♪ァレクシス・サンチェス、ベイベー
♪ァレクシス・サンチェス、アーアアアー
なんかずっとRick Astleyだと思いこんでいて。ストック・エイトケン・ウォーターマンだと思いこんでいて。
アレクシスのチャントの元ネタは、The Human League、1981年の大ヒット曲『Don’t You Want Me』だった。5400万再生の名曲。80年代後半に活躍したRick Astleyとは時代も全然違ってた。
これの話し。若い人にとってはとにかく80年代ぽい昭和っぽい感じがするんだろうか。よく考えたら90年代生まれが多い選手たちだって元ネタ知らんかもしれない。
なんというか、この辺のチョイス具合が、プレミアリーグを盛り上げるスタジアムに訪れるフットボールファンやクラブ関係者のマジョリティ層と同時代感を感じる。40代メインかなっていう。
英国音楽とフットボール
すでにちょっと懐かしいけど、こういうのとか。マンチェスターの油っぽいほう。
英国はマンチェスターのロックバンドThe Smiths、最初期(1983年)のヒット曲『This Charming Man』を知らんとこのフラッグが何をいっているのかわからないんじゃないか。これをつくったのも掲げているのも絶対におっさんである。
エミレーツ・スタジアムで試合終りにかかっている(今もかかっている?)、Curtis Mayfield『Move On Up』(1969年)も、われら世代にとっては青春時代を過ごした90年代初期のレア・グルーヴ・ムーブメントで一躍注目を浴びた曲で、選曲したのはすでにクラブでいいポジションにいる同年代のような気がするし、
ロンドンの油っぽいチームがホームゲームで試合前にかけているロックステディのインスト名曲のひとつ『The Liquidator』も、自分にとってはとても懐かしく感じる曲だ。
これはオリジナルは1969年ということで同時代的というにはやや苦しいが、Gaz Mayall(親日家)が自身がセレクトするスカやR&Bのコンピレーションにも何度も入れるくらいのフェイバリット曲という認識で、個人的には日本での第一次オーセンティック・スカ・ブーム(80年代の終りごろ)のころ、カセットテープでよく聴いておったわいという曲である。
ちなみにこの曲を試合のときにかけているチームは、Wikipediaによると青くて油っぽいチームのほかにもいくつかあるようだ。へー。
The Liquidator (instrumental) – Wikipedia
青油も含めて、Wycombe Wanderers, Northampton Town, West Bromwich Albion, Wolverhampton Wanderers, Yeovil Town と St. Johnstoneがこの曲を最初にスタジアムで使い始めたのはうちですと主張しているそうである。なんというトリビア。
チェルシーがこの曲をこれ見よがしにアンセムとして使用していることと、ロンドンにいるギャズ・メイオールが何かしら関連があるのかと、30年続いているというギャズのクラブイベント『Gaz’s Rockin Blues』が開催されている「St Moritz Club」と、スタンフォード・ブリッジの位置関係をGoogleマップで軽く調べてみたところ全然近くなかった。なんなら、エミレーツ・スタジアムとの距離とも大差なかった。
ギャズがチェルシーのファンとかだったらがっかりだったんでよかったよかった。いや知らんけど。