レヴューエントリがついに3つに分かれてしまった。毎度長くてすみませんね。
NLDのレヴューはコメント集、論点その1につづいて、論点その2。
試合後の話題の中心でもあったレフェリーのジャッジ、それと選手たちについて。
続・試合の論点
試合を決めたジャッジメント
試合後の会見でレフェリーのジャッジについて問われたエメリは、今回のような試合ではどんなレフェリーだって対応が難しいと、ハイスピード・ハイインテンシティで展開する試合を誤りなく審判することの難しさに理解を示した。
あの目まぐるしく攻守が入れ替わる試合では、レフェリーにとってはいつもよりジャッジが難しかったのはたしかだろう。
しかし、アーセナルのファンにしてみれば文句のひとつも云いたくなるようなジャッジが相次いだ。
最大の問題は、セットピースからToTの5人の選手のオフサイドを見逃し、ムスタフィのファールでペナルティを与えた件。あきらかすぎる誤審である。
写真の奥に見えるラインズマンは一応ディフェンスライン上で見ているように見えるが、おかしな体制のせいのか、とくに一番大きく出ているケインのオフサイドを認めなかった。
彼の視線からすれば、ケインのオフサイドは明瞭なのに。なに? やつらの手先か何か?
このあと、ムスタフィが無謀なチャージでファールを取られてしまうわけだけれど、もちろん本来ならオフサイドのファールが先で、ムスタフィに対するジャッジも無効である。
VARがあれば確実にこの部分の結果は変わっていただろう。これが彼らのこの日唯一の得点に結びついたなんて!
それともうひとつ。
オバメヤンのペナルティで、ToTの選手たちがかなり早く動き出していた件も話題である。
PEAのインパクトの瞬間。なによこれ。やり直しされたって全然おかしくない。
別角度から。
しかもね。この右背後からいの一番に飛び出してるこいつって、ロリスが弾いたあとのセカンドウェイヴをクリアした「フェルトンゲン」なんだよ。
ここ、ペナルティがストップされたあとに注目すると、ロリスが右に弾いたボールをもう一度イウォビがクロスをゴール前へ。なんとゴール前で待ち構えているのがこいつ。シュートストップだってこいつがここで待ち構えてなければできたかどうかはわからない。あきらかに早く飛び出した恩恵を受けているんである。
こんな明白なファールが許されるなんてバカバカしいプレイがあるだろうか。
許しがたい。キーっ!
そして、やはりこれも絶対的に許しがたいのは終了間際のルーカス・トレイラへのストレイト・レッドカード。
たしかにトレイラの足裏がローズのスネに入ってしまっているが、先にボールに触っているのはトレイラで(ローズはボールにかすりもしてない)、当たった瞬間には脚を引っ込めているし故意でも故意に傷つけようとしているとも云えるようなものではなかった。
まあファールじゃないとは云わない。しかしこの試合のインテンシティを基準にジャッジしていれば、ここではイエローカード程度がふさわしかっただろう。
なにより、これがレッドカードならこっちはどうなんだ。
68分にローズがレノに対し足裏を見せてチャージ、しかも身体にヒットしている。これは危険なプレイじゃないのか?? なにこれ16文キック!?(古い)
レフェリーも目の前で見ているのにお咎め無しとはこれいかに? こいつらこんなんばっかじゃないか。
要するに、これはメンタリティの問題だとも思える。
もしこのシーンでレノが痛くもないのに大げさにのたうち回ればローズをセントオフにできたのかもしれない。でもレノはそれをやらなかった。そのあとはそうとう痛そうにしていたけど。
どさくさでダヴィンソン・サンチェスに踏まれた(これは故意)コシエルニだって、そんなことはしなかった。
見よこの汚さ。こいつらはいつもこうだ。スキあらばファールをもらおうというダイヴァー。クソったれのチーターども。
トレイラはこのままだと、今後マンUを含む3試合にバンに。AFCは必ずアピールすべきだろう。
ということで、この試合のレフェリーを努めたアンソニー・テイラーとその仲間たちは、両チームに公平で正当なジャッジをしたとはいえず、それどころかこのシーズンに影響するかもしれないレヴェルの超重要な試合で、拙いレフェリングが結果にまで影響を与えたのだった。どんだけ。
アーロン・ラムジー最後のNLD
夏にイタリアへ行くラムジーはこの試合が最後のNLDだった。
Proud of the team’s performance today. Going to miss playing in these games #NLD ⚽️👇🏼 pic.twitter.com/pdVTtyJhgG
— Aaron Ramsey (@aaronramsey) March 2, 2019
見事に1得点、ハードワークでチームをプッシュしつづけた。
得点シーンは以前の彼なら決めていたかは疑わしい非常に難しいプレイだったと思う。彼はいまがフットボーラーとして最高なんじゃないだろうか。
