昨日マンUとエヴァートンの試合で行われたオフサイドのジャッジについて世界の名将モウリーニョ監督が「さっさとビデオ判定を導入しろ」と噛み付いている。
先日の代表ウィークで話題になったフランス・スペイン戦でのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)については、ビデオ判定のためにたった1-2分止めるだけでも試合の流れが損なわれるとファンからも不評だっただけに興味深いところだ。
なお、引退していまは悠々自適の生活を送る(いや知らんけど)元名審判のハワード・ウェブ氏は試合結果に大きく影響したこのオフサイド判定について「とてもギリギリだった。疑わしきは罰せずという法則は攻撃側に認められるべきだ。そういう意味ではイブラのゴールを認められるべきだったかも」と述べている。
こちらが問題のシーンである。画像はMetro(BT Sports)より。
このキャプチャ画像をみる限りでは、イブラヒモビッチの下半身はオフサイドライン内に残っているが、身体全体がゴール側に傾いているため上半身や頭部はラインを越えているように見える。写真の上方に見えるラインズマンが微妙にオフサイドライン上にいなかったために余計な疑いがかけられているが、やはりこれはオフサイドではないだろうか。
この微妙な判定で勝ち点を失ったモウリーニョが物言いを付けたくなる気持ちもわからないでもない。
サッカーのオフサイドルールについて
フットボールは野球やそのほかのスポーツに比べてルールが非常にシンプルだが、そのなかで唯一理解しにくいのがオフサイドルールだろう。
オフサイドの反則とはフットボールファンならもちろん誰でもが把握しているが、それが正しく理解をされているかどうかはあやしい気もする。「足」がオフサイドラインを出ているかどうかで判断されると思い込んでいる人も多いんじゃないだろうか。空中セーフみたいな。実際にテレビ中継で試合中にリプレイ再生されたものを観てもどうも足元で判断されているケースが多いようにも感じる。
しかし改めて正式なフットボールにおけるオフサイドルールを確認してみるとやはりそれは間違いで、手や腕(ボールを扱ってはいけない部分)以外の身体のパーツがオフサイドラインから出ていればそれはオフサイドの反則なのである。手や腕をいくら伸ばしてもオフサイドにはならないが基本的には空中もアウト。
サッカーのオフサイドルール資料まとめ
今回オフサイドを調べるにあたっていろいろ資料に目を通したら、ゴールキックがオフサイドの反則から除外されていることに気付いた。ゴールキックってオフサイドにならないんだね。あれ?そうなのか。オフサイドを正しく理解していないのはおれでしたというオチ。
FIFA(PDF)
http://www.fifa.com/mm/document/afdeveloping/refereeing/5.%20law%2011_554.pdf
FA
BBC SPORTS
BBC SPORT | Football | Laws & Equipment | Think you know your offside?
WIKIPEDIA(日本語)
オフサイドなくなったら絶対つまらなくなるよな。