アーセナルが今季参戦しているUEFAヨーロッパリーグのラスト32クラブ、対戦の組み合わせが発表された。
UELラスト32組み合わせ
ざっと見たところ、アタリとハズレの組み合わせがある。アーセナルはOSTERSUND FKとかいう名前を聞いたこともないようなクラブでアタリを引いたといえそうだ。が。
BBC SPORTSによれば、Ostersund(エスターサンド?)はスウェーデンのクラブで、イングランド人監督のグラハム・ポッターが率いて躍進しているチームだそうである。設立も1996年と20年程度の歴史しか持たない若いクラブ。トルコのガラタサライ相手にアグリゲートスコア3-1で勝利したらしい。
Ostersunds FK: Rise of Swedish club under English manager Graham Potter
優勝候補(笑)のアーセナルに勝てば誰がどう見てもジャイアント・キリング。アーセナルには意外にやりにくい相手かもしれない。
ボスが対戦相手について語っている。
ヴェンゲル:彼らはとてもよくやっている。スウェーデンのチームだ。たしか彼らはスウェーデンのリーグでは5位で終わったはずだが、いまはブレイクしたね。
ヨーロッパでの成績を見れば彼らはよくやっていたし、われわれはちゃんと準備する必要がある。いまはまだ彼らについてたくさんのことはいえないよ。だってそこまではよく知らないからね。試合は2月の15日と22日。それまで研究する時間はある。
英国人監督がかなりよくやっている。英国人監督は海外に行ってから帰ってくることもできる。ヨーロッパで彼らのクオリティを示すチャンスだ。またイングランドに戻ればイングランドでそのクオリティを示すことができる。
UELグループステージのチームスタッツ
UELのグループステージの成績をおさらいしよう。WhoScored.comのレイティングによると、以下のようなチーム順位になる(20位まで)。これでどのクラブが強いか、だいたい想像できる。
優勝候補のアーセナルはいいとして、上位はソシエダ、アタランタ、ゼニト、リヨン、エスターサンド(ここに!)、ザルツブルクあたりとなる。
注目はレアル・ソシエダで、シュート/ゴール率、ポゼッションではアーセナルを抜いて1位。パスの正確性やゴール数でもアーセナルより上だ。アーセナルに匹敵する総合力がある。
その他クラブの対戦について
優勝を狙うクラブのなかでも、アーセナルやアトレチコ・マドリー、ミランあたりは比較的与し易い相手を引いたといえそうだ。
強豪同士が当たってくれれば他クラブにとってはそれだけ次のステージで強豪に当たる確率が低くなる。われわれがガッツポーズを取りたくなる組み合わせも多い。
まず目を引くのが、ドルトムントvsアタランタ。ドルトムントはいわずもがな、現在やや不調とはいえアーセナルが簡単に倒せる相手とは思えない。アタランタもUELグループステージで3位のレイティングをつけられているクラブ。どちらかがここで消えるのはラッキーだ。
そして、セルティックvsゼニト、ナポリvsライプツィヒ、リヨンvsビジャレアル、ソシエダvsザルツブルク、このあたりもどちらかがこのステージで消えてくれるのは優勝を狙うアーセナルにとってはありがたい。
アーセナルがUELで優勝するためには、32、16、8、4(セミファイナル)、2(ファイナル)と5クラブを連続で破る必要がある。当然、ドルトムントやアトレチコといった強豪にもどこかでは当たることになるだろう。
まずはOstersund。彼らに勝たなければならない。試合は来年2月。楽しみ。