これからシーズンが終わるまで、ラムジーにとっては何をやっても「最後の◯◯」になりそうだが(平成のようだ)、最後まで彼のガナーとしてのプレイを見届けたいと思う。
Redditにこんなサブが立っていた。それによると、この日の中継のコメンタリがなかなか泣かせることを云ったらしい。
いつかアーロン・ラムジーはトリノで朝ベッドから目を覚ましたとき、ふと異国での寂しさを覚えるんじゃないかな。愛するアーセナルにトテナム戦でのゴールでお別れを云えたことはさぞかしうれしいことだろう。
NLDの4試合で3得点に直接絡んでいる(G1 A2)ということで、ちょっとしたToTキラーだったラムちゃん。アイウネヴァフォゲッチュー。
その他の選手について
この試合でのアーセナルのスクワッドでワーストなパフォーマンスは、悲しいことにムスタフィということになってしまうのだろうが(ぼくはRBをああいった使い方をするなら云うほど悪くないとは思っている。ケインへのチャージ以外)、逆にいうとそれ以外の選手たちはみんなかなりよかったと思う。
試合を見ているなかでは、イウォビやゲンドゥージらはやはり中二日で試合がつづき疲労がたまっているのか、スプリントに元気がない様子も見られたが、大きな問題にはなっていなかった。もっともこの過密フィクスチャで多かれ少なかれピッチ上にいたほとんどの選手に疲労はあったろう。
文字通りスーパーセイヴでチームを救ったレノ。ゴール前を守りつづけたソクラティスとコシエルニ。左サイドで攻守に光ったモンレアル。
🇪🇸 @_nachomonreal in the #NLD…
1️⃣1️⃣ duels won
1️⃣0️⃣ recoveries
0️⃣6️⃣ tackles
0️⃣4️⃣ interceptions
0️⃣2️⃣ clearances#LaCabra: Like a fine wine 🍷 pic.twitter.com/2RRCIHRoaf— Arsenal FC (@Arsenal) March 3, 2019
もちろんラムジー、ミキタリアン、イウォビのハードワークも。とくにミキタリアンのフォームはこの土壇場で急上昇しているように思う。
エメリの正しい導きにより、後ろから前まで選手全員が一体感を持って戦えた。このアーセナルはいいときのアーセナルそのものだった。。
とにかくウナイ・エメリはアーセナルの選手たちをリードして、われわれの目標に向かって正しい道を進んでいる。そう思えることが素晴らしい。
もちろんトップ4フィニッシュは簡単じゃないが、シーズン終了までキープカームでキャリーオンしてほしい。
初めてレヴューエントリを3分割してしまった。毎度長くてすまぬ。とりあえずここらで終わろう。
まとめ:つづくトップ4争い
敵地ながらアーセナルは敗けにも等しいドローで2ポインツを失ってしまったが、アウェイでビッグチーム相手に見せたプレイは十分自分たちを誇れるものだった。必ず今後につながっていくはずだ。
このNLDから始まる重要な4連戦。初戦は惜しくもドローで終わったことに。
このあとは、ELレンヌ(A)、PLマンU(H)、ELレンヌ(H)とつづく。
レンヌではもちろん気は抜けないが、このなかで最重要はホームでのマンUだ。この試合で4位と5位がすでに入れ替わっている。
NLDで2ポインツ失っているということは、おそらくホームのマンUでドローは十分ではない。勝つ必要がある。勝ってここで順位を入れ替える必要がある。
以下BBC SportsのPLトップ4レイスのフィクスチャまとめ。試合開催日の調整が入ってアーセナルのラストはバーンリーじゃなくてウォルヴズになるんだな。こりゃキツい。
リーグテーブル3-6位。ToTはアーセナルと分けたことでマンUに3差。ついにトップ4争いに片足をツッコんだ。
6位チェルシーながら彼らは1試合消化が少ない。仮にチェルシーが1試合の消化を勝つと、
3位 ToT 61
4位 チェルシー 59
5位 マンU 58
6位 アーセナル 57
と残り9試合で3位から6位までが4ポインツ差にひしめくという、ヤヴァいくらいの接戦となる。マンUとの直接対決の重要さはそれはもうとってもヤヴァくてパない(語彙)。
以上。
今回も長いブログを読んでくださってありがとう。最後はこのことばでしめたい。
Proud To Be a Gunners ❤️ pic.twitter.com/G1OdeCZbO7
— Alexandre Lacazette (@LacazetteAlex) 2 March 2019
COYG。
いつも楽しく拝見しています。
Wolves戦は、このリストの構成の都合で最後になっているだけで、おそらく空いているどこかにねじ込まれるのではないでしょうか。
最終戦の開催日を全チーム揃えないということは、起こらない気がします。
なんとかトップ4返り咲いて欲しいですね。
COYG!
