその30Mポンド(日本円でおよそ45億円)という大金を宣伝に使うという是非。もっと別のところ、たとえば水とか電気とかのインフラ整備で有効に使うべきじゃないのとか。いやいや、そのインフラだって結局輸入なんだからとにかく外貨を稼ぐにはわしらには観光が一番なんじゃみたいな意見もあったり。ていうかその30Mポンドの資金源てそもそもおれたち西側諸国が援助した金だし、なんでそれをアーセナルとかいう金満スポーツクラブに流しちゃってんの?みたいな意見もあったり。
そう、この話しを少しめんどくさくしているのは、大統領が大のアーセナルファンだってことなのである。カガメ大統領のツイート。
My take on my beloved Club Arsenal- a very good one at the game and a very good coach like a.Wenger ,this should not have been the kind of ending of an era. The coach is leaving and club trophy-less it was long coming! I am still a committed fan going forward :). Blame the owners
— Paul Kagame (@PaulKagame) 2018年5月3日
しかしまあ、批判には当たらないよねこれ。大統領の趣味を反映しようが、いくらかけようがコスト以上のリターンが見込めるならそれでいいのではないかな。先進国からの援助金だって彼らがハッピーになるためにあるんだろうし。
バルセロナがユニセフのロゴをつけたみたいに、アーセナルも無償とか格安とかでやってあげればよかったのにね。あ、3年で30Mてすでにすげえ格安だったりして。。
ティエリ・アンリ氏がUEFAプロライセンスを取得
Thierry Henry was awarded his UEFA Pro Licence by the @FAWales tonight. ✅⚽👀 pic.twitter.com/auRKWPQRys
— The Coaches’ Voice (@CoachesVoice) 2018年5月18日
これもすでに2週間ほど経過しているが、ぼくの観測範囲ではあまり話題にもなっていなかったようなので。
正式な免許を得たことでアンリ氏も晴れてクラブを率いることができるようになった。
じつはこれエメリの発表前のことだから、アンリもアルテタがマネージャーになったときは、アシスタントなりAFCでのポストを狙っていたのかも。残念。昨シーズンはベルギーNTのアシスタントコーチの仕事をしていたが、今年はどこで仕事をするのだろうか。
エンケティアがイングランドU-21デビュー。印象を残す
現在フランスで行われているトゥーロン・トーナメントにて、おれたちのエディ・エンケティアがイングランドU-21デビューした。
得点こそなかったものの、なかなか活躍をしたようだ。見ておくれよこのスピードを。
めでたい。
アーセナルFCが上海でスポーツバー
Arsenal sports bar, restaurant launched in China
中国・上海でグッズ販売や中継を見せたりするスポーツバーを開店するらしい。上海はきっと外人観光客も多いだろうから、観光名所みたいになるのかもね。
若干複雑な気持ちになるのは、世が世なら、こんなのまず日本にできてたよなあという。
ファビーニョの獲得に失敗
先日リヴァプールがモナコからファビーニョを獲得したのはご存知の通り。彼らはケイタとファビーニョとフェキルも取るようならそれだけで160Mポンドを超えるらしい。どうなってんのこれ?
そんなファビーニョがリヴァプールへの移籍が決まる寸前に、アーセナルも何度か具体的なオファーを出していたというから笑える。結婚が決まってる女性に何度もプロポーズしてたとか。ときすでにお寿司。しかし惜しいことをした。そんなに高額じゃなかったみたいだし(39Mポンド)。超ウルトラ人気物件を逃してアーセナルのファンも非常に落胆したと思う。
しかしこのエピソードは「アーセナルくそダッサ」「アーセナルくそしょっぼ」という以外に重大な示唆を含んでいる。
それはわれわれがDMを獲得する意志はあったという事実である。これは大きい。
さあどうなるアーセナルの18/19シーズン。移籍ニュースはこのブログでまた追って報告しよう。
以上。
ルーカストレイラは格安のリリース条項がありますし、ナポリとリンクされてますが噂で終わらないことを祈るばかりです
守備だけでなくパスのスタッツも秀逸でプレースタイルもアーセナル、ジャカの相方としても期待出来そうなので早く決まって欲しいです。
市場の全体的な高騰というより、天井知らずな感じで中途半端な額で「トップクラス?」っていう選手獲得するより、かなりの額を投資して「まぎれもないトップクラス」を獲得してきて欲しいですけどね
まあムスタフィもジャカもお値段的に「まぎれもないトップクラス」に位置しないといけない選手だったとは思うのですが、、特にムスタフィ、、
ユースはさすがですよね~ あとエストニアU-17のGKを他クラブとの争奪戦制しての獲得が内定してるらしいです
GKは若くしてとって1部で通用する選手に育成するサイクル、近年のアーセナルしっかりできてる感じ
ワールドクラスはいないけれども
更新お疲れ様です。
パパスタソプーロス、リヒトシュタイナーはほぼ確定っぽいですね。
あとは守れる中盤でひと段落でしょうか。
ウィルシャーはサラッと退団しそうで、少し寂しさもあります。