Date TBCはto be confirmedか。最後に入れることになったらまた別のチームにも影響でるってことですもんね。そんなわけないや。
ご指摘サンクスです。
自分もムスタフィは言うほど悪くなかったと思いますね。ローズに仕事させず、トリッピアーやエリクセンのクロスへの対応も悪くなかったです。プアな攻撃参加で印象は悪かったですが、守備は良かったと思いますよ。
トッテナムで良かった選手はシソコとロリスぐらいなもので、ライヴァルのプアなパフォーマンスを引き起こしたエメリの采配には好印象を持ちました。
また、ボーンマス戦やセインツ戦のようなハイプレスと、トッテナム戦のようなリトリートを使い分けられるようになったのはチームの成熟を感じました。
チームは正しい方向に進んでいると思います。あとはフロント次第ですね。
更新乙です。件のオフサイド疑惑ですが、相手チーム選手がオフサイドポジションにいるだけではダメでオフサイドポジションにいる選手がボールを触って初めてオフサイドが成立するそうで、オフサイドポジションにいる選手に対するファールなのでPKってことらしいです。
レノのファインセーブやエジルの普段見せないチェイス、ラムジーらしからぬ落ち着いたシュート、相手の攻撃を封じたマネージャーのプラン、そういったものが審判の一貫性の無いジャッジによって勝ち点3に結びつかなかったのは残念ですが、胸を張って「North London is Red. 」と言える試合内容だったと思います。
ああ、なんかあれは正当なファール判定だとか屁理屈こねてるやつがいるっていうのは目にしましたね。これのことか。
> ボールを触って初めてオフサイドが成立
でもあのケイスで、この説明に納得するひといないっすよねw
そもそもDFより前に出てなければ(オフサイドでなければ)、あの位置にも立てていないわけで。状況がすでに不正の上に成り立っている。
今回とは関係ありませんが、オフサイドルールって前から思ってたんだけど、最終決定者はメインのレフなんだから、ボールに触ろうが触るまいがオフサイドポジションだと判断した時点でラインズマンはフラッグ上げればいいのにと思う。それを取るか取らないかは主審が決めればいいんだし。
たまにそのせいで選手は明らかなオフサイドでも、それがわからないから無駄走りさせられたりするのを見るととってもモヤモヤする。
最近数時間に一回はTwitterチェックしてます。長いエントリ最高。どんどんほちぃ。
おれたちのアーセナルほんとにいいチームだと思いましたよ。たくさんつまってましたわ。なんとなくですが4位フィニッシュ見えたんじゃないかな。トットがこのままの順位でいられるはずないでしょあれで。アリ以外みんないてあれでポッチェも強がるしかないとか。
ユナイテッド戦ほんと楽しみ。ラカとオバの逆襲、あるでしょう!
トットドロー初って…。
COYG
念のためまずは、PKについて補足させていただきます。
確かにオフサイドはボールに関与した時点で成立します。しかし、あれはPKではないと考えます。
理由は二つ、まずはあのコンタクトはボールと関係ない場所で起こった場合絶対にファールにはならないという点。
次に、ムスタフィがコンタクトした時点でケインはヘディングする体制に入っていた(というか飛びかかっていた)という点。
つまりPKを取るならオフサイドの存在を認めなければなりません。したがってオフサイドを取らないのであれば、あのコンタクトはボールと関係ないところでのコンタクトという見方をする必要があります。しかしあのコンタクトはそもそも大きなものではない上、立っている状態であの程度の接触を受けて倒れることはないことからあれはPKではないと言えると思います。
僕個人はそもそもムスタフィが押し倒したのはケインが飛ぼうとしたからでもうその時点でオフサイドが成り立つと思います。
それから次のユナイテッド戦は99パーセントマイクディーンがレフェリーでしょう。何だかんだエミレーツでのマイクディーンは相性悪くないので一安心?ですね。地味にアーセナルはアホキンソンと今シーズン相性悪いので、、、
最後にエミレーツなのでメンバーは
レノ
コシェルニ
ソクラテス
コラシナツ
リヒトシュタイナー
ジャカ
ゲンドゥージ
イヲビ
ムヒタリアン
エジル
オバメヤン
を予想します。本当は3バックで行くべきなんだけどベジェリンがいないので右が不安。
指定暴力団汚鶏組との今回の抗争は残念な結果でした。というか悔しい結果。
怪我人多発のユナイテッドにはぜひリベンジしてほしい!
ラムジーは最後のダービーゴールありがとう。
とにかく何をどう考えてもユナイテッド戦は絶対に勝たなければいけない。
エミレーツにはノーロンの時以上のアトモスフィアが欲しい。
いつも楽しく拝見しています。
ダービーの結果は残念でしたが
残り試合を全勝したらなんと84ポインツ!
プロジェクトを完遂する為の布石なのかもしれない。
おお、残り9試合でマックス27ポインツかあ。たしかに57+27で84。イエス! 84!
速報(悲報)
マンU戦はジョナサンモスが担当することが決定。よりによってこの大一番に今シーズンこれまで一度もビックマッチを裁いていない彼を割り当てるFAの頭脳について深刻な問題意識を覚える。
あらためて指摘されるとムカつきますね・・・。
まあ次回のマンU戦で、ホームびいきの判定を期待したいところですね。
でもアーセナルはホームでもあまり有利な判定を貰えないイメージなんだよなあ・・・。